シナリオ詳細
<夏祭り2022>南国グルメストリート
オープニング
●迫る開催日
フェデリア島開拓二周年を記念したサマーフェスティバル。その開催が迫ったある日のこと――。
「食中毒だってぇェ?!」
「なんてこったい!!!!」
「どうしましょう?!」
「かき入れ時のサマーフェスティバルだというのに……このままでは、盛り上がりにかけてしまう」
二番街(サンクチュアリ)の観光協会、地元の商店を営む面々の間に激震が走った。
「えー……差し入れのランチを食べた十数組のパフォーマーが、残念ながらぶっ倒れて入院。参加は厳しいとの見込みです」
二番街ではストリートを歩行者天国として解放し、多くのB級グルメ屋台の出店が計画されていた。更に客寄せとして一流と呼べるストリートパフォーマーの面々を招いていたのだが、まさかの食中毒で参加辞退が相次ぐという窮地に追い込まれている。
このままでは、各国の出資者が満足する結果になるかどうかも危うい。何か手を打たなければ――。
打開策を捻り出そうと各々が意見を出し合う中、誰かがその名前を口にした。
「――あそこなら、優秀な人材がそろっていると聞いたことがある」
「あそこって、なんでも屋でしょう?」
「特殊な能力に秀でた者が多いそうだ」
「……その能力って奴が、芸として活かせるものならありがたいんだがね」
「とにかく、何もしないよりはマシだろう。今からでもそのなんでも屋に相談しようじゃないか!」
●参加者求む
フェデリア諸島――シレンツィオ・リゾートの行政区でもある一番街(プリモ・フェデリア)には、ローレット・フェデリア支部が設営されていた。フェデリア支部に通じるワープポイントが設けられたことで、イレギュラーズは空中神殿を経由して気軽に島へ行き来することが可能になっていた。
「そこのあなた、暇ですか? 暇でしょう?」
フェデリア支部に訪れたあなたは『強欲情報屋』マギト・カーマイン(p3n000209)に捕まり、何かのチラシの束を押し付けられる。
「興味がありそうなお友達にでも配っておいてくださいよ」とマギトに促され、あなたは渋々チラシを受け取る。そして、何やら落ち着かない周囲の様子に気づく。同じチラシを手にした何人ものイレギュラーズが目につき、その内容で持ち切りということは薄々感づく。
改めてチラシの内容を確認すると、それはサマーフェスティバルを盛り上げるためのストリートパフォーマーを募集するためのチラシだった。その内容はローレットに協力を求める依頼であり、『急募』という単語が大きく強調されていた。
参加するはずだったパフォーマーたちの集団食中毒の経緯をマギトが簡潔に説明し終えたところで、パフォーマー募集のチラシの中に、別のチラシが紛れ込んでいるのを見つけた。
「おっと失礼。これは俺の個人的な書類でした」
マギトはそう言って、紛れ込んでいたスイーツ屋台のチラシを取り上げる。
スイーツ屋台の詳細を尋ねれば、マギトは思わず表情を緩ませ、サマーフェスティバルのグルメストリートの魅力を語る。
サマーフェスティバルの期間のみ歩行者天国として解放される、二番街のスチームトラム三号通りを利用したグルメ屋台ストリート。サマーフェスティバルの中でも、かなりの集客が見込まれるイベントになるだろう。それだけニ番街のB級グルメは人気が高い。
「南国特有の品からポピュラーな料理まで、多種多様なB級グルメの屋台がそろうんです。スイーツの種類も豊富で、各所の行列のできる人気店も目白押しでね――」
サマーフェスティバルの期間しか食べられない数量限定の品は特に注目だと、マギトは熱く語る。
マギトが持っているチラシには、棒状の揚げドーナツにアイスの盛り合わせが加わったデザートのリアルな挿絵が刷られていた。
●お祭り当日
どことなく夏の始まりを感じさせる空気、まばらな雲に青い空――サマーフェスティバル当日は天候にも恵まれ、いよいよストリートにも人があふれ始めた。
屋台から漂う食欲をそそる香りに誘われ、グルメストリートは出だしからまずまずの盛況ぶりを見せている。食べ歩きを楽しめるのも魅力だが、今回はストリートパフォーマーの芸を見物できることも話題になっていた。
ローレットに貼り出された、急場凌ぎのパフォーマー募集のチラシ。出来る限りの手は尽くされたが、果たしてその成果はあったのか――。
- <夏祭り2022>南国グルメストリート完了
- GM名夏雨
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2022年08月07日 22時05分
- 参加人数30/30人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 30 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(30人)
リプレイ
●料理のお供に
潮風に混じる芳しい香り――それは通り沿いを埋め尽くす屋台からの香り。二番街のスチームトラム三号通りには、様々な種類のB級グルメを扱う屋台が勢揃いしていた。
「どうも。繁盛してるかい?」
海洋でも顔が広い十夜 縁は、勝手知ったる庭のように振る舞う。顔見知りの営む屋台を見つけては、世間話を交わしていた。
「いい酒が入ってるなら、安く売ってくれや。飲み歩きついでに宣伝しておいてやるからよ」
縁は酒やつまみを手にしながら、今回のグルメストリートの見所の1つに足を向ける。
――さーて、何が⾒られるかねぇ。
多くの客を呼び込むために、通りを行き交う人々の前で芸を披露するストリートパフォーマーの姿も目立つ。その中には、急遽ピンチヒッターとして依頼を受けたイレギュラーズの姿もあった。
「皆様、料理のお伴にドリンクのサービスはいかがですか?」
寒櫻院・史之は観衆に呼びかける。
「どんなドリンクでもお出ししましょう皆様方、暑い暑い今日の日に、一時の涼をお約束します」
大道芸を披露する――と見せかけて、史之は自らの特殊能力を発揮しようと、1人目のお客を指名する。
「そこのお嬢さん。好きな飲み物は何ですか?」
指名された10代前半ほどの少女は、おずおずと答えた。
「えっと……レモネード」
少女の注文を承諾した史之は、大仰な身振り手振りで不思議な力を発揮する動作を現わす。体をターンさせた直後、史之の手にはレモネード入りのカップがあった。
驚愕する少女は恐る恐る差し出されたレモネードを手に取り、多くの観客がそれを口にする瞬間を見守った。
「お、おいしい……!」
もうひと口もうひと口と、少女はよく冷えたレモネードをそのまま飲み干しそうな勢いだった。
少女の反応を窺っていた観衆に向けて、手応えを感じた史之は声を張り上げる。
「さあさあ、どれでもお好きなドリンクをサービス致しますよ! グルメストリートを心ゆくまでお楽しみください」
史之のようにストリートで一芸を披露する者もいれば、グルメストリートの宣伝に惹かれて訪れた者も多くいた。胡桃・ツァンフオもその1人であり、あまり触れることがなかった海洋の屋台料理の数々に目を輝かせる。
ワープポイントの存在のお陰で、炎の精霊種ゆえに海を避けてきた胡桃も、気軽に足を運ぶことができていた。
海鮮をふんだんに使ったパエリアや焼きそばもあれば、夏の時期にはぴったりな冷製スープを提供している店もある。
海の幸が豊富な島ならではの料理。その屋台の看板を、胡桃は興味深そうに眺めていた。
――まだまだわたしの知らなそうな料理もありそうなの。
「どれにしようか迷うの……せっかくのお祭りだから、たくさん食べ歩きしたいのよ」
そうつぶやく胡桃は、自身のしっぽを上機嫌そうにぱたつかせ、しばらく屋台の前をうろついていた。
「まぁ、俺は適当に屋台でも楽しませてもらうとするかな」
エイヴァン=フルブス=グラキオールも、もっぱら屋台飯を目当てにストリートに訪れていた。
ポピュラーな料理から珍味やデザートまで、様々な種類の出店が並ぶ様は見ていて飽きない。歩行者天国になっているストリートの奥へと進む内に、エイヴァンは何やら活気づいている様子の特設ステージ付近にたどり着いた。
●鉄板の宴会芸
古今無双のメイド力(ちから)を誇る観音打 至東ちゃんに、鉄板の宴会芸あり。それは――。
「はい、あ~ん♡」
観客をストリートの特設ステージ上に招いた至東は、どういう訳かできたての焼きそばを振る舞い、わざわざ客の口元に運んでいた。
メイドとしての能力を買われた至東は、趣味(?)と実益を兼ねたゲームを執り行っていた。
「『まま~♡』って言わせたら私の勝ち。あなたが負けたら、屋台の商品をお買い上げください♡」
メイド服姿からも溢れ出る母性、とめどないホスピタリティ、美女と美少女両方の属性を持つ女――至東に篭絡できない存在はいなかった。
「言ったら楽になりますよ?」
至東に抗うことができる者は、誰ひとり現れなかった。
特設ステージの前には飲食できるスペースも設けられ、他の観客たちが下心見え見えの男たちと至東の挑戦を見守っていた。
屋台飯を楽しみながら観覧できることが売りだが、マナーを守る客ばかりでもないのが実状だった。
「ねえ、忘れ物してるよ」
小人に近い体型のリリー・シャルラハは、犬型のファミリアー――使い魔にまたがってやっと気づいてもらえるほどだった。祭りの人混みの中では、その体の小ささが余計に不利に感じられる。
リリーは1組の男女に、ベンチに放置されたままのゴミを片付けるようそれとなく指摘した。しかし、2人はリリーに対してヘラヘラした態度を取り、聞く耳を持たなかった。
リリーは耳元によじ登って叫んでやろうかと身構えたが、そこへ縁が現れる。
「おいおい、あんたら。この嬢ちゃんの言うことが聞こえなかったのか?」
縁が声をかけた途端に、男女2人は明らかに態度を変えた。ゴミを片付けて足早に立ち去る2人の背を見送ったリリーは、歯がゆい思いをしつつも縁に感謝を示す。
「ありがとう、お兄さん」
どこか見覚えがある気がしつつも、リリーは縁から手渡されたものを反射的に受け取った。「まあ、落ち込むなよ嬢ちゃん」と縁がリリーを励ますために寄こしたのは、それ1つでもリリーには充分な量の鈴カステラだった。
トラブルに巻き込まれかねないリリーをひそかに見守っていた人物は、縁以外にもいた。志屍 瑠璃はフクロウのファミリアーを飛ばし、上空にも目や耳を張り巡らせ、トラブルが起きていないかを確認していた。
――ルールやマナーに反する者は処断……は、客のすべき事ではないですね。
ストリートの各所に散乱してしまっているゴミを気にかける瑠璃は、運営スタッフに報告することも考えていた。
ある屋台の呼び込みを聞いて、瑠璃は足を止める。
「いかがですかー? カジキピラニアヒクイドリのピリ辛煮卵ですよー」
世の中にはまだまだ知らない珍味があるものだと、瑠璃は屋台から漂う香辛料のような匂いに誘われる。
「今は、腹ごしらえをしましょう」
●屋台の味
――夏だ!!祭りだ!!!屋台飯だ!!!ですわ〜〜〜!!!!
フロラ・イーリス・ハスクヴァーナは、今にも小躍りしそうな上機嫌な様子で、屋台が並ぶストリートに訪れていた。
全力で屋台巡りを楽しむ構えのフロラは、故郷の世界では定番の屋台メニューを思い浮かべる。
――とりあえず回りたいのは、牛タン串とチョコバナナと箸巻きと…………というかそもそも、この世界にあるんですの?
「……とか思ってたらありましたわ~~~!!!!!」
フロラの疑問を秒で解決する『三枚舌ウシの牛タン』という看板を見つけ、フロラは早速店員の下へ突撃した。
「この世界にはこんな超効率的な生物もいるんですのね〜〜〜!!!!」
牛タン串の存在に感動し、フロラは即座に注文した1本に食いついた。
「…………うわ、なんかめちゃくちゃ嘘くさい味がしますわ!!!」
かつて食べた牛タン串の味とは程遠い、牛タンに形だけ似せたような代物に、フロラは思わずつぶやいた。
何気なく屋台の看板を顧みたフロラは、看板の小さな文字に気づく。
『三枚舌ウシの牛タン』の最後には、『風』という極小さい文字が添えられていた。
「三枚舌ウシって、そういう意味だったんですのね!!!」
フロラは期待を裏切られた悔しさに打ち震えながらも、「こんなオチいりませんわ〜〜〜〜!!!!」とがつがつと牛タン串をむさぼり食うのであった。
●お目当てのスイーツ
甘いものに目がないミルキィ・クレム・シフォンは、屋台のスイーツに興味を惹かれてストリートへとやって来た。
「えっと、あの揚げドーナツにアイスのやつは、どこだったっけ?」
グルメストリートの案内マップと並ぶ屋台を見比べるが、ミルキィは店名を照らし合わせるだけでも苦労していた。
「んー……店が多くてわからないー!」
他の者に場所を尋ねようかと踏み出した矢先、ミルキィはある男の姿を見つけて駆け寄った。
「マギトくん!」
ミルキィはマギト・カーマインの後ろ姿に声をかけたが、マギトは足早にストリートの奥へと向かってしまう。慌てて追いついたミルキィに対し、マギトはろくに目もくれず歩みを止めない。
「悪いんですが、もう勝負は始まってるんですよ!!」
そう弁解するマギトだったが、ミルキィはよく事態を理解できずにその後についていく。
「げぇ?!?! もうあんなに並んでやがる!!」
とある屋台の行列を見て、マギトは鋭く声を上げた。その屋台で売られていたのは、2人の目当てのスイーツに違いなかった。
「わ! こっちもすごい行列だよ」
ミルキィは向かいの屋台の行列を見て言った。どちらの屋台も人気のスイーツであることは明白。マギトはなにやら、究極の2択を迫られている面持ちでぶつぶつとつぶやく。
「アイスクリームメルティドーナツか、冷やしクリームパイか……どうする……どうする……」
ミルキィはそんなマギトの肩をそっと叩くと、マギトに素晴らしい提案――天啓をもたらすのであった。
「マギトさん、手分けして屋台に並ぼう!」
●水分補給
「へぇ、色々売ってるな」
そうつぶやくスコル・ハティは、トスト・クェントと共に並ぶ屋台を一通り見て回っていた。
定番の海鮮料理から、海洋独特の海鮮グルメまで――多種多様な品々がそろう中でスコルは海鮮焼きそばと海鮮お好み焼きの屋台に狙いをしぼる。
スコルの隣りを歩きながら、トストは言った。
「いろんな出店が並んでて凄いよね! 目移りしちゃうよ」
どことなくテンション高めのトストの表情を、スコルはなんとなく覗き込む。
「あれ? トスト、大丈夫?」
そう尋ねたスコルは心配そうに眉をひそめた。
暑さで上気したようなトストの顔色を見たスコルは、水分補給がてら休憩することを促す。
「うーん……大丈夫……だよ?」とトストは言うものの、スコルは休憩所のベンチの前にトストを残し、飲み物を買いに向かった。
初夏の気候とはいえ、水分補給を欠かすことはできない。特に海種でもあるトストは、地上の生活に不慣れな面もあった。
トストはベンチに腰掛け、スコルを待つ間に自身の顔に触れてみた。
――やっぱり火照ってはきてるかも。自分で気づかないなんてちょっと浮かれすぎ、かな。恥ずかしいや。
スコルに気を遣わせてしまったことで、もやもやした気持ちを抱えていたトストだったが――。
「ほら、トスト」
「ひぇ!!」
スコルの一言と共に首筋に冷たいものが触れ、動転するトストは素っ頓狂な声を上げた。
「び、びっくりしたぁ。もう……」と呆然としながらも、トストはリンゴジュースを受け取る。スコルは何食わぬ顔でトストの隣りに腰掛けながら、
「これ飲んだら、今度はかき氷買ってくる──」
スコルがそう言いかけた瞬間、トストはスコルの頬に軽く触れた。「よ……っ」と思わず声が上擦るスコルに対し、トストはにこやかに指摘する。
「ほら、スコルくんもあっついよ。ここは日陰だし、いったん休んで行かない?」
「……分かった」
スコルは自分の分のオレンジジュースに口をつけながら、どんな種類のかき氷にするか悩ましい様子のトストの話に耳を傾けていた。
●この夏限りのデュオ
トストとスコルが一緒にかき氷を手にしてベンチに戻ってくる頃、休憩所の近くには路上ライブを見物する人だかりができていた。パフォーマーとしてその中心にいたのは、フーガ・リリオと柊木 涼花の2人だった。
「シレンツィオの海にて君臨せしギターの舞姫、柊木涼花! 対するは私、フーガ・リリオの『黄金の百合』!」
フーガは涼花と路上ライブに臨むために、口上を披露する。
「──この夏限りのデュオを、胸に、鼓膜に刻んでください!」
各々の楽器を構えて、2人はセッションを始めた。フーガはトランペット、涼花はアコースティックギターを演奏し、明るい曲調のジャズの合奏に見物客は惹き付けられる。
涼花とフーガが音色を響かせるそこは、一瞬でどこか特別な空気に包まれたようだった。
華のあるトランペットの音色に意識を向けながら、フーガと目配せし合う涼花。
──聴いてくださる方たちを演奏で楽しませるのはもちろんですが、私たち自身も音を楽しまなくては!
ソロパートを披露する涼花は、心から音楽を楽しんでいた。その熱い思いは、演奏を通してフーガも感じているようだった。
──涼花の熱い音色は、おいらの故郷を思い出す。……いいや、アンタからは故郷のもの以上の熱気を感じる。おいらも、負けてられないな!
音楽への情熱をぶつけ合う2人の演奏には、次第に多くの観客の手拍子が加わっていた。
解放されたストリートの各所でフーガや涼花のようなミュージシャンの姿が目立ち、各々のスタイルで演奏を披露していた。
ストリートの北側では、サイズとクラウジア=ジュエリア=ペトロヴァーのコンビが曲を奏でていた。
2つの楽器を組み合わせたような、木琴と鉄琴両方の特徴を持つ打楽器をサイズは扱う。その楽器から軽やかで澄んだ音色を奏でるサイズは、ヴァイオリンの弦を弾くクラウジアと共に穏やかなハーモニーを生み出す。安らかな日常に寄り添い、溶け込むかのような――暖かな木漏れ日を想起させる優雅な演奏。穏やかな曲と共に流れる揺るぎない安穏とした時間が、延々と続くように思われたが――。
「儂の歌を聞けぇーい!!!!」
そう一言発したクラウジアは、前触れもなく持ち替えたエレキギターをかき鳴らす。
今までの2人の演奏に聞き入っていた聴衆たちは面食らう。クラウジアはそれにはお構いなしで、今までの空気を吹き飛ばす勢いでエレキギターの爆音を響かせる。
演奏スタイルのギャップに魅了されたように、続々と聴衆から歓声があがった。
「まあ、たまにはこういうこともいいだろう」と、心中でつぶやいたサイズはクラウジアを一瞥する。刺激的なロックの曲を奏でながら、生き生きと髪を振り乱すクラウジアは、ノリノリで聴衆を楽しませていた。
クラウジアの演奏に合わせていたサイズと目配せし合うクラウジアには、ある思惑があった。
――雰囲気の上下に風邪を引くが良いわ! わははははは!
クラウジアは一通り周囲が盛り上がったのを見計らい、エレキギターの演奏を止める。フィナーレを迎えたように見えた演奏に、多くの聴衆から2人に拍手が送られた。
2人はまた何事もなかったかのように、先ほどまでとは呆れるほどに異なる上品で穏やかな演奏会の住人に戻る。そしてまたどこかでその雰囲気をぶち壊し、ハードなギャップで聴衆の関心を惹きつけるのであった。
フェルディン‧T‧レオンハートとクレマァダ=コン=モスカの2人もパフォーマーとして参加していた。クレマァダが特注の魔法のシンセサイザーを弾くのに対し、フェルディンはヴァイオリンの音色を奏でてセッションを始めていた。
2人が演奏する曲目は、しっとり落ち着いた曲調のものが続き、格式張ったクラシックという印象。騒がしく盛り上がるばかりではない奥ゆかしい演奏もまた、祭りの一面を演出しているものの――。
「――とはいえ、チルっているばかりでは路上の活気というものが」
クレマァダはぶつぶつとつぶやきながら、足を止める聴衆の数を気にかけていた。
「……フェルディン、何か出来んか?」と言いたげなクレマァダの視線に気づいたフェルディンは、ハイテレパスで瞬時にクレマァダの考えを察知する。
『ふむ、もう少し活気を出したいと……? であれば、最近の流⾏を取り⼊れてみるのが宜しいかと……』
そのような念話でのやり取りの後、フェルディンは足元のトランクの中からある衣装を取り出した。それはいわゆるバニーガールの衣装で、フェルディンは真剣な眼差しでクレマァダに衣装を差し出す。
「そこでバニーは出てこんじゃろ、普通……」
明らかにドン引きしているクレマァダの一言。「いや、ちょっ……違いますって」と反論するフェルディンだが、クレマァダにはどこか必死に取り繕っているように聞こえていた。
「決して単純にボクが⾒てみたいとか、そういうやましい気持ちはですね……まぁ、無いと⾔えば嘘になるのですが、うん」
何やらぶつぶつと本音をもらすフェルディンだったが、そこへ屋台の店員が訪れる。
「あの~、屋台の宣伝に協力してもらえないでしょうか?」
話を聞けば、演奏の合間に聴衆に屋台のチラシ配りをしてもらえないかという相談だった。
「ほお……クレープ屋か」
クレマァダは後で行ってみるかのとチラシを手に取りながら考えていたが、期待の眼差しを向けるフェルディンに気づき視線を上げる。
「クレマァダさん……やっぱり宣伝のために、このバニースーツを――」
「ええい、歌でも歌え!」
クレマァダは強い口調でバニースーツを突き返すと、
「顔は良いから何とかなるじゃろ。ハモリも入れてやる! 過剰サービスじゃ!!」
やけくそ気味にシンセサイザーの前でふんぞり返った。
●飢えを満たすまで
――目標は、全屋台制覇なのです!
エリカ・フェレライは、食欲というよりは飢餓感に突き動かされるままに屋台の数多の品々を買い漁り、1人で占領した飲食スペースのテーブルにそれらすべてを並べた。複数の友達を呼んで宴会でも始めるのかと思う量だったが、エリカはそのすべての料理を1人で平らげていく。テーブルのそばを通る客に二度見されながらも、エリカは満足そうな笑みを浮かべてB級グルメを味わい尽くす。
――新鮮な食材、バランスの取れた味付け。なかなかの逸品が多いようです。
「フム……まあまあ、悪くないのです……」
大旨味にも満足しつつ、エリカはあっという間に空のトレーをテーブルの上に積み上げていった。
エリカの鉄の胃袋は満たされることを知らず、次の料理を求めてストリートを練り歩く。そんなエリカにとって、飢えを満たすまたとない機会が訪れる。
「いかがですかー? クソデカ盛り冷麺、40分以内に完食で、賞金を差し上げまーす!」
エリカはその呼び込みの言葉に即座に反応した。
フードファイターとして、1リットルのタライそのものの器に盛られた大量の冷麺と向き合うエリカの姿を遠巻きに眺めながら、カイト・シャルラハは屋台の間を進んでいく。
次は何を食べようかと屋台を物色していたカイトは、屋台で予期せぬ人物に出くわすこととなった。
「……立花のおっちゃん!? なんでいるんだ!?」
焼き鳥の焼き加減を見ていた立花・五郎兵衛は、目を見張ったカイトの一言に気づく。
「おぉ、カイト! ここの祭りに来てたのか」
参加している経緯を尋ねれば、豊穣の出資者とのコネやらで屋台を出すに至ったらしい。
「まあ、おっちゃんの腕ならそういうこともあるだろうけど」
カイトはそう言って納得する素振りを見せ、いくつか焼き鳥を注文する。
「それよりどーだ、コレが俺らの海洋だぜ!」
五郎兵衛はカイトにねぎまを手渡しながら、快活に応えた。
「いいところじゃねえか、思っていた以上に活気のある場所だ」
「だろ! おっちゃんも後で海に遊びに来いよ!」
カイトは去り際にその言葉を残して屋台を後にした。満足そうにねぎまを頬張った直後、カイトはいつもの鳥、ある使い魔の存在が見当たらないことに気づいた。
――そういえば……ふぇにっくすたんがいねぇけど、遊びにいったんかな。
不死の霊獣であり、焼き鳥屋の看板ペットでもあるふぇにっくすは、ペットらしく媚びを売り、通り中の観光客からおこぼれをいただいていた。満腹になったふぇにっくすは、知らぬ間に五郎兵衛の屋台に戻って来ていた。
「少しは店の宣伝でもしろよ」と五郎兵衛が文句をこぼすと、ふぇにっくすも不満げな表情を浮かべてつぶやく。
「あてしは遊びに来ただけなのに、この筋肉だるまが……ピギィ!?」
次の瞬間、焼き鳥屋のマスコットは、見る影もない形で焼き網の上に並べられることが確定した。
ふぇにっくすの姿が屋台の裏に消えた丁度その時――。
「おにくください! 全種類ください!」
襞々 もつが焼き鳥を求めてやって来た。
焼き鳥の全種詰め合わせを受け取るもつの目は、肉への執着で爛々と輝いていた。「ありがとうございます!」と威勢よく謝意を示し、もつはあらゆる肉を求めて忙しなく去っていく。そして、獣のように平らげては貪欲な胃袋に詰め込み、次の肉を求めて屋台のはしごをする。
「ピリ辛肉盛りそばで~す! ただいまできたて――」
「最高です、大盛りでおにくください」
もつはあらゆる屋台の呼び込みの『肉』という単語に反応し、注文を繰り返す。
「チーズクリームぶっかけローストビーフ丼、まもなく売り切れですよー!!」
「クリーム増し肉増しでお願いしますね」
「お土産に、特製魚肉ソーセージはいかがですか~」
「なんとも魚々しいおにくじゃありませんか! ください!」
――うぉぉぉぉ!!! おにくの産声が、新鮮な音が聞こえますね。
あらゆる肉料理を食べ尽くすもつは、グルメストリートに狂喜乱舞するのであった。
●お祭りの雰囲気
──ニルは、こういうお祭りの雰囲気が、とってもとっても『おいしく』て大好きです。
ニルは、楽しそうにB級グルメの祭典の様子を眺めていた。
秘宝種のニルは、味覚を情報としては理解していた。すべての感覚は理解できないが、おいしいものをおいしいと感じることに強く憧れる。
屋台から漂う料理の匂いに誘われる人々、暑さをしのぐための氷菓の数々。パフォーマーによる生演奏の楽器の音色が、通りを進む度ににぎやかさを増していく。
屋台を見て回る間にも、ニルはイレギュラーズのパフォーマーの1人に遭遇した。
「It's Show Time! さあ、観客の皆よ! 我の摩訶不思議な演奏を見て、感涙に咽び泣くがいい!」
観客の中心にいたのは、カルラ・ティアドロップだった。
「我が奇術の真骨頂! さあ、我の髪は伸縮自在にして変幻自在! とくとご覧あれ!」
ティアドロップは生体兵器でもある自らの髪を駆使し、観衆の目の前でその髪を自在に伸縮させる。ティアドロップが操る髪は腕のように動き、ギターやタンバリンなどの楽器を手にして曲を奏で始める。
まるで別の生物のように動くティアドロップの髪に驚愕する観衆は、陽気な音楽を奏でるパフォーマンスに更に圧倒される。
「さあ、これより行うのは演奏も踊りも歌も! 全部一人でやる『一人楽団』だ!」
高らかに宣言するティアドロップは、指揮者のような動きを見せて観衆を盛り上げる。バレリーナのように軽やかな身のこなしに、人々を魅了するのびやかな歌声は、まるでミュージカルの世界を体現しているようであった。
●ダブル焼きトウモロコシ
自らを紛うことなき『一般人』と自負する三國・誠司は客として参加し、もっぱら屋台に金を落とすことで祭りを盛り上げようと考えていた。
――一部の人は僕を大筒に叩き込んで打ち上げるという極悪非道もするけれど、今日はそんな心配もない。
そんな日々の鬱憤を晴らすかのように、誠司はドヤ顔で両手に焼きトウモロコシを手にし、豪快にかじりつく。大人だからこそできる贅沢な楽しみを味わいつつ、誠司は次に狙うB級グルメを品定めしていた。
――後はやっぱりかき氷とか、そういうのだよねー。脂っこいやきそばもいいなー。
路上の各所にはパフォーマーの姿が目立ち、誠司もしばらく足を止めては生演奏やジャグリング、手品を披露する様子を眺めていた。
パフォーマーとして参加しているイレギュラーズの様子も目にし、誠司は感心してつぶやいた。
「いやー、一芸があるってすごいよねぇ」
焼きトウモロコシをかじりながら見物していた誠司は、1人のパフォーマーの姿に視線を止めた。
誠司の視線の先にいたのは、死神の装束を身につけたヴェルミリオ=スケルトン=ファロだった。
スタチューパフォーマンス――彫像のフリをする芸で、ヴェルミリオは路上の注目を集めていた。
骸骨そのものの姿をしたヴェルミリオは自身の強みを活かし、徹底して彫像のフリを続ける。ホラーテイストな大鎌を持った死神は、通行人の視線を集めながらもぴくりとも動かない。
――限定スイーツもとても気になりますが、まずはお仕事をせねば。サプライズみたいで楽しいのですな!
真剣に仕事に取り組みつつも、ヴェルミリオは客たちの反応を楽しんでいた。
「作り物? 本物?」
「どっちだろう……全然動かないけど」
作り物かどうか確かめようと近づいてくる者に対し、ヴェルミリオは急に動き出したり、目を発光させたりして驚かす。その様子を遠巻きに眺める客たちも、驚かされる側の反応を楽しんでいた。
時折幼い子どもが怖いもの見たさでヴェルミリオに近づいてきたが、決して鎌を振りかざすようなことはしない。そっと片手だけを振って反応を示すヴェルミリオの行動に、周囲の客たちはほっこりした気持ちに包まれるのであった。
●ロールアイス
材料を冷やし固めるためにキンキンに冷やされた鉄板。その鉄板の上に牛乳をベースとした材料を流し込み、チョコやクッキー、果物をヘラで切り崩し、混ぜ込みながら、クレープのように平たく広げていく。ヘラでロール状に形成されたものをカップに入れ、ホイップクリームを添えれば、ロールアイスの完成である。
ゴリョウ・クートンの屋台でロールアイスができる工程を、ニルは夢中で見守っていた。
「はいよ、トッピングはおまけしとくぜ!」
そう言ってゴリョウがニルに手渡したロールアイスには、更にクッキーも添えられていた。
「はわわ、おまけしてくださるのですか?」と驚きつつも、ニルはゴリョウの厚意と共に、ありがたくアイスを受け取った。
ゴリョウは偶然にも、何やらしょんぼりした様子で通りを歩くミルキィとマギトの姿を見つけ、声をかける。
「おーい、そこの御二人さん! 1つどうだ?」
●半分こでもいいかしら?
いくつも掲げられた屋台ののぼりや看板を眺めながら、キルシェ=キルシュは言った。
「うわぁ! 美味しそうな物がいっぱいね!」
その両隣りには、キルシェの手をつないで歩く蜻蛉の姿と、巨大なモルモット、リチェルカーレの姿があった。
リチェルカーレと一緒にはしゃぐキルシェの様子を微笑ましそうに見つめながら、蜻蛉は言った。
「気になったのがあったら、遠慮なしに言うてね。買うたげる」
――自分に娘がおったら、こんな感じかしら。ふふ。
通行人の目にも、キルシェと蜻蛉は親子のように見えていただろう。
「あ、お魚の丸焼きもある! おいしそう!」
「ぷい、ぷぷい!」
「リチェはそっちの果物が気になるの?」
「ええのあった?」と迷っている様子のキルシェの反応を窺う蜻蛉。
1つに絞り切れないキルシェは、蜻蛉やリチェルカーレと料理をシェアし合うことを思いつき、蜻蛉らを目当ての屋台へと引っ張っていく。
豪快に丸焼きにされた魚は、塩焼きにすることでほくほくとした身の旨味を充分に引き出していた。リチェルカーレも、メロンとマンゴーをかけ合わせたような不思議なフル―ツの味に満足していた。
「ぷい!」
「んー、どっちもおいしい!」
祭りで味わう屋台飯の味に、キルシェはすでに夢中になっていた。
「うん、見立て通りとっても!」
そう言って微笑む蜻蛉は、おいしい食べ物だけでなく、誰かと笑い合いながら過ごす代えがたい時間に充足感を覚えていた。
2人と1匹は、次はどこの屋台に向かおうかと、屋台巡りを楽しむためのプランに花を咲かせていた。
●ステージライブ
ミルキィとマギトがゴリョウの屋台の前を通りかかったときには、1人分のアイスクリームメルティドーナツしかなかった。しかし、今は特設ステージ前に用意されたテーブルで、2人そろってロールアイスを味わっている。
「直前で売り切れたのは残念だったけど、このロールアイスもおいしいよね♪」
苺フレーバーのロールアイスを注文していたミルキィは、苺のほどよい酸味、クリーミーで柔らかな口どけに表情を綻ばせる。向かいの席に座るマギトも、ココアクッキー入りのフレーバーを満足そうに味わう。
「これは文句なしですね」と言いかけたマギトだったが──。
「……ぶほっっっっ!!!!」
マギトは特設ステージの上に立つある人物に気づき、盛大に吹き出した。その反応に驚いたミルキィも、ステージの方へ視線を向ける。
特設のステージ上にいたのは、今までにないスタイルでライブに臨むマッダラー=マッド=マッダラーだった。
ステージ前で食事を楽しんでいた客たちは、マッダラーの姿に釘付けになる。マイクロビキニボンデージの水着にバニーボーイのスタイルを合わせた奇抜な姿で登場したマッダラーは、改造されたロバ型のロボット──協奏馬を両脇に従えていた。そのロボットもマッダラーと同じ装束を身につけていて、機体からメロディを響かせ始める。一方はサックスのような重低音を響かせ、もう一方は合いの手のようなリズムを刻む。
「俺は泥人形だ。この夏1番のパフォーマンス、見せてやろう!」
ギターを奏でるマッダラーは協奏馬を従わせ、奔放な夏を歌うキャッチーかつパワフルな歌詞とメロディで観衆を盛り上げる。
見る者を圧倒する奇抜なパフォーマンスにより、会場の熱気は高まっていた。
演奏を終えたマッダラーに向けて、多くの歓声や拍手が送られる中、次のライブの準備がステージ上で進められる。
バンド演奏の準備が整えられるステージ上の様子を、海紅玉 彼方はどこか緊張した面持ちで見守っていた。蝶の柄があしらわれた愛らしい浴衣をまとう彼方は、ステージの袖で深呼吸する。
――師匠も見ているだろうし、精一杯頑張ろっか!
赤く染まった目の色に熱意を宿し、彼方は自らを鼓舞してステージに臨んだ。
他のパフォーマーにも協力してもらい、マイクを手にした彼方はバンド演奏に合わせて十八番を披露する。一方その頃、彼方が師匠として慕うシューヴェルト・シュヴァリエも、特設ステージ付近に向かっていた。
――弟子の活躍を観にここまで来たは良いんだが……いろいろな屋台も出ているようだな。
シューヴェルトはステージを目指して通りを進みつつ、祭りの醍醐味でもある食べ歩きを楽しむ。
シューヴェルトが屋台に寄っている間にも、彼方は多くの観客をステージ前に引きつけていた。彼方はアイドルとしての歌唱力、ダンスの技量を存分に見せつけ、観客の心をつかむ。
「もっともっと! セイ! カナタ!」
彼方の呼びかけに応じ、観客たちの掛け声は次第に勢いづき、ライブは一層の熱気を帯びていった。
ステージのそばには、ライブを観覧する立ち見の客も多くいた。ライブに夢中になっている隙を狙う者がいることに、気づく者はほとんどいない。そこへつけ込む悪意を挫こうと、その男は行動を起こす。
ポケットの財布に伸ばされるスリの手を目ざとく見つけたシューヴェルトは、そのスリの喉元に鋭いものをあてがう。スリの男はシューヴェルトの行動に息を飲み、手を止めた。
シューヴェルトは、屋台で買った串揚げの串を突きつけながら、
「俺の弟子のライブで、無粋なマネは慎んでくれ」
そう言った直後、シューヴェルトは容赦なく男のミゾオチを穿つ。泥酔した男を介抱するフリをして、シューヴェルトは何食わぬ顔で男をその場から遠ざけた。
ステージの周囲を見回したシューヴェルトは、改めて彼方の歌声に聞き入る。祭りを楽しむすべての人が思い出になる一時を過ごせるようにと、シューヴェルトはそれとなく目を光らせるのであった。
屋台の料理を味わいながら、パフォーマーの秀でた芸能に刺激を受け、その情熱に心動かされる充実した一時。イレギュラーズの貢献もあり、ストリートは賑わいに満ちていた。グルメストリートに訪れた多くの客が、ひと夏の思い出を心に刻んだことだろう。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加ありがとうございました。
皆様のひと夏の思い出を彩ることができたなら幸いです。
GMコメント
●名声について
今回の名声先は海洋が対象となります。
●シレンツィオ・リゾートについて
二番街に関する詳細についてもご参照ください。↓
https://rev1.reversion.jp/page/sirenzio
●シナリオの主な目的
いずれか1つの行動に絞ってもらうことを推奨します。
●パフォーマーとして参加する
パフォーマーとして路上ライブ(フラッシュモブ、手品、ジャグリング、生演奏etc.)を行う。
スチームトラム三号通りの中央付近には、特設ステージも設けられます。
●グルメ屋台巡りを楽しむ
サマーフェスティバル限定のグルメ屋台ストリートを楽しめます。庶民的ないわゆるB級グルメが人気です。きっとあなたを満足させる味があるはず。
●その他
ニ番街でできること。
プレイング内容は、あらゆるシチュエーションを想定したもので構いません。
●プレイング内容一例
「特設ステージがあるの?? 最高のライブを披露してみせる!」
「これだけの数のお客の前で披露できるなんて……演奏の腕を試すまたとない機会だ」
「手品っていうか、能力なんだけど……それっぽく見せればお祭りも盛り上がるかな?」
「他のパフォーマーさんも誘って、フラッシュモブとかやってみたいなぁ」
「『路上ライブ』……パフォーマンスと呼べるだろうか? 仲間と殺陣を披露するのも悪くないと思うが」
「故郷の世界にいたときの懐かしい香りが! あの屋台の揚げ物絶対食べたい!!」
「あそこのスイーツおいしそう! めちゃくちゃ行列ができてるけど、絶対食べたい!」
「スイーツ系の屋台、全部制覇する!!」
「お祭りは盛り上がってるみたいだけど、あんなところにポイ捨てしてる人が! ……ねえ、マナーを守って楽しむのが1番だと思うよ」
●NPCについて
甘党なマギト(情報屋)はスイーツ屋台を巡っています。
お声掛けがあれば顔を出します。
個性豊かなイレギュラーズの皆さんの参加をお待ちしています。
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