PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Blood's castle

【対談】応接間3

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


**********

1:1の対談スレッドです。
前卓は使用中なので立てておきます。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
言い方が悪かったな。お前と関わりを持った奴、中には親しい間柄になった奴も居るだろう。そいつらを置いて逝くのか、って意味だ。
……何か問題?

………人よりも永い時を生きる私たちにも、等しく死は訪れるもの。それが早いか遅いか、その違いしかない。
お前にとっちゃ問題ねぇのかもしれねぇが、俺らからしたら問題ありなんだよ。

等しく死は訪れる?あぁそうだな。だが、お前の其れは死が訪れるのを待つばかりか、自ら向かうような在り方だろ。……もう一度聞くぞ。一体何があった。(反応を確かめるように
…………。
……それを聞いて、どうするの?
聞いてから考える。…………目の前で死のうとしてる奴を見捨てられねぇんだよ。赤の他人ならともかく、特にお前みたいな奴の事がな。俺がやろうとしてるのはヒトの傷口に手突っ込むような所業だって事は分かってる。だが、どっかで一歩踏み込まなきゃ、何も分からねぇし、何も始まらねぇんだよ。……お前の事が知りたい。力になってやりたい。
お前は救って欲しいとも思ってないだろうし、力になって欲しいとも言っていない。
むしろこのままそっとしておいて欲しいとすら思ってるかもしれねぇ。
はっきり言えばこれは俺のエゴだ。自己満足にしかすぎん。
それでも良いなら聞かせてくれねぇか?なぁソフィー?(自らの本心を打ち明け)
………どうしても、というのなら……口外しないと約束して貰う。(ただ淡々と)
あぁ勿論。約束するさ。(ジッとソフィーの目を見つめ)
(あっさりと頷くものだ。全てを話すとは言っていないのだけれど‥‥)

………勇者と魔王の話は好き?
勇者と魔王の話?別に嫌いじゃねぇが、それがどうしたんだ?
……知っているのなら大丈夫。

………勇者は私を見捨てて、ヒトは私を騙し、殺した。それだけのこと。
……吸血鬼つったら俺の世界に伝わっていた伝承でも、どちらかと言えば悪側の存在だ。怪物とも言われ恐れられていた。んで、吸血鬼のお前は勇者に退治された……訳じゃねぇみたいだな。そしたら、勇者に見捨てられたなんて表現はしねぇはずだ。(まだピースが足りない。)ヒトに騙されたってどんな風にだよ?(慎重に、慎重に、言葉を重ねていく。)
……ヒトは、恐怖の対象、気に入らないもの、他とは違うものを排除しようとする。私がそれに選ばれた、それだけ。(吸血鬼、猫の特徴。どれを取っても確かに人からはかけ離れている)
………(話を聞いている限り、ソフィーが人の手によって迫害を受けたのは明白だろう。)私を殺したって、現にお前は一応だが生きてるじゃねぇか。あれか?吸血鬼の力で復活でも…………
……私がヒトだったなら、生きていなかった。(肯定。吸血鬼でなければとっくの昔に死んでいただろう)
成る程、吸血鬼だから生き延びたって訳か。死んでも生きかえ………まさか。(気づいてしまった。もしも、もしもだが、吸血鬼という存在が伝説通り[不死の存在]であるのならば?ソフィーも以前の世界では不死に近しい存在だったのではないか?彼女が語る事実と合わせれば、その先は容易に想像出来る。)なぁ、ソフィー。一体どれだけだ?(言葉を濁しながらも、問いかけてみる。)
……どうだったかな。あまり、覚えてない。
(覚えてない、と。そう口にした。)
覚えてない……ね。(思い出したくないのか、それとも本当にソフィーが覚えていない程の長い時間が流れたのか定かではないが、どちらにしても最悪だ。)なぁソフィー?お前、ヒトが憎くないのか?
…………なぜ?(かくり、と首を傾げて)
何故って、人間に騙された挙げ句殺されたんだろ?普通恨むもんだろ。
(口調から若干の戸惑いが混じるソフィーを見て思考を巡らせる)……或いはそんな感情も、お前が自ら封じ込めた、忘れ去りたい過去の記憶なのかもしれねぇな。(ソフィーの隣、ソファーに腰掛けると)……やっぱり、話す気にはなれねぇか?
……………。(暫く黙り込んでしまった。そっと、目を閉じる。私は‥‥)

………おとぎ話なら。
……ふむ、そうね…。……名前は何がいい?
……そう。あなたが決めていい。(頷く)
吸血鬼……真紅……Scarlet。いや長いな。短くしてScar(スカー)でどうだ?
……安易な気もするけど………まあいい。(微妙な顔をしつつ)

………じゃああるところに、Scarという少女がいました。でいい?
ネーミングセンスが無くて悪かったな。(渋い顔をして)

物語にしちゃ妥当な始まり方だな。進めて良いぞ。
……悪いとは言わないけど。
(言わないが、あった方がいいといえば、いい)

………彼女の住む世界は、とても住みにくかった。それは、宗教のせい。
……(恐らくは宗教による迫害や弾圧行為だろうな。それとも違う理由かもしれねぇが……)御伽噺に一々茶々いれるのも風情がねぇ、先、続けていいぞ。
……そうね。見た方が早い。
(私は元来、口下手なのだ。
どこからかふわりと本を取り出すと、
それをパタムと彼の前に置く)
ん?なんだこの本は?件の御伽噺の内容でも書かれてんのか?(置かれた本に興味を示し)
……。
(視界に入ったのは、全ては真っ白の見開き。
と、思ったのも束の間。つつ、と。無地の本に線が引かれていく。
一本ではなく、無数に。それは文字を形作り、絵を描く)

…………イージーモードとハードモード、どちらが好み?
(唐突に異世界の言葉で、そんなことを聞く。
もちろん分かるように変換されてはいるが)
……成る程な。(目の前で起こる現象に理解を示しながら)
難易度選択が出来るとは親切じゃねぇか。(恐らくこれは警告に近しいモノだろう、と考えながら)……ここまで踏み込んじまったんだ。今更後には引けねぇよ。無論ハードモードで頼むぜ。
………そう。
(なかなかに酔狂な人間もいたものだ。
得てして感情というのは不可解で、不思議で。
もちろん、それを止める術は持たないのだけど)

……『命あるものに、それは視える』。
(ぽつり、と静かに「意味ある言葉」を呟いた。
視線を向けているページに、
ぐにゃりと世界が歪み、覆われるような、不思議な感覚。
気づけば視界に映る世界は一変していた)

……見える?
(問いかける声が聞こえる。
居るのは屋根の上。
幾分どころか、
かなり視線の高さが低くなったように感じるかもしれない。
ただし、自分の意志では動かせない視線と、
遠くまでくっきりと見えるその見え方から、
何かの映像のように感じることもできるかもしれない)
(ソフィーが何かを呟いたと思った瞬間、ぐにゃりと世界が歪んだ。何かに覆われていくような感覚。頭の中がグラグラする。まるで酒に酔った時のような、視界も思考も明瞭だが。)あぁ、しっかり見えてるぜ。(気づいた時には今まで居た場所とは全く別の場所の光景を見ていた。首を動かそうとしても視線の先が変わらない事から恐らく映像に近しい物だと判断するが―――)………一体此処は何処だ?
………そこは、王都。私の元居た世界。
(活気のある街並み。
石畳の道の脇には様々な店が立ち並び、
そして様々な人種が喧嘩することもなく会話をしている。
妖精、エルフ、獣人、人間、ドワーフ。
視界に映るのは「良い街」だ)
王都って事は国の中心か。成る程な。(視線の先に映るのは様々な種族が共存しつつ、賑わっている光景。自分が元居た世界の時代区分に当てはめるなら中世だろうか。一目見ただけでも、この都は栄えていると十分に判断する事が出来た。闇はまだ見えない。)ソフィーも此処に住んでたのか?
……そう。私の住んでいた………と言えるか分からないけれど。場所。
あなたが見ているのは、私の視線。
(返答の声がふわりと遠くなる。同時に視線がゆらりと動き出す)

(彼らは種族で差別をすることもなく、ありのままに生きていた。
そんな街を見下ろしながら、屋根から屋根へ。散歩中だ。
民家、店、教会、ギルド、酒場。
よく聞こえる猫の耳は、やがて喧噪の中から会話を拾い上げた。

「おい、また人間が襲われたってさ」
「またか!? ついこの間あったばかりじゃねェか」
「ああ、何でも”また”吸血鬼の仕業らしい」
「あいつら、契約があるってェのに見境なく人間を襲いやがる」
「そう言ってやるな。ほとんどの吸血鬼は契約を守っている。お前たちも知っているだろう?」
「親方! だが俺ァ自分の女房が襲われたらと思うと心配で心配でしょうがねェ」
「あんたの言い分は分かるけどねぇ、あいつらにもあいつらなりの事情ってもんがあるんだよ。領主様だっておっしゃってたじゃないか」
「そらァそうだけどよォ」)

(そんな声と共に、拒まなければ感情もゆったりと流れ込んで来ようとする)
少なくともお前が"居た場所"ってか。今ん所、悪くは無さそうだな。

(勝手に視線が動き出す、慣れない感覚に若干の戸惑いを感じながらも、
屋根から屋根、街を見下ろしながら移動する視線に
「お前、本当に屋根の上が好きなんだな。」と心の中で苦笑する。)

……………

(コイツらが話してる内容から察するに、吸血鬼の存在は共存ってよりはルールの中で成立する関係であり、
周囲から畏怖される立場にあった訳だ。しかも権力者によって不満は抑えられ、鬱憤は溜まるばかり、か。)

…………

(会話の内容はなんとなく理解出来たが、未だソフィーが抱える闇の片鱗は見えていない。
微かに流れ込んでくる何かを識るため、さらに意識を集中させる。一体どんな感情なのか。)
(「また、か。」
流れ込んできた感情は、今の彼女とは似ても似つかないごくごく自然な、ただの少女のようなもので)

(襲われた誰とも知らない人族に、心の中でそっと手を合わせた。

確かに、吸血鬼が生きていくために、血は欠かせないものだ。無ければ死んでしまう。
しかし、吸血鬼は人間と一つの契約を結んでいるのだ。

採血して集めた血を必要な分だけ、いくらでも提供する。その代わり、人間を襲わないで欲しい。

という契約を。
これは吸血鬼である領主がサインをし、正式に交わされた契約だ。
だが、それを破るものが後を絶たない。なぜか。
生身の人間の血は、美味しいからだ。
私などはその契約が成された後に生まれ落ちた存在だから、生身の血の味なんて知らない。採血されたもので十分だ。
ただ、その契約以前から生きている古い吸血鬼たちはそうもいかないらしい。
だから度々、契約違反とわかっていながらも人間を襲う者が出る。

勿論、領主の協力の元、捕縛されて死罪に処せられるのだけれど。

そんな事情を彼らは知っているようだ。
私はそっと、その場を立ち去った。

見つかればあまりいい顔をされないだろうから)
……(憐れみ、か。ソフィー、お前は一体どうして……)

(しかし、妙だな。確かに人間側が吸血鬼に対して契約を持ちかけるのは分かる。)
(人間を襲うような相手だしな。手綱の一つでも握らないとやっていけねぇだろう。)
(問題は何故、吸血鬼の領主が"餌"の申し出を受けたか、デメリットでしかねぇはずだ。)
(人間側に吸血鬼に対抗しうる抑止力が居た?ソフィーが言ってた勇者とやらか?)

等と考察を重ねるもいまいちピンと来ない。その場から動く視線につられていく。
(辿り着いたのは、誰にも見つからない場所。
塔の上だ。ここが私の寝泊まりする場所。
そこへ帰ると、そっとベッドに丸くなる。

私は”忌み子”だ。
この世界に広く普及している宗教がある。周辺国の国教にもなっていて、かなりの勢力がある団体だ。
魔王を打倒し、勇者を支援し、神の教えを広める。
その教義の中に、こんな一節がある。

「ごく稀に、獣の特徴を持って生まれる子がいる。その子は人間の「悪」が宿った忌み子だ」と。

誰がそんなことを決めたのか分からないけれど、迷惑な話だ。
私が何かを言ってもまるで相手にされないし、ひたすら邪険に扱われる。
幸い、私は吸血鬼だから、何かをされることもないのだけど‥‥あまり良くは思われないようだ。

もういい加減に慣れた自身の境遇にため息を吐くと、ストックしてあった血液をちまちま啜る。
身体に広がる魔力に小さく身を震わせると

ひらり、と。

一通の手紙が、空から舞い落ちてきた。
梟だ。その手紙には、領主の封蝋が押されている。

あやつか。私は眠いのだ。あとで確認しよう‥‥と、いいたいところだけど。
流石に正式な領主からの手紙を無視はできないかな。
封蝋をペリリと剥ぎ取ると、両手を使わずに手紙を目の前に開く。

やあ、元気かな? 敬愛なる我が同胞よ。
此度は一つ、依頼したいことがある。無論、報酬も出る。
つい先日、また人間が同胞に襲われるなどということがあった。
嘆かわしい話だ。
ついては、まだ捕まえられていない主犯の捜索のため、手を貸して欲しい。
今日の午後、領主の館まで来てくれ。
これは正式な招集であり、命令だ。
それでは待っているよ。
領主


そういえば、さっきそんな話も聞いた。
吸血鬼が捜査に協力するのは常なのだし、きっと忙しくて手が空かないのだろう。
どうして私を選ぶのかは分からないけれど‥‥報酬が出るなら、それもいい。
暇はたっぷりあるのだし。

私は何とかベッドから這い出ることに成功すると、眠たい目を擦りながら指定された場所へと歩を進めた)
(「では、襲ったのは‥‥」
うん、あなたの勘通りで間違いない。この印は彼のものだから
「本当に間違いないんだな?」
ないといったらない。まだ疑うの?
「い、いや、そういうわけじゃない。気に障ったのなら謝ろう」
それはよかった。じゃあ捜査はこれで終わり?
「ああ、終わりだ。呼び立てて悪かったな」
報酬のためだし悪く思う必要はないとおもうけど。うん、頑張ってね。

私は人間の捜査官にふわりと笑うと、その場を離れる。
報酬の受け渡しは、郊外の建物だ。
さて、あの領主は私にどんなものをくれるんだろう。

久々にいい気分に浸りながら、私はその場所へと向かう。


領主に通されたのは、ひとつの部屋。
入ると、両手足を拘束された一人の男がそこにいた。

これは誰?
「死刑囚だよ、人間のね。人殺しをしたらしい」
ため息が出た。
人間は人間を殺す。どうして仲間を減らすような真似をするのか、はなはだ疑問だ。
それで、報酬は?
「彼さ」
……は?
「いや、そんな顔をしないでくれ。彼は死刑囚で、報酬は彼。あとは‥‥分かるだろう?」
……それは契約で禁止されているはずだけど。
「人間の捜査に協力した報酬さ。君の大好きな勇者も怒ったりしないさ」
……そんな心配してない。それに彼は友人。彼は恋人もちゃんと人間にいる。冗談でもやめてあげて。
「ははは、そんな怖い顔をしないでくれ。分かってる」
本当にいいの?
「ああ、いいとも。初めてだろう? 存分に吸うといい」
…………。

そっと、男に近づく。死刑囚だという彼は動くこともなく、そこにいた。
首筋から、血の匂いがする。まだ暖かな、魔力の気配。

……いただきます。

がぶり、と。
私は彼の首筋に噛みついた。

牙が皮膚を破り、暖かな血へ触れる。
それを私はそっと、飲み込んだ。

――嗚呼。これが、生身の血の味‥‥。

気が付けば、夢中で血を飲み干す自分がいた。
甘く爽やかで濃厚な味か口に広がり、巡る魔力がぞわりと体中に広がっていく充足感。
確かにこれは、クセになりそうだ。

その時私は、気づいていなかったのだ。領主がいつの間にかいなくなっていることに。

ガチャリ。背後の扉が開く音。

既に男は私の腕の中で、冷たくなっている。
食事中に入ってくるのは誰だろう)
(くるりと後ろを振り向くと、そこにいたのは。
私の友人の勇者。それに、数人の人間兵士と、吸血鬼の戦士。

やっほー、勇者。どうかしたの?

「……お前………」

なに?

「………俺は、信じてたんだ。お前を。………捕らえろ、連れていけ。」

私は何も言う間もなく、人間と吸血鬼の兵士たちに取り押さえられた。
手も足も動かせない。
いったい、どうして。

「……安らかに眠ってくれ」

勇者が、私が吸い尽くして干からびた遺体の目をそっと閉じる。
見回せば、領主の姿はどこにもない。

………まさか。

違う、私はそんなことはしてない。これは報酬で…!

「連行しろ、気をつけろよ。そいつ、強いから」

まって、勇者。私の話を!!
ゆうしゃ!!!


暴れながらそこまで言ったところで、首筋に思い衝撃。
意識が暗闇に沈んだ)

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM