気づけば2万を超えていたから建て替えよ。

で、ここはチャット代わりに使っていい場所よ。
普段の書庫以外でも話したいときとかに適当に使って頂戴。

それと、コレを見てる貴方？
『ギルド所属外の人でもおしゃべりは歓迎』よ。いつでも遊びに来て頂戴。

では、引き続きよしなに。

うーんと……？駅ってあの駅……？
そんなに大きいの……？想像出来ないな……
練達は入り組んでいて、迷子になっちゃいそうだね……

うん、少なくとも今のところは殴れる、斬れる、貫けるだね。ちょっと厄介な特性もあるけど、倒すだけなら考えなくていいしなぁ（ため息をつきながら）

なにやらどこぞの貴族の屋敷が元だと聞くからね。
司書はよくここを個人所有したもんだ。

新宿駅の方はまだ調査は甘いが。
梅田駅の拡張の仕方は人為のすれ違いを感じるね。
あれは複数の大地主がそれぞれ地下にトンネルを掘って便利にしようとした結果、それが繋がり合うと、
全体的に見れば不規則な蜘蛛の巣になってしまう……そういった現象の結果生まれたダンジョンだ。

つまり、ここにあったみんなの家をやみくもに繋げた道が地下にある感じか。それは確かに迷うなぁ。

貴族の屋敷……その経緯も機会があれば聞いてみたいね……。

再現性東京は人口の過密さがとてつもないって聞いたから……
人数と比例して駅がダンジョンのように大きくなっちゃったのかな……？

ふむふむ……ウメダ駅は一本化で作られていないんだね……

まあ、ああいった場所はなんというか、澱んでるんだよね。
人気の少ない場所、寂れた場所。
そういうのが駅の中にあれば気をつけたほうがいい、妖が出てくるだろうから。

うん、分かった覚えておこう。逆にいえば、何かを退治する、調査するとなったらそういう場所に行けばいいのか

そのとおりだろうね。
便利を見越して闇雲につなげれば。
複数ある便利な道の内一つだけが選ばれ、その他は忘れられてしまうというものだ。
そして、そこにこそ悪党も悪意も存在する。

（紙をだして、メモをしながら）なるほどなぁ、あぁ、スラムと同じ類になるんだね。

ふむふむ……(聞き入っている)
スラムは危ない人も確かにいるけど……行き場のない人たちがたまたま溜まった、
みたいな印象にも受けるかな……
病気で失業してしまったとか、能力が足りなくてスラムで生きざるをえなかった……とかそんな人もいると思う

良い暮らしが出来るのは、色んな意味で「強い人たち」の特権であるような気がするよ……

うん、本当にそう思うから、そういう人たちもなんとか生きて行けるようにとは思うのだけど、難しいなぁ。

人が人を支えるのは有限だからね……
自分を大事にしてからじゃないと、他人は助けられないしね……
ワタシは病気をしながらすごく貧乏な時期があったから……
仕方ないみたいな気持ちがあるけど……
レイリーさんは優しいからそういう人を見ると心を痛めそうだね……

心を痛めてる……かぁ、うん。
仕方ないとそう思うのは、こうね、終わりな気がしてね

まあ、この幻想じゃあ土台、そのような弱き者に寄り添う言葉は強さを獲れない。
強い貴族が強いのも、スラムの弱者が弱いのも、全てが「神の意志」であるから。
貧民に布施をするものは尊ばれるが、貧民が何故生まれるのかを考えるものには石が投げられるというものだ。

うーんと、神は乗り越えられる試練しか与えない……？みたいな……？
ちょっと違うかな……

簡単だとも。
「弱きに苦しむのは神の意志」、つまり足を潰した老人がスラムで物乞いをするのは、その老人にきっと天罰が下ったせいなのだ。
具体的には何やったのかはしらないけど、きっと多分そうなのだ。

むう……。納得いかない気がするけど……。
そういう感じなんだね……。
人の価値観を変えることはおこがましいことだから……
「そういうもの」として考えて行動しようかな……

あ、カムイグラで何かあったのかな……？

さあ、おこがましくあってもいいとは思うけどね。
この幻想は停滞の国だ、進歩を望むのならば……だ。

ふむ……あの国も色々ときな臭いからねえ。

うん、なんか起こっているというか、何かが起こる準備が起きているというか……

天罰かぁ。そういう考えもあるのか、でも、やっぱり、何とか助けたいと考えるのも大切な気がして。

レイリーさんは立派だね……ワタシは自分の事で手一杯になっちゃうな……

なら助ければいい。
喜捨は美徳だ、強きものが弱き者のために財産を手放すのは尊きことだ。
これぞ神は人を決して罰のみを与える存在ではないという証明なのだから。

う、うん、やれることはやろうと思う。確かに助けるってことは大事だから・・・

レイリーさんみたいな人がいれば、昔のワタシも苦しい思いをすることもなかったのかな……と思うから
レイリーさんのやりたいこと、応援してるよ……
ワタシが出来ないことをやろうとしてる人、やってる人は尊敬しちゃうな……

ありがとう（何か言おうとして飲み込んで）頑張るよ。やれるだけ

（ハーブティを飲んでいる）
頑張りなよ。
僕はそのあたりは酷く鈍感だ。
弱者の弱さを感じ取ることができないのだろう。

アト殿は別の視点で色々と見えているから、冷静にみられるから。
もしも、何かあったら言ってほしいし、頼みたいことあったらいつでも相談に来てくれ。内容次第では協力する。

？うん、レイリーさんがんばってね……(何を言おうとしたんだろうと思いつつ)

ワタシはワタシの事で手一杯だけど……、
最近弱い人の心を少しは理解出来るのは強みかな……って思い始めたよ

ん……人は多いほど、意見は多いほど多面的に見れるよね……
ワタシも助かると思う……

うん、弱い人の気持ちは分かるってことは良いと思うよ。そういうのは本当に大事だよ

・・・・・・じゃあ、私はもうそろそろお暇しようかな。おやすみなさい、皆善き夢を

レイリーさんおやすみなさい……

おやすみだねえ。
まあ、頼るかも、だ。
（ソファーに深く座って一息）

レイリーさんがんばり屋さんだね……応援したくなっちゃう……

ふむ……まあ、色々いるものさ。
鉄帝人は力への信奉者が多いんだが、彼女はまあ、そうだねえ……。
（ソファの上でゆらゆら）

他の鉄帝の人とは違う感じなのかな……？
ワタシはまだここのギルドに来て日が浅いから……
騎兵隊で一番槍だったレイリーさんかっこよかったなあ……

あいつは人を守ることに長けているからね。
一番に前に出るのは理に適っている。
僕は後ろにいたい方だし。

レイリーさんまるでヒーローみたいだね……。
そうなんだ？アトさんは後方のほうが得意なのかな……

いや、基本は……そもそも戦いたくないというか。
僕は「スカウト」だから。

なるほど……。ええと……、斥候とか……
諜報みたいな意味だっけ……？

斥候だね、諜報とはちょっと違うかな。
まあつまり、集団全体の安全を確保するのが僕の役目だ。
罠があるとパーティ全体が危機に陥りやすいから。

ふむふむ……情報は絶対に有利になる武器になるね……。
罠かあ……過去にどんな罠があったかとかって、聞いてもいい……？

ダイナミックなものだとダンジョンそのものが罠ってのかなあ。
既に住み着いた巨大なタコのような生物の棲家だったり。
入り込もうとする人間全てを捕食するための装置だった。

ええ……？えっと……タコさんの巣だった……？
お宝とかを求めて入る人を捕食してたのかな……
結構賢い魔獣だったのかな……

いや、そういう意味で言えば……ああ、あいつの迷宮も……（ぼんやりと考え始める）

？(アトさんが話し始めるのを待っている)

……メルカート・メイズという魔種がいた。
そいつの迷宮は高級なアーティファクトを生み出す場所で、多くの人間を引き込んだ。
迷宮そのものが、メルカートの胃袋と知らずにね。

それは厄介そうだね……。名前の通りの迷宮だったんだね……
人の欲望につけこんだんだね……

つけこんだ……とは違うんだ。
あいつは、なんていえばいいか、うん。

……冒険する人間が羨ましいから、冒険の場を用意して、そして殺し回っていたんだ。

そう、なんだ……。それを聞くと、純粋な人……ううん、
魔種だったのかなって思うね……

……あいつについて調べてたんだよ。
あいつはまあ、肌が白くて……病的なほどの白さと言うが、実際に病気だったんだ。
太陽の下に出られないほど、肌が弱くてね。