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ギルドスレッド

美少女道場

【模擬戦】美少年地獄(サンドバッグ編)

【祝 EXA80記念ぱーちー 祝】

……みたいなトンチキな言葉が力強い毛筆で書かれて額縁に入れてある道場。
ゲンダイニホン風のやたら冬寒い板張りタイプの道場である。

大体そんな感じの美少女道場の一角で何かが起ころうとしていた。
片方は機嫌よさそうな様子で、もう片方は……。

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いろいろ言いたいことはあるからその大概は飲み込んでやるが、サンドバッグ編ってなんだよ。
解せねえよ。
サンドバッグ、サンドバッグ、久々のEXA計測サンドバッグ~♪
(微妙に調子っぱずれな歌を歌いながら今にもクルクル回りだしそうなテンションでシャドーしているのは美少女道場のヌシである。
曲がりなりにも点描を身に纏い、更にはレースのオーラを纏わんとする途中にある美少女は動く度にシャラララーとか音が鳴るし、拳を高速で動かしても暴力的な風切り音はせずに精々点描のエフェクトがキラキラするくらいだ。
お肌の調子はいつでももちぷにで、前にもまして清楚――さっぱりとして清らかな様、美少女的に言うと無駄のない流れるような動き――さを感じさせる佇まいは「以前」よりも力を増したと感じさせる……感じるかな……。多分感じさせるということにしておこう)
うるせーてめーさては人の話1グラムも聞いてねえな。
あと誰がサンドバッグだ美少年と呼べ、美少年と。
もうその一言と態度だけでどういう目に遭うか大体わかったわ。
うむ、これは失礼した美少年(サンドバッグ)。物分かりのよい貴殿は好ましいのである。
あっ、必殺もブレイクも使わないからあんしんしたまい。
張っても良いぞ!物理無効のやつとか!!!今ないの知っておるが!!!
ルビを隠せ。ルビを。
あと無意識で言ってる嫌味も隠せ。
不愉快この上ねえわ。生殺与奪の権利握ってるみたいに言うんじゃねぇ。
(スラリと腰に佩いていた細剣を抜き、陣を描くように空を切る。
 途端、毒花が香るように甘く、強く、危険で、悪意に満ちた気が溢れる。
 封は切られ、彼が結ぶ数々の契約が『攻撃的』な姿勢で差し向けられようとしている。)

なによりも。
それを前提にしてもボクをただただサンドバッグにできると思ってるその姿勢が気に入らない。
たまには力関係ってやつをわからせてやるよ。可愛らしいお嬢さん。
よし。

(動きが停まる。スカートの裾が落ちて、毛先が楽し気に踊るのを止める)

やるか。

【先攻後攻判定】
57
ああ。

(気怠そうに切先を突き付ける。
 どこか芝居がかっていて、演出染みている動作。
 それを合図に『なにか』の悪意が動き出そうとしている……)

やられてしまえ。

【先攻後攻判定】
68
(するりと遊惰に切っ先が踊る。

 その切っ先は振り撒かれる悪意とともに…………

 ………彼自身の心の臓腑を貫いた。
 普通の人間であるなら間違いなく死ぬが、セレマという用心深い魔術師にとってはそうではない。
 契約の魔性達との契約があり、そして彼自身が債務を支払い続ける限り、彼は常に再定義される。
 傷口からは血ではなく、黒い靄のかかった瘴気が溢れるばかりで、彼は平然としていた。)
スウィンバーン……ボクの生命の3割を占有する死霊騎士。
これを害したものは損害を彼自身の手によって取り立てられなければならない。
当然それはボク自身も例外ではないが……契約はボクの専門だ。
それを捻じ曲げる術も持っている。

(細剣が臓腑から引き抜かれた……鮮血に代わって夥しい量の瘴気が溢れる。
 暗雲と濃霧のごとき闇から響く蹄鉄、鎧の金擦れ、錆と腐敗と死の匂い。
 生者を憎む死霊騎士の『影』がそこに現出し、悪意を持ってお前を睨む。)

『供儀への指名』。
ボクが犯した契約違反は、ボクの代わりにお前が支払え。
たまにはボクの代わりに苦しんでみるといい。


(咆哮とともに闇の雲を纏って騎士が、馬が駆ける。
 甲冑の奥からぎらつく眼が、お前の血肉を、魂をよこせと叫んだ。
 折れた馬上槍は床を切り裂くでなく、乱暴に抉り、めくりあげながら迫るだろう。)
(紺色の目に星がキラキラと散っている様は夜空のようだ。
夜空の様に誰の事も見ずにただ空間を見ていた。
魔力の上昇、心臓の損傷、あれなるは自分の傷を移す原始呪術に似ていたが、系統は全くの別種であるらしい。
闇を纏う騎士を前にしても美少女は変わらずに清楚を保っていた。
僅かに俯き、手を前で組み、停まって――歩いた)
(空間が撓む。オーラが燐光の様にたなびく毛先を追いかけて散る。
その先は折れた馬上槍の目前。早々に勝負を捨てたか、否。
嫋やかな白い指先は一瞬のうちに百度、二百度と打撃を生み出す。
道場の床を踏み荒らしながら突撃する騎士に対して同じように突撃を敢行したのである。
それは確かに騎士の悪意をいなし、を受け止めるに足りるものだったが)

……貴殿、此処で滅ぼせる類のではないな。

(しかし攻防は一瞬であった。やおら騎士の肩口に手を置いてひらりと、道場の天井も走りつつ、飛べば美少年は目前の位置になろう)

美少年よ。アレちょっと強いぞ。

(足止め付与して逃げる程度には。そして――)

生命の占有なんぞするからには、強力につながっているのであろうが。

(術者を直接攻撃しようとする程度には。
ぐい、と美少年の手首を取ろうとするだけの動作であるが、この美少女は知っている。
手首から体を操作する術……何処の位置にどれくらい力を入れれば心臓が止まるのかを)
(恨めし気に百合子を睨む騎士は、その姿を捕まえようとして手を伸ばし…
 ……そのまま影と霞になって消える。「時間切れ」だ。)


ああ、殺されるかねないほど強かった。
(これで抑えられるとは思っていなかったが、食い止めることもできないか。
 魔性の「影」に過ぎないとはいえここまで役立たずだと興も冷める。)

(さて、問題はここから。
 自身の防御を「再定義」という形で魔性達に預けている都合
 自身の身体能力に関してはよく見積もっても凡人程度。
 つまりこの距離においてはあらゆる主導権をこいつに渡さざるを得ないということ。
 当然なすすべもなく手首を取られる。引かれる。)
(心臓にかかる不意の違和感。
 気付いたころには遅く、感覚は苦悶と暗転という形に変わる。
 もとより非常に脆い身体は、その拳法に対して一切の抵抗もできないまま鼓動を止めてしまう。
 脚が重い、呼吸をしているのに苦しい、陸の上にいながら溺れているような錯覚。
 例えセレマといえども、ダメージ以外の形で内臓機能の阻害に対する抵抗は備えていない。)
(そう、それがアルベドなる過去のセレマの複製品でしかない存在であったなら。
 この瞬間に彼の意識は途切れていたろう。
 動けたとしても前後不覚の朦朧状態に陥っていただろう。
 だが、セレマは自身をより密接に『契約』と結び付けた魔術師だ。)

――――――っか…ふ!
(血の巡りを感じる。脳髄で淀む黒く濁った血が吐き出される熱を覚える。)


(たとえ彼の肉体が倒れることを許しても、『契約』はそうすることを許さない。
 セレマの背中に突き刺さる一本の腕、先程の死霊騎士の腕が。
 契約者セレマの心臓を直接掴んで、その命の生産を促して…いや、強制した。

      『もっと…』               『もっとだ!』
              『もっと…』
   『もっと…』              『もっともっと!』

 最後の命の一滴がなくなるまで魔性による債務は終わらない。
 甲冑の腕による容赦ない心臓マッサージに直ちにセレマは覚醒する。)
くっそ……お前、普段見せない技使ったな……今のだけで軽く一回死ぬぞ…。
(背中に突き刺さる魔性の腕に瞳のきらめきが増す。
こんなことも出来るのか、あるいは、こんな風になるのか、と実験動物を前にした研究者めいた好奇心だ。
肉体の強度は一般人と変わらない、それ以下としても、この美少年と言う生き物はとびきりの例外である)

貴殿、何しても軽く死ぬのが普通では。

(手首から手を放した。
連続で体の内部から心臓の動きを硬直させにかかるのも魅力的なプランではあったが……)

美少女(種族)にとっては珍しい手ではないぞ?
美しき少女に手を取られれば、「ときめいて」死ぬ、とはこういう理屈である。

美少年の構造自体は只人なのでとてもやりやすい。致命打にならぬのが致命的であるが。

(美少女は構えない。
対種族美少女やその文化圏の人間であれば片手で髪を掻き上げて見せると所であるが、それはしなかった。
美少女の佇まいは楚々として、静謐で、傲慢だ。

撃ってこいなんて、こんなに無防備に立ってれば分かるであろ?)
      (…)

      (…)

      (…)

………は?ときめき?誰が?誰に対して?
(真直ぐに指を突き付けた。「バカかお前」、言外にそう語っている。)

冗談でも本気でも物のたとえせよ、どちらにしてもつまらんが?

(粘液質の音を立てて引き抜かれる腕と、心臓に直接かけられた負荷に軽い眩暈を覚えた。
 いや、眩暈程度で済むのだ。少し前だとこうはいかなかった。我ながら大したものだ。)

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