アルヴァが普段過ごしている部屋。
窓からは森の木々が見え、いつも湿っぽい。

本が詰まった本棚や寝るためのベッドなど、特に珍しいものは置いていない。

ふふ、良い笑顔ですね。では遠くない次を楽しみにしていますね。しっかりと休んでください英気を養ってくださいね(最後の一撫でをすれば「お見送りは大丈夫ですよ」と呟き部屋の外へと)

……行ってらっしゃい
(ライアに聞こえるようにそう言うと、彼は静かに目を閉じた)

ふふ。行ってきますアルヴァ様(扉を閉める前に聞こえた声に笑みを零しライアは部屋を、屋敷を後にした)

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ああks、また……（治ったばかりの身体がボロボロになりながら再び転がり込んで）

つよく、なりたい……（ベッドにうつ伏せになり）

（伝書：明日帰ります）

先に着いてしまったかな。
(扉の開閉音、久しぶりに帰ってきたものだから木の匂いが感じられる。豊穣の決戦からちょくちょく仕事に赴いているのか、身に付けていた装備はボロボロになっていた。それでも今日は健康的に帰ってきたのはイレギュラーズの生命力といったところだろう。彼は待ち人が帰るまで壊れてしまった装備の手入れをしながらゆっくり過ごすことにする)

(こんこん。ノックの音、後に)こんばんは。アルヴァ様、いらっしゃいますか？

ん、鍵は開いてるからそのまま入ってきて大丈夫だよ。
(ノックの音と聞きなれた声に、アルヴァは作業の手を止めて扉の方に声をかける)

はい、こんばんは。ふふふ、今日もお邪魔いたしますね(一言声をかけてから室内へと入って)

うん、こんばんは。いらっしゃい。
(以前よりも軽い口調になった気がする。ライアが入ってきたことを確認すると、手入れをしていた装備を1度箱の中へ、最後に会った頃の傷は癒えた様子だった)

……傷、本当にしっかりと治っているのですね。よかったです。それに口調も変わられましたか？何か心境の変化でもありましたか？(装備の収められた箱の方を一度見てから視線を貴方へと移すと安心したように微笑んだ)

お陰様で傷は完治したよ。そのあと少し怪我しちゃったけれど、それも含めて。……男らしくなりたいって思ってさ、大層な理由がある訳じゃないし、まだ慣れないけれど口調から変えてみることにしたんだ。
(まだぎこちないがそんな口調で、ずっと羽織っていた上着を椅子にかけながらその椅子に座った)

そうですか、大きな怪我はともかく小さな怪我ならば。ふふ、男の勲章としては良いのではと思いますよ？怪我をしないは難しいのだと学びましたし。なるほど、良いと思います。男らしくなりたいも立派な理由だと思いますよ(にこにことご機嫌に笑って)

それでも怪我をしないことには越さないんだけどね、仲間を護る騎士なら誉れなのかな。
俺だってもう15だし、そろそろ開けた口調で話せた方が仲間とも連携を取りやすいと思うんだ。
(前の自分が堅すぎているとアルヴァは言う。今も心境が大きく変わったわけではないが、彼なりに変わろうとしている努力が見られていて)

アルヴァ様は依頼にも結構赴かれてますしそうなるには結構な経験と力量が必要そうですね。ああ、それはそうですね。ですが、護るとしてもやはり無理はしてほしくないものですね。
ふふ、一朝一夕にはいかないでしょうが、きっと変われますよ(手を伸ばして頭をなでて)

多分、今回のラサの一件ではほぼ怪我しちゃう……かな。俺ってイレギュラーズ全体で見たらまだまだ中堅で、最前線で戦う人たちには全然及ばないからさ、早く強くならないといけないんだけど……。
(ラサで思わぬ大仕事をすることになってしまったこと、そしてそれに心配を抱いていることを素直に告げる。撫でられながらも表情はやっぱり不安そうなものになっていて)

本当に人々のためにばかり戦っていますね。なるべく大怪我がなくて済むよう祈ってますね。
気持ちが分かる、とは言えませんがそれでも焦らない方が良いですよ。アルヴァ様のペースでしっかりと強くなっていけば良いのです。上ばかり見ていては疲れてしまいますよ(撫で続けつつそう言葉をこぼして)

先月イレギュラーズになった人がもう俺より強くなっていた。
混沌肯定下に置かれたこの状況でそんなことは別に珍しくない……けれど、やっぱり悔しいって思っちゃうんだ。……上を見て、嫉妬しちゃうんだ。
(耳も尻尾も元気なさそうに垂れて、ため息交じりに彼は机の上に突っ伏してしまった)

強くありたい、と思う人は難儀ですねえ(苦笑しつつそう呟いて)
ワタクシにはその気持ちが分かりませんが、こればかりはアルヴァ様が乗り越えるべき壁なのでしょうかね。上ではなく今を見据えて自分だけの強さを手に入れるために

それでもね。
やりたいこと……決まったんだ。
(懐から何かを取り出してテーブルの上に置く。それは音符と歌が書かれた楽譜)

ふふ。ではその嫉妬も悔しさも強さに変えれるよう応援しておりますね……これは？(楽譜に目を落としつつ首を傾げて)

楽譜……っていうんだ。
楽器を演奏したり、歌を歌うための本……。
歌に魔力を込めるのって、何かかっこいい気がしてさ。
(突っ伏して頬をテーブルに付けたまま楽譜をペラペラと捲りながら)

楽譜……。これは、歌のための楽譜？でしょうか？
歌に魔力…ですか……(馴染みのないものだったらしくピンと来ていないらしい)

どちらかと言うと、指揮者向けの楽譜……かな。
これは幻想の図書館から持ってきたものだけど、練達とか深緑、天義にもあると思う。
(彼は何故か、学ばなくても楽譜を詠むことができた。何故かは分からないと言うが、これを見つけた時に何か懐かしさを感じたと言うのだ)

色々な立場の方用の楽譜がある…のですね
楽譜巡りでもしてみたいのです？どんなものがあるのかワタクシも興味がありますが(懐かしさという事は彼の過去にかかわっているのだろうかとも思ったが口には出せず)

うん、楽器のための楽譜も楽器ごとに種類が違う。
だからそうだね、色んな国の書庫を漁って『音楽』について調べてみようかな……って思う。
(楽譜を懐にしまいながらそう言って、少ない趣味が増えたと本人は喜んでいた)

それは、たとえ一曲であっても楽譜の量かなりの物になりそうですね…
楽譜ではなく音楽ですか。ふふ、良い事ですね。お土産話？というのを聞くのも楽しそうです(本人が楽しそうならいいかと思う事にしたようだ)

うん、交奏曲になると楽譜の量は多くなるし、長い曲だと演奏中に楽譜を見るのも大変だから覚えないといけないんだ。……旅の合間で新しい楽譜を見つけたら、今度からは持って帰ってこようと思う。
(ちょっと明るい顔になりながらそう言って)

それは……音楽というのは大変なものなのですね(今一度目を通しつつ自分には無理そうだと苦笑して)
ふふ、そうですか。それは楽しみですね

俺も少しくらい、冒険を楽しまないとね。
死地に居るだけじゃつまんないし、これからもこんな娯楽を取り入れて行けたらなって思う。あんまり思いつかないけどね。

ふふ、それは良い事ですね。心に余裕もできるという事です
そうですねえ…ワタクシでしたら甘味巡りとかでしょうか？あとは歴史について、はてはファッションとか？

ふむ…………。(少し考え)
そういえばオーダーメイドしていた新しい服の納期が近いから、早ければ今日にでも届くかも？
(服といっても戦闘用のものだけど、と言いながら)

おや、そうなのですか？それは楽しみですね。戦い用の一張羅というやつでしょうか？

今の姿じゃ、騎士と名乗るには少し軽装すぎるからね。
動きやすい鎧を特注してあるんだ。武器とかも新しく新調するつもり。

ふむふむなるほど。装備一新するのですね。どのようなものになるのか楽しみです

うん、俺も楽しみ。
かっこいい見た目だといいな……。
(これでも15歳の子供だから一定の憧れは持っているらしく、待ち遠しいそうな表情を浮かべていた)

ふふふ、素敵な一枚がくるとよいですね？(少しばかりほほえましくなりまた撫でた)

（撫でられて少し照れながらもこくっと頷いた）
ライアは新しい服とかその、着たりしないの？

新しいお洋服ですか？そう、ですね。考えているものなら一点ありますよ…頼むかどうかはまだ試行中ですけれど(撫でたまま微笑んで)

ん、それなら見てみたい……かな。
俺がこう言うのも変かもしれない、けど。
(撫でられながらも頬をぽりぽりと)

ふふふ、まさか変だなんて。楽しみにしてくれている人がいると頼みたくなりますし、嬉しいですよ

それなら良かった。あんまりこういう話、外でしないものだから。
(アルヴァは異性に対しての適切な接し方が分からないと言う)

ふふ、そうですね。ワタクシも縁がありませんね。ですがそうですね…お洋服で一枚もそうですけれど、その方の日常が垣間見えるお写真も見たいとは結構思っていますよ。親しい方なら尚更

確かに、そういうのも……。
直近だとシャイネンナハトとかかな？
俺も3枚くらい残せればいいなって思ってるけれど……

おや、多いですね。ふふ、どんな一枚なのかその時が待ち遠しいですね

加えて依頼も沢山だから、体がいくつあっても足りないというか。
やりたいことが多すぎてどうにもこうにも……って感じ。ライアともこうやってお話したいし

ふふ、ワタクシもこうしてアルヴァ様とお話しするのはとても楽しいですしこれからも続けていきたいですね

確かに、やりたい事が多いと手が回らなくなりそうですね。趣味も見つけてしまわれたようですし、お体壊さないように楽しんでくださいね？

そのためにまずラサの依頼から生きて帰ってこなきゃね……（苦笑いをしながら）

うん、体調管理は気を付けるようにするよ。
……もう行くの、かな？（座ったまま首を傾げてライアを見て）