PandoraPartyProject

ギルドスレッド

水繭屋

◆日常RP◆ 水澄む

店を開けて暫く経った。
秋の風が店先の灯火石を微かに揺らす。

店主の青年は店の奥で何やら整理の真っ最中。
店を開けた、とは言え何かと材料仕入れの多いものを扱っている。

それに加えて店主の収集物、店に自生しているかのように並ぶ様々な石。
どこかひんやりとして、少し湿り気を感じる店内で石たちは生き生きとして見える。


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(店先の不思議な石に興味をそそられて、ふらっと店へ立ち寄る)

……ほう。
宝石とか貴金属……ラグジュアリという意味で石や鉱物を扱う店はよくあるが、これは珍しいね。

(鼻先を少し上向けて、その場の匂いを嗅いだ。
森のものとも海のものとも違う、冷たい石の匂いだろうか)
(そーっと戸を開けて、ゆっくり店内へと)

ん…?(入ってすぐに、嗅いだことのない不思議な匂い)

あ、の...お邪魔します、私も、お店の雰囲気が気になって。
色々見せてもらっても、いいですか?
(もう一人の客人の後ろから、店の奥にいる青年に声をかける)

...見た事ない形...この子たち...(原石なのかな?)
(ごそごそ、ばたばた)
(店の奥で何やらたくさんの箱をひっくり返したり、入れたりを繰り返していた青年は突然聞こえた声に驚いた様子で顔を上げる)
おわっ…!
(顔を上げて更に驚いた。そこには美しい黒い毛並み、そして青年の気を惹くには十分過ぎる立派な角を持つ姿)
……あー、すいません!
ちょっとこっちに気を取られてて…
(苦笑いしながら箱を更に置くへ押し退けながら)

おお、お客さん違いが分かるひとなんだね。
(闇夜に似た色の客人の言葉に、瞳が輝く)
こいつらは確かに加工されて宝石って呼ばれたり、アクセサリーになったりするのもいるけど。
オレはそのままの姿が好きでさ、なるべくそうあれるようにしてるんだよ。
(闇夜の客人に話し掛けていたところへ再び扉が開くと、まるで合図の如く近くの石から鈴の様な音が零れた)
ん、いらっしゃいませ。
どーぞ、どーぞ。覗いてくだけでも大歓迎だよ。
(店を開いて少し経つが、客足はまだまだ少ない)
(入って来た少女の姿に瞬きをした。きっとブルーブラッドの少女だろう、ふわふわの耳が目についた)

珍しい?
さっきも話してたんだけど、加工とかされる前の姿なんだ、こいつら。
(微笑んで言いながら、身の回りの整理を再開する)
(店主の顔を見留めると、慌てないようにと手で制する仕草)
いや、気にしないで欲しい。
ここに並ぶものを買い付ける持ち合わせも、磨いて捌くコネもないのでね。
おそらくただの冷やかしになるだろうから。
(店主であろう青年の言葉を聞き、あらためて店の中を見回す)
違いが分かると言われても、君のような専門家ではないがね。
好きだというその言葉通り、君はこれらを大事にしているのだろう。
この扱い方を見るだけでも、路傍に転がる石ころとの違いは分かるさ。
しかし、そのままの……ね。

……おっと。
済まないね、お嬢さん。
(後ろの少女に気付くと、石たちにぶつからないように注意しつつ店内への道を譲る)
君のようなお嬢さんは、磨いた後の方がお好きかな?
ありがとうございます、では、見させて頂きます。
(ぺこ、と、お辞儀を返して)
(説明を受けて、改めてまじまじと、石を見つめて)

やっぱり、原石の状態なのですね…とても綺麗。
それと、とても大事にされているのですね、嬉しそうなお顔をしている気がします。
(ラピスラズリの瞳に、石の中の輝きがキラキラと映り込んで)

大丈夫です、私の方こそ、この尻尾がお邪魔になっていないでしょうか?
(道を譲って貰った事に気づいて、目の前の紳士さんを改めて見上げて)

私みたいな子供には、まだ宝石は…(恥ずかしそうに、首を横に振って)
綺麗なものは好きです、でも、それを身に着けられるようになるのは、まだまだ先の事ですし。どちらかと言えば、生まれたままの…、磨かれる前のものに魅かれるかもしれません。
(制されればきょとんとしていたが、その言葉に頬を緩めた)
そう、すか?じゃあお言葉に甘えて。
いやあ、商売始めたって言ってもまだまだ慣れないことが多くて。
お客さんみたいな、きっちりした雰囲気の人は特に緊張しちゃんですよね。
(見掛けで判断しちゃいけないんだけど、と付け加えて)

…そーゆう、もんです?
へへ、でもそう言われると嬉しいなあ。
オレはこいつらと居たくってここやってるみたいなもんだし。
(少女にも嬉しい言葉を掛けられ、照れくさそうにフードを被ったままの頭を掻いた)
ありがと、ございます。
嬉しそうな顔…そっかな、機嫌良いと良いんだけど。
今日はお客さんが多くて喜んでるのかもしれない。
ここにいるのは、ひとと関わることが好きなやつが殆どだし。

(そこまで話して、あれっと首を傾げた)
(二人の言葉を反芻して……)
あ、そいつら売り物じゃないんで。
うち石屋じゃないっすよ。

(しれっとそう言うと改めて店内を見渡した)
そっかあ、やっぱ石屋に見えるかな。
(少女を見返し、自分にも生えている尻尾をひとつ振ってみせる)
尻尾はお互い様だよ、お嬢さん。
であれば、より大きいものが配慮を示すべきだ。
それだけ世界の大きさに対して図々しいのだからね、これは仕方がない。

……ふむ。
いや、君は大人びた感性を持っているよ。
私の見たところ、君がそれを望めばいつでもレディになれるだろう。
(表情の読み取りづらい顔で、おそらくは微笑んだ)
はははは。
きっちりしたなどと言われるとこちらが恐縮してしまう。
これで悪徳と堕落の権化のように言われたことも一度や二度ではないし、
ある種の人々にとっては「きっちりしてなさ」は折り紙付きなのだよ、私は。
ま、それは他人のそら似も甚だしいといったところのなのだが……
とにかくそういうことだから、あまり気を遣わないでくれたまえ。
(軽口と共に、店主に向けておどけたように肩をすくめてみせる)

(石は売り物ではないと聞くと、一瞬沈黙し考え込む)
……つまりこれは君の趣味であって、商品ではないのかね?
出すところへ出せばきちんとした値が付くだろうに。
いや……むしろ、そうでなければ値が付くものというのは……。
(あらためて店内を見回してみるが、それらしい物を見出すに至らない……)
艶のあるおひげが、とても素敵だなと思いましたが…
尻尾もお持ちだったのですね?(にっこり微笑んで)
他の方へ配慮をしないといけないのは、大きさは関係ないと…思います。
小さな私でも、その心がけは平等に持っていなければ…です。

それでも、お気づかいを頂いて、ありがとう…ございます。
私は名を、セレネと申します。そう言って頂けて、嬉しいです。
(ローブの端をつまんで、丁寧にお辞儀。
 「レディ」という慣れない言葉に、とまどいながらもお礼を述べて)
この子たちは、店主さんの大事…だったのですね、ごめんなさい。
お店に置いてあるものなので、つい、そう思ってしまいました。

はい、喜んでくれてるといいなと思います。(にっこり笑って)
見ているだけで、こんなに気持ちが落ち着くというか…。
幼い頃、自然界のものには、それぞれ、皆、精霊が宿っている。
もの言わぬ植物、石、風…水…そう…教えてもらった事があります。
(しばらくの間、考えて、店に入ったときの事を思い出しながら)

…もしかして、お店に入ってきたときの、不思議な匂いに関係があるのでしょうか?
(首を傾げ、唯一、心に引っかかった箇所を、ぽつりと声に出して)

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