PandoraPartyProject

ギルドスレッド

潮騒の従者斡旋所

面談記録(4)

つくづく気まぐれに綴られる、とある部屋での記録。

背もたれが凹んだままの長椅子と、塗膜が一部剥がれたテーブル。

親しい者同士同士ならきっと、視線で会話できる距離。

向き合うように、二人。

(従者をお求めならば、何方でもご自由に)

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レモラ。わたし、また遊びにきたわ。
(ちょこん、と椅子に腰掛けて、お姫様は今日も微笑んでおります。)

ううん。遊ぶために来たわけでは、ないのだけれど。
そう、わたし、レモラにまたいろんなことを、教わりに来たのよ。
(ぱん、と手を合わせて微笑む仕草は、彼女が覚えたまだ少ない感情表現のひとつ)
(ぎこちなさはあれど、以前訪れたときより、少し自然な所作になっておりました。)

わたし、お姫様だもの。だからお姫様について勉強したわ。
(一見おかしな言い回しですが、当人はいたって真面目です。)
民草の心を掴めるようにならなくてはいけないって、思ったの。
前に話したとき、レモラは、ひとの心を動かすのがとても得意なのだとも、わたし思ったわ。
だから、わたし、レモラにそういうことを教わりにきたの。
ええ、ようこそ姫さま。
再びいらして頂けるとは恐縮でございます。

(腰掛けた様子を見て)
いずれ、専用のお椅子を準備した方がよろしいですね。
いつまでも大きな椅子でご不便をおかけするようでは、従者として失格でしょう。
(顎に手をつけると、「じっ」とおおよそのサイズを目測で測ろうとしたところで)

おや、お勉強のお話で?
それはとても、流石姫さま。勤勉でございますね。
それに、良いお顔で。
そのような素敵な微笑みで褒められますと、耳ヒレが色づいてしまいますわ。

ええ、私でよろしければ何なりと。
心の動かし方とあれば、そうですね。
簡単なところから申し上げれば、他者を褒めることです。
今まさに、姫さまが実践されたことですね。
ありがとう、レモラ。
わたし、なんでも専用のサイズが必要になってしまうから、すこし、不便ね。
(人形ですから、見られることには慣れています)
(気にした様子もなく、お姫様はちょこんと優雅に佇んでおりました。)

褒める。
そうね。たしかに、ひとに褒められると嬉しいわ。
(耳ヒレが色づくだなんていう聞き慣れない表現のために、自然と宝石の瞳はRemoraの耳を追ってしまうのですけれど。)

きっと、褒めるには微笑むのがいいのでしょうけれど。
ただ笑うだけでは、いけないのよね。
(先日のやり取りを思い出し、きりり、と歯車の音。)
ねえ、レモラなら誰かを褒めるとき、どんな仕草で、どんな風に笑うかしら。
姫さまですもの。
そこはむしろ、不便と言うよりも特別扱いされる特権と思うべきです。
(自らの耳の暖かさを確かめるように、そっと手を当てながら)

ええ、褒められて悪い気持ちになる方は殆どいらっしゃらないでしょう。
自らを高く評価されているわけですもの。
(手を離してもなお、耳はぱたぱた動いています)

微笑むことができればいくらでも応用が効きますよ。
そうですね、例えば……このように体の前で手を合わせると、より感動しているような所作になりますね。
こう、「まあ、なんて素晴らしいのでしょうか!」と。
合わせた手を言葉の途中、顔に近づけるとより良いでしょう。
(例の通り、頰のそばで合わせた両手を掲げたままに)
お姫様は、たしかに従者にお世話されるものだけれど。
みんなの手を煩わせてばかりは、すこし申し訳なくなってしまうわ。
(小さいながらに等身大に生まれたからこそ、そんな人並みの悩みもあり)
(レモラの言葉には、ぴんとくるものがあったか、きりりと音を立てて反応しました。)

手を合わせる。それならわたし、分かるわ。
わたしの知ってるひとにも、そんな風に喜ぶひとがいたもの。
(ものは試し。お姫様は言われるがまま、早速その仕草を試すことにいたしました。)

まあ……レモラのヒレは、なんて素晴らしいのかしら。
(両手を合わせて、口元に添えて)
(声に抑揚はなく、いささか棒読みの気がありますけれど、その笑顔は先日訪問した際より幾分自然なものに見えることでしょう。

まるで、そう。
とても綺麗なお魚さんみたい。
(……肝心の語彙が追いついていないのが、玉に傷ですけれど。)
気持ちは伝わるものです。
そのお気持ちがある限り、きっと大丈夫でしょう。
それでも気になると感じられたなら、対価を準備すれば良いのですから。
(口の側に指を立てれば悪戯っぽくウインクをして)

まあ、やはり良いご縁に恵まれたようで何よりでございます。
そうですね、とても可憐な所作で愛らしい……
お褒めの言葉もより味わい深く心に染み入るようです。
(耳ヒレを小刻みに動かしながら、従者はお姫様の言葉に嬉しそうに笑いました)

(でも、すぐに困った顔になるのですが)
魚……確かに魚ではあるのですけれど、ええ。
所作を取得なされたら次は、形容する単語が抑えるべきポイントとなりましょうか。
かけられたい言葉とはそれぞれ異なるもので。
ありがとう。褒めるつもりだったのに、レモラの方に褒められてしまったわね。
対価。わたし、先立つものを稼げるようにならないといけないわね。
(おじいさんの「遺産」はあるけれど、それにだって限りがあるのです)
(幻想において身を立てる方法も、そろそろ考え出さねばなりません。)

(と、レモラの反応を見ると、数度宝石の瞳を瞬かせて)
ごめんなさい、嫌なことを言ってしまったかしら。
ことば、ことば。本は少しずつ読んでいるけれど、難しいものね。
ねえ、レモラなら、そのヒレをどんな風に褒められたら嬉しいかしら。
(ない知恵を絞ってもしょうがありませんから、ここは素直に、答えの一例を聞くことを選んだようでした。)
いえいえ、少々面食らったもので。
姫さまがお気になさるようなものではございません。

嬉しい褒められ方……そうですね。
格好良さともやや異なりますが、凛々しさを讃えられると弱いですね。

「羽をも思わせる軽やかさを感じさせながら、
それでいて見る者の心を震わせる凛々しさを併せ持った」……などと。

「鮫」なる従者を名乗っておりますので、ええ。
(小柄な胸に手を置いて、誇らしげに自らをそう称すれば)
凛々しさ。
言われてみたら、レモラはなんだか、貴公子さまのような格好をしているものね。
それじゃあきっと、お魚さんだなんて可愛らしい表現より、その方がいいのね。

ええと。そうね。
(頬に手を当てて、首をかしげ、考え込むしぐさ)
(こういう風にものを考えるひとが、いたものですから。)

宝石のように煌めいていて、見るものを惹きつけるるのに。
まるで刃のような鋭さをも、併せ持っているようだわ。
(自分の知っている限りの語彙を尽くして、レモラに示されたような褒め方をしてみせます)
(鮫についてはよく知らないので、うまく絡ませられなかったみたいですけれど。)
ええ、ええ。恐悦至極にございます。
頂ける言葉として、これ以上ない素敵な褒美を頂いた心地です。
(しずかに片手で髪をかきあげれば、よりすました表情で)

かように、褒めるということはその者を見つめることでもあるのでしょう。
誰も彼も、自らの理解者には甘いものですもの。
一概にその理解が正しいかどうかはさておきまして……
(考えるそぶりのように、腕を組んでやや上空を見上げれば)

今の姫さまの一連の動作は、流れるように自然で。
観察力、というのでしょうね。
他の者を習おうというその意思の現れでもありましょうか。
(いたく感心した様子で、何度か首肯しました)
そうね。わたしも、いつもわたしを褒めてくれるおじいさんが、大好きだったもの。
おじいさんは誰よりわたしを知っていた。
ああいう風に、誰かをわかってあげられたら、きっとみんなに大好きって思ってもらえるのね。
(お姫様とはすなわち、愛される存在ですから。)

ええ。わたし、観察力には自身があるわ。
教えてくれたひとがいたのよ。
他人の一挙手一投足、顔色、声音。いろんなものを観察して、癖を、隠してるものを見抜くの。
そうすれば真実にたどり着いて、とびきりの「ネタ」を手に入れられるのよ。
(教わったような、教わらなかったような、そのままを得意げに語るお姫様)
(……口ぶりからして、あまり清廉潔白な人から教わった技術でないことは、簡単に見抜けるでしょう。)
それに他人をよく見ていたら、いろんな仕草に表情も、きっと覚えられるもの。
そうですね。
良いところを感じることができるのは、とても重要なことで。
心に距離の例えもあれば、向こうから歩み寄ってくださることでしょう。
心を掴むにおいて覚えるべきは悪口よりも肯定のお言葉。
正しいご指摘はその次のステップになりましょうね。
(それは、例え悪しきを見たとしても、特段理由がなければ指摘はしない彼女の生き方でもありました)

「ネタ」とはまた、不思議な言葉が出てまいりましたね。
仰っていることはまるで、探偵……警邏崩れが言いそうな内容で。
(予期せぬ単語に、二色の瞳をそれぞれ丸くしながら)

観察も極めれば仰る通り、様々なことを学べましょう。
されどお気をつけくださいませ、姫さま。
観察に熱が入る余り、ご自分が誰かに成り代わりませんように。
肯定。それなら、わかる気がするわ。
嫌いと言われるより、好きと言われた方が嬉しいものね。
嬉しい、楽しい場所へは、何度でも行きたくなる。
わたしが、そういう場所になってあげられたらいいのね。
(小さなからだなりに、どうにかRemoraの講釈を噛み砕いてゆきます。)

ええ。わたしのお友達に、「記者」さんがいるのよ。
わたしに色んなことを教えてくれる、とても素敵な女性よ。
いつか、レモラにも会わせてあげたいわ。
(文字通り、疑うということをまだ知らぬお姫様ですから、ただただ真っ直ぐそんなことを言っておりました。)

わたしが誰かになるだなんて、不思議なことを言うのね。
わたしは、はぐるま姫なのに、レモラをずって見ていたら、レモラになってしまうのかしら。
誰かの居場所になる。
それはとても難しいことでもありますが、
良い国主とは往々にして民の居場所となるものとも言われております。
すなわち、姫さまの仰る通りですね。
(従者にとって、自分より小さな相手に話しかける機会などそうそうないもので)
(どこか楽しそうに、その回答を肯定しました)

記者、ですか。それはまた……愉快な職業の方ですね。
色々なことを教えてくださるのでしたら、
それもまた、姫さまの仰る通り良い方なのでしょう。

(しかし、姫さまをゴシップのネタにされては色々と困ります)
(といった内心を胸中に秘めたまま)
ええ、それはとっても不思議なことで。
迷わず他者に習えば習うほど、「あの人だったらこうする」「この人だったらああする」と、
たとえば判断の基準を自分から他者の物真似へと移し変えてしまうようになります。

ですから姫さまが私をずっと見ていたらそれはきっと、完璧な従者が二人になってしまいますね。
ええ。きっとわたしの目指す道は、途方もないもの。
でもわたしは短い歩幅でも、自分の足で歩いてゆけるようになったのだもの。
歩き続けることだけは、やめないようにしないと。
(あるいは彼女なりの決意、と呼ぶべきものなのでしょうか)
(感情こそ籠もらず、籠められずとも……確かめるように、はっきりと言い切るのでした。)

ええ。綺麗な大人の女性だけれど、わたしのこと、ぎゅうって抱きしめてくれるわ。
ああいう風にされるのは、とても嬉しいものね。
(それはほとんど、人形の本能のようなものなのでしょう。僅かに表情も綻んでいるようでした。)
まあ。レモラを見ていたら、わたし、お姫様から従者になってしまうの。
それならわたし、レモラから少しのことだけを、学び取らなければならないのね。
ひとの褒め方は、いま教えてもらったばかりだけれど。
(きりきり、思考の音。)

ねえ、レモラ。
レモラにとっての理想の主って、どんなひとかしら。
(短い歩幅、という単語にやや目を細めて)

理想の主。
(扉や窓の方を一瞥すれば、他者の気配がないことを確認するように)

……ここだけの秘密にしてくださいね。
普段はですね、お答えしないようにしているんです。
そういった質問をいただくのも、大体が初対面の面談ですので。
「私が仕える相手こそ、全て理想の主なれば」と、そう誤魔化しております。
そうすると、皆様方張り切っていただけるもので。

(静かに息を吐き切ると、やや小声で)
ですがその実、私にも重視していることがひとつあります。

……私を、私の価値を、この体躯のみで判断しない。
正当な評価をくださる方こそ、理想の主と言えるかもしれません。
ひみつ。秘密なのね。
(やはり笑顔を湛えたままですが、それでも本人なりに「真剣」に)
(Remoraの言葉に、聞き入っておりました。)

そんな、他のひとに打ち明けないことを話してくれるだなんて。
とても嬉しいことね。ええと。それはきっと、つまり。
わたしが「お人形だから」と、お姫様であることを笑われたら
きっと喜ぶことはできないと。そういうような、ことかしら。
(まだ少ない知識でもって、どうにかRemoraの言葉を咀嚼します。)

レモラの価値。つまり、レモラの能力ということよね。
(ぱちくりと瞬きを繰り返し、宝石の瞳をチラチラと煌めかせて)
(あるいはその煌めきの奥には、好奇の輝きが混じり込みつつあったのでしょうか。)
そういえば、わたし、レモラのことをまだ詳しく知ってもいないのね。
お話がとても上手で、とても物知りということぐらい。
レモラの素敵なところ、ここへ通っていたら、もっともっと知ることができるかしら。
ええ、秘密です。
普通であればお話しないような。
純真な姫さま相手だと、どうにも隠し事をすると不自然になりそうですので。
(いつもはこうじゃないのですよ、と指を立てて微笑み)

それは、とても見事な喩えで。
ええ、個性は讃えられることはあれど嗤われるものではありません。
ですから、そこだけは譲れないのです。
譲ってしまったら、私がRemoraではなくなってしまいます。

(天井を見上げると、力なく笑いながら大きなため息を吐いて)
なんて、愚痴っぽくなってしまいましたね。すみません。
ええ、価値とは能力も含まれましょう。
私は、そうですね……色々とできると思います。
(キラキラとした無垢な宝石に見つめられると、いつもの饒舌は少々勢いが弱まるようです)

まだ……私を姫さまに披露する機会に恵まれておりませんから。
今後通っていただけるのでしたら、きっとその通りとお約束できましょう。
そうね。
わたしも、おじいさんが作ってくれたわたしでないと、「はぐるま姫」ではないもの。
鋭いヒレに、ふたつの色の瞳に、すこし難しい言葉遣い。
全部があって、レモラなのね。
(他者を、他者という大きな括りでなく、「個」として認識すること)
(些細だけれど、とても大事な倫理観を、はぐるま姫は身につけつつあるようでした。)

謝ることなんてないわ。わたし、レモラのこと、もっと知りたいもの。
お姫様は、だって、みんなから愛される存在でなければならないでしょう。
愛されるには、まず相手のことを知らなければいけないと、わたし知っているわ。
(本で……それも子供向けの冒険物語で得たばかりのにわか知識ですけれども)
(人形の姫君は、「当然でしょう」とばかりに堂々と言ってのけるのでした。)
そうね。
レモラとは、ここでお話をしているばかりだもの。
今度は、どこかへついて来てもらうのも、いいかしら。
その通りでございます。
姫さまも、決して姫さまであるご自身をお忘れなさらぬよう。
……などと、姫さまには不要の心配でありましょうが。
(一転、歯を見せて屈託のない表情を見せると、従者はケラケラ笑いました)

愛されるために、より多くを知る。
私が知る限り、これ以上はあまりない、まっすぐな動機でありましょう。
私を知りたいと仰って頂けるのでしたら、それもまた身に余る光栄でございますれば……
(やや、眩しそうに目を細め)
その王道にお付き合いするのは、私としても……暖かな学びとなりましょう。
ええ、ご縁を頂けた日には耳ヒレを張ってお供致します。
ええ。わたしは、生まれたときからはぐるま姫。
それはこれまでも、これからも変わらない。だから、忘れないわ。
(笑い方を確かめ直すように数拍置くと、Remoraに追従して、お姫様もまた笑うのでした。)

ええ。レモラから教わるのは、きっとお姫様らしくなる上での近道だもの。
「王道」って、なんだか素敵な響きだわ。
(姫だから「王」という言葉にときめいた、なんとも子供じみた反応です)
そうね。近いうちに、レモラみたいに上手に喋るのを練習できたらいいわ。
きっとそのためには、街へ、人前に出る必要もあるもの。
ならば安心でございますね。

喋り方は、その経験さえ積めば自ずと身につくものです。
私は確かに話すことを多岐ある特技の一つにしておりますが、
それは単に長く、今迄正直な心に基づいて喋ってきたからこそ慣れているだけで、姫様もいずれはきっと。

では、積極的に街へ出てまいりましょうか。
伝えたい何かさえあれば、最悪ジェスチャーでなんとかなりますもの。
そこに私がお供すれば万全中の万全と言えましょう。
(表情はそのままですが、褒められて上機嫌らしく、耳ヒレが上下に動いています)
ええ。最近、イレギュラーズへの仕事についての噂も入ってきているもの。
わたしのことも、レモラのことも。
たくさんの人に知ってもらうのは、きっと、大事なことだわ。

(小さな体躯のお姫様は、やがて席から立ち上がる……というよりは飛び降りて)
(軽やかに地面に降り立ち、スカートの両裾をつまんでみせました。)

そうやって道ゆく多くの人と言葉を交わせば、経験も詰めるものね。
ジェスチャーだって、レモラが言っていた、感情を伝える手段の練習になるから。
今日は、そろそろ行かなければならないけど。
近いうちに、レモラの時間を、わたしに頂戴な。
ローレット、ですね。
外は出会いと稼ぎ……いえ、導きに溢れております。

(口を抑えながら、立ち上がって)

必要に迫られれば、全ては自ずと身につきましょう。
お手伝いをさせていただけるのでしたら、ご随意に。
私の時間は、事前にご相談頂ければ切り売りもまとめ売りも可能ですので。

ええ、それではまたどうか佳き日に。
喜んでお譲り致しましょう。
ええ。わたしも、はじめてのお仕事になるかもしれないもの。
次に会ったときは、その報告も聞かせられたらいいわ。

さようなら、レモラ。
次会うときは、きっと、もっと魅力的なわたしになっているよう頑張るわ。
レモラがわたしに、たくさんの時間を捧げてもいいと思うぐらいに。

(去り際に、きりりと音を鳴らして、もう一度カーテシーを)
(幾分滑らかになった動作は、たしかにその成長の軌跡が垣間見えるようでした)

(あるいは、その軌跡には、鮫を名乗る「従者」の足跡も、きっと。)
(見送れば、椅子に座りなおして)

次にお会いする時は、より従者らしくあるように。
私も、少々努めてまいりましょうか。

(隠しきれない笑みを誰から守るわけでもなく、
帽子を強く被り直したのでした)


ー終ー

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