シナリオ詳細
絶対絶滅区域・陸樹
オープニング
●練達からの招待状
探求都市国家アデプトーー通称『練達』
旅人(ウォーカー)が過半を占める――魔種からすれば狂気を伝播させにくいというのももしかすると関係しているのか。
かつてラジオを用いての魔種による事件があったほかは、まださほど大きな問題の起きていないかの勢力。
それゆえか、『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365)を含む数人のウォーカーは彼の国での名声獲得を望んでいた。
ちらほらと再現性東京なるとある区画からの依頼があったりなかったりするが、それもまばら。
他にもないかと今日も今日とてローレットに探しに来たわけである。
まだ参加者が決定していない幾つかの案件を流し見ていたその時。
ぴたりと足を止め、そこに描かれたマークに手を伸ばせば、同じように手が伸びてきていた。
「おっと、わりぃ」
「あぁ、いや俺も見てなかった」
咄嗟に手を止めつつ、アランがちらりと横を見れば、そこに立っていたのは『双色クリムゾン』赤羽・大地(p3p004151)だ。
「うさぎてゃんもその依頼狙ってただけどぉ」
その声に振り返ればそこには『お茶会は毎日終わらない』有栖川 卯月(p3p008551)と、別方向から歩いてきている『もふもふハンター』リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)
「俺はちょうど4人で探してたし、ちょうど8人になるな……良かったらこの8人でいかないか?」
アランの言葉に大地は頷き、同じように卯月とリカナも同じような反応を示したところで、アランはすでに集めていた3人の知り合いの下へと彼女たちを案内する。
「おや、アラン殿。仕事はあったか?」
金色の髪で顔の半分を隠すようにした女性騎士――『筋肉最強説』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)は戻ってきたアランにそう問いかけ、その後ろに続く3人を見る。
「奥にいる方達は……?」
同じように後ろにいる3人に気づいたのは『未来に幸あれ』アイラ(p3p006523)である。
「仕事なしに女の子連れて帰ってくるとかはさすがにないでしょ」
ジョッキを置いてぷはーってやった『蛮族令嬢』長谷部 朋子(p3p008321)が続ければ。
「そんなことしねーよ。こいつらも同じ依頼を手に取ったから連れて来た。
ちょうどこれで8人だろ」
なるほどね、と各々の反応を受けながら、依頼を受けるべく8人は練達へと旅立った。
●
「さてさて、いやー受けてくれてありがたい」
依頼状に記されてあった住所にたどり着けば、そこは大きなドーム状の施設だった。
依頼人らしい女はポリポリと頭を掻きながら瓶底眼鏡をくいっくいっさせながら8人を見渡した。
「なんか、全員、腕利きっぽいね~。
よし、それじゃあ、さっそく始めようか。
ほい、これ、頭につけて~。あっ、まだ変なとこさわらずにね」
取り出したのはヘルム型の機械のような物。
半信半疑ながら8人はそれぞれそれを頭につけて、くるりと踵を返した女に指示されてついていく。
通されたそこは、8つのベッド――それも楕円形の卵の中身だけくり抜いたような不思議な形――が並ぶ場所だった。
ベッドには大きさの様々な配線が張り巡らされており、脇には人間が一人ずつ立っている。
「はい、じゃあそのベッドに寝転んでもらって……少しの間じっとしててね。
皆も配線の準備よろしく~」
言われた通り寝転べば、ベッドの横に並んでいた者達が頭部のヘルムに弄っている。
言われていたことを考えれば配線の準備とやらだろうか。
「そういえば、これって何が起こるんだろ?」
「さぁ? 依頼状によればデータ?の採集とのことですが」
朋子が言い、隣にいたアイラが答えれば、「え?」という声がした。
「あちゃ~書いてなかったっけ? ごめんごめん。
まぁ、簡単に言うと君達にはこれから、仮想空間っていうところに入ってもらうんだ。
そこに出てくる敵と戦ってもらって、その戦闘データを採集させてほしい。
この世界に影響を与えるイレギュラーズ。
その戦闘データそのものにも、もしかしたら元の世界に帰るヒントがあるかもっていうのが私の研究なんだ」
依頼人がそう答えるのを聞きながら、ブゥン、と何かの起動音を耳にした。
「それじゃあ、行ってらっしゃい!」
その言葉と共に、ヘルムの溝から薄いガラスのような物が出てきて顔の正面を覆い――意識が消えた。
- 絶対絶滅区域・陸樹完了
- GM名春野紅葉
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2020年08月10日 23時00分
- 参加人数8/8人
- 相談8日
- 参加費---RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●そこは全てが終わった後の地
――ブゥン
音が鳴る。
意識が沈み、浮き上がる。
目を開けばそこは、8人のうち、過半の者が目にしたことのない景色だった。
周囲には数多の高層ビル、広大な印象を受ける道路はまるで迷路のようにどこまでも繋がっている。
幾つかの道路は橋のように地面からやや上の方を走っていた。
問題は、それらのビルは既にぽっきりと折れ、本来は綺麗であっただろう道路は盛り上がり、抉れている。
見上げればそこは厚い灰色の雲に覆いつくされていた。
見慣れぬ景色――それでも分かるほど明らかな廃墟である。
(VR……か。いつ体験しても不思議な感覚だ。
この街も、あの敵も現実じゃねェ…ってきたもんだ。
全く、科学っつーのは底が知れねーな)
これまでにもいくつかこういった経験をしてきた『勇者の使命』アラン・アークライト(p3p000365)はさすがの落ち着きを見せる。
「VRって万能っすねー。今回は色々再現されていると……」
白と黒に色分けされた十字の道路のど真ん中に立つジルはきょろきょろと周囲を見渡し、ちかちかと輝くものに意識を向けた。
「って、僕の角が以前の依頼の影響で光ってしまったのも何故か再現されてるっす?!」
1680万色に光る角を隠す用にしながら『ゲーミング』ジル・チタニイット(p3p000943)が叫ぶ。
(VR、私の世界ではとっくに廃れた娯楽ね。
『敵』を前に眠りについて死を受け入れたつもりになるための技術……。
まさか私が使うことになるなんてね)
遥かな異世界に思いを馳せた『もふもふハンター』リカナ=ブラッドヴァイン(p3p001804)はすぐにきょろきょろと周囲を見渡した。
「ところで、モフモフとかはいない? いないかぁ……」
一通り見渡して呟いた後、リカナは溜息を吐いた。
「おおおお!!!! VRだ! 練達ってこういうのもあるんだ!」
懐かしの技術に目を輝かせた『蛮族令嬢』長谷部 朋子(p3p008321)の隣で『お茶会は毎日終わらない』有栖川 卯月(p3p008551)は少しショックも受けてるような顔をした。
練達なら彼の方に出会えたかもしれないと思っていたのにとショックを受ける。
「ふむ、見たこともない景色だな。そこそこ大きな街だったようだがもはや見る影もない
これがVR……なんでも夢のようなものらしいが……これがあれば寝ているときも鍛錬できるのか?」
ボロボロのビルを眺めていた『筋肉最強説』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)は少し考える様子を見せる。
ブレンダと同じように周囲を見て驚きを隠せない『未来に幸あれ』アイラ(p3p006523)は興味深そうに周囲を見渡した後、足元に視線を送る。
それは等間隔に敷かれた白い棒のようなもの。
「鈍色の空、見慣れない高層ビル。……こういうの、初めてかもしれません……こ、これは……」
「そりゃァ横断歩道ってやつだナ」
足元を訝し気にみたアイラに答えたのは『双色クリムゾン』赤羽・大地(p3p004151)である。
「流石練達、科学技術は他の国家と一線を画しているな。いつも驚かされるよ」
大地がそう呟いた時だった。
アイラはその音を確かに聞きつけた。
「――っ、来ます!」
そんな声とどちらが速かっただろうか。
ガシャンっと音を立てたそいつらは姿を現すと共にイレギュラーズの下へと近づいてくる。
まず動いたのは大地だ。
魔力を込め、黒羽の羽ペンで描くは美しき天義の輝き。
魔導書に充足した魔力がまばゆく輝き、敵陣を照らし出す。
事実上の刃となった輝きを受けたアンドロイドがうめき声を上げて立ち止まる。
「初っ端からびかーっと行くっすよ!」
続くようにジルもまた、不正義を断罪すべき神聖な光を放つ。
形成された光はまっすぐにアンドロイドの身体を更に蝕んだ。
「仮初とはいえ騎士が相手! となれば興が乗らぬはずがない!」
叫び、ブレンダは両手に握る剣をアンドロイド目掛けて走らせた。
総てを愛する女神が如く優しく苛烈な一撃が、アンドロイドを刻む。
放たれたその剣は敵を討ち、自らの命を救う――そう謳われる緻密な連撃が吸い込まれるように叩き込まれていく。
敵のボスらしき人型のアンドロイドが剣を空に向上げる。
アンドロイドが向けた剣を振り下ろせば、獅子型のオートマタが駆け抜けた。
獅子たちは立ち止まると同時にその口元にエネルギーを収束させてレーザー砲撃を叩き込む。
ブレンダに対抗するようにアンドロイドが動く。
その剣身に高密度のエネルギーが収束し、同時に盾で剣を隠してしまう。
構えを取るブレンダに対して、放たれた強烈な斬撃は盾の向こうで軌道を判別しきれない。
強烈な一撃を受けたブレンダが体勢を崩す。
朋子は一気に走り出した。
雷霆を迸らせて走り抜ければ、斧のような形状となったネアンデルタールをアンドロイドへと叩き込んだ。
アンドロイドはそれを自らの盾で防いで弾く。
しかし、それなるは雷霆の刃。実体を持たぬ刃はアンドロイドを切り刻んでいった。
そんな朋子とブレンダの立ち位置を纏めるような位置に移動した1体のオートマタが、自らの身体を槍のように変えて真っすぐに走り抜けた。
大した傷ではないが、連続で食らい続ければ問題になる。そんな傷だ。
「さぁさぁ、お立ち会い。魔法の世界で培った剣技が、科学の結晶に敵うか勝負しようぜェ!」
アランは自らのリミッターを外せば、真っすぐに駆け抜けた。
迸る強烈な英霊の加護――ザンと綺麗に立ちふさがる。
そのままで急速に魔力を練り上げていく。それは極大化した魔力。
アランの手に存在するのは宿敵より受け取った呪いのアイテムである。
アンドロイド目掛け、アランは自らの渾身をこめて異形の剣を振りぬいた。
「ははは! VRでも呼び出せんのかァ! よっしゃ、スクラップにしてやるよてめェら!
――っらぁぁ!! クリムゾン・インパクト!」
その手に浮かび上がるは月の聖剣。
妖しくも穏やかな光を湛えた疑似聖剣と異形の魔剣に不安定な『殺意』のオーラを限界まで注ぎ込み、踏み込むようにアランは大剣を振りぬいた。
大きく開かれ、ピシピシとなる傷口、そこが強烈な勢いと共に鮮やかな真紅の爆発を引き起こす。
「これだけ機械を壊しても怒られないのは、流石VR空間です」
アイラはラピスラズリで出来た宝石剣に魔力を込めた。
より活性化され、溢れる魔力が燐葉色の蝶の力を増幅させる。
そのまま、アイラはその蝶をアンドロイド目掛けてけしかけた。
甘い鱗粉を零しながらはらはらと飛んだ蝶はアンドロイドの周囲に纏わりつき、夢幻の向こう側へと敵を誘う。
リカナは魔銃ザミエルの引き金を引いた。
遥かな長距離から真っすぐに撃ち抜かれた弾丸が、仲間をすり抜け、アンドロイドの首筋辺りへと突き立った。
卯月がハメる真鍮製の指が淡い輝きを帯びる。
自らを非力と判断する卯月は、それ故に潰れず仲間たちへの補佐を務めることを今回の目的としていた。
卯月はそのままアランの方へと近寄っていく。
注ぎ込まれた応援でもするかのような祝福の光にアランの気迫が先程よりも調子が良さそうだ。
●
戦いは続いていた。
超攻撃特化な面々は指揮官のような役割を持つアンドロイドを討ち果たし、動きの鈍ったオートマタ達へと有利に進めている。
ブレンダは走り抜ける。その両手には吹き荒れる風の長剣と、燃え盛る炎に彩られる長剣を閃かせる。
真っすぐに走る二種の斬撃がオートマタを複数巻き込みながら連撃を叩き込む。
巻き込まれずに済んだオートマタが両手を広げ、ぎゅるぎると音を立てブレンダ目掛けて走り抜けた。
鋭い刃のようになって回転しながら突っ込んできたオートマタの身体に裂かれ、ブレンダの傷として残る。
大地はさらさらと黒い羽ペンを何かに突き動かされるように動かしていた。
描き出されたのは色鮮やかなアネモネの華。美しきその華を見た人型オートマタと最後の一匹となった機械獣がぴたりと動きを止める。
そしてその直後、鮮やかな花弁が黒く染まり、ほろほろと落ちていく。
最後の一枚が落ちた直後、機械獣はふらふらと動いた後、大きく口を開いて最後のあがきとばかりにレーザーをぶっ放す。
「ガンガン押すために、気張って下さいっす! 傷なら僕に任せてほしいっす」
その最後の砲撃をまともに受けた仲間の下へジルは自ら近づいていく。
万色柘榴石の術手袋をキュッとはめなおして、アンチョコから有用なものを割り出して、治療を施していく。
的確な治療はまるで天使の福音が如く、仲間たちの傷を癒していく。
リカナは機械獣の身体をこじ開け、良く見渡して無造作に魔銃ザミエルの引き金を引いた。
ゼロ距離で放たれた弾丸が関節のような細い隙間をぶち抜いた。
月の疑似聖剣を手に、アランは走り抜けた。
強烈な魔力で形成された月の聖剣と全身全霊の魔剣を踏み込みと同時に叩き込む。
爆発した真紅のオーラに煽られるように、オートマタの身体がぐらりと揺らぐ。
アランはそれを確かめるや、後ろに跳躍した。
「ほらよ! 御膳立てはしておいたぜ、ぶちかましてやれや!」
手に握った宝石剣を伝って、魔力を練り上げる。
蝶が一匹、空へと舞いあがった。それこそは濃紺の蒼穹に描く星の海。
弾けるようにその身を分身させた無数の長が、濃霧すら切り裂くようなまっすぐな光となって戦場へと降り注ぐ。
宛ら流星群の如き質量の攻撃にオートマタの身体がきしみ、ひび割れて砕け散る。
「もう少しだと思うならもう一度やるの! それをする行動力なら私が力尽きるまで何度でも授けるから!」
卯月は声を張り上げ力を振り絞る。
かつての世界、かつての立場たるアイドルとしての矜持をみせるように。
全力の込められた気迫が、彼女から放たれ、朋子へと注がれていく。
「よしっ! 受け取ったよ! ――食らえ! 鏖のネアンデルタールインパクト!!」
踏み込みと同時、爆ぜるように大地を蹴り飛ばす。推進力さえ味方につけて、朋子は走る。
それは唯の振り下ろし。シンプル故に、技巧が最も必要な一撃。
まるで隕石が落下するが如き衝撃を持った一撃が、オートマタを脳天から捩じり裂いた。
●まだ終わらぬこの地へ
意識が浮かび上がり、景色が半透明のカバーを帯びた見慣れぬ機械的な天井に戻ってきた。
「ふぅ……本当、慣れねェな……」
アランは仮想空間へと落ちる前に見たばかりのその景色を見ながらぽつりとつぶやく。
(こういうのについて来れなくなるのが『老い』って奴なのかね?
……俺はまだ若い方よな。うん)
ぺしっと音を立てて半透明のカバーがヘルムの溝に消えたところで、研究員らしき物のお疲れさまでしたの声を聞いた。
「VRとはいうが、緊張感は普段の戦場のそれと大差ないな。皆、大丈夫か?」
大地は起き上がると、そう声をかける。特に初めてだというブレンダの方を見る。
「ああ、大丈夫だ、心配ない。しかしこれはいい……肉体面に疲労を蓄積せずにこれだけの戦闘ができるとは……VR……興味が出たぞ」
そう言って起き上がったブレンダはぐわんぐわんする頭を思わず抑えた。
肉体的な疲労はないが、絶えず頭をフル回転させ続けるVRの疲労感は独特のもの。
脳の疲弊と肉体的な疲弊の乖離に慣れないうちは早々連続はしにくいのかもしれない――なんてこそも密かに思いつつ。
「ヘバッてんなら正直に言えよォ? 一応、肩くらいは貸すからヨ」
そういう赤羽の声がした。
「んんー! いやぁ! 良かった! まさかあっちにいた頃よく読んでた小説みたいな体験をするなんて夢にも思わなかったや」
ぐぐっと身体を伸ばす朋子。
「ひょっとして練達ってVRMMOとかあるのかな? もしあるなら一度遊んでいきたいな!」
懐かしい世界で新技術だったソレに思いを馳せた。
とはいえ、やってることはVRMMOでクエストを行なうのと大して変わらなかった気もする。
「元の世界でもあったけど、こんな感じだったんだね!」
卯月はヘルムを取ってぐぐっと伸びをした。
初体験のVRに疲れ半分、興奮半分といった様子の卯月。けれど欲を言うのなら――
「もっとキャッキャできるような状態だったらよかったのに!」
例えば、彼の方とお茶会をしているそういうゲームとか、彼の方がの一日を眺めるVRとかそういうあれが……。
なんて事を思ったりしなかったりしたのだった。
その一方――
「ふう、こんなもんですか?」
「お見事でした! 神秘的な技なのに素晴らしい脳筋戦闘でした」
「……だ、だれが神秘脳筋ですか!」
ヘルムを取ったアイラは思わずそうツッコミを入れていた。
「……え、僕の角光ってたのって不都合じゃないんすか?」
起き上がってヘルムを取ったジルの頭部、そこに輝く1680万色。
「それは私もよく存じませんね」
「そんな!」
恥ずかしそうにギュッて目を閉じるジルだった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
リクエストいただきありがとうございました。
遅れて申し訳ございません。
GMコメント
さて、こんばんは、春野紅葉です。
この度はリクエストいただき誠にありがとうございました!
それでは、さっそく詳細をば。
●オーダー
VR空間内に再現された町で敵を撃破する。
●戦場・状況
廃墟と化した町。
高層ビルや道路、建築物などが立ち並ぶ永遠の曇り空に包まれた大都市だったもの。
みなさんはこの世界に入り込んだ瞬間、そんな町のスクランブル交差点にぽつんと出現します。
やがて、皆さんの周囲に後述の敵が現れます。
●敵データ
【データ収集用オートマタ】×3
回避、反応、CT、EXAに秀でた手数型の高機動兵器です。
人間型でサイズ感も人並み。手を剣や槍の様にして攻撃してきます。
接近戦タイプですが、自らを槍のようにして突撃してくる攻撃には【移】と貫通が着きます。
一撃はさほど強力ではありませんが、その手数は面倒です。
【データ収集用機械獣】×3
物攻、反応、命中に秀でたアタッカー系の高機動兵器です。
獅子のような姿をしており、2~3mほど。
牙や爪の他、口から超遠まで届く貫通式のレーザーを打ちます。
【データ収集用アンドロイド】×1
HPが群を抜いて高く、それ以外の全ての能力値も平均的に高めな機械兵器です。
機械で出来た人の姿――特に片手剣と盾を持つ騎士のような姿をしており、
その姿は混沌で言う鉄騎種のようにも見えます。
高い知性を持ち、他の個体に指示を行なう指揮官でもあります。
基本的には剣による接近戦ですが、盾を用いてでの【飛】付きの突撃、剣を横なぎする近列攻撃を持ちます。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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