PandoraPartyProject
想起せよ、廃滅の海色を
過ちはあってはならない。過ちとは罪であり、捨て去るべきものである。
正しき国に住まう者らに罪はあってはならず、神もまた罪を望まぬ。
わたしたちは純白たる身と衣によって自らを証明すべきだ。
魂が清純であると。魂が純白であると。
神がそう望まれる。
――――聖ロマスの書 5章 8節
……幻想王国。本来腐敗しうる筈だった王国の未来は、変わった。
いつからだ? いつから我々の導はズレたのだ?
あの国は本当は腐敗の極みに達する筈だった。
だというのに――完全解決はしていないが――些か清い状態になっている。
おかしい。それはおかしいのだ。我々の導にない。
「ならば修正せねばならない」
私は正しい。我々は正しい。
故に同胞たる聖女ルルが幻想王国に神の国を降ろさんとしている。
ならば、私は『こちら』へと赴こう。
海へ。本来何人をも通さぬ絶対の領域であった――海洋王国の東へ。
……遂行者マスティマは降り立つ。この海の国にも帳を下す為。
あぁこの国も間違っているから。
この国の大号令などという出来事は成功せぬはずだったのに。
ましてやその果てに新境地を見つけるだと――?
「開かれた海。開かれた世界。
――あり得ない。認めない。そんな世界は在ってはいけない。
この海の先に国があるだと? 知った事か。
そんなものは我々の導の中にないのだ。
『存在しない』のだ。
この海の果てにどれだけの命があろうが、そんなモノは塵芥にも満たん。
連中の命と人生は間違っている。それが正しいのだ」
生きているだけで間違っている。
――だからまずは、かの国が開かれてしまった『元』を正そう。
静寂の海を絶望の青へ。
引き戻すのだ。
――遂行者達が進めている『神の国』とは、現実世界に侵食する特殊領域。それはまるで既定の世界を、遂行者達にとって都合の良い新たなるベールで包むかのように――いずれは現実世界へと降りて来る。
虚は現へ至るのだ。
つまり。遂行者達の狙いが果たされれば……
この『静寂の青』を『絶望の青』へ再び引き戻す事も可能なのではないか。
「ルルは今頃、クソサマエルと戯れている頃か。私も動かねばな」
故に動く。故に歩を進める。
遂行者達の歩みは天義だけに留まらぬ。
海の王国にすら轟こう。
思い出せ。この地がなんと呼ばれていた事か。
想起せよ絶望を。
※海洋王国方面にも『帳』が降り始めたようです! 神の国に渡り対抗しましょう――!
※天義騎士団が『黒衣』を纏い、神の代理人として活動を開始するようです――!
(特設ページ内で騎士団制服が公開されました。イレギュラーズも『黒衣』を着用してみましょう!)
※ヘスペリデスでの時が着実に過ぎていっています――
※領地に『覇竜領域』『シレンツィオ・リゾート』『浮遊島アーカーシュ』などの地方が追加されました!