PandoraPartyProject

シナリオ詳細

フェアリークリスマスイカだぜ!!

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●スイカァ!
「オラっしゃァ!」
 めっちゃ助走をつけて石槍をぶんなげる出亀炉 スイカ (p3n000098)。
 世界陸上もかくやってくらいすっとんだ槍がめちゃデカいスイカへとぶっささった。
「スイカァーーーー!?」
 五行しかないのにもう四回もスイカって単語が出てきて戸惑ってる視聴者諸兄もいるかもしれない。なのでこの辺で一旦解説しておこう。
「いっけねー! スイカスイカ! 今巨大スイカに槍をなげまくってるアタイの名はスイカ! とーちゃんの名前はスイカパパでかーちゃんはスイカママ! じーちゃんばーちゃんのネーミングセンスどうなってんだ!? ちなみにじーちゃんの名前はスイカジジイな! 世代があがるたびにイカれていく仕組みなのかよやっべえなマイ一族!
 そんなアタイは妖精郷アルヴィオなんとかっていう国から依頼を受けてモンスターをやっつけてる最中だ。
 安心してくれ、アタイは強い。村のスイカ早食い大会で三位だったこのポテンシャルをもってすればモンスターの10体や20体や30体なんてことなホギャア!?」
 七割くらい不要な説明をしていたスイカちゃんはものっすごい勢いで突っ込んできた巨大スイカ(推定直径2m)に激突し、ホギャアっていいながらすっとんでいった。
 巨大スイカはどこから出したのかサンタクロースみてーな帽子を被り、どうやってんのかサンタクロースみたいな髭をつけ、ハロウィンのジャックオーランタンよろしく目と口を作って『スイカーッカッカ!』つって笑った。
 こんなイカれた光景が広がるのも無理からぬ。なぜならここは妖精郷。常春の国。このまえうっかりウィンタっちまったけどいつも春なのだ。
 まってそれスイカがサンタコスして体当たりしてくる説明になってない。
「説明しよう」
 人型っていうかスイカちゃん型にあいた壁の穴からヌッて顔を出したスイカちゃんが肩に『わたしが解説役』ってタスキをかけて這い出てきた。
「このクリスマスイカは12月の後半。もうすぐクリスマスだなって時に限って出てきてはばちくそイルミネーションかました町並みをぶっ壊して回るメーワクなスイカなんだ。
 普段はクリスマスにうかれてる深緑の集落とかにブッコミかけてくるんだが、なんの間違いかアーカンシェルから妖精郷に入り込んじまった。こんなキラキラしててなおかつ住民がドールサイズの街に2mのスイカがブッコミかけたらタダじゃすまねえ!
 ってことで深緑にコネっていうか家のあるアタイがやってきたってわけだぜ!
 あと助けてくれ死ぬ!」
 説明してる間にゴローンってやってきたクリスマスイカに押しつぶされつつあるスイカちゃん。
 文字通り身の丈以上の依頼をうけちまったスイカちゃんへの助っ人としてやってきたあなたのスイカバトルが――いま、始まる!

GMコメント

 これはラリーシナリオです。
 らりらりしていきましょう。

 章構成は未定ですがなんとなく一~二章で終わりそうなきがしています。
 クリスマス近いしね。

================================
●第一章:クリスマスイカ狩り
 全長2mくらいのサンタコスしたモンスター『クリスマスイカ』を破壊しまくりましょう。
 気になる中身はやっぱりスイカなので食えますがあんまり食べるとおなか壊すからほどほどにするのよぼうや。……ママ!?

 クリスマスイカの攻撃方法はざっくりいって以下の三つです
 スイカローリングタックル
 スイカスープレックス
 スイカスプラッシュビーム
 名前から想像できるとおり実にスイカらしい攻撃方法ですね三つ目なんだよそれビーム? ビーム!?

 こんなノリだけでのりきれそうなシナリオですのでぜひ勢いでブッコミかけてください。あとスイカちゃんも一緒に戦っているので興味があったらイチャコラしてね。まってる☆

●情報精度
 このシナリオの情報精度はスイカです。
 スイカァ!

  • フェアリークリスマスイカだぜ!!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別ラリー
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年12月28日 02時15分
  • 章数1章
  • 総採用数17人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

クロバ・フユツキ(p3p000145)
背負う者

「ッシャァ!!!」
 謎の緑の土管からドゥンドゥンっていいながら生えてきた『死神二振』クロバ・フユツキ(p3p000145)。
 パイプ椅子にお座って腕組んでたスイカちゃんがガッツポーズで乗り出した。
「クロバだ! 千人殺しのクロバだ!」
「ぶっこみかけていくんで一番槍ィ」
「一番槍万馬券のクロバだ!」
「刀とガンブレード持ちだがこのクロバ・フユツキが務めるんで四露死苦ゥ!!!!」
「ガンブレード(槍)のクロバだ!」
「オラァ!! ビームだかなんだが知らねぇがこの九理須魔子カラーの赤い炎の斬撃ィ、よけられるもんならやってみやがれぇ三下共!!!」
「虐殺札束風呂のクロバだ!」
「バイクは置いてきたがこの自慢の赤マフラー……っておい」
 フッと振り返り、四人に分裂していたスイカを指さした。スンッてひとりに戻るスイカ。
「さっきから二つ名がおかしい」
「『死神殺し』の方がよかった?」
「なぜそれを最初に出さない」
「じゃあ今度からさきの二つ名で呼ぶからゆるして。あとスイカビーム来てる」
「うおおお!?」
 クリスマスイカが目からビームうってきたのを、クロバはのけぞって回避した。
 からのクロバスプラッシュスプラッタ(今考えた必殺技)でスイカを八等分すると、決めポーズで背を向けた。
「一番槍、夜露死苦!」

成否

成功


第1章 第2節

アルメリア・イーグルトン(p3p006810)
緑雷の魔女
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘

「あっ、スイカだ。スイカだわ。なんだかすごく久々に見た気がしたけど、相変わらず頭スイカで何よりね」
「おいおい言われてるぜクリスマスイカぁ~」
 『緑雷の魔女』アルメリア・イーグルトン(p3p006810)。と、その両胸のスイカをあたまにぽよんってのせるスイカちゃん。
「ここまで清々しい転嫁はそうないわね」
「シャイネンナハトにはシャケとスイカを食べるのよっておかーさんが言ってた」
 その横に並んだ『緑の治癒士』フラン・ヴィラネル(p3p006816)。と、その両胸のスイカにスカッて頭をのせそびれるスイカちゃん。
「…………」
「…………」
「オーゥ、ディスイズクリスマスイカ! レッツキル!」
「イエーースイエース!」
「ハクナマターター!」
 フランは火がついたようにドッて飛び出すとよそ見していたクリスマスイカを横っ面からFOPした。
 FOPは「ふらんのおっぱいがスイカじゃないからっていう理由でスイカに向けた溢れんばかりの暴力パンチ」の略である。
「スイカァ!?」
 あわれスイカは爆発四散。
「アルちゃん! 勝てるよこの戦い! 回復はわたしにまかせ……」
「えっなに?」
 振り返るアルメリア。左右にどわんって揺れるおむねスイカ。
「わーいこんなところにもすいかがいるぞー」
「落ち着いてフラン」
「たーべちゃーうぞー」
 両手をガッて熊のおててにしたフランが飛びかか――る寸前にチェインライトニング!
 迸る雷がフランとクリスマスイカとマネして飛びかかってたスイカちゃんを襲う!
「「スイカアアアア!?」」

成否

成功


第1章 第3節

ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚

「クリスマス・イカかと思って、墨攻撃や、触手攻撃を、覚悟していましたのに。クリスマ・スイカでしたの!? すっかり、だまされてしまいましたの…この怒り、スイカたちに、ぶつけてやりますの!」
 て言いながら、『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)がクリスマスイカに下半身からがぶがぶ食われていた。
「いつのまにですの!?」
「ノリアアアアアアアアアア!」
 スイカちゃんが両手をつかんでうんとこしょどっこいしょ。それでもノリアはぬけません。
「これは、皆様に攻撃がいかないように身を挺しただけですの」
「わかったわかったからぬぎぬぎしよ! そのスイカぬぎぬぎしよ!」
 ノリアは『こうなったらこれしかないですの!』と言って杖の先端をクリスマスイカの口んなかにツッコミーのダイヤルを冷・温・熱のうち熱んとにあわせーのレバーを握りーので熱水ふきだしーの。
「スイカアアアアアア!?」
 あのあれ、有名カフェのタンブラーにアツアツの珈琲入ってると知らずに一気にぐいっと行っちゃったときみてーにクリスマスイカはノリアを吐き出した。
「とどめですの!」
 そりゃーといって手に握ったお塩をぶっかけると、クリスマスイカは白目(?)むいてくたばりそしてお塩をふられ甘みがまし食べ頃となりましたとさ。めでたしめでたし。
「これで! 今日は! 捕食者ですの!」

成否

成功


第1章 第4節

黒影 鬼灯(p3p007949)
やさしき愛妻家

「つまり、スイカ割りだな?」
 手刀をシュッシュッて上下にやっていた『零れぬ希望』黒影 鬼灯(p3p007949)が、クリスマスイカを前に臨戦態勢に入っていた。
 その目には闘志と勇気……とかじゃなくて年度末決算で部下に手伝わされ徹夜したクマと怒りが燃えていた。
「サンタだかスイカだかクリスマスだか知らん憂さ晴らしに割ってやる!」
「いつにも増して獰猛なのだわ!?」
 オワァーンと獣みてーに叫びながらとびかかった鬼灯の鬼灯チョップ2020が炸裂。
 一個目をズバッと真っ二つに割ると、鎖を握ってコマのように高速回転を始めた。
「章殿の衣装の素材を買い付けに行く筈が予定が狂った俺の気持ちが貴殿らに分かるか!!」
「私こういう時なんて言うか知ってるのだわ!いつもより多く回っております!多く回っております! なのだわ!」
 ちょっと遊園地のコーヒーカップ気分できゃっきゃしてる章姫。
 メリークリスマス。

成否

成功


第1章 第5節

シルキィ(p3p008115)
繋ぐ者

「スイカちゃーん、遊びに来たよぉ。コットンちゃんのところに遊びに行くついでに寄ってみたけど今どうしてるかなぁ?」
 白いほわほわを周囲に浮かべてふわ~って浮遊しながらゆっくりスライドしてやってきた『la mano di Dio』シルキィ(p3p008115)。
 クリスマスイカに上半身くわれて脚をだらーんってさせてるスイカちゃん。
「スイカちゃーーん!?」
「ようシルキィうぇい! 今日もウェイウェイしてるー?」
「その状態でおしゃべりしないでぇ! おしりで喋ってるみたいになってるよぉ!?」
「そうおもうならたすけて」
 脚をぴこぴこしながら喋るスイカちゃん。その両足をつかんでうんとこしょすると、案外スポーンと上半身が抜けた。
「大丈夫かなぁ? よだれでべっとりしてない?」
「スイカでべっとりはしてるな」
 なるほど……とか妙な納得をしつつ、シルキィ反転。
「和な妖精郷を壊さんとする悪いスイカはこのわたしが成敗してやるよぉ!」
 おりゃ~! ていいながら天蚕撃糸をしゅるしゅる素早くあむと、糸で大きなフェルトの剣を作り出した。
 それが突如ボッと燃え上がり、唖然とみていたクリスマスイカを真っ二つに切り裂いていく。
「今日はスイカパーティーだよぉ!」

成否

成功


第1章 第6節

イーハトーヴ・アーケイディアン(p3p006934)
キラキラを守って

「さーてシャイネンナハトだし、はりきってお仕事しようっと!」
 胸にオフィーリアをだっこした『秋の約束』イーハトーヴ・アーケイディアン(p3p006934)がニコニコしながら現場入りすると、胸に三角形に切ったスイカ抱っこしてしゃくしゃくかじっていたスイカちゃんと目が合った。
「よっ、スイカ食ってるか!」
「相変わらずだね。いま12月だよ? それも後半」
「しってるぜ。クリスマスイカの旬だろ?」
 見ろよ! といって親指で後ろをさししめすと、巨大なサンタコスしたスイカが『スイカァ!』ていいながらとびかか――る寸前にイーハトーヴパンチが炸裂した。
 『スイカァ!』ていいながら爆発四散するクリスマスイカ。
「はう゛たんおまえ……」
「あのね、ちがうの。シャイネンナハトの前祝いだーってお酒飲んで酔っ払ってお財布なくしたりしてないしそれでずっとオフィーリアがものすごく怒ってて口もきいてくれなくてしかもこのままじゃシャイネンナハトのおでかけが危ういから頑張らざるを得ないみたいなことはないからね!」
「一行で全部白状するのなはう゛たん」
「らいじょうぶいけゆいけゆ」
 千鳥脚のまま腕をぶんぶん振り回すと、背後に回ったクリスマスイカにもイートハーヴ裏拳。クリスマスイカはしめやかに爆発四散。
「とりあえず今日のパーティー代くらいはかせぐね!」

成否

成功


第1章 第7節

エシャメル・コッコ(p3p008572)
魔法少女

「クリスマスイカがなんな! こっちはクリスマスプリンな!!」
 『魔法少女』エシャメル・コッコ(p3p008572)はプリン拳法の構えをとると、あちょーって言いながらシャドウプリンをシュッシュした。
 シャドウプリンがわかんないひとのために解説しましょう。
 レッスンワン! 脚を肩幅に開いて、右足をやや大きく前に出しましょう。
 そして右手にプリンを載せるイメージ胸の高さにかざして前に~、突き出す!
 プリン食えよ! プリン食えよ!!
 はいその動きです。来週はプリンヨガを教えますね。
「おらおらおらー! ハロウィンみたいなフォルムしやがって、とっくにイベントはおわってるな!」
 クリスマスイカの分厚い装甲をめりめり削ったコッコはトドメのコッコプリンキック(『週刊プリン拳法』第三号掲載)で破砕した。
「ブームも察知できないゆるきゃらに居場所はないな、とっとと国へ帰るなー!! ゴーホームな!!」

「そして!」

「コッコは!」

「メロン派なー!!!」

 ヒューーーーー! ていいながら後ろでクラッカー鳴らしてマラカス振りまくるスイカちゃん。
 両手の拳を振り上げてプラ〇ーンするコッコは、紙吹雪を浴びて満足げだった。

成否

成功


第1章 第8節

わんこ(p3p008288)
雷と焔の猛犬

「よぉーし喰らい付いてやらぁ!! 塩ぶっかけてやるから覚悟しやがれデス!!」
 デヤッてわんわんの構えをとった『シャウト&クラッシュ』わんこ(p3p008288)。
 対するは巨大なサンタコスしたスイカことクリスマスイカ。
 両者にらみ合いながらじりじりと距離を縮め、わんこは爪を露出させた。
「それにしても異様にでかいデスネこいつ……それでいて身も軽い。おいおいこれガチの強敵なのでは???
 とはいえ、そいつは怯む理由にはなり得マセン。思い切ってぶっ飛ばして行きマショウ!
 これは弔い合戦なんデスヨ、スイカサマのね……!!」
「アタイ生きてるぞ?」
「うおー! スイカサマフォーエバー!」
 後ろでぴょこっと手を上げるスイカちゃんを無視してとびかかるわんこ。
 繰り出されたスイカタックルへ真正面から殴り飛ばすと、転がっていったクリスマスイカめがけて両手指鉄砲を構えた。
「ひっさつ! わんこフィンガー!!」
 ばばばばばって発射されたエネルギー弾が浴びせられ、クリスマスイカは爆発四散。
「仇はとったデス……スイカサマ」
「生きてるぞ?」

成否

成功


第1章 第9節

源 頼々(p3p008328)
虚刃流開祖

 鬼キラーよりよりがあらわれた!
 『虚刃流開祖』源 頼々(p3p008328)は謎の集中線と共に出現すると、とりま刀の鞘をとんとんと叩いた。
「こいつは……鬼か、否か……」
 脳内頼々裁判開廷!
 被告人席にのっかったクリスマスイカを取り囲み、眼鏡頼々やロリ頼々やパリピ頼々や老い頼々たちがあーだこーだと話し合った末、一斉に『鬼!』のプレートを掲げた。
 ハンマーをたたく頼々議長。
「被告人クリスマスイカは――鬼!」

「サンタ帽は角だしヘタも角なので実質鬼である!」
 キエェ! ていいながら飛び出した頼々はローリング頼々スラッシュを繰り出した。
 いま考えたので具体的にどうやるのかわからないけどたぶん派手に縦回転しながら突っ込んでいく技だと思う。格ゲーでは後ろキーをしばらく押してから前パンチだと思う。
 当然クリスマスイカは真っ二つ。
「貴様らまとめて切り刻んでワレの腹に収めてやる!」
 スイカ汁もとい鬼汁まみれになった頼々は謎の空中ブレーキをかけながら振り返った。セカンドローリング頼々スラッシュが繰り出される。

成否

成功


第1章 第10節

ヨハン=レーム(p3p001117)
おチビの理解者

「はい。絶対へんなの出てくると思ってました。依頼文を読んだときにクリスマス・イカに見えて海洋とか行かされるのかと思ったんですけど、スイカちゃんいるのでスイカですね」
「おい、アタイをなんだと思ってんだ延長コードォ!」
 クワッと目を見開いて振り返るスイカちゃん。
 『男の娘の魅力』ヨハン=レーム(p3p001117)は一切変わらない表情で目を二度ぱちくりすると……。
「へんなスイカ紹介してくる人」
「だーいせーかーい!」
 へいへーいって言いながらジャンプするスイカちゃんにやれやれして、ヨハンはガトリングガンをとりあげた。
「あ゛~、この微振動悪くないですね~」
 ガトリングガンを抱えてヴァーって撃ちまくるヨハン。ふつうそんなことしたら腰どっかやっちゃうくらい身体壊すとおもうんだけど案外平気そうだった。
「流石もじゃもじゃの息子。将来が楽しみだぜ」
 ヘヘッて格闘漫画の解説役みたいな顔して、スイカちゃんはひょいひょい槍投げするのであった。

成否

成功


第1章 第11節

アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女

「メリークリスマスイカだぜ!」
「えっでも今日にじゅうな――」
「メリークリスマスイカだぜ!?」
 激しい集中線でゴリ押ししようとするスイカチャンにツッコミを諦めると、『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は細剣をと短剣を二刀流で構えた。
「冬にスイカって、季節感まったくないわね……。
 それにサンタのコスプレまでして、冬に憧れてでもいるのかしら?」
 にょきっと土管からはえてくるスイカちゃん。
「でもおめー夏にウナギ食うじゃん? 旬の真裏なのに」
「急に戻ってきて正論いうのやめて」
 にょきっと草むらからはみでるクリスマスイカ。
「いいからさっさとビキニミニスカサンタコスをするスイカァ」
「急に出てき――喋れるの!?」
 二度見したアルテミアはバッと構えるとあれをあれしてあーするかんじでクリスマスイカを八等分にした。
「グワー!?」
「おかしいわ、一番大事な戦闘シーンが省かれた気がする」
「サンタビキニーアーマーでもいいスイカァ」
「おかわりっ!」
「グワーッ!?」
 またにょきって出てきたクリスマスイカを八等分。
 サンタビキニアーマー全身図まってます。

成否

成功


第1章 第12節

チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)
炎の守護者

 ゲートを潜って妖精郷へとコンニチワする『炎の守護者』チャロロ・コレシピ・アシタ(p3p000188)。
「こっちから助けを呼ぶ声がする。一体誰がどんなことになっているんだ……」
 といって振り返ると。
 サンタコスした巨大なスイカの口から知らねえ人のあんよが飛び出ていた。
「誰がどんなことになっているんだ!?」
「ハッ、その声は我が友李徴子ではないか」
「友李徴子じゃないよ」
「まちがえた、ちゃろろん助けて! フルーツポンチスイカに謎の汁ぶっかけた仲だろ!?」
「謎の汁っていわないで」
 チャロロはしゃきーんと機煌宝剣を装備すると勇者立ちで剣を構えた。
「このデカ西瓜め、スイカちゃんを返せ!」
「そうだぞスイカこのやろスイカはアタシでは!?」
「そうだったえっとスイカちゃんをくわえてるスイカめスイカにくわえられたスイカちゃんをあーややっこしい!」
 うおーって言いながら勢いでクリスマスイカをぶった切るチャロロ。
「ところでこれって食べれるのか? あとで回収して割れた身はジュースとかゼリーにするとか?」
 なかに入って泳げるくらいの巨大ゼリーが作れそうだ。
 チャロロは想像してちょっとよだれがでた。

成否

成功


第1章 第13節

日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
リゲル=アークライト(p3p000442)
白獅子剛剣
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
ソニア・ウェスタ(p3p008193)
いつかの歌声

「また! スイカ!」
 『いつかの歌声』ソニア・ウェスタ(p3p008193)は依頼書(スイカヨロ☆と書かれただけの紙)を地面に叩きつけたが、すぐに眼鏡をキリッてやった。
「……ですが、今の私をスイカダンジョンで困惑していた私と同じと思われては困ります。
 この世界ではこの程度普通。ぱんつがどうこうという騒動が起きるのも普通。元の世界との文化や常識の違いにも慣れました。
 覚悟してください、クリスマスイカ!」
 そういって装備した剣アーネストプライ。元の世界で使っていた魔法のひとつ『フリージングエッジ』による遠隔斬撃を繰り出した。
 すぱーんと切断されるクリスマスイカ。
 そこへ『白獅子剛剣』リゲル=アークライト(p3p000442)が飛び込み、大上段から輝く剣による斬撃で更に真っ二つにしていった。
「季節外れのスイカ狩りが出来ると聞き馳せ参じた!
 できればポテト達への土産にしサプライズで喜ばせた――じゃなくて、俺は為すべき正義を果たす!」
 ピカーンと歯を光らせて振り返るリゲル。
 いままでいろんなことがあったけどこの『良い意味で隙がある』真面目さは彼の持ち味だ。
 そんな彼の背後に回り込みスイカビームを放つクリスマスイカ。だがそれは割り込んだ『流麗花月』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)によるクロス手刀によって破壊された。
「スイカ! 久し振りじゃないかスイカ! 相変わらずトンチキだなスイカァ!」
 オラァといって飛び込んだ汰磨羈はスイカスープレックスをローリングで回避し汰磨羈竹とんぼキックによって吹き飛ばした。
「まったく。引率がいないスイカ共はこれだから困る」
「そうっスね、クリスマスももうすぐだよな。
 でもな? イカとスイカはクリスマスに繋がるだけで何も関係ねぇっスよ!
 えぇいもうツッコむのはメンドくせぇ!」
 そこへオーバーヘッドキックで参入してきたのは皆の吸血サッカーこと『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)。
「氷の剣士、光の剣士、背中ががら空きの猫又。そしてこのオレ、サッカー選手。四人が揃えば『アレ』が出せるっスね!」
 ビッと親指を立てる葵。
「なるほどアレか!」
 ワイシャツを着込んでビッて親指を立てる汰磨羈。
「そうかアレだな!」
 布で目隠しをしてビッて親指を立てるリゲル。
「まってくださいアレってなんですかねえなんでみんな迷いなく動けるんですか」
 一人だけおろおろしてるソニア。
「うおおおおおおお――必殺!」
 フェニックスのポーズで高く跳躍した葵が帽子を前後反対に被って『ハットトリック』て文字と鳩が書かれたぶかぶかのTシャツを着てマイクを握ったらヒプノシスタァイム!
 セクシーティーチャー汰磨羈が学校の机で足を三回くらい組み替えながら『はいはい、スイカ君達、先生の言う事を聞いてちゃんと並ぶのだぞー☆』て投げキスしたらクリスマスイカたちが一斉に整列し葵はラップのリズムでリリックを刻み始める。
「YoYoYo!
 妖精郷で始まる交戦へ要請受けてLet's go!
 ええ、都合がいいもんだ
 烏合はテメェらだ! まとめてぶっ潰すぞ覚悟しとけ!
 MC.Aceが放つパーフェクトバウンス、
 穿つ紅いエフェクトでダウンっス!
 Yo!クリスマス?スイカ、イカ! いいか! いい感じだが後の二者は関係ねぇんだよバカ!
 分かったらさっさと沈め!ぱっぱと終わらせてこれでゲームセットだ!」
 人差し指と小指を立てて高く掲げる葵。
 カーリングの姿勢でうつ伏せのリゲル(目隠し)を構える汰磨羈。
 まだ困惑してるソニア。
 シャーって放たれたリゲルは前方に剣を構えたまますげースピードで氷(ソニアがさっき出した技の背景効果)を滑っていき整列したクリスマスイカたちをカコーンってストライクした。
「「イエーーーーーーーア!!」」
 全員で小指と人差し指を立てて叫ぶソウルメイトたち。
 ソニアは……。
「こわい……イレギュラーズこわい……」
 混沌世界より仲間達のほうがどうかしてるということに、最近やっと気づき始めたソニアだった。

成否

成功


第1章 第14節

 こうして、クリスマスの前後にいきなり現れてイルミネーションやパリピカルチャーを破壊しにくるモンスターことクリスマスイカはバリバリに粉砕された。
 この栄光は妖精達によって末永く語り継がれるだろうって誰かいってたけど目の前の荒唐無稽さゆえに誰もちゃんと伝えられないまま皆の心の中にカオスだけがのこったのであった。
 めでたし、めでたし!

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