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ギルドスレッド

唯一之座

【行脚其の壱】

季節は夏真っ盛り。
日中、何をせずとも汗が吹き出す猛暑の中、
街から少し離れた川伝いの田舎道を小さな尼が歩いている。

未だ慣れない混沌の世界は、何処を歩んでも新鮮で。
やるべき事がある筈なのに、ウキウキして、つい笑顔になってしまう。
修行不足を嘆く小さな背中に燦々と射すお天道様。ああ、喉が渇く――


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当ギルドの基本的なRPスレッドです。
シチュエーション等は上記の通り。よき出逢いが、あります様に。

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綺麗な空気、澄んだ水……この路は絶好の散歩地点ですね……。
適度にヒトの往来も在り、なんとも、長閑で…………う……っ。

(ガクリと項垂れ、錫杖に凭れ掛かる。めっちゃしんどそう)

あ、暑い……暑いです……笠が、無ければ……即死で御座いました……。
嗚呼、振り返っても……街が遠い……っ!進退窮まるとは正にこの事……っ。
(訫宮の行く少し先、道に沿って流れる川の淵に人型の何かが引っかかっている)

……ぅ…………ぁぁ……。
だ……誰かぁ……。

(よく見ればそれは少女のようで、微かに動いている。行き倒れているようだ)
……はっ!あれは……っ!(川淵に引っかかる行き倒れに目が留まり)
あれに見えるは困った人()……救済わなければ……救済わねば……、……あぁっ!

(重たい足取りで川へと脚を進める最中、川べりで脚を引っ掛けてゴロゴロ転がり落ち)

ぅ……ぐす……っ。うぅぅぅぅぅ……っ(涙目で立ち上がり、よたよた歩み寄り)
も、もし……見ればお困りのご様子。わたくしが力をお貸し致しましょう……っ。
(泥だらけの小さな僧侶が笑顔で現れた!満身創痍だ!)
うぅ……?(声に気付いて顔を上げればまず笑顔が目に入り)
お腹がぁ……空いてぇ…………何か……食べ物ぉ……。

(少女の外見は魚類を思わせるものがある。弱々しく話す姿はまさに打ち揚げられた魚)

……あ……(虚ろな瞳が衣服の泥を捉え)
転んじゃった……?大丈夫……?(これまた弱々しくその泥を払おうと手を伸ばす)
なんと……その御姿、歌に聴きたる人魚姫……っ!この目で拝む日を迎えるとは……っ。
(その姿に戦慄。思わず目前にて正座。合掌して、拝み、拝み)

それにしても、なんとも労しい……まるで爆釣せしめられた成魚の如き御姿……。
……はっ!申し遅れました。わたくし、訫宮と申します旅の僧侶に御座います。

この程度の泥、旅にはつきものにて御座います!それよりお腹を空かせていらっしゃるとの事。
わたくしのおむすびで宜しければ、どうぞお召し上がりに……あれ?し、暫しお待ちを……うん?
(身体をまさぐる。無い!今朝拵えたおむすび包みが無い!辺りを見回すと……)

…………あぁっ!(先程転んだ際に飛んでいったらしく、おむすび包みは川に流されている)
人魚姫ぇ……?あー……うん、そうだよぉ。ダンサーだからねぇ、舞姫なんだよぉ。
(『姫』の響きに覚えがあるらしく、にへぇと笑って肯定する)

えへぇ……思ったよりねぇ、街まで遠かったなぁって……(ぐきゅるぅ)
ボクはねぇ、ルゥルゥ・ヘルゥだよぉ……ドチザメだからねぇ、ドッチーでもいいよぉ。
よろしくねぇ、しんぐー……(ぐぅぅぅ)
(しゃべるたびに弱まる語気、鳴き続ける腹の虫。つらい)

わぁ……ありがとぉ……助か――あああああああ!!!
(訫宮の視線の先、流れていくおむすび包みを見ればびちびちと川に飛び込んだ)

(背びれを水面に覗かせて泳ぐ姿はまさにサメそのもの、水を得た魚が包みに迫る!)
そうなのです……そうなのです……ッ。思ったより、遠いのです……ッ(力強く頷き)

るぅるぅ・へるぅ様、に御座いますか。この世は聴き慣れない響きの名が多いこと……。
うぅ、ごめんなさい……わたくしの修行不足で、どうやらお助けする事叶わ、ず……!?
(川へ飛び込み泳ぐその様を、ぽかーんと口を開けながら望み)
は、速い……流石は人魚姫……それにしても、あの動き……ッ(ごくっと喉を鳴らし)

もしやわたくしの助け、不要だったのでは……ッ!!(尼に再び戦慄が走る!)
(数十秒後、そこには真下からのサメジャンプに捕らえられるおむすびの姿が!凄絶!)


――いやぁ、ごめんねぇ、勢いでおむすび食べちゃったぁ。(けぷぅ)
(陸に上がってきたルゥルゥが包みだけを訫宮に差し出す。ちょっと食い破られてるぞ)
でもすっごく助かったよぉ、危うく飢え死にするトコだったんだぁ。
訫ちゃんは救世主だよぉ、ありがとぉ(両手を組んで微笑み)
お礼はお金でいいかなぁ?(腰に吊った道具袋をごそごそ)

あ、もしかして訫ちゃんってウォーカーさん?だったら名前は一番慣れないかもねぇ。
ボクのことは呼びやすいように呼んでもらっていいからねぇ?
(言い乍ら、その装束が珍しいのか身体を左右に揺らしながら眺め)
ねぇねぇ、どうしてこんなとこに居たのぉ?……その格好、暑いよねぇ?
…………はっ!(呆気にとられて抜けかけてた魂がひょこんと身体に戻り)
いいえ、よいのです。きっとあのおむすびは、あなた様のお腹に収まる定めだったのでしょう。
(にこ、と笑顔を浮かべて。「故にそのゴミもあなた様のもの」と破れた包みを突っ返した!)
困窮に喘ぐ者に手を差し伸べるのも、わたくしのつとめです。お礼等は戴きません。

うぉーかー……ああ。ええ、その通りに御座います。この世とは、別の理より参りました。
では……るぅ様、と。わたくしは行脚の……えぇと……旅の道中に御座いました。
この装いは……ええ、暑いです……ですがこれも修行故……致し方、無し……(ふらふら、ぐらぐらぐら)

所で、るぅ様こそ何故この様な場所に?行き倒れていた様に見えましたが……。
うぇ?そう?んんー……(破れた包みを道具袋にしまい)
どうしよぉ……タダでものを貰うのはなぁ……(捥げるのではないかと言うほど首をひねり)
あれかなぁ、訫ちゃんは宗教家ってやつなのかなぁ?それとも慈善事業家?

あはは、やっぱりそうだぁ。そういう服着た人見たことなかったもんねぇ。
あんぎゃ……あ、旅!訫ちゃんも旅してたんだねぇ!
ボクも旅をしてたんだぁ。いろんなところを回ってぇ、ダンスの修行ぉ!
(腰をくねらせ、腕輪に繋がるヴェールをひらひらと)
……だったんだけどねぇ、思ったよりも街が遠くて食べ物無くなっちゃったんだぁ。
元々あんまり食べないから大丈夫かなって思ってたんだけど……ダメだったねぇ。
だからねぇ、訫ちゃんも無理しないほうがいいよぉ?
無理して死んじゃったら元も子もないからねぇ。……ってさっき学んだよぉ。
(ふらふらとした動きを心配そうに見守り)
あぁ……っ。そんなに首を傾げては、もげて、もげてしまいます……っ(おろおろ手を泳がせ)
よいのです。見ればまだ幼い身でありましょう。健やかに育つことこそ、何よりの善行です。
ん……この世にも、宗教の概念が在るのですね。わたくしは……修験者、のようなものです。

まぁ……るぅ様も旅を?だんす……(踊る様を見て)ああ!舞踊を嗜まれるのですねっ。
お若い身空で修行の道を選ぶとは……殊勝なことです。きっと、その努力は報われるでしょう。
ぅ……そ、そう、ですね。わたくしも、無理は……ふふふ……ふふふふふ………
(「言えません……先程のおむすびが今日の糧の全てだったとは、とても……ッ」(小声))

一度街に戻るのも一つの選択に御座います。岐路を違えませぬよう、何卒Goooooooo(腹の虫)
…………あぁっ(空腹と日光にやられて、遂には膝をつく尼であった)
ボクこれでも17歳なんだけどなぁ……もう十分大人だよぉ、大人ぁ。(くにゃりと首を戻し)
しゅーけんしゃ……なんだっけぇ、山に入ってカミサマみたいになろうとする人だったかなぁ?

そうだよぉ、舞踊の旅ぃ。当てもなくあっちの街へこっちの街へぇ。(くねくねひらひら)
へへぇ……でも旅を始めたのはパパに追い出されたからなんだけどねぇ。
だけどせっかくだもん、いろんな人に見てもらってぇ、楽しんでもらいたいなぁ。
(夢見がちにひらひらと舞いを踏み踏み)

んぇ?(小声で何かを言っているのだけは分かったが、内容までは聞き取れなかった)
そうだねぇ、丁度河下に街もあるみたいだし、そこに行って――(耳を突く腹の虫)
ありゃりゃ、大丈夫訫ちゃ……危ない?!(咄嗟に膝をつく尼僧を支えるべく手を伸ばす)

んー……ねぇねぇ訫ちゃん、一回二人で街行かなぁい?
お腹が減ってはなんとやらってやつだよぉ。ねぇ?
あっ……そっ……そうなのですか!?ごめんなさい、わたくしと同じ位の背丈だったもので……。
まあ!良くぞご存知で!わたくしは山に篭ってばかりでしたから、今は逆しまの行脚中です。

……そう、なのですか。(「追い出された」と聴くと少し顔を顰めたが、尋ねる事は無く)
世に楽を蒔く旅路……いつか、その夢が花開く刻が来るでしょう。尊い夢をお持ちなのですね。
(ひらひらと舞う様に、合唱して臨む)

うぅぐ……あ、有難う存じます……ここは、あなた様の助言に甘える事に致します……。
先程街を後にしたばかりだというのに……嗚呼……うっ……取り敢えず、暑いぃ……。
(支えられながら錫杖ついて踵を返す。生まれたての子鹿の様にカックカクしてる)

街は目と鼻の先です。一度、旅支度を整え直す事に致しましょう……(そういう事になった!)
(※そういう事になったのでスレッドの建て替えを致します。少々お待ち下さい!)

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