PandoraPartyProject

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終わり爆ぜれば全てよし

 天をつくが如き炎と光、そして煙がつきあがり、やや遅れてドンという音が区画一帯へ響いた。
 ここは練達の中心、首都セフィロト。
 マザーの暴走によって混濁したネットワークに『絶対破壊存在』姉ヶ崎-CCCが侵入、ハックしたことによっておきた大事件によるもの――では、厳密にはない。

「それにしても……あそこまで派手にぶっ壊すたあな」
 ルナ・ファ・ディール(p3p009526)は苦笑して更地になった工場跡を眺めた。
 『世界を壊す』というただ一つの目的のためにネットワークハックを行い、ネットワークに接続された軍用ロボットや車両に人類抹殺命令を下した姉ヶ崎-CCC。
 イレギュラーズたちはそれに対向し、首都各地で暴れるロボットたちを倒して回っていたが、そんな中で『ロボットを次々に製造しては送り出す中心地がある』ことを探り当てた炎堂 焔(p3p004727)たちイレギュラーズは、即座に仲間を集めロボット工場襲撃を実行したのだった。
「30人も集まってくれたおかげでカンペキだったね! どかーんって!」
「おいおい、中に残った連中逃がすのにどんだけ走り回ったと思ってんだ」
 どかーんのジェスチャーをする焔にルナが顔をしかめる。一方で、オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)はいつも通り『Nyahahahahahahahaha』と笑っていた。
 工場で現れた、ドラゴンを摸した兵器。通称『機竜(メカドラゴン)』は凄まじい強敵だった。
 当時を思い返し、ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)グレートメイスをぶんぶんとやって語った。
「それにしてもあの機竜は凄かったですよ! オラボナさん並の体力と防御力! それにすごいビーム! みなさんがいなかったらどうなっていたことか!」
「その『オラボナさん並』って表現、仲間内ながらすごいね」
 カティア・ルーデ・サスティン(p3p005196)がフフッと笑った。
「といっても、僕らの『コーヒーブレイク(物理)』と例の爆破で工場のネットワークと設備は破壊されたからね。これ以上作られることはないんじゃないかな? ROOで見た竜クエストに触発されて作ったのかもしれないけど……敵に回ると厄介だからね、ああいうのは」
 と、そんな中で……。
 清水 洸汰(p3p000845)が『弟』の清水 湧汰を連れて現れた。
「工場襲撃、お疲れ様ー! 工場の事務所を探索して見つかったデータとか色々やってたんだけど、もしかしたらユータが姉ヶ崎に対抗する手段を用意できるかもしれないんだぜ!」
 ぴくり、と表情を動かす面々。向けられる期待に湧汰が表情を重くする。
「そう期待されても困るんだがな……。
 俺にできるのは、この都市内のどこかにあるかもしれない『姉ヶ崎の居場所』を見つける手段……それも『手段の手段』を作る程度のことしかできないぞ。
 それに、時間もかかる。どっちみち、お前たちイレギュラーズの力が重要になるんだ。期待はそっちに向けてくれ。準備が整ったら話す。それまでは……」
「街の人達を守る! ですよ!」
 綺麗にまとめたブランシュに、仲間達が同意とばかりに頷いた。

 ――暴走する軍用ロボットたちの工場破壊に成功しました!
 ――これによって状況が進展しはじめているようです……

これまでの再現性東京 / R.O.O

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