デスクとソファー、簡素なベッドのある部屋。

デスクの上には情報収集用に練達から取り寄せたジャンク品から組み立てたパソコンが。
どうやら情報系列への観覧には使える様子。（今後機能がグレードアップする可能性あり）

ちなみに、手芸用品はクローゼットの中に綺麗に整頓されている。
（暗器系は分かり難い所にしまい込んで居る様子）

ん。(受け取ると上着の裏に付けてあるホルダーに仕舞う。この上着が自分の装備なので滅多な事では脱がない奴。召喚された当時の上着貸したのはカウントしたらダメ)

泊ってはいかねえんだっけ？(ダレンとの会話顧みて)俺が居ると寝れねえとかあるなら寝れるところ行けよ。

オマエも寝れねェンじゃねェの、慣れない別のヤツの気配があると
オレは…単に、よそのテリトリーで寝るのが苦手なだけだ
無防備な状態だし…な

アンタなら平気だと思う。(ズバッ)(特に何も考えて無い顔で当然のように言った)
…苦手なら無理するなって言ってんだよ。無防備なとこ見せるのも無理ならしなくていいし

根拠は勘か
無理はしねェさ…オマエじゃあるまいしな（くすぐったそうにして顔をそらし）

まぁ、なんとなく。（柔らかく笑みを見せ）

…ん、それでいい。…獣の姿で玉になるのもクランって認めるまではアンタする気ねえだろ？

………俺は、区切り…アンタがクランにしてくれるなら、…父さんと母さんにもう大丈夫とか言えそうなんだけどな……

俺は、自分が両親が望んでないことをしている自覚がある。……俺が生きることを両親は望んだのに、俺はソレを中々出来なくて……

……目に拘るのは、この両目のは両親の色なんだ。赤いのが父さん、蒼が母さんの目の色。これだけは失いたくないんだ。…絶対に

……（思わず目をそらし）

玉…いや、あれは街角でもやってるが？
やる気がねェのは腹出す事くらいだ

…お互い逆な事言ってンな…
オレはオマエが復讐の区切りつけたらクランにするって言うし、オマエはクランになる事で区切りだって言う…

今生きてるだろうがよ
つかな、復讐は故人が望むのはありえねェ、死んでるンだからな
復讐を望むのはいつだって生きてる方だ
それがねェといつまでたっても憎しみが消せねェからやってるだけだ

…知ってるよ、大事にしてるって事くらい
分かってて、その上で攻撃してンだオレは
…オマエに嫌われるだろうとは思うけどな

……卵と鶏ってか？

………復讐、なぁ。……今迄それしか見えてなくて、周りを求めた事も無かったから。銀影と出会って、色々あって……ダレンと再開して、また色々…。

ん。憎しみより勝りそうなモン見つけけてるのに…な。

………なあ、俺、家族が欲しい。復讐より、幸せが欲しい。愛情、家族に求めたい。

………だから、俺の家族になってくれねえ？クランにしてくれねえかな。

……攻撃された瞬間はカッとなったけどさ、嫌いとかの感情無えよ。

それだそれ、どっちが先かってヤツ

意外と見回しゃ…悪くねェだろ、オマエの周りの世界もよ

……オマエ…（驚いた顔で見て）
（黙ってから何かを考えている様子）

…ねェのか？分かっててやったンだぞ？

…正直、俺はどっちが先でも求めたいモン同じだからな。

復讐は精神的にもキツイ癖に暗殺者して…弔いにもならない様な殺しして。
……ん。真っ暗闇から出てかなかったのは少し前に気が付いてる。
俺の周りの世界は光が照らしてるのに俺は日向に行かなかった。…これも知り合いに言われたな…

んで、やっと家族って求めたい相手、俺が父さんと母さんから離れて求めたい相手が今、やっと見えた。

多分、他の奴で今まで踏み込めなかったのは家族として、群れとして見てくれるかどうかわからなかったからだろうな…銀影も恋人だったし。

俺が求めてるのはそれじゃなかった。…銀影には殴られる覚悟もあるし、追い出される、嫌われる覚悟も出来てる。俺の勘違いで恋人にとか…。
暖かかったけどな？銀影は銀影で好きな人間だ。ダレンも好き。マリアも好きだし、ウィリアムも好きな奴だ。

でも、皆俺に家族として接するとか求めてくれなかったし。

ねぇよ。じゃなきゃこんな事言わねえし

鶏肉好きだもんなァ…（すっとぼけ）

そうかよ…イイ出会いだったな
言ってくれるヤツいたンじゃねェか

恋人な…大概先には家族があるモンじゃねェ？

…ワガママな事言ってるって自覚はあるよな？傲慢な事も

…そうか、そうだよな…

勢い…ではなさそうだがな…
オレがオマエの求めてるモン与えられるかは分かンねェ
そン時に離れようったってそうは行かねェぞ？

それに、オマエの本当の家族のような、無限大の愛なンざ絶対無理だからな？分かってンのか？（若干喧嘩を売るような口調だが、表情も目も真剣そのもので見極めようと相手を見据えている）

俺、何時も使わねえ口必死で使って伝えてんだからとぼけるなよ。

ああ、居たのに中々俺が区切れなかったんだ。幸せをくれてたのに拾いに行かなかった。

それに気がついたんだよ。俺は、そもそも恋人求めるほど大人になってない。アンタの言うとおり、家族と過ごしていたいだけの子供だ。

我儘言ってるのも、傲慢なこと言ってる自覚もある。そのうえで、アンタとクランになりたいって言ってる。

今までの色んな人間と接してきて、俺自身をしっかり見て言ってる。
俺は、家族と離れるなんて二度とゴメンだ。んで、クランになったら離れるな、裏切るなって言ってくれてるアンタとクランになりたい。

俺の求めてるのは繋がりだ。切っても切れないような、そんなつながりが欲しい。

分かってる。無限大の愛情なんて親でもいつか子供には独り立ちさせるんだ。それはガキの頃に、独り立ち前に注ぐものだろ。
アンタと繋がりが欲しい。家族っていう繋がりが。だからクランになりたい。
（目には一変の曇もない。何時もの様に躊躇う口調でもない。相手の目を真剣に見て自分の言葉で伝えようとした）

多少とぼけねェとやってらンねェよ…クソ小っ恥ずかしくて…（よく見ると若干目元が赤い）

（全て聞き終わってからしばらく黙って）
…はァ…こりゃ…なンつーか、参った…
予想外だし、驚いたし…しかも、勢いでもねェ感じだしな…
徹夜のテンションでもねェし、酒飲んでるワケでもねェし…
…どーしたモンかなホント…（髪をガシガシと掻き）

俺も正直こんな伝えようって、自分で伝えなきゃ駄目だってなったの初めてだからな…自分自身必死にアンタとクランになりたいって考えてんだろうなとしか言えねえわ。
……もしかしてさ、酒に酔わせた勢いで俺がクランになりたいって、勢いで言わせて俺が真剣かどうか確かめる気だったとかか？……正直そのやり方をやってたなら巫山戯んなって言っとくからな。

俺はアンタの嫌だって事に踏み込む気は最初からなかった。またたびに酔ったときにもそれ変わらなかったほどにはちゃんと考えてたんだ。だから、試してたなら巫山戯んなって怒るからな。試したかどうかを隠すのもするなよ。怒られるくらいの覚悟はしててくれ。

……今決めないなら別にそれでいい。俺の言葉がアンタが決断するに足りなかったってだけだから。

ンな事考えてねェよ
試した覚えもねェ…
愚痴を吐き出させようとした、そンだけだ馬ァ鹿

足りないじゃなく…逆だ馬鹿
ありすぎてどう答えりゃイインだか分かンねェンだよ

あ、ごめん。変に勘ぐったわ…

…え、足りないから保留にするつもりだったんじゃねえの？まだまだ認められねえって事かと…

いや…イイ、他人は信じるな、疑ってかかれ

そンだけ熱烈に誘われちゃァなァ…

まあ、そりゃな。

…んで、アンタは俺のことは他人認識なのかどうか聞きたい。あー…ハッキリ言うわ。

俺はクランにして貰えんの？

…なれ

オマエに返せるモンはねェだろうし、オマエが別のクランを見つけるかもしれねェ
新しく作るかもしれねェ
…いつか、どちらかが先に逝くかもしれねェ

でも、その時までは…
…その時までは、クランとして生きろ

他人は疑ってかかるに決まってんだろって意味だ。

ん、ありがとう。今から、俺はアンタのクランだ。自分で他の…俺の言い方だと群れだな。それを作るまで、それかどっちかが死ぬまでな。

分かってるよ

…っあー…らしくねェ事言った
酒！酒はねェのか！（恥ずかしいのか乱暴に）

…あー。俺もそれに同意見だわ。つか、半生分くらい喋ったんじゃねえの…
……(あるけどこの状態で見てたいなーとか考えてる)

そうだないつも以上に喋ってたな！
…オイ、ねェのかまさか…

…俺を信用するか、信用しないかで答えが変わります。さあどっちがいいですか(

は？…なンでいきなりンな似合わねェ話し方してンだ
信用、は…そりゃ…それなりにしてるが…（尻尾が落ち着かなげに動く）

ん？俺ばっかりアンタに信用してるって事を伝えてるの癪だから。

…それなり？んじゃ酒は出さねえかなー。…俺、素直になって欲しいんだけどなー。(期待した目と尻尾の動き)

……オマエなァ…ッ…！

…してる！してるさ！
クランにさせるくらいは信じてるわ馬ァ 鹿！！！（自棄）

ん、そっか。(滅茶苦茶嬉しそうな顔で尻尾が一度ゆらり)

んじゃご褒美で酒な。(冷やしてあるのとグラス二つ取ってくる)

オマエ酒を盾にするなンざ卑怯だぞこの野郎…！！

くっそ…！（グラスを受け取ろうと）

まあまあ。盾にしてまで素直な意見聞きたかったんだよ。

今滅茶苦茶嬉しいし(互いのグラスに日本酒を五分五分で注ぎ)異世界に兄弟の盃ってのあるらしいんだが、それやろうぜ。同時に飲み干してグラス叩き付けて割るんだと

素直…言わされた感が強いンだが…

姉弟ってより親子のが近いと思うがなァ…オマエガキだし
…グラス勿体ねェなァ…つか、それ時間帯とかねェのかよ？

アンタは思って無きゃ言わねえだろ。俺よりも素直じゃねえし、無理やり聞くしかねぇじゃねえか

形だから良いんだよ。あと、俺も酒が同じ量飲みたい。親子だと俺の方が量少なくなるだろ。
つべこべうるせえな。やりたくなきゃ断れよ

…うるせェなンで知ってンだ、馬鹿が…（グルルと唸り）

自分のが少ないのがやだって…そこまでオマエ酒好きだっけか？
まァ、量は同じでイイけどよォ
…やりたくないとは言ってねェだろうよ？

何となく。(同類の勘)アンタだって酒呑ませて愚痴聞こうとしただろ。似たようなもんだって事にしといてくれ。

気分的に一緒に呑みたいから。好きとかそう言うのじゃ無くてな。
…ん、そか。良かった。(相手の意思を確認できたのでグラスを軽く挙げ、同じタイミングで口にしようと)

…それはそれだろうがよ…ったく…

ふゥン…
…（横目で見つつ、くいっと傾け、飲み干す）

ん。

(同じく飲み干すと一応形としてやりたかったらしく、思い切り叩き付ける。ガッシャーン！)
……掃除しねえと。あと、手袋してて良かった

（同じく叩き割り、無残な音が響き渡る）
掃除…手伝うさ
オレも散らかしたしな

ん、おう。
…怪我してねえ？(心配)
(酒瓶をテーブルに置くとミニ塵取りと箒、布巾を持って来てバリガには布巾を差し出した)

…そういや住処とかどうすんだ？

してねェよ、大丈夫だ…オマエこそしてねェだろうな（布巾を受け取りながら）

あー…適当な巣穴見つけなきゃなァ…

ん、俺もしてねえよ。(グラスの破片チャッチャカ片していく)

俺、此処よりもそっち行った方が良いのかな。それなら銀影にも話付けて来ねえと。一応、席置いときたいなとは思うってのも伝えたいし。…まあ、此処の仕事してたいなって。

そう、か？ならイイ（濡れた部分等を拭いていき）

好きにすればイイ
ここは居心地がイイだろう？それに、オマエはもっと人と関われる場所の方がイイ
どうせオレんとこは見つけるのに時間かかるだろうしな…

おう。(回収した破片を適当な袋に入れて口を縛り)

ん。じゃあ巣穴決まったら教えてくれよ。そっちでアンタと寝泊まりしたいし。こっちは事情話して仕事用に使う

…そうかよ

…勝手にしろ（尾が機嫌よく揺れ）

ん、好きに過ごしにいくわ。

…あ、俺日当たりのいい場所とか、あと夏場涼しい日陰が近くにあるところ希望。
それと、決まるまでこの部屋に居るとかダメか？

そこらはネコ科として外せねェよなァ…
かといって暑い場所はオマエ無理だろうだしなァ
寒いのは以ての外だ

…ここに？オレが？（目を丸くし）

だろ。あ、近場に水浴びできるとことかも欲しいわな。飲み水確保したいし、飯狩るのに便利だし(普通に野生の生活を想定してる)

ん、此処に、アンタが。宿代浮くし、家族って認めて貰えたから一緒に過ごしたいなーと。

…キャンプか野営でもやるつもりかオマエは

……（少し考え）

…邪魔じゃなけりゃ、そうする（獣化して適当な床に丸くなり）

え、巣穴って言ったから。

…ん。(尻尾ゆらん。すごくうれしそう)
……俺も一緒に丸くなっていいか？(そわ…)

そう呼んだだけで別に本当に巣穴なわけじゃねェから！

…オマエベッドで寝ろ、近くにするから（ベッド近くに移動し）

なんだ、そういう事か。

……ん。玉になりたかった…(尻尾と耳しゅーん)

…玉って猫玉かオマエ！
…仕方ねェな…（ベッドに上がり、丸くなる）