PandoraPartyProject

ギルドスレッド

待ち惚けの館

アルヴァの個人部屋②

アルヴァが普段過ごしている部屋。
窓からは森の木々が見え、いつも湿っぽい。

改装当時は片付いた綺麗な部屋だったが、航空猟兵のタスクと装備の整備を溜め込み過ぎて書類や装備パーツが散乱し、本人の片付け嫌いも相まって足の踏み場もない部屋になっている。

◆◆◆内装◆◆◆
・全て木造で、木の匂いがする部屋です
・家具はそれなりに揃っており、お湯を沸かすための焜炉がある
・地面は装備のパーツが沢山転がっており、足の踏み場がない
・机の上には本や書類が山積みになっており、作業不可能
・寝るためのベッドだけが安全地帯

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(これでよし、と言わんばかりに頷いて、静かに部屋の前から去っていった)

(紙袋の中には、何時ぞや掛けてもらった白い上着が、綺麗に洗濯され畳まれた状態で入っている)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…………。
(地面と比べて比較的奇麗、或いは溢れ続ける物が侵食され始めたベッドの上で横になっている)
はぁ……。
(眠ってはおらず、それはいつになく深刻な様子だった)

どうするか、どうしたものか、どうするべきか……。
(目元を腕で隠し、ブツブツと小さな声で独り言を呟いている)
…………。
(数日前まで、彼の心は荒んでいた。今は落ち着きを取り戻し大人しくしているものの、その時リビングに居たのなら彼の部屋から盛大に暴れる音が聞こえたのを知っているだろう)

……ずっとこうもしてられない、な。
(壊れた棚、壊れた箪笥、壊れた机、椅子、機械類の数々。衝動に任せてぶっ壊されたそれは、誰の目から見ても既に廃品だった)
片付け、あんまり得意じゃないんだが……。
(とはいえ、こんな埃っぽく足の踏み場もない空間に誰かを呼べるわけもないし、何より肥大化した尻尾が埃を吸って仕方がない。布団も叩けば煙のような埃が舞い上がるだろう)

…………。
(包帯で動きにくくなった身体を動かし足場のない床に足場を作ると、大きな袋を取り出しゴミと化したガラクタを一纏めにし始める。何か使い道があるかもしれないと取っておいたガラクタも、こんだけ滅茶苦茶になってしまえば使い道もくそもないゴミだ)
家具、新調するか……。
(壊れた家財の数々を見て、一つため息を吐く。全部自業自得だ)

ったく、我ながら情けないぜ。
(地面に山になっていたガラクタを複数の大袋でまとめて端っこへ寄せると、幾分かのスペースは確保できた。とりあえず彼は満足したのか、埋もれていた愛用のジャケットを身に纏う)
また怒られちまうかもしれないが、いつまでも腐ってられないからな。
(そして自室に設置された第二の玄関へ出る。満月の一歩手前、晴天の夜)

おっと、忘れる所だった。
(ハッとして自室に戻ると、自分の布団にタオルケットを自分と同じくらいの大きさに丸めて掛け布団をかける。外から覗き込んだら自分が布団をかぶって寝ているしか見えない、そんな風に調整し、改めて二階の玄関から夜空へ飛び去っていった)
ちっ、片手で包帯巻くのもなれたもんだぜ……。
(苦虫を嚙み潰したような表情と怪我は日常茶飯事になりつつある)

やっぱ前みたいな感覚で動くと、上手くいかねえな。
前の俺ならあんな奴、あんな……。
アイツを思い出すと、全身痛くて仕方ねえんだよ……。
(急に勢いよくドアが開いたかと思うと、
体のあちこちに包帯を巻いた怪しい白衣の男が飛び込んで来た)
最近なにか悩みを抱えていないか!?
喜べっ!!回言 世界のお悩み相談室の時間だぞ!!
――――――あれ、いない?
まったく、アイツは何処をほっつき歩いてるんだ。
溜まりに溜まった恩をそろそろ返して貰おうと来たんだが。
(部屋にあったコーヒーを勝手に頂き、そばに『犯人はユリーカ』と書かれた紙を置いておく。これで完全犯罪が成立、この部屋の主は誰が犯人か分からないだろう多分)
いやはや思春期の青年は手におえないな。これが若さというやつか……。
まあ野垂れ死んでいなければ徴収する機会もあるし、今はほっといてやるか。
(一人で勝手に納得すると窓から部屋を出て行った)
ようようようよう、アルヴァ!
どうしたどうした、んなしょげた顔してよお!
まあてめえが陰鬱なのはいつものことか!
(なんかいる少女。透視、物質透過、解錠なんでもござれな少女の前に侵入できない汚部屋はないのだ)
……いやまじで汚え部屋だな。なんだこりゃ。
勝手に掃除とかしておいていいか、ここ。
ノックも無しに何しに来た。
別に見られて困ることはしてねえが、団員として最低限のマナーは守ってくれ。
(虫の居所があまり良くないらしい。以前よりも少し隈が酷くなっている)

別に、俺に悩みの一つや二つくらいあっても何ら不思議には思わないだろ。
後、片付けはよしてくれ。まとめきれていない書類、大事な部品を勝手に触られたら困る。
なあに、前みたいに姿をくらまされちゃあ堪ったもんじゃねえんでな!
流石にてめえの逃げ足にゃあ追いつけねえしよ!
だがまあノックしろはごもっともで。
悪かったって。
(いけしゃあしゃあ)

はぁ、開き直っちまってるよ、こいつ。
悩み事が在りまくりなのが当然になっちまってるのは自慢にはならねえぞ?
しかもてめえの場合は一つや二つどころか百や二百あるようなもんだろ。
或いはあれもこれもと悩みに悩んでるのが全部その一つや二つに直結してるかだな。
てかそんなに大事な部品や書類ならそれこそちゃんと整理しろよ……。
……逆にその程度で、俺がガン逃げした時の対策になると思ってるのか?
悪いが団員総出したとしても、逃げだけに徹すれば捕まらない自信がある。
(至って真顔で、それが冗談のつもりではないことを物語っている)

そもそもここに帰ってくる頻度が少ないから散らかるんだ。
最近は依頼でクソ忙しいし、片付けしろっていうなら無茶に仕事を割り振ってくるローレットに文句の1つでも言ってきてくれ。
はっ、何も真っ向から追いかけっこするだけが全てじゃねえだろ。
むしろオレは殴り合い以外の方が得意なんだが?
……あと団員総出でよーいどんっつう状況ならオレやてめえがなにかするまでもなくブランシュに速攻で捕まるんじゃねえか?
(座る場所もねえんで机にでも座ってやろうかと思いつつ。
けどまあ行儀悪いのはなあっと自分の影から椅子を取り出して座る)
だいたいお節介焼きもいっぱいいるこの屋敷でんな顔晒してるんだ。
今は構ってちゃんな気分なんだろ、あんた。

依頼と真っ当な生活両立しているイレギュラーズに謝れってんだ。
それに依頼を受けるか決めてるのはてめえ自身だろうが。
(その辺に散らばってるのを資料検索)
はっ、だが言うだけはある、か。
かなりの頻度で依頼に行ってるじゃねえか。
げっそりしてたのも単純に過労かぁ?
年が明けてから約60件。平均して月10件。
確かに俺が選んで入った戦場も多いが、呼び出された依頼も多い。
(途端に疲れた様子で、あんまり直視したくない現実を見る)

恐らく今後もそれなりに依頼は来るだろう……。
……が、俺は別にそこになんら問題を感じてはいない。
キミは真っ当な生活がどうのと言ったが、そもそも航空猟兵の隊長をやると決めた時点で真っ当ではないからな。して、その決断がなければ中途半端な実力に満足し、自堕落な生活を送っていた可能性すらあるだろう。

いいかい?
別に俺は航空猟兵の隊長であるが故、自分の実力と実績に一定以上の誇りとプライドを持っている。それを身につけるために多くの依頼をこなしたのだから、過労でも依頼はきっちりこなしてみせる。

……とどのつまり、依頼が多いくらいじゃ文句は言ってもその程度ってことだよ。
月10か……。
それはなんとも。
飲まず食わずたあいかねえ身でそれだけの数とは。
つくづく身体を痛めつけるのが好きみてえだな。
しかも問題を感じてねえと来たか。
はっ、そこが一番問題なんだろが。
自堕落大いに結構、生きてなんぼだろと思うがねえ。
今のてめえは太陽に向かって飛ぶイカロスどころか、導火線に火が着いたネズミ花火じゃねえか。
推力を得るために我が身を燃やしてどうすんだよ。
(やれやれだ)
いいかい、だと?
いいわけねえだろが。
諭すように言ってんじゃねえよ。
別にてめえの実力やら実績やら誇りやらプライドやらに文句をつけるつもりはねえ。
その為に努力したっつうなら笑いはしねえよ。
まあ、きっちりこなしてみせる、ってとこに関しちゃ、てめえの大失敗見たばっかだから説得力からっきしだがよ。
……こうも考えてはくれねえか?
航空猟兵の評判に響く。
隊長のてめえが過労なんざ、航空猟兵がめちゃくちゃブラックに思われるだろうが。
そいつはてめえの本意じゃねえだろ。

ちなみに、だ。尻尾に火をつけて回し車をくるくる回してブラック充電業務を頑張ってらっしゃる隊長さんよ。
そのザマをその程度と言いやがるてめえが、それじゃあどうして、そんなにも隠しようもなくげっそりしてんだよ。
…………。
別に、お前が言いたいことが全くわかんねえとは言わない。
(息を大きく吸って、ため息を吐くように鼻を鳴らすと、紡ぐ言葉を考え出す)

生きてなんぼ。ただしそれは先が長い、未来ある奴が言って初めて成立する。
お前は俺のことを導火線に火のついたネズミ花火と例えたが、あながち間違いじゃない。
恐らく依頼に行こうが行くまいが、そう遠くない未来にこの身体は”限界”が来るだろう。
(電気をつける。割れた鏡の破片を自分へ向ける。影は映らないし、鏡にアルヴァもいない)

勿論、原因はこれもう一人の自分だけじゃないよ。
これ抜きにしてもこんな身体じゃ、イレギュラーズとして活動できる限界は目に見えてる。

確かに先日の件は俺もどうかしていたと思うよ。助けがなければ危なかった可能性もあるし、航空猟兵の評価を気にする気持ちも大いに理解できる――けど。
(少し目を逸らし、思い悩む様子を隠せないまま淡々と言葉を繋げる)

俺にはもう、それくらいしか思いつかなかった。
残されたタイムリミットを、航空猟兵の隊長として、一人のイレギュラーズとして、これ以上、その強さを身に付けるために。


……話が若干逸れたか。
俺がげっそりしていたかどうかはさておき、目の前の問題シャドウについて考えていてな。お前も以前の調査に参加してる以上、多少察しは付いているかもしれないが、早めに叩かないと
これでもまだ、俺はアルヴァ=ラドスラフで居たいんでね。
……。
…………。

いや、すまない。今した話は全て忘れてくれ、或いはここだけの話にしてほしい。
ちょっと今、あまり調子が良くないんだ。深掘りされると純粋に困る。
てめえ、オレと似たような歳だろうが。
どういう生き方すりゃあそうなるんだよ!
どれだけ削って、どれだけ捧げて生きてきたんだよ!
ああ、ああ、ああ、ああ、くそが。
か弱い。はかねえ……っ。小せえッッッ!!
見てられねえはずだ。オレですら見てられねえ!
(航空猟兵の評価?
んなもんこいつを納得させるために持ち出しただけ……とは言わない。
その評価はアイツにも関わることだ。
だとしてもだ)

やめろよ、そういうの、もうやめてくるよ。
なあ、おい、アルヴァ。
てめえだって誰かだろうが。
てめえを失いたくないやつらだっているだろうが。
オレは……やだね。
オレはやなんだよ。
自分のことは度外視で。
勝手に助けて勝手に踏み込んできて勝手にいなくなる。
そんなのはもうこりごりなんだよ。
なあ。なあ。なあ。オレにはてめえの嘆きは分かんねえ。
オレは目の前で失うことすらできなかったんだよ。
知らない場所で死なれたんだよ。
手の届かない場所でくたばったんだよ。
覚えておけ。或いは思い出せ。
見えねえ所で失うのもな、めちゃくちゃ堪えるんだよ……。

……一人で勝手にどっか行ってんじゃねえよ。
てめえはオレらの隊長なんだろが、ばーか。
オーケー。忘れはしねえが黙っとく。シャドウの話とか忘れたほうがやべえだろ。
だからまあてめえも、……いや。
覚えとけ。忘れるな。
オレがした話をここだけにしてくれるな。
……イラつきと直結している部分も多々あるが。
オレはこれでもあんたには感謝している。
てめえはがりがりがりがりがりがりがりがり自分も誰かも削っていくろくでなしだが。
紛れもなく航空猟兵の隊長だよ。
俺は俺が生きてる間に何を成せるか常に考えているだけさ。
そうすることで誰かに心配されようが、自分が傷を負うのは案外何も感じないらしい。

勿論、自分のことは大事だと思うし、結構自己中な方だと思うよ。
そう、俺は”ろくでなし”。だから睨まれようが恨まれようが俺の好きなように動く、これは航空猟兵隊長としてではなく、一人のイレギュラーズ、アルヴァ=ラドスラフとしてね。

だからシャドウも俺が必ず倒すし、誰に譲る気もない。
そうするべきだと俺が思っているからね。
さて、始めるか……。
(小汚い部屋のゴミを一点に纏めできたスペース、そこにドサリと駒を置き)

最近小手先だけの作戦が多かったからな。
今回は本腰を入れて纏めにゃ、隊長としての名が廃る。
敵の布陣はハーデス=ザビアボロスを中心とし、取り巻きに大量の死体亜竜たち。
恐らく自軍竜種たちがアンチハーデス=ザビアボロスを形成する関係上、これらは戦力としてカウントするのは難しく、かつタワーディフェンスのように守護対象になるのだろう。
(依頼の紙を見ながら、大きめの駒三つを自軍と思われる駒たちの中へ設置し)

アンチハーデス=ザビアボロスの限界200秒(20T)を迎える前にこちらはハーデス=ザビアボロスの討伐を果たさねばならない訳だが、恐らくこの三人の守護や回復等といったケアは他のイレギュラーズたちが無難に遂行してくれるだろう。
(自軍の小さな駒が大き目の駒を守るよな布陣を配置し、自分の顎に右手を当てる)
逆をいえばザビアボロス相手に200秒しかないってのはまた、絶望的だな。
姫さん相手に10人がかりで追い返すのがやっとだったことを考えると、今回ハーデス=ザビアボロスを相手するにあたって人数を減らさないことがかなり重要になってくるだろう。
(敵側に置いた非常に大きな駒の周りに自軍の小さな駒を散りばめ、唸る)

恐らく倒す要はイルミナが取得している、それは心配しなくていい。
――とはいえ、使うためには弱らせるなり、ある程度削る必要はあると想定する。

あれ……このままじゃ色々と足りなくね?
消耗系のBSを考慮すると、長期戦は避けたい。
となるとやはり、今回の場合はタンクが出張らないと持たないか。

超絶贅沢言うとBS回復を行える高性能ヒラが欲しいけど、高望みはできねえしなぁ。
――やばい、俺の人脈の薄さを呪いてえ。
いや、最悪俺がヒラやるのもアリなのか?
確かに随分前にザビーネと対峙した時は臨時ヒーラーだったが……。

……まあ、理にかなってはいるか。
結果的にそれで仲間を守れるなら本望ではあるが、焼け石に水って可能性も。
(右手でぐしゃぐしゃ頭を掻いて、友人から貰い受けたレイピアを見る)
役に立てる未来が見えねえ……。
ちょっと胃が痛くなってきた。
あー辞めだ辞め、今日は終わり。
また後日、団員の意見を聞いてから決めよう。
(ガラガラガッシャーン、駒を盛大に端へ追いやり片付け(?)て)
…………はぁ。
(ちょっと浮かない顔で、干し肉の欠片を食べている)
行き詰ってんなぁ……。
(大人はそういう時、酒に逃げれるのだろうが、生憎と未成年者だ)

確かに最最前線の奴らに比べたら劣るかもしんねぇけど、
――そんなに実力に信頼がねえかな、俺って。
(へにょりと机に頬を預け、もそもそと租借して)
――頑張ってたつもり、だったのになぁ。
(突っ伏して、独り言ちながらため息を吐く)

前線で足手纏いにならないよう、依頼も沢山熟した。
闘技場も、ベスト4以内に入れるくらいには実力を磨いた。
色んなもの失っても、それを補うために必死で努力したのに……。
(少しずつ辛くなってきたのか、涙ぐむような声になってきて)
航空猟兵の隊長だから――違う。
俺はただ、誰かに認めてもらいたかったから。
弱かった、あの頃の自分を忘れたかったから。
もう――目の前で誰も失いたくなかったから。

なのに、何故だ?
何故こんな気持ちになる?

どうして、団員の目もまともに見れなくなっちまった?
俺は、肩を並べて歩きたかっただけなのに。
一人のイレギュラーズで居たかった、それだけなのに……。
(募らせた言葉が淡々と、吐瀉するように溢れ出る)
…………。
…………。
……――ケホ。
(まただ。鉄の臭いと、手に付着する赤。誰も入ってこない様に、今更部屋に鍵をかける)

もう少し、もう少しだけでいい。
頼むから、もう少し耐えてくれ。
(虫食いの身体に鞭を打って歩き、鉄臭くなった手を流しで洗い落とす)

まだ、もう少し妹の成長を見守らねえと。
まだ、目先の問題を何も解決してねえし。
まだ、俺は――航空猟兵の隊長らしいことを、何も――愛奈――。
(処方されていた薬を飲み込み、ベッドへ横になる)

(まただ、最近間隔が狭くなっている気がする。最後まで聴力が残る、この感覚――)
次 → https://rev1.reversion.jp/guild/869/thread/22745

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