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シナリオ詳細

<太陽と月の祝福>燃え盛る炎

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●眠る森
 燃える。
 ファルカウが、燃えている。
 どうしてなのか。
 かの『冠位魔種』ベルゼーと竜種によるものだろうか?
 否、否、否。
 これは炎の大精霊『炎霊鳥』にして『焔王』と呼ばれるフェニックスが敵に操られた事による影響だ。
 燃える。
 ファルカウが燃え始めている。
 このままでは迷宮森林の一部にも炎が延焼するのも時間の問題だろう。
 しかし、しかしだ。
 問題はそこではない。
 かの『冠位怠惰』カロンをどうにかしなければ、この問題は解決はしない。
 幸いにも、少しばかりの朗報はある。
 それは竜種たちの撤退である。
 迷宮森林を飛んでいた無数の竜種たちは撤退していった。
 そう……『冠位魔種』ベルゼーは本領を発揮しない。その理由も『亜竜種』がこの作戦には関わっていたからだ。
 彼にとって同胞である亜竜種は傷付けたくはない存在であった。無論、いつかは世界を破滅に導かねばならない。彼自身も自分がそう言う存在であることを識っている。
 知っているからこそ、そのタイミングを少しでもズラしておきたかったのだろう。
 撤退を決めたベルゼーに続き、竜種達は各々が撤退していく。ならば、残されたのは『深緑』の奪還だけだ。
 脅威となるのは深緑を深き森に閉ざした張本人『冠位怠惰』カロンである。

 ――森を閉ざして、永遠の深き眠りを。

 まるで寓話のように茨に包まれた大樹で眠ることを求めたカロンは正しく『怠惰』を体現していた。
 だが、此の儘では深緑の時は止まり、幻想種達も眠りながらにして朽ちて行く。
 深き恵みの森を取り戻すために、最後の戦いが始まるのである。

●森を駆け抜けろ
「今こそ決戦の時です」
 深緑領内に無数にある植物の植生をチェックする植物監視官の長であるスイロリル・スー・スーミクは、集まったイレギュラーズの前でそうぶち上げた。
 竜種達が迷宮森林から撤退していったこの状況は、まさに大きなチャンスだ。
 まあ、別の問題が発生してはいるが……チャンスであることには変わりない。
 これをどう活かすかが、全てに大きな影響をもたらすだろう。
「ですが偵察の結果、邪妖精(アンシーリーコート)のオーガの姿が迷宮森林の中にあるようです」
 巨大な人型の邪妖精であるオーガは、眠りに落ちて夢を見ながら、体を勝手に操られている幻想種達を使い迷宮森林の中で妨害任務にあたっているようだ。
 オーガを倒して彼等を救わなければならない。
 そうして後続の者達がファルカウへと突入する「道」を作り、操られた幻想種を運び撤退する。
 それが今回の仕事の内容……なのだが。
「どうやら、大怪王獏(グレートバクアロン)とでも呼ぶべき夢魔もいるようです。オーガを統率しているようですが、最終的にはこれを倒さなければ操られている人たちは救えないでしょう」
 難しい任務だ。操られている人たちはオーガ、そして大怪王獏を倒さなければ救えないのだ。
「勿論、今回は私も見ているだけではありません」
 スイロリルの背後に並んでいるのは、10人ものラサの傭兵部隊だ。
 ラサより同盟国の危機を救うべく派遣された部隊であり、今回の任務に従事する者達でもある。
「彼等と共に皆さんを援護します。深緑を取り戻す為、一緒に頑張りましょう!」

GMコメント

ラサ方面より迷宮森林に突入し、ファルカウへのルートにいる敵を倒し操られている幻想種の人達を回収、撤退しましょう。
ファルカウが燃え始めている為、このままでは大変なことになるでしょう。
なんとしても後続の為のルートを確保せねばなりません。
大切な仕事です。皆さんの献身が決戦を支えるのです……!

以下、必要情報です。
●友軍

・スイロリル・スー・スーミク
種族:幻想種(ハーモニア)
性別:女性
深緑領内に無数にある植物の植生をチェックする植物監視官。その長。
植物好き好きっ子。木とかに名前を付けたりしてる。
職業的都合上、ファルカウの異変に気が付きやすい。

知識欲が高く真面目で努力家。事務的な話し方でとっつきにくそうだけど、国外に出ることができない立場のため、
自分が知らない場所や遠くの土地の植物の話をするとすごく食いついてくる。なので旅人は歓迎する方。
魔術の能力はとても高く、霧を発生させて植物に水分を与えたりできる。

・ラサ傭兵部隊×10
 ラサより同盟国の危機を救うべく派遣された部隊です。
 近接型を始めとした攻勢タイプです。

●敵部隊
・大怪王獏(グレートバクアロン)
本来は悪夢を食う妖精ですが、冠位怠惰カロンの影響により変質し、怪王種(アロンゲノム)化しています。ここに居る個体は、魂を食う恐ろしい怪物です。
近距離物理攻撃を得意とし、スマッシュヒット時にパンドラを直接減損させます。
また、人間同様に会話をする知能を持っています……が、非常に醜悪です。

・オーガ×10
邪妖精(アンシーリーコート)の巨躯の人型モンスター。
こん棒を振り回す近接パワー型。

・操られた幻想種×10
 眠りに落ちて夢を見ながら、体を勝手に操られている幻想種達です。
 魔術に優れており、遠距離攻撃を仕掛けてきます。
 ……が、盾のように前に出てきています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <太陽と月の祝福>燃え盛る炎完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年06月28日 21時25分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

オデット・ソレーユ・クリスタリア(p3p000282)
鏡花の矛
ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
華蓮の大好きな人
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女
武器商人(p3p001107)
闇之雲
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
天目 錬(p3p008364)
陰陽鍛冶師
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標

リプレイ

●決戦の森へ
 『諦めない』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)は、燃えるファルカウの方角を眺めていた。
 今進んでいるこの場所……迷宮森林までは、まだ燃えてはいない。しかし、このまま放置すれば時間の問題ではあるだろう。
 だからこそココロにはスイロリル・スー・スーミクの気持ちがよく理解できた。
「そっか、スーさん、大好きな森が燃えてしまいそうで悔しいんだ。行きましょう、全部が灰になるにはまだ時間があります。わたしはもっともっとたくさんの人を救えるはず」
「ええ、勿論です。行きましょう、出来るはずです……私達ならば」
 スイロリルだけではない。今回はラサの傭兵部隊も加わっている。いるが……相手の数も相当に多い。
 そして何より大怪王獏(グレートバクアロン)もいることが確認されているのだ。
 その恐ろしさを知っている者は、この場にもいる。たとえば『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)もそうだ。
「人を助けるのは弟子の仕事、大怪物を相手にするのは私の仕事。私、悪夢は普段から散々。胸焼けするほど食べさせてあげる」
 何故か。何故ならば。
「神がそれを望まれる」
 そしてまた……『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)も、そんなイーリンをサポートしようとしていた。
 眠りに落ちて夢を見ながら、体を勝手に操られている幻想種達。手駒となっている彼等を救うのも、今回の大事な仕事の1つだ。
「人質となる存在を操り、前に出す――なるほど、セオリーの一つではあるな。だが、聊かマンネリ化した手だ。その手の所業に何度対してきたと思っている?」
「ああ、そうとも汰磨羈。俺も慣れている。……元の世界では主神教団の常套手段でな。なる早で全員救出と行こう」
 『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)もまた、そう頷く。
 そう、イレギュラーズである以上は似たような状況に接することも何度もある。
 だからこそ、今更大きく揺らぎはしない。勿論、心揺れない……怒らないわけではないが。
「さて、なる早で救出だ。それをイーリンに望まれているのでね」
「そうね。さっさとぶっ飛ばしてさっさと助ける! いいじゃない、シンプルでやりやすいわ。しかもグレートバクアロンなんて夢檻ではお世話になったじゃない、やられた分はやり返す主義なのよ」
 『木漏れ日の優しさ』オデット・ソレーユ・クリスタリア(p3p000282)も言いながらズンズンと進むが……今のところ、敵の気配はない。
「いくら保守の色の強い幻想種と言えど怠惰に全て朽ち行くなんて望んでいるはずがないからな。あんな夢檻の世界に迷っているとなると流石に可哀そうだ。早い所救出するとしようか」
 『陰陽鍛冶師』天目 錬(p3p008364)は練達上位式を作成していたが、これも事前準備の一環だ。
 今回、やるべきことは非常に多い。多いが……味方も多い。
 だからこそ、一切の油断なく……それに気付く。
 眠ったまま操られる幻想種たち。
 その背後でニヤニヤしている邪妖精……オーガたち。
 そして……グレートバクアロンの、その巨体。
「待ち伏せ、か」
 『闇之雲』武器商人(p3p001107)が小さく呟く。
 まあ、確かに此方の狙いは分かっているのだ。待ち伏せなど簡単なことだろう。
 わざわざ操った幻想種を盾にしているのだ……その姿を見て、『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)は豪快な笑い声をあげる。
「ぶはははッ、随分と姑息な真似をしてるねぇ。まぁ人質をとって有利な立場になってるって慢心こそが、俺らの突くべき弱点よ!」
「さてさて、なんとも醜悪な獏がいたものだ。普段であれば可愛さから多少の餌も与えようという気にもなるものだがね。生憎、悪夢も魂も全て我(アタシ)のものだ。キミにはやれんなァ?」
 武器商人も言いながら広域俯瞰で戦況把握、ハイテレパスで情報共有を行っていた。
 軽口を叩きつつも、決して油断できる相手ではない。だからこその軽口なのだ。
「皆、やりましょう!」
 ココロの宣言が、それを響く。
 人の為、深緑の為。けれど……何よりも。
 救える命がある。だから、手を伸ばす。わたし(ココロ)がそれを望むから。

●その先へ進め
「鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。もう少しの辛抱だぞ、幻想種諸君!」
 エーレンは相手に聞こえていないと理解していながらもそう叫ぶ。
 意識がないとはいえ呼びかけずにはいられないのだ。
 とにかく最優先で救出。それを目標にしているからこそ意識がないとはいえ呼びかけずにはいられないのだ。
 無論幻想種たちは答えず、杖を構え魔法を発射してくる。
 意識のないまま、オーガたちの壁となり前進してくる姿には恐ろしいものがあるが……そこにゴリョウが突っ込んでいく。
 狙いはオーガ。招惹誘導によって引き離そうというのだ。
「おいおいオーガさんらよ。んなデカい図体してながら殴りに来ねぇのかよ。この豚一匹もタタキに出来る自信がねぇたぁ、ずいぶんと肝が小っちぇえというか何というか、なぁ?」
 そんな明らかに怒りを誘う挑発。しかし……幻想種たちの動き自体は止まらない。やはりグレートバクアロンをどうにかするか、倒すかするしかないのだろう。
(まあ、予想通りだな)
 ゴリョウはそんなことを考えながら天狼盾『天蓋』を構える。
(幻想種らに対しては【怒り】が効かねぇと俺は見てたからな。というのも【怒り】ってのはこちらからのアクションを『相手が受け取って』初めて作用するモンだから、そもそも眠りに落ちて夢を見てる状態なら『受け取れねぇ』だろって目論見だ。今回みたく操って盾にしてるって状況を逆手に取ることで分断(識別)するわけだが……ま、上手く作用したな)
 この辺りはゴリョウならでは……といったところだが、エーレンはそれでも油断はしない。
「ゴリョウが上手くやってくれるとはいえオーガの棍棒に幻想種が巻き込まれる可能性もある……」
 だからこそエーレンが放つのは不殺技である鳴神抜刀流・閃鞘之救命『慈嵐』だ。
 傷つけるのは仕方ない。だが殺しはしない。
「あと少し頼むぞ、ゴリョウ!」
「ぶはははッ、任せな!」
 互いの信頼が光る中、イーリンはギフトであるインスピレーションでオーガとグレートバクアロンの関係について閃いていた。
「考え得る限り最悪のパターンではあるかしらね……」
 オーガがグレートバクアロンを指揮しているのではない。グレートバクアロンがオーガを指揮している。
 それはつまり、この場で一番面倒な相手を倒さなければ幻想種たちを完全に救った事にはならないということだ。
「でも、問題はないわ。想定はしていた……!」
 紅い依代の剣・果薙を掲げるイーリンはグレートバクアロンを睨みつけ、攻撃を放つ。
 グレートバクアロンに接近するにはまだ距離がある。それはグレートバクアロンの攻撃がまだ届かないということではあるが……何一つ油断できる要素ではない。
「まったく、肉盾のつもりで術師を前面に出すとは呆れたものだな」
 悪態をつきながらも錬は、それがかなり有効な手段であることを理解できてしまっていた。
 彼等を前面に置くことで、文字通りの盾にしているのだから。
「ちょっと痛いけど我慢しろよ! 出来るなら起きる気概を見せてくれても構わんけどな!」
 放つは陰陽封鎖。陰陽術による拘束が絡みつき、ココロとオデットの神気閃光が放たれる。
「なるべく早くって頼まれたしね。さぁ、これが優しい太陽の光よ!」
「操られてる人に罪はなく殺すわけにはいかないから……!」
 そうして動ける限界を超えた幻想種たちはバタバタと倒れていく。操られている状態では限界まで動かす事は出来ても本来の実力を出させるのは難しかったのだろう。
「彼らの夢をまた敵に使わせたくないし、ここに置いていけない。傭兵さん達には倒れた幻想種を後方まで運んでもらうようにします。この人たちから助けないと全力で戦えないのです、お願いします!」
「任された!」
「搬送を安全に行うため、スーさんにもお願い。ほら、視界を遮ったり、彼らを見えなくしたりとか、そんな魔術ないですか?」
「霧の魔法なら!」
「正に命のリレーだな。一つも取りこぼすなよ!」
 ラサの傭兵もスイロリルたちも、それをサポートするべく汰磨羈も動き出し、ココロはオーガたちへと向き直る。
 これで人質は完全ではないが助けた。幻想種たちの保護を完了した汰磨羈がゴリョウに加勢し、オーガを攻撃するべく妖刀『絹剥ぎ餓慈郎』を振るう。
「さぁ、幻想種たちに前衛を任せるなんてどれだけ貧弱なオーガなのかね?」
 そこに錬も斬り込めば、いよいよグレートバクアロンが動き出す。その巨体の耐久力に任せて最低限の動き以外は怠惰を貪っていたが、ついにそうもできなくなったのだろう。
「ああ……なんということだ。まさか俺が本気で動かなければならんとは」
「その醜く肥えた図体じゃあトロくてまともな攻撃もできないんじゃあないかい? ヒヒ!」
 武器商人が抜け目なく挑発すれば、グレートバクアロンはニチャリと笑う。
「なら受けてみろ。そして死んで後悔するがいい」
「武器商人、二人でダンスも久々ね?」
「ヒヒ、ダンスミュージックが獏のおしゃべりというのも洒落たもんだね、ジョーンズの方?」
 挑発にイーリンも加わり……此処が札の切り所だと見抜く。
「なる早だったわね、汰磨羈――弟子にせがまれてるし、攻めの手本を互いに見せましょうか」
 そして放つは生と死を束ねた魔力剣の一射。
(ここまでで十分大怪王獏の動きは見ている。特に封殺で何処を打てば動き辛いかもね。悪夢もバラせば過去の積み重ね。どれだけ醜悪でも解きほぐせるわ)
「だから――残りの力全てを用いて、月女神で切り崩す。夢の終わりよ。どうか、貴方の喰らい続けた悪夢が、優しい目覚めの先触れになりますように」
 その名はカリブルヌス・月女神。その一撃がグレートバクアロンを貫き……しかし、その一撃をグレートバクアロンは怒りの表情で耐え抜く。
「今のは……痛かったぞ!」
「……! まだ耐える。でも、もう夜明けの時よ」
「そんなもの、来ぬわああああ!」
「いいや、もう夜明け前だね」
 そこに武器商人が『夜明け前が一番暗い』を放つ。
「しかしまあ……キミたちの望むところであろう? 永遠に眠るがいいよ」
 そしてそこに、オーガを倒した仲間たちも合流する。
「夢檻では散々逃げる羽目になったけど、ここなら景気良く殴っていいのよね。これでも喰らいなさい!」
 オデットが放つのはフルルーンブラスター。
 その凄まじい威力がグレートバクアロンに命中すれば、巨体は大きく揺らぐ。
「お師匠様、わたしはこれだけ守れてる。攻めの見本も見せて頂きました……なら、今!」
 ココロのスケフィントンの娘が放たれ、スイロリルの魔法が追撃しラサの傭兵たちがグレートバクアロンへ斬りかかっていく。
「待たせたな、二人とも。猫の手を貸してやろう」
 そうして、汰磨羈がグレートバクアロンへと走っていく。
「残業はしない主義でな。で、次のオーダーは攻めの手本か? 得意分野だ。任せろ」
 汰磨羈が験禳・搶魂汞手とブルーフェイクIIの二段攻撃を放つ。
「幻想種らを無力化してラサ傭兵部隊に回収してもらうことで、気付いた時には大事な大事な人質(たて)がねぇってワケだ」
 ぶはははッ、とゴリョウも笑いながら四海腕『八方祭』を叩き付け、エーレンも斬神空波を放つ。
 そして……グレートバクアロンは幾度かの攻防の果てについに倒れ、その巨体を地面へと横たえる。
「深緑全体を助けるために全力を尽くす。獏よ、今は安らかに眠ってくれ」
 そんなエーレンの追悼の言葉が響く中、ココロが幻想種たちを治療し、ゴリョウが振舞う為のスープを調理していく。
「あ、健康な面子やラサの面子にはスープに肉と米入れとくな! お疲れさん!」
 そんな明るい声をかける中、幻想種たちが目を覚ましていく。
「クートンの旦那が料理を供してくれるのならばいただこう。獏がばかすか殴ってくるもんだから疲れたしね。ヒヒヒヒ」
「有難く頂こう……相も変わらず、どこでも美味い飯を作るな、ゴリョウは」
 武器商人と汰磨羈もスープを飲み、軽く一息をつく。
「あー……疲れた心身に染み渡るな、これは」
 そう、かなり激しい戦いではあったが……これは戦いの始まりに過ぎない。
 しかし、操られていた幻想種の一部を解放し、後続が突入する為のルートを確保した。
 それは、この先の戦いをきっと有利にすることだろう。その最大の戦果が、今手に入れたものだった。

成否

成功

MVP

イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女

状態異常

なし

あとがき

見事な連携、おつかれさまでした!

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