PandoraPartyProject

ギルドスレッド

寂れた占い師の店

【占い】エントランス

廃墟の店に足を踏み入れてすぐの場所、黒いクロスの敷かれたテーブルにはわざとらしい燭台が置かれている。
対面するように置かれた椅子は存外にも綺麗にされており、
席についたあなたの前に、山盛りの砂糖と湯気の立つコーヒーカップが置かれる。


「はてさて、あなたはどんな運命を背負ってここへ?
ああ仰らなくて結構、勝手に覗き見しますので。
人の不幸は蜜の味と言いましょう、これからアナタに降りかかる災いを、珈琲の茶請けにさせて頂きましょう…。

的中率?そんなのどうでもいいじゃあないですか。
当たっても外れても、ワタクシが嗤えれば満足なんで?」


※当スレッドは来客用で、対面式のRPスレッドとなります。
ヴァイオレットに占って欲しい方は、こちらのスレッドにて来店RPの書き込みをお願い致します。

※占いは基本的にアンラッキーな結果ばかり出ます。更にヴァイオレットのウザ絡みが入ると思いますので、これらを許容できる方、RPの一環としてお楽しみ頂ける方のみご利用頂きますようお願い致します。

※初見さんや一見さんも歓迎致します。とはいえヴァイオレット自体が人を選ぶ性格をしたキャラ造形である事をご留意下さい。

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星は誘えど強制せず。結果はどうあれ結局の所どう動くか決めるのは、この者自身だものねえ。
(お砂糖とミルクをコーヒーに入れて、ゆっくりかき混ぜつつ)

んー、ここ、かな?。(位置を指す)
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ヒヒ、さすがは占いと共に歩んできたロゼット様。占いとの付き合い方を解っていらっしゃる…

(ロゼットの示した位置から山札を切り、上下を入れ替える)

確かに。さて、それでは今より未来に向けての運気の流れを2枚のカードで占うと致しましょうか…。

(山札の上から2枚のカードを取り、縦に並べる)

では、ここから。『現在の状態、または近い未来』から『この先に待つ未来』へと変遷する運勢を見てみると致しましょう。

(2枚に並べたカードを、順番に表にしていった…)
(1枚目のカードは、逆位置の『星』。
 2枚目のカードは、正位置の『愚者』であった)

なるほど、こういったものが……。

1枚目のカードが表す意味は、不安、不信、悲観的、あるいは高望み、夢見心地など。

人生の傾向でこのカードが出た場合においては、運気はさほど悪くない状況でございますね。
ただ、今以上の幸運や結果を無理に求めようとすると、失敗に終わる可能性が高いです。
或いは目標の消失、または自信の欠如、若しくは悪しき思い込みなど…といった意味があります。


そして2枚目のカードの意味が表すは、変化、開花、始まり、楽しみ、自由…

総じて、新境地へ至る事を表すカードですね。転機が訪れる、新たな始まりに出会う。しがらみから解放される…悪くない意味を示しています。
自身の内面に向けた意味もあり、「気分が上を向いてくる」ことや、行動による積極性を肯定してくれる意味もあります。冒険や挑戦を後押ししてくれるでしょう。


こうして読み解くならば、ロゼット様の運勢は良い方向に進みつつあるようですね。
現状は幸運を実感し難く、されど運気に任せて強きに出れば裏目に出やすいという状況にあるようですが、己の力を信じ、勇気を持って踏み出せば、新たな幸福の可能性が開花する事を表しているようです。

肝要なのは、運と実力を混同しないこと。勇気と蛮勇を区別する事でございましょうか。
見えぬ暗闇に飛び込めば奈落へと堕ちる運気の中、着地すべき足場を見いだせるのは己の力に他なりません。
冒険とは自らの力を自覚するからこそ有意義なものとなる事を忘れないようにすべき、と出ておりますね。


…こんなところでしょうか。いかがでしょうか?
ふむふむ、ちょっとモチベーションで悩み気味だから、心当たりもあるかな。
…先が明るいと良いねえ。(コーヒーに口をつける)
ふむ、そうなのですね。
ま、気持ちが低迷することもまた人の常でございましょう。
少なくとも、占いの結果は良い傾向に向く、と出ております故、前向きに捉えてみてはいかがでしょう。

今はモチベーションが低迷気味なのは仕方のない事で、そこを無理に変えようとすれば占いの通り良い結果は望めないでしょう。
しかし、いずれ気持ちを切り替えれるタイミングが来るようですから
そこまでゆっくりと安静にし、自らの気持ちを見つめ直すのも悪くなないと存じますよ。
そうだねえー、まあ、のんびりで良いかなあって思いはするよね。
ヴァイオレットさんはどう?こっち(ルビ:混沌)には慣れて来た?
名前の通り無秩序な世界だからねえ、色々大変なんじゃない?
ええ、それが良いでしょう。己に無理のないペースで歩んでいくのが、運勢的にも良好ですから。

ワタクシ…ですか?そうですね
以前に比べれば慣れてはきましたが、やはり気がつけば以前の世界の癖が出てしまう事は否めませんね。
世界法則そのものが違いますし、ワタクシ自身の身体も混沌に調節されて。

不都合はあれど、それなりには慣れてきたと思っておりますよ
まあ、なんか困ったら色んな人に相談出来るからいいよね。
君が元の世界でどんな存在だったかは知らないけど、
ここではまあ、ある程度は悩みを共有できる立場なのだし。
そうですね…ここではある意味、混沌肯定によって皆、その立ち位置は似たようなものとなっておりますものね。

悩みの共有…相談…考えた事もございませんでした。
その進言の通り…いずれは腹を割って話す機会もございましょう。
悪い事ばっかりじゃないよ、きっとね。
コーヒーご馳走様。
あんまり長々と居座るのもあれだし、この者はこのぐらいでお暇しようかな?
ヒッヒッヒ、そうだと良いのですが。

畏まりました。お帰りはあちらに。
この占いの結果が少しでも、アナタに良いものをもたらしてくれる事を祈っておきましょう。
こんな廃墟で占い?(不思議に首を傾げ)
それに…この気配…気のせいだといいんだけど…。
失礼!店主はいるかな?
おや……? どうもいらっしゃいませ。

初めてお目にかかりますね。
店主…と呼べるかは解りませんが、此処で占いを営んでいる者でございますよ。

はてさて、このような場末の廃墟に、アナタのような貴人めいた雰囲気纏う方が如何なご用件でございますかな?
やぁ!初めましてだね。
こんにちは。
私はマリア。マリア・レイシス。

ふふ。そうみたいだね。(占いを営んでいるという言葉にきょろきょろと辺りを見回し)

貴人と言うほどの者じゃないさ。元軍人の今はローレットの一イレギュラーズだよ。
実は私、占いって未経験なんだよね。
良かったら占って貰えるかい?
初めまして、マリア様。ワタクシはヴァイオレットと申します。何卒よろしくお願いしますね…ヒッヒッヒ…(暗闇の中で口元を細め、不気味に笑ってみせる)

(周囲は壁や窓を遮るように暗い色のカーテンが張られており、そこかしこ傷んだ床は軋む音をあげている。どうにも不気味な印象だ。部屋の中央に座るヴァイオレットの前にはクロスのかけられた黒いテーブルが置いてあり、傍らには燭台が置かれて、ヴァイオレットを不気味に照らしている)

なるほど、ローレットのご同輩でございましたか。ワタクシもイレギュラーズですゆえ、いずれお仕事でご一緒するかもしれませんね…。

ええ、もちろんでございます。どうぞお腰掛け下さいませ。
ヴァイオレット君……か。
素敵な名前だね。こちらこそよろしく頼むよ。(柔らかく微笑み)

それにしても……。あまり綺麗なところ、とは言えないけれど雰囲気があって良いお店だね。気を悪くしたらごめんね?(少し申し訳なさそうに、けれど楽しそうに笑って)

君もイレギュラーズだったか!
ならお仕事で一緒になる日も来るかもね!

ではありがたく。(椅子に腰かける)
…全く物怖じしないときましたか。やれやれ、つくづく此処の方は脅かし甲斐がありませんねえ

この内装に関しては「それっぽく」整えただけですので…その評も間違いではございませんよ
…少しくらい不気味がって下さらなければ甲斐もありませんが(小声で)

(席についたのを見ながら、カードをシャッフルする)
さて…マリア様、アナタの占って欲しい事は何かございますか?
何か具体的な事柄があれば、それについて占いますし、特に思いつかないようであれば、現状から未来への運気の流れについて占ってみせましょう。
ふふ。君みたいな可愛らしい子を怖がっていたら、私は仕事にならないよ?

ほぉ!やっぱり占いといえば雰囲気も大事だよね!そういう風に整えていたにかぁ…。
なんだか新鮮だよ。
どうしてもこういうお店って初めてで、好奇心の方が勝っちゃうみたい。ごめんね?(聞こえていたようで悪戯っぽく笑う)

(カードのシャッフルを感心した様子で眺め)
ふむ…。そうだね…。ちょっと…さ。まだ自分でも自分の気持ちが何なのか分からないんだけれど、そ、その…恋占いとかって出来るかい…?
やれやれ…ワタクシのような存在も、この世界においては可愛らしい娘子に過ぎませんか
混沌世界というのはどうにもやりきれないものです(大げさに手を振って)

…お気になさらず。良い耳をしていらっしゃることで。


ほう…?恋占いときましたか。
精悍な雰囲気纏う軍人様と思っておりましたが、まだまだ色恋沙汰に心を踊らせる方でもありましたか。
もちろん可能ですよ、ここのところ再現性東京に学生として出向くこともあり、その手の占いは多く承っております。

…ま、ワタクシの占いは直接運命を覗き見るもの。必ずしも佳き結果が出るとは思わぬ方がよろしいですが…それでもよろしければ。

(カードをシャッフルし、更に上下を入れ替えつつ、確認をとった)
ここは本当に面白い所だよね……。
戸惑うことも多いと思うけど、君にとって良き世界になることを祈るよ。(かつての混沌の出来事を思い出して遠い目をする)

五感は鋭い方でね。
おかげで君の可愛らしいところを一つ知ることができたよ。

実はね……恥ずかしいんだけど恋愛の経験が全くなくてさ……。
自分でもよく分からないんだ……。
もしかしたら……って思うんだけど、確信が持てなくてね。

私は器用な方ではないから、どんな結果が出ても、きっと自分の行動は変えられない……。
是非お願いするよ。(じっとカードを見つめて)
ま、退屈している暇もないというのは悪いことではありませんな。
……こうして、『可愛らしい』などと言われる経験も今までありませんでしたゆえに、どうにも戸惑うばかりですよ。


ふむ、気持ちの真贋を確かめたいという気持ちが強いようですね。
良い心構えです。占いとは自らの心の内を見る事でもありますがゆえに。
結果に依らぬ行動を取る心というのはとても重要なのです…。

(カードをひとしき混ぜ合わせると、それを一つの束にしてマリア様の前に差し出す)

さあ、どうぞ。自らの直感(ダイスロール)に従って、好きな位置でカットして下さいませ。
アナタの手によって切り分けられた山札が、アナタの意識と無意識の狭間を映し出し、答えをはじき出す事でしょう。
それなら良かった!
そうなのかい?でもそれは今まで出会った御仁には見る目がなかったのだけさ。

そうなるかな?
自分自身のことがこんなに分からないのは初めてでね…。
うん!そうやって今まで突き進んで来たからね!それしか知らないんだ!

ふぅ…。(目の前のカードを少しだけ不安そうに見つめ深呼吸)

じゃあ!いくよ!
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はてさて…どうだか。
ワタクシがただの娘子でない以上はその評も致し方なしと思っておりましたが…

…さて、ありがとうございます。
それでは…アナタの切り開いた運命の裂け目から、アナタの未来へと至る筋道を垣間見てみましょう…。

(マリア様から受け取ったカードの束をそのまま自分の前に置き、山札の上から2枚のカードをめくり、縦に順番に並べた)
ふふ…。
関係ないよ…。君がどんな恐ろしい力を持っていたとしても、ね。(にっこりと笑い)

結構ドキドキするね!
私の未来…。(私はあの人の行く道を照らす雷光(ひかり)になれるのかな…。)
一枚目の手前のカードがアナタの「現在」を表し、そこから流れる運命を辿った二枚目のカードがアナタの「未来」を表しております。

(ヴァイオレットがカードを表にしていく。
一枚目は逆位置の『女帝』
二枚目は逆位置の『死神』)

…ふむ
一枚目のカード。このカードが暗示するは感情的、停滞、浪費、過保護、自己中心的…
所謂、女性の側面を表すこのカードが逆位置で出たという事は、感情的な側面が発露している状態を表します。それも、あまり良い兆候とは言えないものですね。

独占欲、嫉妬心、優柔不断、または、焦り…そういった心の乱れを表しておりますね。


そして二枚目のカードが暗示するは、新たな可能性、転換、再出発、再生、復縁…。
恋愛占いでこのカードが表す意味は「関係の再出発」という意味が強調されます。
追い詰められた状態、後のない状況という、所謂泥沼な状態に陥っているという事が予想されます。
…こういった未来を断ち切る為の第一歩として、アナタを縛るしがらみ、抱えているものを全て取り払って気持ちを再定義することで、新たな可能性が開けるといった風に出ておりますね。
まとめましょうか。

今のアナタは迷いの中にあります。それも、あまり良い感情の中にあるとは言えません。
大きな感情に揺り動かされ、心の平静を乱している状態と言えましょう。
恋心…というには、少しばかり行き過ぎた感情が混じっているかもしれません。

この状態のまま先に進むならば、アナタの形作る関係は停滞するでしょう。
もしくは、関係の白紙という未来に繋がる可能性もございます。


…しかしながら、逆に考えれば「落とし穴が前に見えている」ともとれましょう。

今、アナタが抱える感情は大きすぎて、自らでも持て余すほどに暴れかねぬ感情です。
その感情の発露により関係の停滞に繋がるというのであれば、一度自らの気持ちを整理してみるのが良いかもしれません。
思いの丈を書き綴る事や、自らの内に問いかける…「本当にその人の事をどう思っているか」を、時間や周囲の人間の事を考えずに、己のみと対話してみることが肝要でしょう。

そうしている内に、停滞を打ち破る時期というのが近い内に訪れるでしょう。
その頃に自らの心の内を精算し、気持ちの整理をつけているのであれば…

訪れる「死神」がもたらす再出発は、新たなる転換、すなわち…「新たな関係」へと踏み出す未来へ繋がるとも読み解けます。

その時は、どうか一歩を踏み出すことを躊躇わないで。しがらみや背負うものに関係なく、確かな「アナタの気持ち」のままぶつかることをおすすめします。


大事なのは、自らの心に振り回されないこと。
そして、そうして見つけ出した自らの心をまっすぐに貫くこと。

…こんなところでしょうか。
ふむ…ふむ…。
すごいね…。当たってるかも…。
いや…本当に…。

そうか…。君に占ってもらって良かったよ…。
これは…参考になるね…。
なんとなく分かるもの。
思い当たる所がありましたか、それは結構…

占いとは運命を視る行為でございますが、運命とは所詮人が紡ぎ出すもの。
運命に関わる人間一人一人の向き合い方によって幾度も形を変え、移ろうもの。
なればこそ、その心の内に在る苦悩や秘せし想いと向き合う事が肝要なのです。

その一助を出来たならば、占い師冥利に尽きましょう。
流石だね!
本職はすごいものだよ!

それは…素敵な考え方だね…。
私もね…占いや予言の類は参考にはするべきだと思っているけれど、それは妄信的に信じて動く必要はないと思っているんだ。
やっぱり自身の心、それに関係する人の心、それをしっかり見据えて考えて選ぶことも大事だと思う。
でも指標の一つにはなったしとても参考になったよ!

うん!
とっても助けられた!
本当にありがとう!
ええ、ええ。仰るとおり、占いは標の一つに過ぎぬのです。その標に従うかどうかを決めるのは人の意思に他なりません。
そうお考えのアナタであれば、占いによって道を違える事はないでしょう。
どうか先行きに不幸が少なからん事を、精々祈っておりますよ。

助けられた…ありがとう…ですか。
…ここの所、感謝をされるという場面も増えて来ましたねえ。
ワタクシとしては趣味から始めたこの仕事。自らの愉しみの為に運命を覗き見ているに過ぎませんのに、感謝を伝えられるとは思っておりませんのに。
うん。
ありがとう。今日の結果はしっかり胸に仕舞っておくよ。
きっと私の力になってくれると思う。

これは君と出会って間もない私の主観だから、話半分に聞いて欲しいんだけどね…きっと君は人の力に、助けになれる人さ。
君は趣味だというけれど、実際私は君の占いに救われたし、全員が全員というわけでもないだろうけど、きっとこれからも私みたいな人間は出てくるよ!

だから胸を張るといい!
君は素敵な人だよ!
……助けに……そう、なのでしょうかね。

…ありがたきお言葉。今日出会ったばかりのワタクシにそこまで言って頂けるアナタの人柄で見れば、どのような方の魅力も見つけ出すのは容易き事でしょうが…

…それでも、言葉を尽くして頂けた事実の重さは変わりません。

…胸を張る事はできませんが…まぁ、アナタの言葉は有り難く受け取っておきましょう。
そうさ!(自信満々に)
さっきも言ったけれど、私は確かに救われたんだ。
私の人柄を除いても、その事実は確実に存在してる。

うん!受け取ってくれると嬉しい!
正直自分でも初対面の女の子に何言ってるんだ?って気持ちはあるんだけど…君どんな事情があるかないかも分からない!でもなぜだか放っておけなくてね…。
私は君に救われた。だから貸し一つさ!いつでも私を頼ると良い!
恩人の為ならば雷速で駆け付けよう!
…そう、ですか。このようなワタクシで救いに……

そこまで言葉を尽くして下さる方に、大袈裟とは言えますまい
貸し一つ、確かに賜りました。
ならば、いずれ頼らせて頂きましょう、雷光の如き眩しさと強さを持つ御方。
アナタとお会いできたこの運命に、此方こそ、感謝を。
ふふ!良き出会いに感謝を…。

礼には及ばないさ。
君にこの世界で平穏と幸せが訪れますよう祈っているよ。
ではそろそろ帰るよ。
今日はありがとう。
あ!そうだ!今度はお茶でもしに来ていいかい?
君と友達になりたい。
…友達ですか、また物好きな…とは、もはや言えませんね
ここまで言葉を尽くして下さったアナタの事、ただの気紛れで言っているとも思えません

…好きになさると良いでしょう、アナタが望むのならば、ワタクシは迎え入れましょう
ありがとう!!

なら今度来る時はお茶しよう!
また会おうね!(にっこり笑って軽く手を振って店から立ち去る)
…やれやれ、稲光と形容するには随分と明るく優しげな御方でしたねえ。

…また、ですか。そうですね、また…お会いできると良いでしょう
たのもう、たのもーう。誰かいるかい?
誰かいなくてもお邪魔するよ。
(小柄な少女が辺りをきょろりと見渡し、素人なりに若干の警戒を持ちながら店に足を踏み入れる)
…おや?これはこれは、初めましての方が。
いらっしゃいませ、こんな辺鄙な所にようこそいらっしゃいました。

(ぬっと影から少女が姿を現し、訪問者に挨拶を返した)
ひょわっ!?ひ、人居たのだね…。
(突然の声に身体をビクッと震わせ、危うく腰を抜かしそうになる)

まあ…自ら辺鄙と言えるところに好感を持てるよ。
しかし此処は喫茶店か何かだろうか、光源に群がる羽虫のように珈琲の香りに釣られて顔を出してしまったぞ僕ぁ。
ヒッヒッヒ…驚かせてしまいましたかね?失敬失敬…(驚いた顔に満足げに笑い)

それはもう、人の多い所は苦手でございますから。こうした場所でないと怖くてとてもとても居など構えてはおれないのですよ…。

喫茶店などという大層なものではございませんよ、訪問者の方に申し訳程度のお茶に珈琲をお
出ししているに過ぎません。

ここでは占いをしておりますよ。アナタが自らの運命を覗きたいのであれば…その手助けをさせて頂きます。そういった場ですね
いやなに、驚いてなんていないさ。僕は過敏体質でね、時折身体が振動してしまうのだよ。こんな陳腐な脅かしに恐怖するほど僕は脆くはない。
(相手が敵意のない生物と判断すると、急に早口になって近寄る)

占いとは興味深い。
喫茶店でないことは残念だが、いずれ西洋に伝わる占星術や神威神楽の呪術に触れたいと思っていたところだ。
対価として渡す代物は殆どないが占ってはくれないだろうか。図々しい僕の頼みだ。
…ほうほう、そうでございますか。ヒッヒッヒ……では、そのように扱わせて頂きましょう。
(早口になったエクレア様にくつくつと笑みを返し)

構いませんよ。この店も趣味のようなものですからね、占いの結果に満足頂いた方には謝礼を頂きますが、基本的に占いは占い。形なきものに価値を見出すのは、受けた者の心持ち次第でありましょうからね。

では占わせて頂くと致しましょう。して、アナタはどんな事を占って欲しいと思うのでしょうか?
(乱雑にまとめあげたカードを、慣れた手付きでシャッフルしながら問いかける)
君の寛容な対応力に感謝するよ。
趣味にしては凝った装飾だ、廃墟も相まって雰囲気が出てるじゃあないか。
(椅子を引き、のしりと座って興味津々に辺りを見渡した)

占いの内容か、そうだな…僕は特異運命座標というものに最近なった身でね。上手くその職務を全うできるか聞かせてもらえるかな。
(バッグは床に置いて手は膝に添え、そのまま視線はシャッフルする手札に向けている)
ヒッヒッヒ…それはもう、ここまで凝った装飾にした方が驚く方は驚いて下さいますから。
それに、ワタクシも「まっとう」な存在ではありませんからね。それを肌で感じ取って頂きたく…

なるほど、なるほど。特異運命座標としての仕事を出来るかどうか…仕事運というものですね
ではでは、占わせて頂きましょう…

(シャッフルしたカードの束を整え、エクレア様の前に差し出す)

どうぞ、好きな位置でカット(ダイスロール)して下さいませ。
此処なるカードの束は一つの宇宙なれば。アナタの直感に従い、アナタという要素を落とし込んで下さいませ。
ふむ。まっとうな存在じゃない、ね。なるほど。納得はしたよ。君には不可思議な雰囲気を感じられる。
特異運命座標でまっとうな存在というのも多くはないと思うがね。

宇宙とはスケールが大きいな占いの君。僕の気まぐれで宇宙が左右されると思うと些か心が弾むな。
しかしアナタは僅かに寂しさを感じる。僕の名はエクレアだ、謎の大人なお姉さんと覚えてくれたまえ。
(流れるように名を名乗った少女は、躊躇いもなくカードの束に手を伸ばす)
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ヒッヒッヒ、違いありますまい。我々は特異であるからこその存在…元世界で特異であったワタクシとて、この世界に於いてはただ一人の座標に過ぎません。全く、形無しというものです。
なるほど、エクレア様。ええ、ええ、覚えて置くと致しましょう。アナタもなかなかに個性的な方のようですからね、そうそう忘れる事はありますまい…

(カットされた束を受け取り、その山札の上からそのまま3枚のカードをめくり、三角形の形に並べる)

…さて、ではこの3枚のカードを見てみましょうか。
三角形の底辺に置いたこの2枚がアナタの「現在の状況」を表し、そして三角形の頂点にある1枚が、アナタの「未来」を表します。
はてさて、どんな運勢が出るのやら…(順にカードを表に向けてゆく)
(三角形の底辺のカードを表にすれば、そこにあるのは
正位置の『教皇』と逆位置の『正義』)

なるほど、なるほど…
正位置の教皇が意味するは、広い視野、共感、慈善、信頼、人徳。
逆位置の正義が意味するは、不誠実、不徳、不正、均衡の崩壊。

おやおや…正反対の意味を持つカードが出ましたね。
これは即ち、アナタの現状は2つの側面から解釈できると捉えられます。

まず特異運命座標としての活動において、良い出会いや支援に恵まれると出ております。
佳き指導者に恵まれ、成果に繋がる力が身につく事でしょう。
もしくは、アナタという人間の知見により、周囲を取り持つ事や安定させる役回りに立つ事にもなるといいう事かもしれません。

しかし一方で、偏った事柄を背負う事になってしまう事になるやもしれません。
問題が多く重なったり、組織の多くの中で、自らにだけ問題が集中したり…
そんな不運が続き、忙しくなれば、それが原因で心の余裕がなくなったりといった事が起きるかもしれません。

アナタの均衡はアナタや、アナタをよく知る方の力で保たれていますが、それはただ一人が頑張っている結果、なのかもしれませんね。
そうして…そんなアナタの未来を指し示すカードは…
(頂点にあたる1枚を、ゆっくり表に向ける。そこにあるのは正位置の『節制』)

ほうほう、ここで節制のカードときましたか。
このカードが持つは調和、堅実、安定、順応。
総じて落ち着き、安定した結果を意味するカードですね。

このカードが出るという事は、アナタの未来は安定傾向に落ち着くという事でしょう。
偏っていた均衡の重石は均され、適切な処遇が訪れる。
それは或いは、アナタやアナタの周囲が成長し、心の余裕が出てきた結果かもしれません。


まとめましょうか。
アナタの特異運命座標としての仕事は安定した成果を挙げる事、良縁に恵まれる事については保証されておりますが、同時に大きな偏り、または複合した問題が重なる事も同時に懸念されております。
そんな時、その偏りを良しとしたままでは、決して良い結果は訪れないでしょう。

広い視野を持ち、自らの回りを見渡し…そうですね
依頼などで築いた良縁を大事にしながら、心の余裕がある内に自らの周囲を見渡せば、自ずと問題は表層化します。
そこを均すように問題を取り除けば、安定した日々を送るに足る成長が望める事でしょう…

…こんな所でしょうかね。結果はお気に召しましたかな?

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