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シナリオ詳細

【Autumn color】秋が彩る砂漠の地
【Autumn color】秋が彩る砂漠の地

完了

参加者 : 20 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●yellow
 混沌各地で色を纏う秋祭りが催されている。それはザントマンの一件でごたついているラサも例外ではない。
「……黄色、だって」
 『Blue Rose』シャルル(p3n000032)が商人から配布されたチラシより顔を上げ、傍らのひよこを見下ろす。ひよこ──ブラウ(p3n000090)はシャルルの視線から流れるように同じ方向を向いて。
「何もありませんよ?」
「……いや、まあ。そうだろうね」
 肩を竦めた彼女はチラシをイレギュラーズへ手渡した。ローレットのカウンターにどん、と山積みされたチラシは全てそれである。
「ラサの商人たちも祭りの流れに乗ったみたいだよ。このタイミングに儲けなくてどうする、って」
 何があったとしても、彼らは売らねば生きていけない。よく売れる時に売りたいという心情は納得できるものだ。
 最も、詳細を見れば大して普段と異なることをしているわけでもない。強いて言ってみれば『秋色バザール』とでも名称がつきそうなくらいか。
「秋らしい食べ物や雑貨、ヘンテコなものも売ってるみたいですよ! 掘り出し物もあるんでしょうか?」
「かもしれないね」
 ブラウへ頷きながら、シャルルはおもむろに彼をひょいと抱き上げた。びっくり仰天、驚いたブラウがバタバタと翼をはためかせるのも気にせず、彼女はぬいぐるみを抱くかのように彼を抱きしめる。
「ぴぃーーーーっっシャルルさん待って待って待って」
「うるさい」
「ぴ」
 アワアワとしながらも嘴を閉じたブラウ。シャルルは黙ったことを確認し、視線をそこからイレギュラーズへと移した。
「バザールでのドレスコード……身につける色は黄色だけど。ブラウを抱きしめても身につけていることにはならないから、気をつけて」
 あくまでもその身に身につけなければならない。ブラウそっくりのひよこぬいぐるみならOKだが、生き物を抱えてもノーカンということだ。
 他の催し物ではもう少し規制が緩いかもしれないが、これがこのバザールでのルールである。
「えっ僕そのためだけに抱えられたんです???」
「……今の季節はちょうどいいよね」
 ね、とイレギュラーズへ同意を求める視線がシャルルから向けられる。いやだって、このふわもふ抱きしめてみたくない? と普段は感情の見えにくい瞳が雄弁に語っていた。

 何はともあれ。
 春は桜色に包まれたように──秋は銀杏色に彩られるバザールの開催である。


●銀杏色
 ラサといえば、一様に砂漠の土地を思うことだろう。しかしその中で点在する緑地をオアシスと呼ぶ。普段はカラフルなテントと様々な品物が並ぶバザールだが、今回ばかりは少々──いや多少、多分に差異があった。
 まずテントがどれも黄色。黄色。黄色。よくみれば刺繍が施されているものもある。テントの生地そのものではなく、刺繍やビーズなどと言ったもので個々の出しているようだ。
 そして品物ももちろん黄色、……と言うわけには流石にいかなかったのだろう。けれど秋らしい配色の品物が多い。
 目を閉じて耳をすますまでもなく、聞こえてくるだろう──商人たちの元気な客引きをする声が。

GMコメント

●出来ること
 バザールを楽しむ
 テントの中で一休み

●バザールを楽しむ(タグ:【バザール】)
 秋色バザールです。だいたいなんでもあります。ヘンテコなものもあります。
 財布の紐を緩めすぎないように気をつけましょう。

●テントの中で一休み(タグ:【テント】)
 いくつか休憩用の大きなテントが点在しています。
 日差しをふせぐことができる他、飲食や一休みも許可されています。着替えたりすることはできないので、服を購入される(というプレイングの)方はご注意ください。

●ロケーション
 天候は快晴。秋にしてはちょっと暑いかもしれません。
 黄色をベースカラーとしたテントが立ち並び、秋らしい色の品物が多く取り扱われています。
 それらのテントの間に、休憩用の大テントが点在しています。

●NPC
 私の所持するNPC、およびラサに属するNPCは登場する可能性があります。

●注意事項
 本シナリオはイベントシナリオです。軽めの描写となりますこと、全員の描写をお約束できない事をご了承ください。
 アドリブの可否に関して、プレイングにアドリブ不可と明記がなければアドリブが入るものと思ってください。
 同行者、あるいはグループタグは忘れずにお願い致します。

●ご挨拶
 お祭り大好きマン愁です。
 ラサで楽しくショッピングの秋といきましょう。商人が大量のチラシをローレットへ置いていったので誰でもふらっとお立ち寄り頂けます。……ということで人数無制限です。
 【Autumn color】は排他処理がかかっていませんので、ぜひ沢山参加してくださいね。
 ご縁がございましたら、よろしくお願い致します。

  • 【Autumn color】秋が彩る砂漠の地完了
  • GM名
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年10月29日 23時05分
  • 参加人数 20/∞人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 20 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(20人)

クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
祈る者
上谷・零(p3p000277)
フランスパン・テロリスト
夜乃 幻(p3p000824)
『幻狼』夢幻の奇術師
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
祈る暴走特急
ジョセフ・ハイマン(p3p002258)
異端審問官
蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
アニー・メルヴィル(p3p002602)
お花屋さん
藤野 蛍(p3p003861)
学級委員の方
桜咲 珠緒(p3p004426)
司令官
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
クリスティアン=リクセト=エードルンド(p3p005082)
煌めきの王子
沁入 礼拝(p3p005251)
足女
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
繋ぐ命
イーハトーヴ・アーケイディアン(p3p006934)
不戦の職人騎士
ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)
海のヒーロー
Erstine・Winstein(p3p007325)
氷結
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
虹を齧って歩こう

リプレイ

●Let's shopping!!
「装飾品の類は持ち合わせてなくて。これで大丈夫でしょうか」
 クラリーチェが手首に巻いたハンカチを見せ、蜻蛉が目元を和ませる。
「ええと思うよ。今日は何買う? クラちゃん」
 普段と異なる呼び名にクラリーチェが目を瞬かせる。お揃いが欲しい、と蜻蛉が告げると彼女は真剣に考え始めて。
「あの……ええと」
 いつのまにか着いたのはアラビアンな雑貨屋の前。ようやく考えがまとまったクラリーチェが顔を上げる。
 夏祭りで世話になった礼を、と考えていた。彼女がお揃いをと言うならば。
「蜻蛉さんに似合う素敵なものを探したい、です。それを私もお揃いで一緒に持てればと」
「着付けくらい……なんてことあらへんのに。でも、今日はお言葉に甘えよかしら」
 親愛の情を込めて呼んだ彼女は、小さく嬉しそうに笑う。
(姉がいたら……)
 こんな感じなのだろうか。くすぐったいけど、温かい。
「ほな、素敵なのお願いね?」
「はい。お買い物開始です」

 ポニテの根元で黄色がひょんと揺れる。
「夏はひんやりで秋はちょうどいい温度。やっぱり一家に1匹ワモンさんが必要だね!」
 フランの腕の中には黄色のガトリングを背負ったワモンが上手いこと嵌っている。ぬいぐるみでも抱きしめているかのようだ。
 不意にフランがばっとある方向を向く。お宝センサーに何やら引っかかったらしい。
「ねえ、なんだか面白い置物がいっぱいあるよー!」
「早速いってみようぜー!」
 ワモンの言葉に意気揚々と向かうフラン。置物のジャンルは実に様々だ。悩んでもいいけれど、どうせなら直感の赴くままに!
「そうだワモンさん、せーので気に入ったものを指差してみよう!」
「おう、面白そーだな!」
 それじゃあ、せーの!!
 指差したものは同じで、2人は嬉しそうに声を上げる。
「えへへー、じゃあこれあたしからワモンさんにプレゼントね!」
「それじゃオイラからもこれプレゼントだぜ! へへ、プレゼント交換だな!」
 ご満悦な2人の手元に収まったのは──崩れないバベルにかけるなら、『埴輪』だった。
 礼拝は冬服を探すため、ジョセフに付き合ってもらおうと声をかけた。
 ──というのは建前で。
(私は! いろんな衣服に! 身を包まれる!ジョセフ様が! 見たいのです!)
 嗚呼、熱い心の声がここに。勿論そんな事は露知らず、ジョセフは辺りを見回す。
(確かにこの賑わいでは迂闊に単独行動すると人混みに流されてしまいそうだなあ)
「礼拝殿、はぐれないように手を繋ごう。迷子になったら大変だ」
 差し出された手。その手にはいつしか購入した荷物も握られることとなるが──そこまで来れば違和感にも気づく。
 礼拝の衣服を買うはずが、ジョセフ自身のそれを探されていることに。
「ま、待て待て待ち給えよ。あまり着飾るのは聖職者的にどうなのか。や、いや、違うのだ。嫌なのではなく、その」
「まぁ、いつものお召し物もお似合いですけれどこの装いも素敵ですわ」
 ダークグリーンを差し色にした一式(ジョセフ着用)を満足そうに見つめる礼拝。その声が楽しそうに店主へ購入の旨を告げた。

 デートだね、と言うウィズィの言葉にErstineがきょとんと目を瞬かせる。
「私はその……した事がないからわからないわ。でも……ウィズィさんとショッピングするの、実は楽しみにしてたの」
 その言葉ににっこり笑うウィズィ。2人は仲良く露店を見て回る。
「あ、これディルクさんが身につけてるのと似てるねぇ」
「えっ! ぅ、ぁ、そのっ!」
 ウィズィの何気ない言葉に慌てるErstineはもにょもにょと口を動かすものの、はっきりとした言葉にならない。
(こ、これを買ったからって、あの方に近づけるとか思ったりなんて……し、しないけれど!)
 なんて思っている彼女の様子に、ウィズィはニマニマ。勿論わかって言っているに決まっているじゃないか。そんなこんな楽しく歩けば、あっという間に露店の端。ウィズィがあるものに目を留め、足を止め。
「……エルスちゃん。これ」
「え? ……わぁ、可愛らしいわね。秋桜のピアス?」
 小さく可愛らしいそれは、今日の記念に。
 黄色に染まったバザールはどこか、アニーと揃いのブレスレッドを買った時──シトリンクォーツの時を思い出す。零は黄色の意味に頬を緩ませた。
 が、人にぶつかりそうになって零は傍らの彼女へ視線を向ける。迷子になったら大変だし──。
「あ、アニー、……良かったら手、握って……行くか?」
「手……? う、うん……」
 頬を染めた零へ、アニーもまた頬を赤らめながらはにかんだ。
 まるで『繋ぎたい』という思いが通じたかのよう。気恥ずかしいけれど、嬉しい。
 手を繋いで露店を回っていた2人だが、ふと足を止めたのは零だった。視線の先には平置きされた本。
「これは……星空、か……」
「わぁ……素敵な星空だね」
 なんだか惹かれてしまって、思わず揃いで購入する。そういえば、とアニーは零を見た。
「知ってる? 枕の下に会いたい人の絵とか本を敷いて寝ると、夢でその人に会えたり本の世界に飛び込めたりできるんだって」
「へぇ……枕の下に敷くとそーゆう夢が見れるのか」
 ここにあるのは揃いの本。嘘か真かわからないが、もしそんなことになったら──とても楽しいに違いない。
「フレイムタンくん、ブレスレット持ってきた?」
 焔の言葉にフレイムタンが頷き、手首を見せる。さあ、お店巡り開始だ。
「わぁ、色んなお店がいっぱいだよ!」
「やはり、黄色が目立つな」
 興味津々に商品を眺める2人。そういえば好きなものは? と焔が顔を上げる。
「ボクは猫さんグッズとか、可愛いぬいぐるみとかあったら見てみたいなって思ってるよ」
「……好む、と言うわけではないが。あまり出回らないようなものは興味を引かれるだろうか」
 見てみないとわからない、といったていの彼を、焔は一通り巡ってみようと誘って。
「きっと他にも面白そうなものはいっぱいあるし、それだけでも楽しいよ!」
 さあ行こう! と笑みを浮かべる焔に、彼は小さく笑みを浮かべた。

 ──金色だって? 気にするんじゃない、黄色だと思えば黄色に見えるのさ!

 光を反射するが如くのベストを着たクリスティアン。注目の的になってしまいそうな彼も、バザールの露店にはついつい目移りしてしまう。
 執事には不思議なグラスを。メイドロボには歯車を──などと買い込んでいると、いつの間にか両手はいっぱいだ。
「無事、持ち帰れるだろうか……よっと!」
 少しよろめくも、クリスティアンはお土産を落とすまいとしっかり抱えた。
「あっ、シャルル様ー!」
 両手をブンブン振るタントの髪には、大切な先輩からのリボンバレッタが揺れる。黄色を身につけたオフィーリア──を抱くイーハトーヴも一緒だ。2人の誘いにシャルルからの否やは勿論ない。
 全員が色を纏う姿、露店に並ぶ伝統的な品物は3人の心を浮き立たせるばかりだ。
「気になる物が沢山……あ、」
「ん?」
「むむ! 素敵なアイテムを見つけましたかしらイーハトーヴ様!」
 2人の視線を浴びながら、イーハトーヴが見つけたブレスレットを試着して欲しいと渡す。
 こっくりとした深い黄色を中心とした、秋色の大きさも様々なビーズ。そのコントラストが華奢な手首の美しさを鮮やかに引き立てるはずだ──。
「まあ! まあ! 素敵ですわー!」
「っ、2人共、本っ当によく似合ってる!」
「え、それならイーハトーヴを着けてみようよ。ほらあと1つあるじゃん」
「良い案ですわシャルル様!」
 きゃいきゃいと仲良く身につけたそれは、本日の記念にと購入する。記念もお揃いも、心温まる響きで。
 ──きらきらの宝物が、また1つ。

 さて、女の子は欲しいものが沢山。ラサのお茶や雑貨、本にお酒、冬らしい何かも探したい。
「あっ、あそこの本屋さん……っと、」
 振り返ったアレクシアは、お酒を熱心に見るヴァレーリヤに口を噤む。邪魔をしては悪いと思ったのだ。だがしかし、本の世界に引き込まれ──。
「……ああ、こんなところに居ましたのね」
「はっ! ついつい読み込んじゃって、ごめんごめん!」
 顔を上げると、先ほどまでと斜陽の角度が違う。呆れる声に謝罪をして、アレクシアは持っていた本を見せる。
「ふうん、砂の魔術の本。私もちょっぴり興味ありますわねー」
「あ、それなら後で貸してあげるね」
 帰ってちゃんと読みたいから買ってくるねと店主へ声をかけに行ったアレクシア。その本の値段をチラ見したヴァレーリヤはぎょっと目を剥いた。
 興味があるなぁなんてのんびりしている場合ではない。アレクシアはなんの疑問も持たずに買おうとしている!
「その値段、明らかにボッタクりですわよ!? 言い値で買おうとしないで下さいまし! ちょっ、アレクシア! お金がもったいなーい!」
 チトリーノのネックレスを着けた蛍と珠緒は手を繋ぎ、露店を見て回る。その温もりは人混みではぐれないようにというつもりだったが、拠り所として心持ち安定する気もする。それくらいにバザールの情報量は多かった。
「大体何でもあるっていうの、伊達じゃないわね。あ、あれちょっと美味しそう」
「今日の食事は屋台でしょうかね」
 後で寄ろう、と気になるものを探し、見つけながら散策する2人。ふと珠緒の足が止まった。
「ん、珠緒さん、何かあった?」
「これは、砂時計でしょうか」
 ラサらしい雰囲気の装飾だ。インテリアにも良さそうだが──それよりも珠緒が気にしたのは込められている砂の色。
「え、砂の色? 言われてみればたしかに、色が普通じゃないというか……どこかで見たことあったっけ?」
 むむむ? と2人揃って首傾げ。妙に気になる砂時計は、本日のお買い物第1号となった。
「今日は一段と綺麗だよ幻。思わず見惚れちまった」
 ジェイクからの言葉に、ロングワンピースの裾を揺らした幻は嬉しそうに微笑む。互いに互いへ渡したいから、何を探しているのかはナイショだ。
(青い蝶がモチーフとして入っているもの……)
(……狼をモチーフとしたやつだな)
 似たことを考える2人は選ぶものもやはり似ていて。ジェイクから差し出された指輪に幻が目を丸くする。
「指輪は俺そものだ。たとえ離れていても、俺は幻の側にいる。
 幻が見たもの、幻が感じたものを、幻の喜びや悲しみを、これからも共に分かち合いたい」
 彼の唇が手の甲に触れて、幻は小さく吐息を漏らした。そこが熱いのは、体が熱くなるのはその意味を知っているからか。
 幻が青い蝶の彫られた指輪を差し出すと、今度は彼の表情が驚きに彩られる。
「僕も……貴方が傷ついた時も、貴方が嬉しい時も、いつでも貴方の側にいて、貴方といる全てのときを愛したいのです。
 僕の代わりとして、この指輪を肌身離さずつけていて下さいね」
「……ああ、勿論だ」
 同じように手の甲へキスを落とす幻に、ジェイクもまた体が熱くなって──心までその熱が染み渡る。

 ──敬愛するあなたへ。この日の誓いは決して、忘れない。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 お楽しみ頂けたでしょうか。
 幸運のチトリーノより黄色を身につけてくださった方もいらっしゃり、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
 また余談ではありますが、今回は皆様お買い物に回られていました。良い品と出会えていますように!

 愛し愛し合うお2人へ。記念に称号をお贈りします。お気に召して頂けますように。

 またのご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

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