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ギルドスレッド

朽ちた錬金術士の館

薄暗い応接室【緩め雑談】

正面階段の脇の通路を抜けると大きな部屋があった。
木造の館には不似合いな
四方を何処か古びた感じのする金属の壁で覆われており、錆びたような灰色の床は無機質で冷たい。
部屋に点在する透明な柱には水が流れており中には淡く発光する海月のような幻想生物が漂い、部屋全体を淡い蒼色で染めている。
部屋の奥には小さいながらもバーカウンターと様々な酒が並べられたセラーが見える。
カウンターの真裏には小さな厨房があり、簡単な料理はやれそうだ。
点在するテーブルや椅子に囲われるように小さな舞台があり、ピアノやバイオリン等、クラシックなセッションが出来るような一通りの楽器にドラムやベースと言った近代的な楽器も混じって配置されている。
部屋の脇にはダーツボードやキローテーブルを隣に構えたソファーがあり、軽い娯楽を楽しみながら寛げるような配置になっている。

薄暗い蒼に照らされた部屋から旋律が流れる…どうやら楽器の一部は定期的に演奏を行う仕掛けらしい、これも館の主の趣味なのだろうか?

――――
大きな部屋というシチュエーションの雑談部屋です。
ダーツ等の遊び要素も入れているので暇潰しにどうぞ。

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なるほど、昔は似たような事をした時は一枚目は「刑死者」だったのだがね。
何だかんだと移り変わるものだ(しみじみと目を閉じて頷き)
温厚か、こう見えて私は感情的だよ。
戦士でも無いのに鍛練と研鑽を好み、勝負を愛するからね。
ふ、とは言え誉められてるようで何よりだ。
はは、運か、生憎幸運の女神には嫌われていてね?
だからこそ全ては此の手で、というスタンスになったのだがそれ故に他人の力を借りる、と言うのは不得手かも知れないな。
他人の意見は大事だな、如何なる意見で在ろうと自分にはない視点の発想は全て参考にしたくなる。
恋愛か、その気になれば出来るのだろうがどうにも享楽以外の感覚が薄くてね。
ので一番近い感情は尊敬、になるのかな?これも恋愛的な物としては弱いかも知れないな。
家庭と言うものを知らぬから私は家庭人としての才覚は無さそうだよ。
物質や金銭は必要分あれば事足りる、それに囚われて本質を見失うは愚の骨頂だ。
ので貧しい生まれで苦労もした分再現なくそれらを求めることはないし、とは言え不要と言い切れる程の感性は持ち合わせて居ない。
とは言え面白かったよ、当たってると思える部分もままある、ありがとう、シャオ君。
また機会があれば頼んでも宜しいかな?

(サイドテーブルに置いてあるグラスを3つとりテーブルに置く)
やあ、友よ。シャオ君に占ってもらっていたところさ。
さて、ちょうど三人いるしものの次いでだ。
市場で良いフルーツモルトウィスキーを購入したから酌をさせて貰うよ。
良かったら如何かな?
(二人分のグラスに琥珀色の液体を注いで、それぞれに渡そうと)
>アリスターさん
ラルフさんが退屈そうだったから、暇つぶしに占いごっこをしてたの。
良かったら貴方もどうかしら?

>ラルフさん
ごめんなさい。
私はお酒は飲めないから、お水かお茶辺りでお願いするわ。
ふ、それなら仕方ない、アリスター氏も酒は飲まなかったかな?いや、飲んでも影響はなかっただけかな。
でな少し待ちたまえ(カウンターの小樽の蛇口からライムジュースをグラスに注いでシャオ君の前に置く)
折角だから頼もうかな。最近占ってもらうこともなかったし。
当たるも八卦、当たらぬも八卦、ちょっと自分を省みる材料にするにはいいものだ。
(のほほんとした調子で暁蕾に返す。)

ラルフ君はいい占いだったみたいだね。
んー?口に入れたものの匂いや味と、その場の雰囲気はわかるから大丈夫さ
酔わなくてもそれで充分だろう?貰うよお。
>ラルフさん
ありがとう。いただくわ。
今の占いは、サンプルの統計をある種の定型に分類したものの組み合わせに過ぎず、
異世界からの来訪者である旅人のサンプリングや統計のデータは余りにも少ないから、
その答えはかなり怪しいものよ。
だから天啓だなんて思わず、あくまでも与太話として聞いてもらった方がいいわ(苦笑)

>アリスターさん
そういうわけで、精度の方は眉唾だということを前提でお願いするわね。
(広げたカードを集め、シャッフルし始める)
(暁蕾はカードの束の中から『太陽』・『戦車』・『法王』の図柄を引く)
アリスターさん、貴方はとても好奇心旺盛で行動力のある人。
だけど、情熱のままに行動しすぎることで、うっかり判断を見誤ってしまう可能性があるわ。
それでも、貴方は持ち前の才能から、多くの人の人望を集めることになりそうね。

(続いて引いたのは『恋人』・『吊るされた男』・『皇帝』の札」)
貴方の魅力は多くの人を惹き付け、好意を寄せてくる人も多く、
その中から特定の一人を選ぶなら、貴方の弱点をもさらけ出しておかないと
外から見ていた時のギャップに苦しめてしまう事もありそうね。
周囲は貴方を高く評価するので、その期待の為に貴方は試練にさらされるでしょう。
しかし、それを乗り越えることで、貴方は多くの人を牽引する大きな存在になっていくわ。

アリスターさんもラルフさんに負けず劣らず、強いオーラを持っているわ。
やっぱり、特異運命座標には英雄の相を持つ人が多いのかもしれないわね……

こんなところよ。参考になったかしら?
(占いの結果を大人しく聞きながら、黒い指先でグラスを揺らしていた。)

気の向くままに動くにあたってはあってるけど、人望には自信ないな。
幸いなことにわたしのこと好いてくれる人はそれなりにいるけど。

自分の偏屈さも、人を率いる上で重大な欠点にも自覚はあるからねえ。
まあ、自覚してても直し方に検討もつかない、長所と隣り合わせの欠点だよ。
どうにもならなくなってから誰かが知るんだろう。或いは知らないままかもだけど。
とはいえいい大人だから、表向きのとっつきやすさと気遣いは心がけてはいるけどね?
(ゆるっとした笑顔で軽くウィンクしてみせた。)
まあ、参考にしたりしなかったりしようかな。
今自覚がなくても、思い返してから何かを理解することもあるだろうし。

わたしは実のとこ、英雄になるよりは英雄を見ていたいかなあ。
もうちょっと熱意とか背負ったなんやかんやとかある人のほうが物語的に面白いだろ。
面白いこととか、やった方がいいこととか、やれることを積み重ねてるだけだもの、わたしは。
アリスターさんが元いた世界や社会の成り立ちは、私が知るそれより、
かなり特異な性質を持っていた様だもの。
こういう占いではサンプルや統計の範疇を大きく超えているのかもしれないわね。
だけど、占いを抜きにした私の個人的な見立てでも、
2人には一目を置くだけのものを感じているわ。これから先、どんな展開になっていくのかは
2人が嫌がったとしても、特等席で見とどけさせてもらいたいと思っているわ。
(グラスに口をつけながら、酒精を味わう以外の口の動きもなく話している)
わたしにとってはわたしのいた世界は普通だけど、まあ他の資料と照らし合わせたら異質かもしれない。
ついでに言えばマクベスだって殺せる男だ、占いづらいのはあるかもね。
(「女の股から生まれた生き物ではない」と暗に言う。どれほど人に迫ろうとも、人の手になる機械なのだ。)

案外期待外れな男だとおもうぜ、わたしは。
でも、特等席ってことはつまりあれかな。
すぐそこで、積極的に巻き込まれる系の距離。
剣闘士とライオンの戦いを特等席から優雅に観ていたつもりが、
気が付いたら自分がその闘技場の真ん中に立たされていたり……なんてありそうね。
その時はか弱い私を助けてね?
なるほどね(占いの結果を面白そうに聞きながら)
結局我々似たり寄ったりと言うところか。
私はね、事を成した英雄と言うより、人が輝く瞬間を見たいのだよ。
私が失望して、興味すら失ったものが見せる美しい輝きを。
先日のPPPと言うのは正しくそれで美しかった、また見たいものだ。

(手に持ったグラスをクイっとあおって息を吐き)ふぅ…酔狂だね。
それならチケット代代わりに付き合って貰うよ。
私はもう一度勝負したいのかも知れないね。強く輝き、認められる相手と。
また敗けたら称えるさ、そういう負けは嫌いではないしな。
はは、その時はライオンを調教でもしてみようか?
神話の時代から、英雄は美女のピンチには必ず駆けつけるものと決まってるわ。
そして、その裏切りによって破滅した英雄も多いから、充分気をつけてね。
手が空いてたら君を助けるくらいはするだろうさ。たぶんね?
それが必要ならそれをするよ。
(煙草を銜え、ライターで火を入れた。薄く立ち上る煙を目で追い)

特段の良心もなくリモコンとノリと勢いで生きてる機械が英雄なんて柄でもないよ。
わたしは希望と熱意がある人の助けになりたいのさ。最悪の条件下であっても膝をつかないで上を見ていられる人たちと共に歩むものでありたい。
もしわたしに生まれた理由があると確信するに足るものがあるとするならば、それだ。
正直わたしが最後の台本を読むなんてそんな退屈なことは金輪際二度と要らないしね。
ふふ、ここは本当に裏方で居たい人間が多いのね……
それもまたひとつの選択よね
ふふ、見る方が愉しいからね。
裏切りも事故も良いスパイスさ。
私もずっと人を見ていたからこの固定観念を崩すには自分てわは足りぬのだ。
手本こそ見せてやれるがそれは我が望みではないからね。
越えてもらはねば。
ギルド『銀嶺館』で偽シナリオ(依頼っぽいもの)をしようとしているのだけど、
参加者が集まらないので、誰でも来てね。
ラルフさんはMVPおめでとう。流石ね。

アリスターさんは来てくれてありがとう。助かったわ。
ん、ありがとう、私も驚いたよ。
私はあの依頼的には取り扱いが困るからちょっと行けなかったが知り合いの所の小間使いをしている子を紹介させて貰ったよ。
(ひょっこりと部屋の出入り口から顔を覗かせ)
こんにちは!
ラルフさんがお料理できる人を探してると聞いて、参上しましたっ!
おお、ポール君、良くきてくれたね。
ふふ、これで我が家でも暖かい手料理が食べられると言うものだ。
ささ、ここのバーカウンターの裏に簡単な厨房と食料庫があるからお願いするよ。
はい!失礼いたしますっ。
「わたしが一番美味しいと思うもの」を、お作りしますね♪
(にこにこと軽く頭を下げ、部屋の奥のカウンターへ向かい)
そういえば、ラルフさんはお料理はされないのですか?
(どこからか取り出したエプロンを身につける)
(様子を見守りながら)
ふふふ、楽しみにしている。
ふむ、私は食べる専門だからねぇ、とはいえいい機会だ
ポール君、ここは一つ私に料理をご教示願えるかな?
(上着脱いでソファーにかけて立ち上がる)
食べる専門!ふふっ、それはとっても素敵ですね♪
……わ、わたしがラルフさんに、お料理をですか!?
何だか一気に緊張してきました……!

……了解ですっ。わたしで良ければ、喜んで!
(やる気満々な様子でカウンター裏の厨房を覗き込み)
ちなみに、シチューを考えてたのですが
苦手な食材などはありますでしょうか?
うむ、食べるのは好きだからね
緊張することは無いさ、調理に於いて君の方が圧倒的に上だ。

うん、宜しく頼む。
不出来な生徒だが厳しく頼むよ、ふふふ。
シチューか、良いな。
ふむ…私は海鮮が好きだからシーフードを使った物だと嬉しいかな?
苦手なものは無いさ、どんどんやってくれたまえ
ラルフさんは研究熱心ですから、きっとその内
『ナントカ肉のナントカソース添え〜季節のナントカと共に〜』
って感じのお料理ができるようになりそうですっ。
追い抜かれないよう、頑張らねば……!

シーフードのシチュー!(ほわぁ……!と目を輝かせ)
とっても素敵ですね、作りましょう!
苦手な食材はないのですね。それなら安心して作れます♪

野菜とシーフード、小麦粉、牛乳、調味料があればバッチリなのですが
食料庫にありますかね……?
うーむ…私に作れるかなあ?
ふふふ、一緒に頑張ろう。

うむ、たまには甘いものも良かろう、海の幸の塩気は素晴らしいからね。
大体あるから心配ないよ。
流石にモンスターの肉とかは別だがね。
了解です!では、作っていきたいと思いますっ。
(パタパタと必要な道具と材料を掻き集め)
……モンスターの肉、逆に気になりますね……。

えっと……まずは具材を食べやすい大きさに切ります!
人参、ジャガイモ、玉ねぎは皮を剥き、ひと口大に。
シーフードは海老とイカをたっぷり入れようかと!

(野菜を洗い、ピーラーで皮を剥くところまで進め)
ラルフさんは、包丁を握ったことはありますでしょうか……?
お野菜のカットを手伝っていただきたいのですが!
(こういった作業も初めてなのかな?と気になりつつ
お手本としてトントン、と人参を少し切って見せる)
モンスターの肉、というか実験用の遺骸だね。
いけない、しっかり見ておかねば、ふむふむ…(後ろに立って手際を見学)

ほう、なるほど、これは美味しそうだね。
ううん「私」はあんまりやった記憶はないなあ。
メスやナイフなら結構あるのだけどね。
了解したよ、こうかな?
(お手本を見、何か思い出すようにふむふむ、と呻いて
決して上手ではないが不自然に慣れた手付きで小気味良く、野菜を切り始める)
実験用の遺骸!どんな実験をされるのか、ちょっと気になります。
何か、こう……爆発したりするのでしょうか?お肉が。

(ラルフさんの言葉に、少し引っかかりを覚え)
……? もしかして、ラルフさん“も”記憶を無くされて……?
あっ、はい!切る作業は全然問題なさそうですね♪バッチリですっ。
(隣に並んで、楽しそうに他の野菜も切り始める)

野菜を切り終わったら、海老の処理をしましょう!
細かい作業になるのですが、何となくラルフさんは得意そうな気がしますっ。
爆発はしないけれど動いたりはするかな?

(ポー君の様子にふっと笑って)
はは、大丈夫だよ、君の心配するような事はない
そうか、上手く出来ただろうか?
(切り終えた野菜を移してから包丁を一旦拭き)
ふふ、わたぬきだね、こう言うのは慣れているよ(海老の背の線に従って小さく傷を入れて刃先で中身を少し出して指先でつまんでサッサと引き抜いていく)
う、動く!!ラルフさんって、ネクロマンサーなのですか……?
(違った気はするけど違和感ないかも……と、じっとラルフさんを見つめる)

(ラルフさんの笑顔に、ふむ、と首をかしげ)
そ、そうなのです?それならいいのですが……。はいっ、お野菜バッチリです!
わっ、ラルフさん流石です!こういう細かいことは苦手なので助かります。
勉強になりますっ!
(会得しようと、熱心にラルフさんのわたぬき作業を見ている)

ち、ちなみに。イカの処理とかも……得意だったりされますか?
全然? 素人さ。
ただ元の世界で生体改造や科学物品の作成をしていたから死霊術や錬金術は概念を理解しやすいだけ、という話だよ。

(頷いて)
うん、何の問題もないよ。
ふふふ、君は褒めるのが上手いなあ
(気をよくしてどんどんと作業が進んでいる)

ん?イカかな、大丈夫と思うが苦手なのかい?
生体改造に、科学薬品の作成……!か、格好いいです!!
(目をキラキラと輝かせ)
そういった難しいことは苦手なので、とても尊敬します!

凄いです、あっと言う間に終わってしまいましたねっ。
ありがとうございました!
……はっ。これではどっちが先生でどっちが生徒なのやら!
(処理が済んだ海老を一旦ボウルに移し)

イカはですね……やること事態は平気なのですが、その……。
よく、ワタを千切ってしまうのです……(悲しそうにイカをまな板の上に乗せる)
うーん…世間的には外道の類の研究だったから
そう素直な反応をされると良い子を騙してるようで気が引けるね。
(苦笑して頬をぼりぽりと掻いて)

ふふ、先生にも教えて貰っているさ

ふむ、なるほど
これは昔大イカの兵器を設計した時の要領かな?(まな板のイカに
手を添えて)
(嘴を切除して胴の帽子の繋ぎ目に手を入れて千切り、するりと分離させて目を切除し開いた嘴の開き口から包丁を入れて、開いていって墨を出さないようにズルズルとワタを引き摺り出していく)
そうなのですか?
わたしには難しいことをされているので、素直に凄いと思うのですっ。
(にこにこと微笑み)

大イカの兵器……!?その話も気になりますが
ラルフさんのイカ捌きも見ないといけなくて、こう、頭が忙しいです……!
(手際よく処理されていくイカの様子を、じぃーっと見守り)
す、凄い。肉とそれ以外の部位が面白いくらいポンポンと分かれていきます!
ありがとうございます、お見事です……!(ぱちぱちと拍手をする)

では、ここからはわたしもお手伝いを!
(ゲソの吸盤を指でしごいて輪を取り、食べやすい大きさに切ってボウルに移す)
材料を全部切り終えましたので、後はお鍋で炒めて煮込むだけです。
シーフードは炒めすぎると硬くなっちゃうらしいので、お野菜から!
(鍋を火にかけて油をひき、熱くなったタイミングで野菜をドカドカ投入)
君は素直だなあ……全く、私のような存在には眩しい限りさ

生物の肉体とは一番道理に叶った構造物だからね
深海での戦闘や探索用に結構使っていたよ
そして良い教師は誉め上手である、とね()楽しそうに笑って

おお、お見事なお手並みだね(興味深そうに彼女の手際に見入り)
そういえばその輪はここで言う練達のプラスチックという材質や我々の爪の成分に良く似ていてね
軟体生物と言うのに硬質の部位があるのは何とも面白いものだよ
ほう、火を入れすぎると堅くなるのか、彼らの体組織の凝固作用かな?(興味深そうに手順を見ながら)
ほほう!なるほどなるほど。そういえば、生き物って
その場所に適応できるように進化していきますもんね。
海の中、土の中、暑い場所、寒い場所……とか!
えへへ、いつの間にかわたしが誉められちゃってます!(照れつつ、一緒に楽しげに笑い)

えっ、そうなんですか!?凄いです……!(自分の爪をじっと見てみる)
他の部分はぐにょんぐにょんに柔らかいのに、不思議ですね。
その材質で体を覆った方が、生き残れそうなのですが……。

はいっ、本でチラッと見ました!ふふ、カッチカチな方がお好きでしょうか?
あっ、いい感じに野菜も炒められたので、シーフードも入れちゃいますね!
(もぎもぎと海老の尻尾を取り、先程のイカと共に鍋に投入。ジュウッと音がする)
その通りさ、神がたもうた造形と機能。
練達の高度な機械も元を正せば神が生物に与えもうた機能の模倣に過ぎないしね。
科学者らしくない事を言ってしまったかな?
ははは、誉めるのは性分さ、君のように良い教師に教えを請けられるのは光栄の至りさ

まあ、彼らにも彼らなりの事情があるのだ
深い海から浅い海にも生きる彼らは水圧の影響をモロに受ける硬質の身体は不都合だったのだろうね
まあ我々肉体と同じ物を要す彼らも間違いなく、命を感じさせてくれるね

否、柔らかい方が好きだよ? 料理本か、あれも色々と参考になるね
下手な生物書より余程生物もとい身体の特徴を科学的に理解出来る事もあるよ
うん、流石手際が良いなあ
こういう風に作るのだね、ゆっくり見させて貰うよ
(面白そうに手際を見ながら)
良い音がするねえ
な、なるほど……!どこで聞いたかは忘れちゃいましたが、あれですかね。
蜂の巣の六角形とか鳥の翼の形とか、いろんなモノに使われて……ましたかね?
いえいえ、そんなことないですよ!でも、ラルフさんは科学者というより……
わたしの中では「何でも知ってる優しい先生」って感じがします♪

そうなのですね……。海の中で生活したことないので
想像し辛いですが、あのような身体の方が生きやすいのですね?
確かに!目が2つで口が1つで、内臓もありますし。生き物って感じがしますっ。

やわらかめですね、了解です!ならばサクサク進めちゃいましょう♪
一旦火を止め、小麦粉を入れて全体になじませますっ。
(褒められて嬉しそうに、説明した通りに作業を進めていく)
できましたら、手早く牛乳と水を入れ、軽く混ぜます。
その後は軽く調味料で味をつけ、再び火にかけ……ひたすら混ぜます!
(ラルフさんにひとつずつ工程を見せながら、木ベラで鍋の中身を混ぜていく)

ふふー、良い香りもしてきました♪
あっ、あと少しなので一気に進めてしまいましたが、大丈夫でしょうか……!?
ふふふ、ハニカム構造と言う奴だね。
自然の構造とは最も道理に満ちた造形物さ
…とは言え私が何か設計するときは合理だけやると何故か球形になるのだよなあ
ふふ…優しい先生か、そう言われたのも懐かしいなあ、とても、懐かしい。

逆に小さくて凄まじく固いかの身体になってしまうね
柔らかいのは上下をいったり来たりするから身体が潰れたり壊れたりしないように
圧力に対する抵抗と変化を弱くして受け流すと言う進化を遂げているね
ふふ、生き物だなあ

うむ、宜しく頼むよ、ポール先生。
(先生の手際を見ながらトレースするように後追いで作業をこなしていく)
ふふふ、君の工程は元気があっていいなあ
大丈夫さ、見てて確り覚えられた、ありがとう(香りがしてきたので食器を取り出して持ってきた)
良い香りがするね、甘い匂いに磯の匂い混じっている、ふふ、お腹が鳴りそうだよ。
そうそう、それです!さすがラルフさん、スパッと出てきますねっ。
球形になってしまう……一体、どんなものを設計されたのでしょう……。
ラルフさんは昔から、優しい先生だったのですね♪生徒は沢山いたのですか?

ほほう!柔らかいのには、ちゃーんと理由があったのですね……!
わたし達もいつか、依頼で海の中を移動したりするのでしょうかね?
その時は、イカの柔らかさを取り入れたいですね!

(先生に先生と言われ、ちょっぴり照れつつもご機嫌な様子で)
えへへ、それならよかったです♪
生徒を置いてけぼりにしちゃったら、先生失格ですからね!
(木ベラからお玉に替え、トロみの出てきた鍋の中身を大きく混ぜる)
……よし、バッチリです。シーフードシチュー、出来上がりです!
わたしもお腹が空いてきてたので、いいタイミングで完成しましたっ。

あっ、パンも召し上がりますか?
あっちにフランスパンが置いてあったような気がします。
よく色々な物に使われるからねえ
うまく使えば紙の箱も木箱のように頑丈になったりするからね、便利だよ
う~ん、兵器とかそういう類、かなあ?
移動に適した形態や内部の構造、コスト、視界を考えると球形や生物の形が一番合理的なのだ。
優しいかは解らないなあ

ふふふ、ふにゃふにゃポー君も面白いな
その時はじっくり見るとしよう

おお、素晴らしい手際だなあ(じっくりと見るのに集中して感嘆の息を漏らし)
ふ、お腹が空いてきたねえ
うん、汁物にはパンだからね、これは楽しめそうだ。
パケット位に硬い物だとちょうどいい塩梅だね?
手で簡単に破けてしまう紙が、木箱のように頑丈になるなんて。
まるで魔法みたいな技術ですよねっ!
なるほど、球形にはちゃんと意味があるのですね……!
生物とは程遠い存在ですのに、生物に近い形に作られるのって
ちょっと面白いですよね。

ふにゃふにゃ……!陸に上がってもそのままなのは困ります!(あわあわと慌てる)
その時はラルフさんも一緒に、ふにゃふにゃしましょ?

(嬉しそうに、2枚のお皿にシチューをよそい)
ふふー、ありがとうございます♪レストランの味!とまではいかないかもしれませんが
真心込めて作りましたので、美味しいはずですっ。
了解です!やっぱりパンも一緒だと、より楽しめますよね。
バゲットあったと思います!軽くトーストします?そのままいただきます?
(よそったシチューを横に置き、バゲットを持ってきて斜めに切りつつ)
ふ、そうだねえ。
良くできた科学は魔法と殆ど変わらぬ。
球形は何気に衝撃にも強いから戦う形状としては合理的なのだ。
そうだねえ、面白い、生物、
特に虫は合理に満ちていて比較的再現をしやすいからねえ
人型と言うのは愛されてはいるが人型だと案外手間が掛かるのだよ

ふふふ、それも良いがふにゃふにゃした君を見てお赤飯を炊かねばなあ(?)

ああ、楽しみだなあ(席について様子を見ながら)
かるーいトーストで頂きたいかな?
余談だがシチューやスープを食べるなら軽く塩を振ってトーストすると丁度いいらしいね
普通の用途にしたら塩辛くて良くはないのだがね。
シチューやスープの時には軽く塩、ですか!
そんなテクがあるとは、全然知らなかったです……!早速やってみますねっ。
(切ったバゲットに軽く塩を振り、オーブンにセットする)

(よそったシチューと、食事に必要な物をテーブルに用意していきながら)
確かに!丸い物って、叩いて壊しにくいですよね。
虫って、小さいワリには人への影響力が大きい気がしますっ。
人の生活に役立つ機能や知識を備えていたり、人を脅かす存在であったり……。

わわ、わっ、わたしですか!?(赤飯と聞き、街角でお祝いされたことを思い出し)
えへへ……ふにゃふにゃしちゃってましたか?お恥ずかしいです……。
(ほんのりと朱に染まった頬を両手で押さえる)
(テーブルの上にバザールで見つけたエスニックな花瓶を置き、菖蒲の花を生けておく)
漸く落ち着いたな、お待たせしたね。
シャオ君も有難う、流石手慣れているな。
そのセンスも素晴らしい。

うむ、馴染みの店主に以前「君の店のパンは旨いね」と話をした所秘訣を教えてくれてね。
汁物付け合わせに使うなら塩をかけろとご教授頂いたのだ。

うむ、球形は守りに適して居るからなあ。
何よりここの住民はそんなに知らぬかも知れぬし、此処がそうとは限らぬが我々の生きている大地も広大な球形だからね。
ああ、虫は機械的な造りだからなあ、機械として再現するのも人間よりも虫が一番楽だったりするが、面白い事に機械として再現では虫は生身の方が出力的には強いのだよ。
サイズでの差はあってもね。
つまり虫の筋肉とは。我々が思う以上に効率の塊、と言うことだな。

ふふ、幸福な乙女とは良いものだなあ
これぞヒトの幸福の輝きとも云えよう。
願わくは君達のような人々がずっと幸福であることだな。
さすれば私のような――。
……ふふ、そろそろ頂くとしようか(テーブルに着いて、皆を待つ)
そうですね……いっぱいバタバタしてましたが、やっと。
やっと、落ち着いた感じですね!
わぁ……!暁蕾さんのお花と花瓶、素敵ですっ♪

なるほど、お店の方直伝の秘訣だったのですね!
わたしも今後、汁物と食べる時は使わせていただきます♪

わたし達が立っている大地が球形……!
確か、端っこが崖になってる、という説もあるんでしたっけ。
どっちが本当なのか……いつか、見てみたいですねっ。
同サイズの生きた虫と機械の虫を比べると、
生きた虫の方がパワフルで強い……ってことですかね?
何だか生命の不思議って感じがして、素敵ですね!
わたし達も、そうありたいですね。
どんなに大きな敵にも負けない、パワフルな存在として!

えへへ。ルークが傍にいてくれることは最も幸せですが、
こうしてラルフさん達と過ごす一時も、幸せだと感じます♪
……? ラルフさんのような……?
(首を傾げるも、焼き上がりの音がしたのでオーブンへ。
テーブルにバゲットを運ぶと、ラルフさんに倣って席に着き)
はいっ!準備オッケーです!
やっぱりお祝い事にはラン科の花がよく似合うわね。
(花瓶の花をパフィオペディルムに活け替えておく)

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