シナリオ詳細
<巫蠱の劫>救い亡き呪いの導
オープニング
●
「この間倒した呪獣、覚えているかい? あの一つ目の」
「野馬様で御座いますか。哀れな妖であったかと思いますが、それが何か?」
夜乃 幻(p3p000824)は、恋屍・愛無(p3p007296)の問いかけに首を傾げた。幻は彼を哀れんで墓を掘った程だ。斯様な呪いを生む者は問題だとも、思っていた。だが終わった話ではある。
「うむ。あれは呪いの媒体にされたモノだ。だとしたら、殺した場合呪いはどうなるんだろうね? 忌は消えるのかい? 呪い返しが起きるのかい? 別の何かが起きるのかい? そのあたり、まったく話が掴めなくてね」
愛無の話は尤もだ。
呪獣と忌との関係は明らかだが、あれら二つは個別の目的を持って動いている。連動しているのか異なるのか。呪殺に影響の有無は。何一つハッキリしていない。
恐らくはケースバイケースなのだろうが、具体例がなければ類推も出来ない。
「私も、祭りの際に出回った……巫女姫様の呪具がナナオウギや八百万の方々に行き渡っているのかが気がかりです。高天京に向かえば何か掴めるでしょうか」
幻もまた、気がかりである事実を口にする。二人はどちらともなく立ち上がると、高天京に向かう準備を始めた。現地でイレギュラーズの某かと合流すれば、なんとかなるだろうと。
……二人の理解は正しく判断は正しかった。だが状況は遅きに過ぎた。両者のせいではなく、それ以上に、カムイグラの邪な浸食が進んでいたという意味で。
●
「俺は……俺は死ぬのか……?」
その男は、野馬から切り取った前肢を握り締めて呻き声を上げた。
自らが呪いに用いた野馬が暴れ、神使に討伐されたという情報は彼の耳にも入っていた。そして、野馬から生まれた忌が目的の相手を殺したという噂も、また。
だが、目的達成より早くに野馬が討伐された場合。それは果たして、呪いが正しく成立したといえるのだろうか?
「アイツは死んだ。野馬も死んだ。俺と野馬の関係を示す証拠もない……そうだ、俺は何も問題ないはず、問題ないんだ!」
荒い息を吐き、自分に言い聞かせるように叫んだ男は物音に「ヒィッ」と声を上げ、巫女姫から賜ったお守りに目をやった。アレは確か――呪殺が成立した翌朝に賜ったのだ。
彼女は気付いてるのか?
それは、果たして自分にとって。
背筋が粟立つ。全身が総毛立つような感覚――否、彼の肉体からは本来あり得ぬ体毛が生え始めていた。
悲鳴を上げるが間に合わぬ。ぞわぞわと波打つ毛は、やがて彼の全身を蝕み。
●
愛無と幻、そして連れだったイレギュラーズ達が噂と忌と思われる影の目撃情報を頼りに現場に到着した時、その屋敷は既に廃墟と化していた。
瓦礫の中から姿を現したのは、毛むくじゃらの姿に背からあらぬ角度で生えた腕を持った小さい影。それがかつてのヤオヨロズであることは目に見えていた。
他方、野馬の姿を象った、忌。こちらはやや黒く濁り、呪殺を成し遂げた存在としてなにがしかの影響を受けているように見えた。
両者ともに並ならぬ殺意と破壊を以てぶつかり合う様をみれば、何れ相討ちもあり得る勢いだ。が、それを待っている余裕はない。
瓦礫の中からはヤオヨロズの男の侍従と思われる者達の呻きが聞こえ、周囲は混乱と戦慄の渦に巻き込まれている。
彼を助けるか否かは兎も角、少なくとも足止めはせねばならぬ。
- <巫蠱の劫>救い亡き呪いの導完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年09月23日 22時25分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●人道と安全を秤にかけて
「さて。これは呪詛返しと言えるのか……相打ちもあり得るというならば、経過をみておきたいものだが」
「言葉も届かない、放っておいても死んでいくだけ。然らば、掬い上げるだけよ。贖罪の機会を逃しはしない」
『砂の幻』恋屍・愛無(p3p007296)は街道を震わせる獣の咆吼に顔を顰め、嗚呼関わりたくない、といった風情を隠さなかった。『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)はそんな彼女をたしなめるでも無く、『自分はそうする』と宣言する。彼女の言葉を借りるなら、「神がそれを望まれる」から、か。
愛無は人の衣を脱ぎ捨て、本来の姿そのままに呪憑へと全身でもってぶつかっていく。瓦礫の側をちらりと見てうなりをあげた「第三の手」を躱し、右の爪を受け流す。
「そこの瓦礫の下に1人、私の式じゃ力不足よ。手伝ってもらえる?」
「腕は細いが力にゃ自信がある。任せな!」
イーリンの指示を受け、『覇剣王道』エレンシア=ウォルハリア=レスティーユ(p3p004881)は瓦礫に向け一声かけた後、槍の一撃で瓦礫を細かく打ち砕く。
「侍従の方々、お声を上げて頂けますか!」
『帰心人心』彼岸会 無量(p3p007169)は慣れぬ大声に喉を押さえながら、それでも侍従達を救うべく呼びかける。1人で探せる人数には限りがある。それはイーリンの式神しかり、彼女の声しかり、『未来綴りの編纂者』リンディス=クァドラータ(p3p007979)の連れてきたメカ子ロリババアしかり、である。
己の第三眼はこのために植え付けられたのだろうか――そんな錯覚を覚えながら、彼女は瓦礫に浮かび上がった『線』に沿って両断する。
(己の都合で妖と言えど弄び呪いを成しておきながら、死なば関係は途絶えた等と……其れは余りに都合の良い解釈でありましょうに)
無量は顔を顰めた。縁の濃さ、尊さを知ったればこそ、呪憑となった男の傲慢さが輪をかけて冗談めかしていると。
「聞きたいことは山ほど御座いますが、侍従の方々を救わねばそれも叶いませんか。厄介ですが、捨て置くのは道理が通らぬことです」
『『幻狼』夢幻の奇術師』夜乃 幻(p3p000824)は呪憑の現れたこと、それ自体が巫女姫の思惑なのかと訝かしんだ。こうなることを分かっていて呪いの儀式をバラ撒いたのか。カムイグラを歪めているこの状況を如何にして正せるのか、と。考えながらも手は止めない。瓦礫を取り払い、侍従を救うべく尽力する姿には細かい思索や憂いは表向き、みえないのだ。
「えへへ。お馬さん、勝負だよ! ――どっちの呪いが強いのか、ね」
「これでもじゃじゃ馬の相手は慣れておるからのう。足止めさせてもらうぞ」
『希望の紡ぎ手』アリア・テリア(p3p007129)と『幽世歩き』瑞鬼(p3p008720)の2人は共に忌の前に立ち、振るわれた前肢を受け止める。三度に亘る打撃を受け止め、動きを鈍らせることなく呪いの調べを叩き込むアリアの傍ら、瑞鬼は守りを堅め、一歩も通さぬと足を踏みしめる。
背後には呪憑と対峙する愛無がいる。何の気のてらいも無く向かって行っている彼女は、2人に背中を預ける格好だ。……通してはならない。絶対に。
「私が皆さんを癒やします。侍従の方達と……不本意ですが、呪憑の彼も救う必要があるのでしょうか」
「不本意。本当にそうだ。だからこそ、なんとしてでも、自分だけ救われたなんて思って死なれちゃ困るのさ」
「聞きたいことが沢山ありますので。勝手に死なれては困ります」
リンディスが治癒と異常の回復に注力しつつ、ちらりと呪憑を見ながら問う。愛無と幻は異口同音に「死なせぬ」と応じた。理由はどうあれ、それが彼の幸せにはならないとしても。
●瓦礫の底、呪いの涯
闇の中に居る。
呪憑は濁った視界を遮るように現れた異形に意識を傾け、何度も何度も両腕、そして背中の異物を叩き付ける。
呪いの成就のために野馬から奪ったそれは、我が身のようによく馴染んだ。そんな歪んだものと我が身が馴染むのは、自分こそが歪んでいるからなのだろう、と男は唐突に得心した。
――呪を抱えて口惜しや、唇寒し、潮の風――。
唐突に聞こえた歌は一体何であるのか。男には理解できなかった。その言葉の一つ一つが理解できなかった、というのもあるのやも知れないが。
――様。
そして誰かの声が聞こえた。それが自分を呼んでいるものだと呪憑は理解できたが、名前は聞こえなかった。否、それが自分のものだとは理解できなかったというのが正しかろう。
「――Arrragggh!!」
だから理解できぬものを見て、呪憑は叫ぶしかなかった。それが嘗ての従者だと理解できないから、体のいい得物としか認識出来なかったのだが。
「侍従をどう捕獲する気なのか解らんが」
通すわけには行かない、と愛無は呪憑を徹底してブロックに回る。護りを固め、襲いかかる連打を避け、いなし、近寄らせまいと立ち回る。
時折放たれる第三の腕を含めた範囲打撃は脅威でこそあったものの、愛無が適切に距離をとった成果もあって救援班を襲う事は無い。――そこまでやって、五分。
「貴方達。今、あの呪憑を『久良間(くらま)』と呼んだわね? それがあの男の名前なのね?」
「……ああなった我が主を、貴女は『あの男』と呼んで下さるのか」
イーリンは、侍従達が呪憑を呼んだ声を聞き逃さなかった。戦闘区域から放り出す前に、確認しておく必要があった。問いかけられた侍従は、イーリンの問いに目を瞠る。
「肉腫に蝕まれた侭に命を落とすなら、アレは人ではありません。ですが今はまだ、人ですから」
驚いたような侍従の問い掛けに幻が代わりに応じると、侍従は驚きと感謝と無念さがない交ぜになった表情で涙を流す。救いは未だここにあるのだと。
「皆さんが彼を覚えている限り、互いの縁は途切れません。……是非、生きて帰ることを祈っておいて頂けますか」
無量は助けた侍従に肩をかして引き起こすと、そうとだけ告げて敵と対峙する。此方側での役目は終わった。――さあ、ここからは『得意分野』だ。
「わしらから目を離せると思うでないぞ。呪い如きに後れを取るつもりもないでな」
「あと少し……皆には絶対、近づけさせないよ!」
瑞鬼が忌を引きつけんとし、アリアが総ゆる苦痛を叩き込むことで動きを鈍らせようとする。が、忌としてのポテンシャルが両者の猛攻を向こうに回して自由を失わぬ程度には強固であり、両者の護りとリンディスの治癒を超えて負傷を重ねられぬ程度には、イレギュラーズ優位だった。つまるところが拮抗状態。
他方、愛無はといえばその圧倒的回避能力を前に攻めあぐねた呪憑が愛無以外を狙うものの、不規則な破壊を伴うそれは思うような結果を引き出せない。リンディスの負担が増えこそすれ、決定打を撃ち込むには至っていない。そして、愛無は徹底して護りに回ったために傷は浅いが相手も健在。
「待たせたな! 一気に叩くぜ!」
その状況を打破するかのように現れたのは、愚直なほど一直線に槍を突き出したエレンシア。肉体の負荷を度外視した一撃は、呪憑の腹部を深々と貫く。
「貴方の怒りは尤も……然し、申し訳ありません。果たさせる訳には行かないのです」
他方、忌の側に回った無量は瑞鬼とアリアの攻撃に重ねるように三段突きを放ち、自らに意識を向けんとする。度重なる試行が実を結んだか、忌は彼女に敵意溢れる視線を注いだ。
「今の僕に呪憑のからくりは理解出来ませんが、死なれては困ることだけは確か。……油断も手加減も致しませんが」
幻は呪憑に奇術で幻覚を見せると、重ねて奇術を叩き込んで一気に距離をとる。不規則でこそあれ、呪憑の一撃は幻が受ければ致命打にすらなり得るものだ。が、距離を離せばそもそも当たる事すら無い。
単純な理屈だが、彼女ほどの精度で出来る者がどれほど居ることか。
「罪を栞にしましょうか。どこに挟むか決めるから、お名前教えて頂戴な♪ ――久良間の名を捨て、何処に行く――」
イーリンは忌から距離をとると、呪憑目掛け紫の燐光を撃ち放つ。真っ直ぐに伸びたそれは呪憑に深い傷を為すが、相手はそれでもまだ十分に戦えるとばかりに猛威を振るう。彼女のソレは、決して効かぬと受け流せるものでは無いのだが。
「G……rrrrrssss……」
が、イーリンが呪憑の本来の名を告げたことは少なからず効果があったらしい。苦しげに呻く呪憑は、動きがより激しくなりつつも動きに精細を欠いている。
「まだ体力はそれなり以上に残っている……ようですね。もう少しご負担おかけすると思いますが、2人とも大丈夫ですか?」
「何、問題は無い。殺さぬ程度に痛めつけておけばいいのじゃろう?」
「少し本気で行かせて貰うね! でも、そっちに行かない程度には抑えておくよ!」
リンディスは呪憑の体力を推察しつつ、忌を抑える瑞鬼とアリアに声をかける。両者とも、多少なり傷は負っているが膝を屈するには早い。
忌は、度重なる攻撃を前に十全に耐え続けることは叶わず、少しずつだが確実に不調を来す様になっていた。その『不調』が悉く自由を削ぎ、体力を削りとる……本当に『呪い』のようなものなのだから堪らない。呪いが呪いに潰されるなど。
「さて、もう少し叩いて潰さねばならぬというなら僕も打って出よう。一方的な戦いは趣味じゃないのでね」
愛無は仲間達の動き、そして己より周囲の仲間達に意識を移しつつある呪憑を見て、ここが攻め時と判断した。人の皮を被らぬときより流麗に腕部を歪め、大型の鋏で呪憑の腕を挟み込む。
威力こそ仲間の強烈な一撃に劣るが、狙いの正確さはそのまま一撃の重さを増す要素となる。
「野馬を好きに利用した貴方が、野馬の残滓にいいように翻弄されるなんて滑稽ですね」
だが、その姿が振りまいたのは滑稽とはほど遠い何かだ。無量は滑稽と口にこそすれ、少しも笑みを見せはしない。淡淡と、首を落とすが如く鋭い斬撃を振るう。――そこまでしても、死なぬのならばと。
「面倒臭ぇが、アンタの方が強いならそれでもいいぜ、あたしは!」
呪憑の連撃を避けつつ、エレンシアは何度となく渾身の突きを放つ。身を削りながら放たれるそれは、自身への負荷以上に呪憑の身に傷を重ねていく。無論のこと自身も無事では済まないが、さりとてリンディスを信じているからこそ、相手を倒すという確固たる信念があらばこそ、その判断に至るのだ。
「来なさいよ、久良間。貴方が背負った罪はそのまま背負うべきだけど、呪いからは引き上げる程度はしてあげるわよ!」
イーリンの呼びかけに、呪憑――否、久良間は吼える。さながらその名を厭う様に。
彼女のあからさまな挑発、そしてその魔眼で相手を捉え、棒立ちになった彼女の姿を見て――言葉では無く直感で一同は悟った。エレンシアは槍を握って退き、幻は幻覚の奇術から蝶と薔薇とを舞い踊らせるように動きを変える。
無量は斬撃を殺すためのそれから、殺さぬためのものへと切り替え――イーリンの魔眼は、己の鼓動と呼応して調べを綴る。
呪憑の全身から吹き出したのは、血よりも黒い呪いの残滓。最後の足掻きとばかりに、呪具を掴んだ第三の手がエレンシアに伸びるが、すんでのところで愛無の擬態した鋏がそれを握り潰す。
「瑞鬼さん、準備オッケーだよ! このまま一気に!」
「もうお前に情け容赦は必要なかろう。これでおさらばじゃ」
アリアと瑞鬼は、ことの一部始終を確認するなり決着をつけるべく一気に動きだす。畳みかけるように重ねられた不調を、呪殺によって増幅させる。
呪憑に集中していた一同の猛攻が加われば、最早、忌が一体で対応すること能わず。幾許も無く、それはゆっくりと夜闇へときえていった。
●
「起きて下さい。洗いざらい聞かせて頂きますよ」
「お主の知っておることを話せ。隠してもいいことはないぞ?」
ぼんやりとした表情のまま周囲を見回した久良間は、幻に水をぶっかけられ、さらには瑞鬼に詰め寄られ、最初は何をされているのか理解が及んでは居なかった。
が、次第に意識がはっきりしてくると理解できることも増える。巫女姫からお守りを賜り、野馬の死を知り恐れ、そして。
「いつ巫女姫様から御守りを頂いたのです? どうして呪殺なんて手段に手を染めたのですか? 貴方を殺す方に心当たりがあったのですか?」
「い……いきなり聞くんじゃ無い。俺も……混乱している」
「混乱しているのは巻き込まれた方々だと思うんですがね……」
矢継ぎ早に問い掛けてくる幻に対し、久良間は手を翳して止めるように訴える。リンディスはその姿に呆れつつ、彼の混乱も致し方なしと思いもした。
「で? これが巫女姫のお守り?」
「呪いの媒介と癒着してるなんて随分と趣味のいい仕掛けだね。これが肉腫の媒介なのは間違いないか」
「瓦礫の中には他に何も無かったな。本当にこんなのだけで呪いをかけたのか?」
他方、イーリンと愛無は呪具の成れの果てをしげしげと観察し、エレンシアは瓦礫をひっくり返して何事か残ってないかと探し、空振りに終わったことに「逆に違和感を覚えた」。
呪いがそんな媒介程度でどうにかなるのか、と。
「……でも、従者さん達の今後はどうなるのかな。この人も七扇の人なら、処分なりありそうだけど」
「さて、それはどうかのう?」
アリアが心配したのは従者達の今後である。あるのだが……瑞鬼は、久良間が処分されるという推測に懐疑的だった。
「彼奴に呪具を渡したのは巫女姫じゃろう? 望み通りに狂ったこの男はむしろ側に置きたいぐらい、敢えて突き放す理由もあるまいて」
果たして、彼女の理解が正しかったのだと明らかになるのは――この事件からすぐのことであったが。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
オプション達成おめでとうございます。
取り敢えず呪憑こと久良間さんは生きて戻ってきたので、情報を(OP内容含め)見事にゲロったので話は進展することでしょう。もう進展してるんですけどとか言わない。
あと、まあ、持ち込む色々は最後まで確認しましょうね!
GMコメント
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
アフターアクションを足して割らないとこうなるという一例。
●成功条件
・『野馬・忌』と『呪憑』の撃破
(オプションA)行動開始後3ターン以内の瓦礫内の侍従の救出
(オプションB)『呪憑』の不殺攻撃フィニッシュ
(オプションC)『呪憑』の先行撃破
(オプションはA→Cと難易度が上がっていきます)
●野馬・忌
忌として現れた半透明の野馬。呪殺成功後、全体的に黒ずんだ状態でやや強化されている模様。HPそこそこ、防技抵抗高め。ブロックには2名要。
・幻煙(神超単・窒息、Mアタック中)
・不定形の前肢(物中扇・スプラッシュ3、麻痺、攻勢BS回復)
・幻肢痛(自付・通常攻撃に『呪殺』『必殺』追加、EXA上昇)
●呪憑
複製肉腫。もとは野馬を呪殺に用いたヤオヨロズで、切り取った野馬の前肢と巫女姫のお守りの相乗効果でこのような姿に。体躯は普通の人間と変わりないが、背に第三の腕が生えている。
通常2回攻撃、通常攻撃に『ブレイク』『邪道20』が伴う。抵抗は低いが、自身へのBS付与数に応じて攻撃力累積上昇。
・呪術殺し(自付・BS無効)
・三肢酔酩(物超ラ・万能、恍惚、体勢不利)
・従うならば我を守れ(副・3ターン経過後使用。瞬付、物無・神無。ターン終了後侍従一人死亡)
・呪いを我に(野馬・忌が先に倒された場合、ブレイク不可の付与発生。性能大強化)
●侍従×5
ヤオヨロズの邸宅の瓦礫に取り残された人々。獄人多め。
オプションA非達成時、4ターン目から呪憑に捕まり始める。
瓦礫を取り除いたりして助け出し、避難させる必要あり。
●戦場
ヤオヨロズの邸宅(跡)前。
大通りに面しており、人も多いため注意が必要。
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