シナリオ詳細
皆で素敵な駄菓子屋を作ろう!
オープニング
●ヨネおばあちゃん
ここ最近の話だが、『練達』の方で保護された老人のウォーカーがいた。
彼女の名前は花田米と言うが、本人の希望で「ヨネさん」とか、「ヨネおばあちゃん」と呼ばれている。
出身世界は「ニホン」という世界らしい。
大きな世界大戦を経たらしいが自国が敗戦したとの事。
ヨネさんは戦後復興期という時代に駄菓子屋を開いたそうだ。
敗戦から立ち直るには美味しい駄菓子が必要、というのが彼女の持論だったらしい。
だが、ヨネさんが駄菓子屋を経営していたのはそう長い時期ではなかった。
いよいよ「ニホン」が経済大国として復活して世界へ羽ばたくぞ。
と、世論が騒がれていたご時勢、彼女は異世界召喚に遭ってしまった。
ヨネさんは、最初は戸惑ったものの挫けてはいない。
美味しい駄菓子さえあれば、「ニホン」であろうと混沌世界だろうと関係ない。
美味しい駄菓子の力によって、何処であっても誰であっても元気にできる。
これ、ヨネさんの「おばあちゃんの知恵袋」から導き出された結論だ。
さて、お店をまた開くとなると、色々と入用だ。
そこでヨネさんは噂に聞くローレットを頼る事にしたらしい。
●駄菓子屋のヒアリング
『練達』からの配慮でヨネさんには首都郊外に小さなお店と家が割り当てられた。
本日、依頼相談を受けた『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)がヨネさんの所へ出向く事になった。
「こんにちは! ヨネおばあちゃんのお家兼お店はここで合っているのでしょうか?」
ユリーカが元気よく挨拶すると店の奥の和室からヨネさんが出て来た。
「あらま? ちっちぇえお嬢さんだな? ろおれっとかい? んだ、ワシがヨネじゃ。よろしゅうな」
ヨネさんはかなりの高齢だそうだが元気でしゃきしゃきしている。
「はい。ボクがローレットの情報屋ユリーカなのですよ! こちらこそよろしくなのです。さあて、ヨネおばあちゃん? 駄菓子屋をこの世界でも開いてくれるのですよね? まずは何からお手伝いをすれば良いのですか?」
そうよねえ、とヨネさんはちょっとためらうが、機敏に答え返す。
「ワシの店は駄菓子屋じゃから駄菓子がなきゃ始まんのじゃ。駄菓子を店に置きたいんじゃが、ここのこんとん世界っつうの? どういう駄菓子があるのかとか、どういうのが人気あるかとか、さっぱりわからんで困っているんじゃよ」
ああ、なるほどなのです、ユリーカが頷く。
「まずはお店に置く商品を取り揃える為に需要を調査するのですね?」
「んだな。じゃがよ、一言で駄菓子つってもな、色んなのがあるんじゃ。ある程度の人数を集めてな、皆がどんな駄菓子が好きじゃとかな、聞きたいんよ?」
ふうむなのです、とユリーカが相槌を打つ。
「では、ボクがイレギュラーズの皆さんを集めるのです。イレギュラーズにはヨネおばあちゃんみたいに異世界から召喚された人達もいれば、混沌世界各国から来ている人達もいるのです。皆の駄菓子の知識を合わせれば、色んな種類の駄菓子の情報が手に入るなのですよ!」
けけけ、とヨネさんは愉快に笑う。
「んだ。んじゃ、頼んだべ。そのいれぎゅらあずって人達集めてくれな? 皆から教えて貰って素敵な駄菓子屋を開くのじゃ!」
- 皆で素敵な駄菓子屋を作ろう!完了
- GM名ヤガ・ガラス
- 種別イベント
- 難易度VERYEASY
- 冒険終了日時2019年08月17日 21時20分
- 参加人数30/30人
- 相談7日
- 参加費50RC
参加者 : 30 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(30人)
リプレイ
●飴
本日は駄菓子屋ヨネの開店日である。
「駄菓子屋開店だって!? 地元の駄菓子屋のお菓子をフルコンプしたことがある、このコータ様も黙っちゃーいないぜ!」
元気よく現れたのは洸汰だ。
彼の大好きな糸引き引き飴の箱からそおっと糸を引く。
長い糸の先に現れたのは三角錐のざらざらの苺飴だ。
「おっ、今日の運命は赤色の幸せか!」
串に刺されたごつごつの褐色の飴が大きな容器に入っている。
びっ栗ナッツキャンディーという深緑のお菓子である。
エルは1本取り出して、飴を大事にゆっくりと舐めてご満悦だ。
(びっくりする程にナッツの味は濃いですが、栗は少ししか入ってないんですよね。でも、これがまた食べたいと思っていました)
店頭には柑橘飴の箱が並べられている。
世界が箱を開けると、中からは四角い形をしたオレンジ色のキャラメル飴が出て来た。べとべとするので澱粉でできた透明なシートに包まれている。
世界が1個つまんで口に放り込むと、オレンジ、金柑、はっさくといった柑橘類の味が広がった。噛み応えも実に柔らか。
「どうだ? 俺の元いた世界の歴史ある駄菓子は? 好きなだけ食べてくれ! 今日だけは特別に奢ってやるから」
食感がもちもちする飴は他にもフルーツモッチがある。
色とりどりの味の小さな飴が小さなパックに詰まっている。
これは望の出身世界で売られていた駄菓子だ。
「独特の食感がクセになりますよ! さあ、皆で食べてみましょう?」
望が集まった子ども達に試食させると、皆、笑顔になった。
一際輝くのは七星天糖だ。小さなお星様の形をした七色の飴である。虹の七色に因んだ味が透明の瓶に沢山詰まっている。
提案者のカイによれば、これはチキュウという世界にある飴だとの事。
「見た目も華やかだし、味もたくさんあってお得だニャン! 大勢でわいわい食べるのも面白いと思うニャン!」
という訳で、さっそくカイがばりぼりと七色の飴を食べるのだが……。
フードの中身が真っ黒なので試食よりは捕食かもしれない?
●チョコ
捻じれた三角錐の形のチョコがある。中には木の実が入っている。
甘みの中にある木の実が程よい苦み(大人の味)を与えてくれるのだ。
これはリュグナーの出身世界のとある村の駄菓子ロコラーデである。
料理はしないのでヨネに情報を渡して作って貰ったのだが……。
「ほう、やるではないか……大した腕だ。懐かしい味を思い出すことが出来た……感謝する」
リュグナーはしんみりと味わって、思わず小さく口角を上げたのであった。
ゼシュテルクンチョコの前に子ども達が集まる。
これはビーナッツぎっしりのウェハースチョコだ。
「おまけ」にカッコいい工具のシールが入っているので鉄帝で人気の駄菓子である。
提案した本人も大ファンであるヨハンは興奮して猛宣伝している。
「ヨネさんにも特別に僕の宝物を見せてあげますね、ビスです。キラキラ加工されてるんですよ! キラビスです!! かっこいいでしょう! ね、ねぇったら!!」
ええのう? とヨネも笑う。
●グミ
グミを食べて賢くなろう!
うんちくグミの袋の内側には蘊蓄が書いてある。味も形もコンセプトも独特なグミだ。
エリーナが父からお土産で貰った練達の駄菓子を再現した物である。
「蘊蓄を友達に披露すれば人気者になれるかも? 皆の蘊蓄も聞かせて下さいね?」
エリーナは、グミを渡した子達と一緒に蘊蓄謎々を楽しむのであった。
グミを食べて強くなろう!
CAN YOU どろっぷすは、鮫の油を固めて作った1日1粒までの栄養満点グミだ。
食感はざらざらしていて甘くて美味しい。
海洋の駄菓子であり、目や骨が強くなる。宣伝文句は「できるかなのひとしずく」。
提案者のナキもぱくりと食べてヨネに問う。
「ボクは将来、おおきくつよい男になりたいんです。ありふれた願い事でしょう?」
あんたなら、なれるさ、とヨネは頷く。
●綿菓子
店内に機械を持ち込み、飴雲(綿菓子)を作成するのはグレイシアとルアナだ。
グレイシアはザラメ糖を機械に入れつつ、子ども達に教える。
「これは吾輩達の世界にある菓子で……このように、砂糖を原料としたものだ」
そして棒に砂糖の綿を纏わりつかせて大きくしていく。
「うわー! お砂糖ってこんな綿みたいにふわっふわになるんだ……! すごーいすごーい!」
感心するものの、でもこれ食べれるの? と疑問を顔に出したルアナに試食を勧める。
「この菓子を覚えていなかったか? ……そうだな、良ければ一つ食べてみると良い」
はぐはぐ、と食べるルアナは……。
「お口の中でふあーって溶けた! 美味しい! あまーい!」
グレイシアは集まった子達にも笑顔で飴雲を配る。
「味も良いが、作るところを見るのも面白い駄菓子だからな……。作り方を説明してあげようか?」
喜ぶ子達が増え、持ち帰り用の袋詰めはルアナが頑張る。
「ぜひ持ち帰ってたべてー!」
他にも店頭には、くら☆ぱちという綿菓子も並んでいる。
くらふわ、ぱちっとした刺激が特徴的だ。ちなみに猫マークの棒が出たら当たりだ。
信政の故郷の駄菓子を再現した物である。
実は、入荷には苦労話もあって……。
***
「試作品の駄菓子は出来たんだが名前が定まんねぇ」
困っている信政。彼の店に女性がやって来た。
「不思議な見た目のお菓子ですね?」
「らっしゃい可愛いお嬢ちゃん。これは依頼で考えてる駄菓子だ。完成はしてんだが肝心の名前がまだでな……。ところで嬢ちゃん、名前は?」
「クラリーチェと申します」
信政は商品名を閃いてその名をメモに写した。
クラリーチェは焦った。
「私の名前? ……それは畏れ多くも恥ずかしいと言いますか……!」
「はっはっは、名前を勝手に使ってわりぃわりぃ。詫びにこの簪をサービスしてやっか……ぐごっ!? す、すまねぇが嬢ちゃん……腰を、摩って、くれねぇ、か?」
心配したクラリーチェは、信政の腰を摩ってあげた。
***
綿菓子の中には食感が弾ける物もある。
ソアが提案するのはパチパチわたあめだ。
ソアが昔、旅人から聞いたその駄菓子をヨネに再現して貰い……。
「刺激いっぱいの甘さ、まさに夏のときめき!」
フワフワ甘く、パチパチ弾け、ソアは目を大きく開いて感動する。
「エストも食べる? あーん♪」
ソアの綿菓子をぱくり、と食べたのはエストレーリャだ。
「わあ、口に入れたらパチパチしてビックリ! 今まで食べたことないお菓子だよ。ソアにも、お返しに……あーん♪」
彼がくれたのはラサの駄菓子、蜜入りミニヨーグルトだ。
甘くて酸味のあるヨーグルト風味の駄菓子が小さな器に入っている。
木のヘラで掬って食べるので、エストレーリャがひと掬いしてソアにもあげた。
2人で美味しくペロリと綺麗に食べてしまった。
「お菓子は素敵なものだよな、ボク大好き」
ソアが楽しげに感想を言う。
「うん。お菓子はいいよね。僕も大好き!」
エストレーリャも笑顔で同意した。
お店の一角の暗い場所では綿菓子が光っていた。
ひかりファイバーわたがしである。
綿には光る色素が混ぜてあり鮮やかな色で光る菓子だ。味も光の色に対応している。
Q.U.U.A.の要請で練達のとあるパトロン達が開発した物だ。
「ひかっておいしい! たべてたのしい! ひかりファイバーわたがしだよー!
ヾ(≧▽≦)ノ」
Q.U.U.A.が暗い中、曲芸的な動きで食べ回ると、光の残像がピカピカとカッコいい!
さあ、みんなでやってみよう! (>ヮ<)
●棒菓子
天義のマンボオ菓子、トリコロール・マンボオがある。
ビニールの細いチューブに白いコーンスターチを詰めた棒菓子だ。
炭酸系の味であり、チューブの色も赤・青・黄と鮮やかな三色。
大きさは煙草1本分だが、これまた粉が食べにくい……。
提案者のベルナルドは、青春のマンボオを粉が尽きるまで噛み締めた。
(ガキの頃、孤児院の兄弟姉妹達と、どの色を食べるか喧嘩したなぁ……。味は変わらないのに、くだらねぇ事で争ったもんだ)
炭酸系の味も良いがきなこ味の棒もまたイケる。
きなこの棒は、きなこと蜂蜜を混ぜ合わせて棒状に固めたシンプルな棒菓子だ。
燐音の故郷で売られている駄菓子であり、彼女自身も家でよく作ったりもしたそうだ。
「皆さんも……どうですか? 素朴な味で、いくらでも食べられます……」
店頭で懐かしがる大人達に勧めるきなこの棒の味は折り紙付きだ。
なぜなら、燐音がヨネと一緒に頑張って作った力作だからだ。
飴を棒状にして食べる駄菓子もある。
アリシアお勧めのちゅーちゅーキャンディは、やや長めの飴に持つ所を付けた棒菓子だ。
味はプリン、黒炭酸、苺がある。
味によって色も鮮やかに違い、包装紙もまた煌びやかなデザインだ。
アリシアは飴を1本咥えながら、味や包装紙について説明をする。
男児達の前では、飴をぷはあ、と吸って吐いた。
クールに葉巻を吸っているかのようだ。
「……ってそこ! ヘビースモーカーねーちゃんとか言わない!!」
●ビスケ
カチカチのビスケットにザラメが少々、小さく律儀な正方形、袋に5枚入り。
その名は、かたパン。
栄龍の故郷である小さな国で食べられている駄菓子である。
栄龍は早速、皆の前で実演をする。
「食べ応え抜群! 長持ちするし美味えぞ!!」
新発売のチョコ味を思い切り齧り出して……。
ばり、ぼり、がき、ぐしゃり……!
か、硬いよ、すごく硬いよ、この駄菓子!
ビスケというよりはクッキーの様だ。
フィーアの出身世界では栄養補助食品でバランスブレットという物がある。
帝国政府公認のお菓子であり子どもから軍人にまで人気があると上官から習った。
ただし、フィーア達クローン兵士には買う事が許されなかったそうだ。
フィーアは恐る恐る、チーズとフルーツの2種類の味をゆっくり試す。
な、なんたる美味!?
(今後は忙しい時、食事をこれに置き換えましょう! 一分一秒でも速く働く為に)
●絵心
文はインク瓶に入った水飴と、色鉛筆っぽく塗られた割り箸のセットを取り出した。
透明な水飴にはジュースの粉で色が付けられている。
黄、紫、緑とあり、毒々しい程カラフルだ。
文が割り箸をインク瓶に入れて、ねりねりとよく練ると、色が微妙に白くなった!
実演を見ていた子達に説明する。
「『日本』の駄菓子、お絵かき水飴だよ。練るのに力がいるね。やってみる?」
文は休憩の時間になるとヨネと世間話をした。
2人は故郷の話や駄菓子のコストについて語り合った。
描ける! 味が変わる! 飛ぶ! それ駄菓子!?
スケッチブックに黄色いクレヨンで描かれた蝶が飛び出て空を舞う。
舞う蝶をぱくり、と捕まえて食べるのはムーだ。
「……皆様にも描いて頂きますメェ……」
ムーが子ども達に勧めると、皆、スケッチブックに犬だ、猫だ、花だ、と描く。
どれも、ぽぽん、と飛び出るので、皆で追って、捕まえて、ぱくっと頬張る。
クレヨンの色ごとに味が甘いとか、辛いとか全く違うのが面白い。
ムー自作のダガスケッチという駄菓子である。
●合作
シエラはカップに入った水色の粘る飴を練っていた。
よく練った炭酸味の飴を黄色い星型の錠菓と一緒に食べる。
すると……。
「ぱちぱちと雷が落ちるよ!」
同じ駄菓子を食べていた子達も口中が弾け飛んだ。雷撃でも食べたようだ。
恐るべし、サンダーストリームネルネ!
ミラーカは苺味、青林檎味、葡萄味、桃味、ヨーグルト味の小粒のガムセットを取り出す。
単独ではただの味付きガムだ。しかし、複数同時に食べると?
「ん~? ミックス味よね!?」
これは魔法ガムだ。
味の組み合わせ次第で味が変化する楽しみがある。
きらん! シエラとミラーカの目が合った。
「ミラちゃーん、合作しよ?」
「面白そうね!」
シエラは2つの駄菓子を合体させた!
「私のこのねり飴をね~。まだ固まってないガムに……ほら、こうやって、くちゅくちゅって、ね♪」
なぜか頬が赤い2人。
「はい、あ~ん!」
シエラがスプーンを運びミラーカの口に入れる。
「あ、あ~ん……」
目を閉じてパクつくミラーカ。
ぱちぱち、どろ~ん!
ふふふ~、秘密の味がするね♪
●甘味以外
何個でもイケるぞ、クエ・クエ・バクソ。
「食え、食え、食べるのだー!」
洒落を言いながら強引に試食を促すのはココロだ。
これは彼女の生まれの海洋のとある島にある一口サイズおやつである。
タラのすり身にネギとタピオカの粉を混ぜて手のひらサイズに丸めた揚げ物だ。
衣はピーナッツで包まれている。
味付けも少量の唐辛子を醤油で溶かしたソース味だ。
食感と味付けが絶妙でたまらん!
店前にてヨネと共に元気溌剌で宣伝しているのは黒羽だ。
「お子様だけでなく大人の方も美味しく食べられ、どこか懐かしい思いに浸れるペたペた焼きだ! 砂糖と醤油の甘じょっぱい丸い煎餅をアンタも一口齧ってみねぇか?」
黒羽は包装を剥いて強調する。
「この包装は煎餅を焼くおばあちゃんの絵が特徴的だ。あ、このおばあちゃん、ヨネさんじゃねぇかよ!?」
「けけけ。ワシがヨネじゃ」
黒羽とヨネのコンビでペたペた焼きは飛ぶように売れた。
パッケージには何の変哲もない一口団子が3個入っているが……。
これは海洋の片田舎にある駄菓子だ。
「どれ。せっかくでござるし、運試しを兼ねてスッパ団子でも……」
下呂左衛門は団子の1個を口に放り込んだ。
「滅茶苦茶酸っぱい梅の蜜入りが当たったでござる! そうそう、この味でござるよ!」
3個の内1個が罰ゲーム的な味のする団子なのだ。
涙目ながらも蛙侍は宣伝をする。
「遊びながら食べられるという駄菓子の王道をいく商品でござる」
●麺類
ゴリョウはミニサイズのカップ麺を作っていた。
実はこのカップ麺、ゴリョウが調理して味を監修し、ヨネにも試食して貰ったお墨付きだ。
彼の知人のニホンジンからヒントを得た「ニホン」の駄菓子を再現した物である。
一方、芽衣はカリュドンメンを作っていた。
こちらはカップに紐が付いていて、この紐を引くだけでアツアツのミニ麺が食べられる。
こちらもヨネ監修で「ニホン」の懐かしい駄菓子の再現である。
おや? 3分が経ったようだ。
ゴリョウの方は豚骨味(バター&コーン付き)を豪快にずるずる食べる。
芽衣の方は醤油味をちゅるちゅると味わって食べる。
食べていたら目が合った。
ゴリョウが懐からオークメンを取り出してニッと笑みを浮かべる。
「食うかい?」
芽衣は持って来ていた試供品をゴリョウにそっと差し出す。
「うん、ちょっと味見したいなぁ……。ワタシの麺も食うか?」
交換して食べてみたら、お互いに美味しくてびっくり!
本日、開店した駄菓子屋ヨネは絶好のスタートを切れたのであった。
了
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
この度はシナリオへのご参加ありがとうございました。
今回の「リプレイ」を書いていて美味しい発見がありました。
参加者の皆さん、本当に駄菓子が大好きなんですね!?
僕は自称駄菓子好きですが、
僕が元ネタを知っている駄菓子から知らない駄菓子まで勢揃いでした。
と、言いますか、全部、食べてみたいです!
仕事の後、おやつに駄菓子を食べるヤガ・ガラスでした!
GMコメント
●目標
『練達』の首都郊外で新規オープンする駄菓子屋ヨネに駄菓子商品を入荷する。
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●ロケーション
『練達』の首都セフィロトの郊外の一角に小さな駄菓子屋(屋号ヨネ)があります。
新規オープンと同時にここのお店に沢山の駄菓子を並べる予定です。
●書式
駄菓子の入荷の仕方ですが、以下の書式を埋める事で入荷ができます。
以下の書式に合わせて書いて送って下さると「リプレイ」作成がとても助かります。
皆さんのおススメの駄菓子を教えて頂けますか?
1.駄菓子の名前
2.どんな駄菓子?(味、形、大きさ等の特徴)
3.どこの駄菓子?(『幻想』の故郷の駄菓子、自作の駄菓子、出身世界の駄菓子等)
4.宣伝アピール(入荷したいおススメの駄菓子を一言で言い表すと?)
5.描写して欲しいワンシーン
●「プレイング」の例
1.ウマ杉る棒
2.棒状のサクサクのチョコスナック。袋は馬のロゴが特徴的。
3.俺の出身世界「ニホン」で流行っていた駄菓子。
4.ウマ杉る棒は世界に羽ばたく駄菓子の王者!
5.店前で俺がウマ杉る棒をがぶりと齧って子ども達にアピールするシーン。
●その他
・現実世界で実在する駄菓子の商品名を出すのはNGです。権利関係の問題が色々とうるさい世の中ですので、飽くまでフィクションの駄菓子でお願いします。
・自作の駄菓子を出す場合は料理系のスキル等あれば「リプレイ」にすんなりと採用されやすいと思います。
・出身世界の駄菓子や各国の駄菓子の味を自身で料理して再現するのは難しいかもしれません。その場合、特徴を伝えれば、NPCヨネおばあちゃんの知恵袋スキルでその駄菓子が不思議にも再現されますので大丈夫です。
・基本的に1PCにつき1種類の駄菓子を入荷して頂く予定ですが、グループ参加でもかまいません。(例えば、グループで同じ駄菓子を作る等)その場合、同行者の名前とIDも書いて頂けると助かります。
・「オープニング」で登場したNPC達は、特に「プレイング」で触れられない限りは基本的に「リプレイ」で登場しません。
●GMより
駄菓子はもちろん、お菓子大好きなGM、ヤガ・ガラスです。
今回、どんな駄菓子好きの人達が集まるのか。どんな駄菓子が来るのか。
今から楽しみで仕方がありません。
レッツ・駄菓子パーティ!
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