PandoraPartyProject

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砕鉄のRAGNA LEGION

 ROOネクスト世界、鋼鉄帝国南西部にて。
 突如現れた『疑似宇宙』とでも言うべき異常空間は無尽蔵なまでに終焉獣(ラグナヴァイス)を生み出し、新造されたインスタントシャドーレギオン軍をも使い帝国への侵略を始めていた。
 これをいち早く察知し、ギアバジリカと空中母艦VDMを用いて反撃を行った虎優雷三皇帝率いる鋼鉄帝国軍。
 彼らはついに疑似宇宙の中心であり終焉獣やシャドーレギオンを無尽蔵に生み出していた強大なる終焉獣デカラビアへと迫ったが……。

「これは……本当に帝国の領土内なのか……?」
 己の軍閥に属する戦士達を率い、完全武装で疑似宇宙へと飛び込んだROO内NPCレイリー=シュタインは我が目を疑った。
 空は満天の星空がごとく暗黒と星のきらめきに包まれ、空のみならず右も左も下すらも、全てが星空に包まれている。
 もし宇宙というものを知る人間がいるなら不思議に思うだろうが、呼吸もでき重力もほぼ変わらず、そして音も通じる疑似宇宙空間がそこには広がっていたのだ。
 ひとまず敵軍を見つけ巨大な岩石のフィールドに、兵を着陸させる。
 そこへ、鳳圏軍閥の先鋒加賀・栄龍日車・迅らが部隊を展開した。榛名大佐の命令のもと、こちらを見つけ襲撃を仕掛けてきた敵部隊めがけ攻撃が開始された。
「フ、おれは女子供でも無慈悲に斬り殺す。どんな野郎が相手でも容赦はしないであります」
 刀を抜いた木邑・夜叉丸先輩がぺろりと舌を出すと、迫る敵軍が一斉に『変異』した。
「これは……!?」
 夜叉丸先輩が目を剥くのも無理からぬことだろう。無個性な軍隊に見えていた敵兵たちは自らの軍服を引きちぎり、巨大な狼のように変異した者もあれば下半身を巨大な蜘蛛に変えた者や、巨大な虫の羽を生やし飛び回る者や首を三つに増やし牙を剥く者たちで溢れかえったのだ。
「オイオイオイオイマジかよ、こんなんシャドーレギオンじゃねーよ! 殆ど終焉獣(ラグナヴァイス)じゃん!」
 両腕を鋼のように硬化させ殴りかかってくる巨漢の兵に格闘で挑む伊達 千尋たちUQ軍閥。COOKIEや瑠璃雄さんたちによるコンボアタックによってやっと対抗できるほど、敵兵の戦力は高かった。
「デカラビアから『ラグナヴァイス』の因子を埋め込んで作られた『終焉の使徒』の『シャドーレギオン』か。さながら、終焉兵(ラグナレギオン)ってところかね」
 そこへ現れ、サングラスを外すレッドジャケットの男、加羅沢昭利
 同じく暗黒騎士処恋(MORNING WIDOW)たちもまた、終焉兵へと構えた。
「終焉獣×終焉使徒×シャドーレギオンとはなんという要素過多。しかしそんな要素すら、プロ未亡人らしく捌いてみせましょう!」



 ――と、そこへ!
 巨大な飛空戦艦が出現し、終焉兵たちと激突するゼシュテリウス軍閥や援軍たちめがけ砲撃が行われた。
 戦艦より転送ビームによって現れる巨大人型兵器『世界征服号』。敵によって洗脳されたダークネス クイーンが操作しているのだろう。投射された立体映像によってダークネスクイーンは高笑いをあげた。
「フハハハハハハ! 脆弱なる人間どもよ、この世界は大いなる意志によって滅びるのだ。手始めに、愚かにも我らが同志ディアナ殿に牙を剥いた鋼鉄帝国を終焉への生贄へと捧げてくれるわ!」
 翳した巨大な両手。五指にはそれぞれビーム砲が備えられ、破壊の光が地をなめる。
 それだけではない。
 地に降り立った二つの強大な敵。
 『プロモーター』『黒鎖の邪神』ヴェンデッダが光の魔法と鎖の魔術を解き放ち鋼鉄軍を圧倒し始める。
「フン――窮屈な偽物の身体はもはやない。好きに暴れさせてもらうぞ」
 ヴェンデッダ。元は『マカライトオルタ』として作り出されたパラディーゾバグエネミーは、データに内包されていた邪神のイメージを最大限に具現化させその猛威を振るっていた。
 更には『暗躍を辞めた』プロモーターは、隠す必要のなくなった実力を遺憾なく発揮し、終焉獣を食い止めようとする鋼鉄軍をバターを熱したナイフで撫でるかのように削り取っていく。
「……下がれ、命が足らん」
 さらなる砲撃によって鋼鉄兵が消し飛ばされる――かに思われたその時、ガイウス・ガジェルドの鋼の拳が砲撃を打ち払った。
 そして、ガイウスは『あなた』へと目を向ける。
「兵は守る。あの邪神たちには、無限の命を持つイレギュラーズが戦うほか、ない」
 静かにそれだけを言い、鋼鉄最強とすら言われる闘志は、この戦いの行方をあなたへと託した。

 ――鋼鉄帝国ゼシュテリウス軍閥の英雄達が戦いに合流しました。
 ――<ダブルフォルト・エンバーミング>Fullmetal Battleendにて強敵との戦いが始まっています!

これまでの再現性東京 / R.O.O

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