PandoraPartyProject

ギルドスレッド

古戦場跡地

蒼き草原(通常)

<ナレーション>

麗らかな日差しの下、雄大に広がる大草原。
軽やかに舞う剣戟の音色と共に、草の一房が風に乗って舞い上がる。

※明るい雰囲気の中、戦いを楽しむ場所です。
お互いのペースを見ながら、打ち合いましょう。
【見学可】

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ーーー!!
くっ……ゥ! (涙を浮かばせながら歯を食い縛ると、一気に攻め上がって来るアヤメ君を切ない瞳で射貫く。)

踏み込むならば、間合いを活かしたまえ、甘いッ!
(足の甲を踏み抜かれるも、アヤメ君の一撃が来るそのタイミングを見切ってわざと彼女の腕を引き寄せながらその勢いを乗せて掌底で肩を打ち抜こうとする)
(なんで悲しい顔をされるのかは分からないのでそこんとこは黙殺した)
(刀を握る腕を取られた上でモロに掌底を喰らい、体勢が崩れた。押し戻された左腕の感覚が痺れ、指が柄から緩む。)

んな……
(力以前に技術の不足が露呈することに臍を噛むような表情しながらも、闘志だけは目に燃えている。右腕、それも相手に取られたそれだけで刀を保持しながら足を弛めた。)
(さあ追撃はなんだ)
……フッ、ン……!
(闘志は未だ揺らいでいないのを刹那に確認してから、アヤメ君の服の胸元を掴み取る。そのまま彼女に踏まれていた足を軸に内側へ踏み込むと、背負い投げをしようと技をかける)
(胸元を取られるとばつっと襟のスナップボタンが幾つか弾ける音がして、インナーの白いキャミソールと鎖骨が覗ける。このまま素直に投げられた日には半分脱げる。清楚的には重大なインシデントで敗北案件だ。)

それは食らってやれねえな……!
(体が浮き上がるより先に咄嗟に胸ポケットからペンを取り、手の甲目掛けて振り上げた)
(ほんの一瞬覗いてしまった、アヤメ君の鎖骨。その美しいラインにコンマ数秒の間、時を忘れて魅入ってしまう)

ぐぅ!? く……ッ…!
(突然の鋭い痛みと鮮血に眼を見開き手を離す。よろめきながら咄嗟に構えを取って追撃に備えた)
(拉げたペン先からインクと鮮血が飛び散るのが嫌にゆっくりに見えた。襟の白いラインに点々と黒点が染み付く。
零れそうなほど見開いた目をして、釦の止め直しもそこそこにペンを投げ捨てて木刀を握り直した。)

ふっ……!
(呼気をひとつ。
彼我の距離を一息に詰め、喉笛目掛けて速度、腕力、脚力の乗った刺突をせり上がらた。
相手の面持ちも己の心も考慮から削ぎ落としたような一撃は、直線的ではあるが速く重い。)
ッ、シッッ……!!
(予想通りの追撃、しかし正確に喉を突いて来たその速度は想定外だった)
(僅かに腰を入れ、左ストレートでその木刀の鋒と衝突する。鈍く、此方と彼女の手の中で衝撃が走った)

〜〜、なんと重い突きを放つ……! 素敵だよ、アヤメ君ッ!
(半ば弾く様に拳を更に突き出すと木刀を押し返そうとする)
(口の左端に笑みのようなものが浮かぶ。笑みというには無機質な反射。頭の中身は新兵が陥る恐慌状態のほんのすぐ手前だ。)

(そうかいと相槌を打つ余裕がなく、代わりに口から出るのは喘ぐような呼吸だけ。)
(拳の一撃に風になぶられる葉のように木刀の刃が流れ、反射的に柄から離した左手を握りしめた。胴はがら空きの攻撃一辺倒な喧嘩の流儀。尋常な美少女がここに居合わせていればこう言うだろう。「無様」と。)
……む。
(微かに耳に届いた喘ぎを聞き。続く手を一瞬止めた)
(一歩、利き足を下げて構え直す)

……アヤメ君。
打ち込みたまえ、私が動かなくなるまでだ……
(突然、特攻服に腕を通すとそう言って彼女に手招きして見せる。その表情には変化はない。ただ……恐ろしく、気配が感じられない無機質な印象を与えるかもしれない)
(思考よりも先に、擦るような足取りに続いて無抵抗な相手の鳩尾目掛けて握りしめた拳が突き出される。)

(その拳の行末はさておき、振るったあとで漸く相手が口にしたことを理解して、それでばっきりと心が折れた。動作から精彩が、目から闘志が消えて失せる。)
(気づいたか……と、彼女の様子を見てからサッと拳を掴み取ろうとする)
グボァ!?(……掴み取ろうとする、が。思ったよりも鋭く重い拳が見事に鳩尾ど真ん中に突き刺さった)

……ぐ、ふ。……アヤメ君、一つ聞こうか。
きみは……実戦経験はこれで何度目だね?
(静かに問いかけるも、明らかにプルプルした様子で)
殆どないよ。
(握られた木刀の切っ先を地につける。地面に視線を彷徨わせ、悪いことをしたと悔いる子供のような所在ない顔をする。)
なるほど、それで途中から君から感じられる闘気と動きがチグハグになっていたのか。
……だが、問題なのは経験の無さではないとも。

君の……心だ。
(そっと彼女の木刀を掴むと切っ先を誘導し、こちらの心臓の位置へ向けさせる)
(切っ先が僅かに揺れている)
……「考えるな」とおばあちゃまが言っていたが、余計なことを考えてしまうんだよなあ。
一体何を考えているんだい?
……このままでは、いずれ私以外の者と手合わせしても同じ事だろう。何が原因なんだね。
……呪われた真っ赤な靴を履いて踊り続けるんだ。
楽しい時もある、悲しい時もある。でも過程で何を踏みつけにしてでも踊る。
足を切り落としてすべて捨てるか、舞踏そのものになるしかない。

お姉様たちのように笑っていられたらいいのに、何故かわたしはそれが悲しいから考えるより先に手を動かすことにした。
(抽象的に思うことを口にした。)
…………舞踏、か。
(聞いた事を静かに考え、思う。少女が言う言葉の中に含められた意味をそれぞれ繋がる様に、想像する事しか出来ない)
(その上で、ふと結論付けたのは彼女達らしい単語だった)

君は頭で考えてしまうのだね、舞踏するよりも、楽しむよりも。
美少女になるべくして生まれて蝶よ花よと育てられたわけじゃないからな。
自分のことを普通の人間とおもってる弱さが消せない。
強くなるのもいいもんだと思ってる美少女の自分も捨てられない。
(美少女ならざるものにも存在する、思春期という病なのだ。彼女らの命に間接的に関わるが不治でもない。)
なるほど、思っていたよりも……美少女とは正しく騎士や聖戦士の様な存在なのだね。
そして今の言葉を聞いて分かったとも。君は美少女として生まれてもその育ち故に平凡な自分を、普通とは何かを知ってしまっているのだ。

ならば捨てる事は無い、君は美少女だ。
可憐で、愛らしく、そして美しい少女……アヤメ。
君の知らぬ美少女に君が成って見せるしかない、弱さを抱きながらも力強く咲く、一輪の花の様に。
(若さ故の迷いや葛藤を前にして、静かに拳を構える。……普段ならば、少女を抱き寄せようとでもするかもしれない。しかし彼女は他ならぬ美少女。それは不粋であると判断しての行動だった)
違うね。みんな社交界(闘争の場)の理屈や自分の矜持で生きてる生きもんだ。
他の何のためでもなく生きてるからこそ只人を魅了する。美しい災害。

……あのな、まだ醜いといわれたほうが納得がいくぞ。
いいさ、なってやるよ。何処にもないものになってやる。
(美しさは強さと表裏一体。あまりにも身の丈に合わぬ賛辞であると顔をしかめて首を振り、木刀を横に捨てる。)

参りました。
(切り替えはある程度はついたし、負けは負けだ。今は勝てるまでやって勝ちましたなどと口にするほど卑劣にもなりきれなかった。)
……おや、良かったのかい?
実の所ギフトの効力を失っているので、割と本気で来られたら重傷は覚悟していたのだがね。
(木刀を捨てた姿を見て、拳を下ろしながら小首を傾げる)
とっくに負けてんだからそれでいんだよ。
(浮いた汗で首筋に張り付く髪を払った。シャンプーの甘い匂いがする。)

あんな手加減された挙句にドヤ顔かまして「いやぁまけてしまったなぁ」みたいな悦になど浸らせてやるかよ。
流石にオレにもそんなこと言われたら恥じ入るだけの心はあるんだぜ。
ふむ……それもそうだね、すまない。まだ少し美少女に慣れが足りない様だ、非礼を詫びよう。
だがその、一応勝つつもりなのだよ? 負けるつもりで負けた事は無いのだが……(言いかけて、ここ何回かの手合わせを思い出して微妙な表情になる。側から見ればアヤメ君とは別に他の者にそう見えているのかもしれないと気づいたからである)

では、次があればその時こそ本気でやるべきかな。
……それと今回は引き分けにさせて貰うよ。少々私も意地が悪すぎたのかもしれないからね。
(手に嵌めていたナックルダスターを辺りに放り投げながら怪我をした手に布を巻き付ける。)
真正面からやって手酷くボロ負けしたほうが納得できるんだ。さあ次って切り替えもラクだしな。
……それにね、嫌なんだよ、抵抗しない人殴るのは。
(睫毛を伏せ、セーラー服の胸元を握った。過去にそんなような傷でもあるのだろう。)

アンタはずるいな。ずるいとおもう。勝てもしない分際で言うのもなんだけどさ。

アンタに勝つ気があって負ける気がなかったとしよう。
だが、オレを負かして地面に叩きつけて勝利を喜ぶ気はなかったんだろう。
それはとてもむごたらしいことだと、オレはおもうよ。
(相手を見ることなく木刀を拾って、袋に仕舞いながら訥々と言った。)
どういった理由でアンタはそんなに残酷な生き物になったんだい?
(相手を一瞥して問うた。拒絶でも異質なものを向けるでもなくもっと冷徹な、物事を推し測ろうとする目であった。)
……そうか。それは私も同感だね。

フフ、だがアヤメ君。確かに惨たらしい事かもしれないが……それは手合わせとは違うのだよ。
それを望むなら私とそれこそ決闘でもするしか無い。私にとって、君やイレギュラーズの者は皆等しく守るべき者として認識しているからね。
(特攻服を翻すと次の瞬間にはいつもの服装に戻っている。手品のつもりで用意していたらしい)

理由を問うなら、これは生まれついての物だよ。
私を取り巻く環境は関係無く、ただ私は……人を救う為にそれ以外を壊す様な人間だった。
だからと言って、先にも言った様に決闘相手を侮辱する真似はしないがね?
(微かに微笑みの中に寂しさを入り交えて応える。見た目こそ青年であるものの、その瞳には初老の疲れた印象が表れている)
「勝ってうれしい、負けて悔しい、それでもう一度」がダメだとでも。
些末な子供の遊びでだってやる、簡単なことだろ

間違ってることに気付いてて誰にもそれが正せなかったんだってツラしやがって。
(幾らかの殺意が向いた。闘争心でも憎悪でもなく、哀れみに似た殺意だ。今は戯れで済む程度でしかないが。)

殺してやろうか。
(生と死の境目の危うい艶めかしさで、相手の胸倉に手をやって囁くように言うのだ。)
勿論だ、それこそ手合わせの中にある一つの要素だとも。
だが相手を地に伏せ勝利に震える事を目的とするなら、私は決闘で全身全霊をかけて勝利を掴むべく本気でかかる必要があるというだけなのさ。

……殺せるかな、君に。
(そっと胸元にやられた手に手を添えて、小さく笑みを浮かべる。僅かに闘志の火が灯される)

正せたかもしれないな、実際に私を正そうとした者も居た。
……私が言う勇者は自称だ、勇者ではない。王に私はなった、だが賢王ではない。
ただの没落貴族の長男でしかなかった平凡な男が若き日に自己満足で世界ではなく人々を救おうとして、『できてしまった』。
それが私だ、学ぶ事は当然多く間違う事も多い身だ。
傲慢な割に謙虚な王様だな。
だからこそ許されてしまったんだろう。

(相手の手が重なったことに気付いて、親兄弟以外の殿方に暴力以外で触るのは慎ましやかではないと手を引いた。)
気の迷いだ。忘れろ。
今のこの世界じゃ勝手に死ぬと迷惑だろうからな、お互いに。

(頬を僅かに赤らめ、フンとそっぽを向く。)
……フ、君はやはり生まれながらにして美少女なのだね。
(手を引き頰を染めている様子を見て、微笑みながら)

謙虚に見えるのは、それを謙虚と思えるだけの優しさが君にあると言うことさ。
私は、己の傲慢を誰よりも認識しているからね。それを何とする訳ではないが。

……ふむ、とりあえずどうしようか。
ピクニックでもしてから帰るかい? 何となく今のやり取りで、君への認識を改めたつもりだが。
(そっぽを向いている彼女に小首を傾げながら、いつの間に取り出したのか刀の鞘らしき物だけ肩に担いでいる)
どこにそう判断する理由があったのかがわからねえ。
(豪胆にして豪放、男相手に簡単に心を乱されようはずもない美少女の中の美少女たるメンタリティをもったお姉様方と己を比較してもさっぱりわからなかった。)

でもきっとなんとかしなくちゃだめなんだ。オレもアンタもな。
……で、異性が二人きりでピクニックとかそういうのオレはよくないとおもう。
(いつもの警戒心にあふれた、こういう軽薄な男は自分をうまいことだまくらかした上でポイしたりコレクションのひとつにするに違いないみたいな思い込みに満ち溢れた目だ!)
そこは、何百何千と女性を見て来た私なりの感想さ。
(小さくウインクして、アヤメ君に微笑みかける)

はっはっは、貞淑なのは結構だとも。異性を疑うのも尚良し!
そこに勇者カタリナという新たなジャンル分けも出来たらもっと良いのだがね! 安心したまえ、未成年に手を出す事は無いよ。
君の事は当然好きだがね?
(いつもの目で見られて安心した様に笑うと、手の中から桃の花を一輪だけ出して差し出す)
まあいつまでたっても大体この年齢だとおもうんで一生遠巻きにしていてくれ。(引退しない限り、全盛期のスペックを維持し続けるのが美少女である。つまり、最低限でも少女でなくなるなんてことはない。)

……あん?
(差し出された花を見て、怪訝な顔をした。それから安全ピンを取り出して相手の服に留めようとする。相手の姿に似たような花を受け取る義理はないが、踏みにじる程の敵意もない。)
嘘つきも軽薄も嫌いなんでね。
オレをアンタ自身の浮き沈みに付き合わせるつもりもないくせに花なんぞ渡すなんて、どうかして……
(はたと「文化が違うな」と悟る)
どういう意味で渡したのか聞いていいか?
……なんと特殊な、いやそもそも私やリュスラスとも違う種族だったね。

……む、丁寧に付けられるのは初めてだな…っ!
(大抵は捨てられてしまうか、そのまま花を愛でる姿を見せるが、まさかの自分に留められるとは思わず。桃の花を撫でながらアヤメ君にウインクして)

…ん?浮き沈み?む……?
私はただ、可憐で美しい君に気持ちを伝える為に花を渡してみただけだとも?
……まあ、姉妹になってくれとかそういうんじゃないんならいいよ。アンタのことを「お姉様」って心から慕う気、ないし。
(年長者・実力者の美少女を「お姉様」と呼ぶのとはまた違うニュアンスである。もっと地獄の果てまでも共にするような、疑似恋愛や疑似家族か何かだ。)

……で、その気持ちとやらがアンタにとって「誰にでも与えてるいつもの何か」と変わらないとしてもやっぱり受け取らなくてよかったと思うよ。
……お姉様? となると、私の生前編成していた白百合騎士団と似た様な意味だと思われたのだろうか。
だとするなら確かに私はまだ、君にとってそんな存在には程遠いだろう。

しかし何故、受け取らなくて良かったと?
損はなさそうだが……
それが街頭のビラみたいに無制限に配られそして捨てられる安い愛だとしても、平然と受け取って捨てたり置き忘れるのは気が咎める。
そんなふうに気を揉むだけ損だから要らねえ。
(「オレは頭が悪いから」などと付け足したが、頭が悪いというより律儀さを拗らせた面倒臭さであった。)
フフ、そういう事なら納得できるよ。
迷う位なら受け取らない。

その潔さに私に限らず人は惚れるものだよ、頭が良い悪いとは別の魅力というものさ。
(草原を歩きながら軽く振り返り)
……ではそろそろ、行くかい?
誰にも惚れられたくないな、今は。そんな余裕はどこにもねえんだ。
(硬質な目をして虚空を見た)

……うん、帰ろう。ちょっと長話をしすぎた気がする。
(付かず離れずの距離をついて歩くことにした。)
さて、と……(短刀が二本、打刀が一本の軽装で現れる)
ふむ。それでは。
(いつもの格好。特に武器も防具も身につけていない)

武器は今、ユーリエ様に製作頂いている最中であります故。文字通りの徒手空拳でありますが。
とりあえず、やれるところまでやるであります。いのちのきけんがあぶないと思ったときには土下座するであります。
承知。

んじゃ、遠慮なく始めさせてもらおうか……。(短刀を二本抜き、小太刀二刀流の構えを取る)

いざ、参る!!(まずは小手調べと、大振りに跳躍したと同時に二刀を振り下ろす)
おっと、いきなりでありますな。
(いつもの無表情のまま、左足を前に出して、手のひらを前に翳す構えで)

(まだ、まだ。跳躍の軌跡を、刃の切っ先を目で追い。インパクトの瞬間を見定め)

……しっ。
(左腕を外から内へ捌くように。軌道を逸して、そのまま一回転するように避け)
(その回転の勢いを殺さぬまま、着地の瞬間の足首を蹴りぬくようにローキック)
(ローキックを受けたクロバはバランスを崩し転倒するように倒れかかる。だが、そこで右手に持っていた短刀を地面に刺し、それを起点にして蹴られた勢いを逆に利用する)

――疾ッ!!(大振りな一撃を敢えて反撃に転じさせ、反撃を以て反撃に返す。バク転のように。逆さ体勢からの蹴りが放たれる)
!うおっと。
(意外な攻勢に受けが間に合わず、バックステップからのスウェーで紙一重で躱し)

意外と。剣だけでなく体術もいけるでありますな……っと。
(驚きはしたが、体勢が不安定な隙を逃す手はない。やや距離を開けたまま、体幹を引いたまま腰を突き出すように、下肢のリーチを最大限に活かした――対刃物式の――鋭い前蹴りを放つ)
……ッ!(地面に突き刺した短刀を抜き、振り向きざまに左手の柄で蹴りを受け止める、衝撃のあまり一度左手の握力が抜けて短刀を落とす)

(だが痛みなど何の気になしと言わんばかりに右手の短刀を繰り出し、鋭い突きを放つ)
っ、と。おっとっと。
(此方の体勢も整い切らないタイミングの猛攻にバランスを崩しかけるも)
(右手だけならば。)

ふっ。
(クロバ様の内側からやや強引に右手首を掴みにいき――しがみ付くような形になったが)
(そのまま、むしろ此方から突っ込んでいくように。顔面へ肘打ちを浴びせ)

(自然、半ばヤケクソの特攻のような形になってしまい。後先も何もない完全な無防備状態)
ちぃっ!!(寸でのところで握力の戻った左手で肘打ちを受け止めるが、ギリギリすぎたのか当たる間際になんとか間に滑り込ませた、という表現が正しいのだろうか。衝撃はクロバの頭を揺らし、判断力を鈍らせる。だが)

らぁあああああああ!!!(咆哮と共に叩きつけるように腕を振り、口笛を投げ飛ばさんとする)
おおっ。……と、っ。
(完全に重心を預けきったタイミングであったので、容赦無く投げ飛ばされてしまい)

――!
……っか、ふっ。
(受け身を取るも、強かに背面と頭を打ち。肺から空気が搾り取られ、初めて呼吸のペースが乱れる)

っち。さすが疾いでありますな――
(起き上がる暇、ありやなしや。少なくともすぐに反撃に転じられるよう、仰向けのままターンして足を向け)
(身を屈めた状態で追撃の為、飛び出す。その際に落とした短刀を拾い、同時に地面を斬り上げ土煙を口笛めがけ飛ばし、一旦視界を奪う)

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