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正義決戦

 ――R.O.O-patch 4.0『ダブルフォルト・エンバーミング』開催さる!

 先日『先行告知』されたイベントは、練達に、そして特異運命座標たちに激震を走らせた。バージョン更新を伴ったこの変化は、間違いなく、大きく事態が動くことの宣告であったからだ。
 ……一方、現実においてそのような衝撃がもたらされる中、R.O.O内でも混乱は続いている。つい先日事態が好転した翡翠国の騒動。そして、それに続くように自体が発覚した正義国を蝕む騒動は、未だ解決には至ってはいないものの、着実に、少しずつ、正義国はその領土を取り戻しつつある。
「サクラ・ロウライト、以下正義騎士団、ここに!」
 R.O.Oにおけるサクラ(p3p005004)が、聖騎士団詰め所にて、同僚を率いて声をあげる。そのすぐ隣で、同じく部隊を率いているのは、R.O.Oにおける笹木 花丸(p3p008689)だ。花丸は、落ち着いた様子を見せながら
「笹木 花丸、以下、特務部隊『視える者達(スターゲイザーズ))』、ここに」
 静かに敬礼をして見せた。特務部隊メンバーの顔触れは、正義騎士で構成されたサクラの部隊とは違い、老若男女を問わない。正義騎士はもちろん、傭兵、冒険者、シスターや神父、はては剣を握ったばかりのものいた。メンバーは、花丸とは違い、慣れない様子でたどたどしい敬礼をして見せる。正義騎士団副団長、レオパル・ド・ティーゲルは落ち着かせるように頷いて見せた。
「貴殿ら特務部隊のメンバーは楽にしてくれ。貴殿らは、ワールドイーターの異変を認識できる『視える者』に国中から集まってもらった、急ごしらえの部隊だ。あまり無理をさせるつもりはない。我々正規騎士団の目として働いてほしい」
「よろしく、笹木君」
 微笑んでそう言うサクラに、花丸はゆっくりと頷いた。レオパルの言った通り、花丸たちは、正義国内でも希少な、ワールドイーターによる攻撃を察知できる者達だ。正義国は、身分や出自、職業を問わず、これらの『視える者』達を集め、少数精鋭の特務部隊『視える者達(スターゲイザーズ))』を試験的に発足している。花丸も、『人の命を奪う任務には参加しない』と言う条件付きで協力を了承した、一介の探偵である。
「さて、状況を伝えよう。知っての通り、我が国はワールドイーターの魔の手に襲われていた。その結果、国土の七割以上を敵に奪われるという結果に陥った。
 だが、特異運命座標たちの力を借り、少しずつだが、国土の奪還は成っている。また、敵の本拠地と思わしきエリア……背徳の魔都ディウシムへの潜入調査も行われている。間もなく報告が返るだろう。
 敵ワールドイーターの祖とされる『星喰らいの怪物(スターイーター)』の情報を得ることが出来れば、『【偽・星読星域】(イミテイション・カレイドスコープ)』の精度が飛躍的に向上する。
 ……そうだな、アストリア殿?」
 レオパルの傍に立っていた、アストリアが頷く。
「うむ。先だって特異運命座標の一団より、星読星域の改善術式を提供されてもおる。これにスターイーターなるものの情報を組み込めば、より精度の高い情報を予知できよう」
 気丈に振る舞うアストリアであったが、ここ数日の間、星読星域の術式改善のため、ろくに休息をとっていないことを誰もが知っていた。また、彼女の従者である二人が、ワールドイーターと交戦中であり、特異運命座標たちがその救助に向かった……という事情もある。そう言ったボロボロの状態でなお気丈に、世界のために尽くす彼女の姿に、感動を覚えたものも多いだろう。
「星読星域の術式が改善された時がチャンスじゃ。特異運命座標たちと共にディウシムに向かい、この異変の根源を叩き潰す!
 パラディーゾなるもの達もおるようじゃが、恐れることはない!
 今こそ正義国の底力を見せつけてやる時じゃ!」
「正義騎士諸君! そして、『視える者達(スターゲイザーズ))』の皆も!
 どうか、正義国の存亡をかけた戦いに、力を貸してほしい!
 そして、敵に示すのだ! 我らが正義はここにありと!」
 レオパルの檄に、騎士達、そして特務部隊のメンバーは声をあげて返事をする。決戦に向けて、士気は高まっている。特異運命座標たちから、ディウシムの情報が戻ってくるのも間もなくだ。その最後の戦いに向けて、正義国もありったけの戦力を集結させた。すべては万全。すべては順調に進んでいる。
 ――本当に?
 なにか……予感のようなものが、アストリアの脳裏に囁く。何か、ワールドイーターよりも恐ろしい何かが、世界を飲み込もうとしているかもしれない、と言う、不安と予感。
 拭い去れぬそれが、アストリアの胸をひどくざわつかせていた。
「レオパル殿、後は任せても?」
「うむ。アストリア殿、この機に少し休んだ方がいいだろう」
 アストリアは微笑んで頷くと、聖騎士団詰め所を後にする。休む? 冗談じゃない。そんな暇はない。たとえこの身が朽ちようと、今はこの国のために、この世界のために、なすべきことを為すタイミングだ。
「……」
 アストリアは決意をその瞳に宿すと、すぐに力強く一歩を踏み出した。目指すは、教皇庁。この国の中心。シェアキム・ロッド・フォン・フェネスト六世のおわす場所。
「シェアキム……使う事になるぞ。『天の杖』。そして『聖剣』を……敵は『星喰らい』だけではない。恐らく、もっと……」
 アストリアは、初めて『【偽・星読星域】(イミテイション・カレイドスコープ)』を使った時のことを思い出す。『この国には、未来がない』と予知されたあの時のことを。
 あの、真っ暗闇の中に放り込まれたかのような恐怖を、不安を、今思い出す――あの星は、こう告げていたのではないか? 『この世界には、未来がない』と。
(もしそうであるならば、妾たちは、覚悟を持たねばならん。世界を救うために、何かを捨てる覚悟を……!
 シェアキム、妾達にはそれができると思うか? ……いや、出来ねば……勝てぬぞ、この戦……!)
 確かな決意の炎を瞳に宿し、アストリアはシェアキムの下へと向かうのだった。

 ※正義国にて、決戦への準備が着々と進んでいます――
 ※R.O.O-patch 4.0『ダブルフォルト・エンバーミング』が先行告知されています!

これまでの再現性東京 / R.O.O

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