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Blood's castle

【対談】応接間3

貴方がその階段を降りる時、願えばこの場所へと辿り着くことになるだろう。
椅子が二つに、机が一つ。飾られた調度品。
シンプルではあるが落ち着ける、そんな部屋。
階段を歩く貴方の思い描く通りに、この部屋は変化する。

光を嫌うなら、どこまでも暗く。
闇を嫌うなら、どこまでも明るく。

そんな風に。


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1:1の対談スレッドです。
前卓は使用中なので立てておきます。

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(辿り着いたのは、誰にも見つからない場所。
塔の上だ。ここが私の寝泊まりする場所。
そこへ帰ると、そっとベッドに丸くなる。

私は”忌み子”だ。
この世界に広く普及している宗教がある。周辺国の国教にもなっていて、かなりの勢力がある団体だ。
魔王を打倒し、勇者を支援し、神の教えを広める。
その教義の中に、こんな一節がある。

「ごく稀に、獣の特徴を持って生まれる子がいる。その子は人間の「悪」が宿った忌み子だ」と。

誰がそんなことを決めたのか分からないけれど、迷惑な話だ。
私が何かを言ってもまるで相手にされないし、ひたすら邪険に扱われる。
幸い、私は吸血鬼だから、何かをされることもないのだけど‥‥あまり良くは思われないようだ。

もういい加減に慣れた自身の境遇にため息を吐くと、ストックしてあった血液をちまちま啜る。
身体に広がる魔力に小さく身を震わせると

ひらり、と。

一通の手紙が、空から舞い落ちてきた。
梟だ。その手紙には、領主の封蝋が押されている。

あやつか。私は眠いのだ。あとで確認しよう‥‥と、いいたいところだけど。
流石に正式な領主からの手紙を無視はできないかな。
封蝋をペリリと剥ぎ取ると、両手を使わずに手紙を目の前に開く。

やあ、元気かな? 敬愛なる我が同胞よ。
此度は一つ、依頼したいことがある。無論、報酬も出る。
つい先日、また人間が同胞に襲われるなどということがあった。
嘆かわしい話だ。
ついては、まだ捕まえられていない主犯の捜索のため、手を貸して欲しい。
今日の午後、領主の館まで来てくれ。
これは正式な招集であり、命令だ。
それでは待っているよ。
領主


そういえば、さっきそんな話も聞いた。
吸血鬼が捜査に協力するのは常なのだし、きっと忙しくて手が空かないのだろう。
どうして私を選ぶのかは分からないけれど‥‥報酬が出るなら、それもいい。
暇はたっぷりあるのだし。

私は何とかベッドから這い出ることに成功すると、眠たい目を擦りながら指定された場所へと歩を進めた)

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