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シナリオ詳細

<夏祭り2019>走れ献血バス!~海洋編
<夏祭り2019>走れ献血バス!~海洋編

完了

参加者 : 18 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

 
 夏だ! 海だ! 献血だ!

 人集まるところ献血バスあり。さあキミもちょっとばかり善行を積んでみないか?

 練達こと探求都市国家アデプトでは科学技術のみならず、医療行為も発達している。
 万に一つの奇跡を期待して練達を訪れる難病患者も少なくない。また、血が足りなくてにっちもさっちもいかなくなった吸血鬼系統の旅人へも血液が支給されている(栄養失調による緊急避難というやつだ)。そのため血液製剤は慢性的に不足しているのだった。
 そんな医療関係者が頼りにしているのが献血バス。
 各国を回り、多種多様な血液を集めてまわる国境なき医療騎士団。ちんけな魔獣など蹴散らして、今日も笑顔で「B型が足りませ~ん!」と連呼して回る武装旅団だ。彼らの崇高な目的はかの天義も一目置いているほど。一人でも多くの命を助けるためにを合言葉に、山を超え海を超え、砂漠を抜け荒野を走って、献血協力者のもとへ馳せ参じ、善意に頭を下げる規律正しい集団なのである。
 血の一滴は命の一滴、だから献血バスは今日も走る。たくさんの人々の希望を載せて。
 そんな彼らがリゾートでにぎわう海洋ことネオ・フロンティア海洋王国へ目をつけるのは当然のことなのだった。
 問題は。
「今日も不漁でしたねー……」
「尊い犠牲を払ってくれる献血協力者を魚か何かのように言うのはやめないか」
 医療騎士団長兼献血部長ドリンは部下の愚痴をたしなめた。まあ愚痴っぽくなるのも致し方ない、往々にして採血結果が目標値を下回るからだ。だがそれには理由があった。
「やっぱり集客がイマイチなんですかね」
「採血が下手なのが悪いんだよ!」
 そう、練達の希望である献血バスは、職員の採血が下手なことで有名だった。
 キミも体験したことはないか。「あっ、血管細いですねー、わかりにくいですねー、ちょっとごめんなさいねー」などと言われて見当違いなところへ注射針を刺され、あまつさえそのままぐりぐりされたうえに、左右両方の腕にそれをやられて「後日でもいいですかね?」なんて言われる、軽く拷問である。ちなみに筆者は自分が何をされているのかをこの目で見ないと気が済まない性質なので、視覚的にもホラーなのであった。上手い人はほんとに上手いんだけどね、あの差はなんなんですかね。まあとにかく。
 それをのぞけば、この献血バス、豪華な二階建てで設備は十分に整っている。
 採血に必要な設備はもちろん、二階には休憩用のふかふかソファ、フリードリンクバーでジュース飲み放題。さりげなく新聞や漫画も置いてあるのが心憎い。職員の腕が悪いことに目をつぶれば快適極まりないバスなのだった。そんな職員たちを見渡し、ドリン部長は口を開いた。
「キミ達の救世主が現れた。このたび練達で開発された『全自動採血マシン「チトールくん」』だ!」
(ネーミング……)
(……ネーミング)
(ネーミング……!)
「ええい、わかりやすいのはいいことだ、某大手製薬会社を見習え! この「チトールくん」はベッドに横になっているだけで完璧な採血を行ってくれるすぐれものだ!」
「おお、すばらしい! 目標値達成も夢ではありませんね。呼び込みにも力が入ります!」
「……が、残念ながら一台しかない。機械に任せきりにしていては効率だだ下がりなのは目に見えている」
「そうですか。手伝いたいところですが、採血は苦手で……」
「私も」
「自分もです」
「国に帰ったら練習しような。かといって、真夏の海、人の集まる海洋での集客を諦めるのはあまりに惜しい。こんな時は……」
 ドリン部長はにやりと笑った。部下たちが首をひねる。
「こんな時は?」
「何でも屋、『ローレット』だよ」
 かくして一枚の依頼書が張り出された。

GMコメント

みどりです。一度でいいから献血してみたい。貧血で蹴られるんですよ。

さあ献血協力者を集めましょう。今日はB型が足りてない模様です。
役割分担が大切です。どこへ行くかはノリと勢いで決めちゃいましょう。
なお、献血協力者は多種多様であればあるほど喜ばれます、研究にも使われるからです。
え、なにこれ、血?ってものは希少な血液型として職員に歓迎されるでしょう。

>献血バス
血液を集める設備が整った二階建ての医療用バスです。職員は団長含めて5人(ドリン部長、ヘクサ、ミィミ、リックス、オーパ)。
一階には受付(問診)と採血所があり、二階にはフリードリンクバーと休憩用ソファが並んでいます。
集客場所は人で賑わう海水浴場。家族連れからビキニのチャンネーまで揃っています。

>プレイング
一行目にやってみたい役割のタグを記入してください。
二行目にはご一緒したい相手との待ち合わせタグをお願いします。
ソロの方はてきとうにまぜくります。

>役割
【呼込】お外で呼び込みを行います。人数が多いほど効果がアップします。
【問診】簡単な検査と質問で協力者が献血可能かどうか判断します。他にも協力者を案内したり礼品のグッズを配ったりと、アシスタント的な役目を担います。礼品デフォルトは『チトールくん』のへたうまイラストつきポケットティッシュ。オリジナルなものを持ち込んだり考案してもかまいません。
【採血】今回は全血献血とします。全自動採血マシン『チトールくん』がやってくれるので安心。ただ、一台しかないので、ヘルプに入ると効率が上がるでしょう。
【協力】俺が! 俺が献血協力者だ!(あなたの犠牲は忘れません)

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <夏祭り2019>走れ献血バス!~海洋編完了
  • GM名赤白みどり
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2019年07月27日 22時06分
  • 参加人数 18/30人
  • 相談7日
  • 参加費50RC

参加者 : 18 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(18人)

リゲル=アークライト(p3p000442)
死力の聖剣
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
守護する獣
オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)
果ての絶壁
シエラ・バレスティ(p3p000604)
白い稲妻
アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
猫さんと宝探し
レーゲン・グリュック・フルフトバー(p3p001744)
あーざーらしー
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
フルール プリュニエ(p3p002501)
夢語る李花
ノーラ(p3p002582)
方向音痴
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
イ = モウト(p3p006766)
特異運命的妹
ヨシト・エイツ(p3p006813)
救い手
ワモン・C・デルモンテ(p3p007195)
海のヒーロー
チェルシー・ミストルフィン(p3p007243)
魅惑の魔剣
ムサシ・オトギリ(p3p007281)
鬼槍
カナエ・オトギリ(p3p007294)
聖贄の聖女
恋屍・愛無(p3p007296)
ラブ&ピース
ファレル(p3p007300)
修行中

リプレイ

「ヒャッハー! 俺様の奥さんが献血したいっていうからよォ……こんなリゾートくんだりまで献血募集しにきてるアンタらに協力しにきてやったんだぜ……カナエの優しさに感謝しな! ありがたくカナエをもてなせや、オラァ!」
「まあまあ旦那様。私の事を想ってくださるのはわかりますがそう周囲を威圧してはなりませんよ」
 最初の協力者は吸血鬼と与血者の夫婦。これ以上ないくらい相性抜群のカップルだ。
「自慢ではありませんが、私の血は格別の味のようで。ええ、旦那様も満足の逸品です。私の血で救われる方が居るならそれに勝る喜びはありませんとも」
 にっこりと笑うカナエ。問診の結果、適正ありと認められ、さっそくチトールくんのベッドへ横になる。下から見ると威圧感を感じるメカだ。それが長いアームを伸ばし、カマエをベッドへ押さえつけた。
「おい、大丈夫かあのメカ! カナエに何かあったら皆殺しにすんぞォ!!」
「だいじょうぶ、ですよ。旦那様。あ、いま針が私の中に……嗚呼吸われている、私の血がたっぷり吸われて…あはあ…これが誰かの糧になる…のね…あ、だめ…滾っちゃう……!」
「すげえ…注射器の中にカナエの血がたまって……。くそ、うまそうだなあァ、なァカナエ…俺様にも血ィ…飲ませてくれよぉ……」
 物欲しげに牙をガチガチ鳴らすムサシへ顔を向け、カナエは恍惚とした表情のまま微笑んだ。
「ふふ、あとでたくさん愛し合いましょうね……旦那様」

「これは研究のしがいが! あの、多めに採らせていただいてかまいませんかね?」
「かまわないぞ」
 問診を担当していた職員ミィミの言葉に、やっぱり自分の体に「血液」はないんだなあと、愛無は思った。
「ついでに注文だ。採血は職員で頼む。なに、問題ない。少々の傷はすぐに治るからな。愛と平和のためならば、時に犠牲も必要だ」
 といったものの、刺しても刺しても「中身」がとれる様子がない。これは職員のオーパが悪いのと、愛無の強固なホメオスタシスの相乗効果なのでいたしかたない。業を煮やした愛無は左腕をもぎ取り、職員へ放り投げた。
「時に、研究結果から、お金がたくさん入ってくるなら、僕にも、是非いただきたい」

「献血ぅ? なんだかよく分からないけど、人をいっぱい呼べばいいんだな!」
「はい、それでけっこうです」
 呼び込みを担当していたヘクサがこれをもってねと、看板を渡す。看板には「B型が足りません」と書いてあった。
「よーし、そういうことなら任せとけ! オレ、大声には自信があるんだ!」
 ファレルはその看板を左右に振りながら満開笑顔で声を張り上げる。
「いらっしゃいいらっしゃい、安いよ安いよ!」
「あ、それちょっと違うんで……」
「えっ、違うの!? じゃあバーゲンだよー! 出血大サービスだよー!」
「惜しい! かすってる! でも違う!」
「注文多いー!」
 ぷうと膨れるファレルだった。

「ほうほう、献血。よくわかんねーけどオイラで手伝える事があるなら手伝うぜ!」
 ワモンはチトールくんのベッドへ横になった。
「んでじっとしてりゃいいんだな、楽な手伝いだな! って、え、なんだこりゃ!?」
 がっしりと全身をチトールくんに押さえつけられ、両のひれに太い注射針が刺される。痛くはない、痛くはないんだが。
「……ぐわああああ! ちょ、ま、ひからび……ぐわあああああああ!!」
「機械止めろ! 暴走してるぞ!」
 ドリン部長と職員のオーパがチトールくんを止める。やっぱ練達製怖いね。
「ぐはぁ…はぁ…はぁ…。あ、あやうくアザラシの干物になるとこだったぜ…。新鮮なアジを食って回復しなけれ…ば…」

 ヨシトは問診結果を見て、ふむとあごを押さえた。
「あー、ぼっちゃん。気持ちは嬉しいが今回はパスで。ねえちゃんのほうはちょっと水分量が足りないな。二階でスポーツドリンクでも飲んで順番待ちしてくれや。あと献血後は激しい運動は控えてくれな。いくら善意で協力してくれるつっても、それで倒れちゃあ本末転倒だからな」
 サングラスの奥の鋭い瞳。正直人が近づくより逃げられるかと思っていたが、懇切丁寧な説明となんでかしらんけど持ってるほわんと落ち着かせる雰囲気に、呼び込まれた協力者が長蛇の列をつくる。
(……いやほんと何でこの面でガキとかに懐かれるのか分かんねぇなこれ)

「お兄ちゃん達、私の血が欲しいの? えへへ…ちょっと怖いけど…いいよ、どんどん抜いちゃっても…。
 だって私の体も心も全部ぜーんぶお兄ちゃん達のものだから…お兄ちゃん達が元気になって、研究もうまくいったらお兄ちゃんがきっと喜んでくれるし、そうしたら私だって嬉しいし…」
 ゆらりとモウトは嗤った。
「私の血が入ったら、あはは、血がつながって、本当の兄妹になれるんだよ! そしたらお兄ちゃん達と一緒に暮らせるし、お兄ちゃん達に…あはははっ…お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん…お兄ちゃん!」
「……あ、あの。問診落ちです」
「え? なに? 聞こえなぁい。問診なんてどうでもいいよ、お兄ちゃあん」

 焔は自分の腕をじっと見つめた。献血するのはやぶさかではない、ないのだが。
「ボクの血って他の人に入れちゃっても大丈夫なのかな。
 前に元の世界で妖怪退治に行った時に、血を吸われちゃった事があるんだけどね。その時は、ボクの血を吸った妖怪の血がね……燃えたの。お父様が炎の神様だから、それが関係してるんだと思うんだけど。
 こっちの世界に来てから神様としての力はほとんどなくなっちゃったけど、ボクの血をそのまま使うのはちょっと危ないかも……そんなのでもよければ協力するけど、悪い事には使っちゃダメだよ ?」
「炎系グリムアザースさんに需要があるので問題ありません」
「それもそっかあ! いいよ、協力する!」

「あれ、パパ! なんでいるの?」
「おやノーラ、今日は家にいるんじゃなかったのか?」
 リゲルはノーラの頭をわしわし撫でた。
「もしかして医療騎士団のお手伝いか? えらいな」
「もー、内緒にしたかったのにぃ」
 ノーラはぷっと頬をふくらませる。
「じゃあ呼び込み第一号はパパ! パパ、献血に協力して!」
「はは、もちろんさ。いってくるよ」
 リゲルは献血バスの中へ消えた。
 ノーラはそこらじゅうをかけずりまわり、手当たりしだいに声をかける。
「ごめんなさいだ。良かったら献血していってくれないか? 献血するとな、病気の人とかお腹すいて倒れそうな吸血鬼さんとかが助かるんだ。その為にいっぱい血が必要って言ってた」
「ああん?」
 声をかけたのは全身にタトゥーの入ったごつい男たち。彼らはノーラをじろりと眺め……。
「いいぜ嬢ちゃん!」
 と、白い歯を光らせサムズ・アップした。
「協力ありがとう! 場所はこっちだ! 案内するぞ! え、違う!?」
 白猫のマシュマロについていく一同だった。
 その頃リゲルは、職員たちの練習台になっていた。
 リゲルは考える。
(輸血の為の血液を確保せねば、救われない人が増えてしまう。いつかあの孤児院の子達も、血を必要とする事もあるかもしれない。だからこそ)
 ぶすっ!
「~~~っ」
 ぶっちゃけ痛い。戦いとはまた違った痛みだ。
「あれ~間違ったかな~」
 針先をグリグリと動かされ、リゲルの笑顔の仮面にもひびが入りそうになった。
 ドリン部長が声をかける。
「君たち、ぜんぜん採血できてないじゃないか。業務に戻りなさい」
「はい!」
 注射器地獄から解放されてリゲルはほっと一息ついた。本日最後の仏の顔を使って一言。
「どうか自信を持って下さい。そして人々の命を繋ぐべく、これからも頑張って下さいね!」

「採血はウェールさんをお手本にしなさい」
 と、ドリン部長が言ったので、ウェールは職員たちに取り囲まれている。
(あんまり注目されるとやりづらいな)
 ウェールは無理のない笑みを浮かべ、ベッドに座る協力者へ質問。
「ドリンクバーで温かい飲み物をのんできましたか?」
 はい、と答える協力者にけっこうとウェールは答える。
「体温が上がると採血が短時間で終わるのですよ。ではベッドへ横になって、レッグクロス運動を」
 ウェールは協力者の足を交差させ、筋肉の緊張と弛緩をくりかえさせた。全身の血流が良くなり、献血の副作用も予防できる運動だ。
 さて、本番。止血帯をし、針を挿入する角度に気をつけ、力を込めずに。見事血管を引き当て、たいした痛みもなく採血を終わらせる。その手際の良さに職員たちから感嘆の声が漏れた。

 オラボナの問診結果は驚くべきことに「OK」であった。
「我等『物語』の体液は肉を増殖させるインクじみた垂れ流しで、人体には無害だ!」
「そ、そうですね。はい。採血台へどうぞ」
 ミィミがおそるおそるオラボナを案内する。
「我等『物語』の体液はあらゆる毒を無効化し、精力増強させる。とれるだけとる、その選択もありだ、再生、それこそが我等『物語』の強みなれば」
 オーパがチトールくんのベッドへオラボナを寝かせる。チトールくんが動き、オラボナの体液を吸い上げる。
「Nyhahaha――愉快だ。体内から数多の粘液を奪われる感覚。心地。親愛なる友の戯れを想起させる。嗚呼……たまらない!」

 問診席のシエラはフルールの腕をとった。
「あらあらシエラおねーさんが問診なの? 大丈夫かしら大丈夫かしら?」
「まかせてちょうだい、じゃあまず、今日の気分はどうかなー?」
「気分は良好、とても良い気分よ♪」
「なんですってぇ!」
 シエラは席を蹴って立ち上がり、ドリン部長へ駆け寄った。
「大変ですドリン部長! 患者さんとても良い気分だそうです! 禁断症状の可能性は!?」
「血液テストの結果を見たまえ」
「ほんとだ、大丈夫ですね! ありがとうございました!」
 素早く席に座ったシエラは再びフルールへ質問。
「舌をえーってだしてね?」
「こう?」
 ばたばたばた。「大変ですドリン部長!」
「何かね?」
「患者さんの喉の奥に何か垂れてます!」
「口蓋垂、いわゆるのどちんこじゃないかね?」
「無害なんですね、ありがとうございました!」
 三度目ましてシエラはフルールの胸に聴診器を当てた。
「大変ですドリン部長!」
「今度は何かね?」
「患者さん恋の病です! 心臓がドキドキいってます!」
「それは専門外だなあ……」
「部長でさえ手が出せない病だなんて、フルールさん! 献血はよしたほうがいいよ!」
「恋は病ではないわ。とても素敵な人の想いよ? 報われるかは努力と運次第。患う、なんて言われるけど治す必要のないもの。それに、献血には関係ないでしょう?」
 そうフルールはくすくす笑った。

 アクセルは水着の若者たちへ愛想よく声をかけた。
「暑い夏は涼しいところで休んでみないー? ドリンク飲み放題、しかも無料! ちょっとチクっとして血を取るだけで休憩できるし、人の役にも立てるよー」
 いいところをピックアップするのが呼び込みの基本。何人かの若者が献血バスへ向かっていく。手応えを感じたアクセルはさらにいろんな人へ声をかけていく。
「血を取るのも謎の……新型の機械でとってくれるよ! 機械が苦手なら丁寧に血をとってくれるヒトもいるよ!」
 嘘は言ってない。ウェールさんいるから大丈夫だろ。
 過大な信頼を置きつつ、アクセルは砂浜を走り回る。

 チェルシーはバスに乗る前から興奮に顔を染めていた。
「チトール君? ダメよ、それじゃあ。職員様じゃないと! 失敗? いいえ、失敗はむしろ成功の元というわ、むしろ失敗が成功なのよ! 分かった!?」
 言ってることは無茶苦茶だが何を言わんとするかはわかる。リックスが、ここは俺がと注射器と止血帯を手に取った。
「さぁ、吸って! 刺して! ほらそこよ! むしろ腕じゃ無くてもいいくらいだわ! ああ、私の血が見知らぬ誰かの体の一部になっちゃうわぁぁー! エクスタシィーーーー!
 はぁはぁ……あなたとてもお上手ね、癖になっちゃうわ……また宜しくね? 血液型? ミストルフィン型よ」

「おいくつっきゅ?」
「15歳です」
「あー残念っきゅ、あと1年待ってほしいっきゅ。代わりにこれ、御礼の品っきゅ」
「そっかあ、ありがとう」
 しょんぼりしながら帰っていくカオスシードの少年。
「次の方ー。はい、おいくつっきゅ?」
「218歳です」
 見た目麗しいハーモニアの幼女。
「うーん、年齢は足りてるけど、ちょっと体格的に無理があるっきゅ、ごめんねっきゅ」
「ちぇー」
 御礼の品を渡したレーゲンはこの世界は年齢と外見が一致しない人が多いとため息をついた。まあ人のことは言えないわけだが!
「レーさんをなでなでできるヒトはいつ来るかな~っきゅ」

「ぶはははっ、献血に協力するぜ!」
 ゴリョウがバスへ入ってきた。
「太ってるのは種族的なもんだし、これでも健康優良児なんだぜ、ホントだよ!? ヤマダへの輸血にも使えたくらいだから不健康で使えねぇ血液ってわけじゃねぇと思うぜ!」
 変化球ばっかのイレギュラーズに置いて、まっとうといえばじつにまっとうな協力者であった。
「ほいよっこいせ、このメカが全部やってくれるんだな。練達ってのは便利もん作るなあ~。……って」
 吸われる吸われるずんずん吸われる。逃げようにも体がガッチリベッドへ押さえつけられていて無理! 献血後のゴリョウは、二階のフリードリンクでひたすらコーンスープを飲んでいたと言う。

成否

成功

MVP

ウェール=ナイトボート(p3p000561)
守護する獣

状態異常

なし

あとがき

献血へご協力ありがとうございました。練達はこういうこともしてるんですねー。
チトールくんはやっぱりバグがあったので国へ帰ったら改修されるでしょう。

さて、MVPは採血で冴え渡る腕を見せたウェールさんへ。
称号、「ラブ&ピース」を愛無さんへ。「不本意ながら人気者」をヨシトさんへ。
お送りしております。よろしくご査収ください。

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