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ギルドスレッド

美少女道場

【模擬戦】美少年地獄(サンドバッグ編)

【祝 EXA80記念ぱーちー 祝】

……みたいなトンチキな言葉が力強い毛筆で書かれて額縁に入れてある道場。
ゲンダイニホン風のやたら冬寒い板張りタイプの道場である。

大体そんな感じの美少女道場の一角で何かが起ころうとしていた。
片方は機嫌よさそうな様子で、もう片方は……。

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(一拍、ひと呼吸。
 間を置き、突き付けた指先を下げた。
 己の影を指さした。指輪が濁った輝きを弾く。)

履行だ。『負の色彩』。
(誰かが嘲笑した気がした。)

(セレマが債務の執行を要請すると同時、地に伏すセレマの影の質感が異変を帯びる。
 ぬらりと光を照り返す、粘り気のある流動体の様相を示す。
 例えるならそれは油絵具。玉虫色に淀んだ黒色の影。
 脳の近く処理能力を超えた歪んだスペクトルがもたらす、生理的狂気の色彩。)

(影は油絵具としての性質をそのまま反映したかのように
 主の動作を真似る粘つく底なし沼となった。
 つい先ほどまで「手をつなぐ」距離だったのだ。
 その身を「捕らえて離さない」よう抱き留められてもおかしくはないだろう?)


次は脚だ。
心臓止めた(ときめいた)であろうが。
まぁ、吾らの技は、精神に訴えるものではなく肉体の反射であるが。

(人の肉体というものは連動している。触れればその衝撃は触れた箇所にとどまらず、他の箇所も損傷しうる。
その連続性によって最終的に心臓の動きを乱すのは美少女の中でそこそこ普及した技術だ。
他種族が心臓の動きを乱されたものを指して「ときめいたからだ」という流言が美少女側に逆輸入される程度には知れた技術でもあった。混沌ではまるで関係のない話ではあるが)

よく回る舌よな。軽い脳貧血までは持っていけたと思うが……。

(割と気軽に殺すが、負担が全くない訳ではない事は知っている。
ぱちり、と長い睫毛が瞬いたのは単純に驚きの為だ。
この生き物の肉体的か弱さは把握している。今苦痛軽減のために何かした様子は無かった。
息を整えるよりも自分に嫌味を言う方を選んだのか。

美少年というカタチに拘る割に『詰めが甘い』と感じてはいるが、それは向き合い方の方向性の違いらしい)
(動いた。
湧き出るというよりも、それは空間に現れたという方が正しいか。
脳の処理速度が追い付かぬほどの色彩に自然と眉間に力が入る)

……美少年よ。これの代償は何だった。

(避けるつもりはない。油絵具にも似た質感の粘液がローファーを汚すのを許しながら問うた)

先ほどのにもおもうたが、ロクでもないぞ、これは。
(感覚が負ちる。活力が負ちる。気持ちが、心が、捕らえて放さないとばかりにまとわりつく粘液に負ちる。
通常の泥の動きではない。厄介だが、それ以上に――めんどうくさい。やめればいいじゃないかと負ちた何かが囁きかける。
星が瞬くような瞳から光が引いて)

―――。

(だがしかし、自分が仕掛けた喧嘩を途中で降りるのは「美少女」ではないので。

衝撃音。

自分のこめかみに一発拳をぶち込んだ音が響く。
美少女不覚悟があれば己を罰せねばならぬ。それがこれだ。
長く息を吐けば、光の戻った瞳が一瞬美少年を見た。
転調。沼から足を抜き――追いすがろうとした粘液を蹴って飛ぶ。
百合派――百合の名の関する拳法の最大の特徴はその歩行法にある。
達人はこの歩行法で壁面や天井を歩いていたが、百合子は水上はもとより空中移動や次元潜航を同じ歩行法で踏破していた。
陸地と同じように水面を蹴る感覚は知っている。長く体を制御し続けられるものではないが――)

貴殿こういうの使うと友達なくすぞ。
キモいし、臭いし。

(ぴったり天井に張り付いたまま文句は言う)
うわキモ。
(容姿や体術、思い切りの良さと、恐らくは即座に性質を看過した判断に対してではない。
 率直に天井に張り付いてこちらを「見上げて」いる人間に対する感想である。
 その様子を真直ぐに見上げ返しながら悪びれなく言い切った。)

(おそらくは「この手合い」が良策。そう判断する。
 挑発的なまでに無防備に振る舞う一方、
 玉虫色の絵の具はじわりじわりと彼自身の影から染み出し溢れる。
 魔性の影が伸びていく。)


で……なにを差し出したか?
今まで無心で殴り倒してくれたくせに今日はよく喋るな。
そんなにテンション高いか。
共に同じ道を志そうとした当時の仲間を数人。

………いや、正確には仲間だった、か?
あいつらは途中でいろんなものがどうでもよくなっていた。そういう意気地なしだった。

これを用意してくれた悪魔は、話は分からないが気前はいいやつでね。
信念を忘れ果て目先の快楽に溺れるあいつらを「くれてやる」といえば、快く契約に応じてくれた。
引き換えに得たのは堕落した人間の存在そのものを希釈した絵の具を丸ごとひと瓶。
それがコイツ。

それに見合う取引ではあったことには違いない。
都合、絵の具を一気飲みする必要があったことだけは気に入らなかったけどね。
うん、キモくて臭かった。あれこそ間違いなく堕落の喉越しだった。
で、だ。
今度はこっちから聞き返してやろうか。

お前こそ何を差し出したらそうなる。
差し出してどこを目指すつもりだ。
そしてあとどれくらいボクの手を煩わせ(支払って)れば、お前はボクに屈服する?


(傲慢。
 自分が死なないと分かっていればこそ口にする「勝って当然」という発言。余裕。
 屈服させ、支配し、自分が上なのだと顕示しようとする虚栄心に塗れている。
 そして視線はひたりひたりと値踏みするように、百合子の価値を測る。

 こいつはそれなりに高くつく、と。)
買い切りか。

(胡乱気に影の様に伸びる粘液を見下ろすと独り言のように告げた。
価値観が違う者同士の意思疎通は難しい。
状況はセレマの主観である故に判断材料にはし得ないが――相手は奇妙な契約のバランスの中に立っている玄人である。
対価の内容に関しては真実か、嘘にしてもそれに近いものなのだろう)

それを聞くか人間。
なにも代償にしてはおらぬ。
お前の言う代償とは、修行のための時間や殺した者の数などつまらぬことではあるまい。
それは生活習慣の違いで、定めの違いである。
姿が似ているからなのであろうな。お前達は時々間違える。
強さを求めるのは、野生動物が誰に教わるでもなく渡りをするのと同じ事よ。
……そう、我々が正しく生きている姿が吾である。

吾が代償について聞いたのは只の興味よ。
明らかに危険で一方通行のシロモノをか弱き人の子がどのような心持ちで収集したかは興味がある。吾には至れぬ境地故。

(長く息を吐いた。
天上に「立ち上がって」セレマを見上げる瞳に色は無い。
咲花百合子は戦闘狂めいているのに、稀にそういう顔をする時がある。共闘するときに幾度か見たことがあるかもしれない。
多重行動の行う寸前の兆候――)

屈服か。よい。してみせよ。

(跳んだ)
77
要するに「正しくない」こと全部切り捨てて得てるソレだろ。
才能あるぜ。今度試しにボクの真似事でもして見せろ。

(理解しあうつもりで言ったわけではない。
 こんなものは価値を測るための問答にすぎない。
 付け入る隙を、手駒にするための手札を、損切のタイミングを。
 それを正しく、正確に、淀みなく測るための。
 長期的に利益を得るための鑑定だ。それ以上は必要ない。
                            その一方で……)

 (なるほど。)

 (これは無理だ。)

 (確信がある。)

(最適化された配分で一方的に殴られ続ければいくら自分でも……死にはしないが。
 死にはしないが、長期的かつ短期的に自身の再定義を要求されればそこに綻びが生まれる。
 その一瞬の綻びを狙って攻撃を叩き込まれればさすがの自分も…死にはしないが。
 死にはしないが、死ぬほど痛いし最悪意識を大きく刈り取られる。
 あるいは膝をつくか、「目立った損傷」という形が一瞬でも露見する。
 それは「美少年」としても「契約魔術師」としても敗北だ。違いない。
 果たして『負の色彩』の展開も、思考速度が展開速度に追いつくかどうか。
 いや無理だろう。)
(自分ではどうやってもかなわない。なるほど。
 だったら自分以外の手を借りる、利用するのが上等だ。
 どの魔性を使う?どの力に頼る?いや、違う。そうじゃあない。
 美少女、お前のその速度だ。動体視力も大層いいだろう。そこを「買ってやる」。)

(構えもせず。ただひとつ。微笑だけを返す。)

(戯れと気まぐれに人を弄ぶ魔性達を、まずは「興味を引く」段階に持ち込む。
 もっとも初歩的な契約魔術とはすなわち魅了にも近い「社交」の術。
 ペースを奪い取り、リードを譲らず、一方的に場を制する支配の魔術にして
 美しいからこそ触れたい、破壊したい、めちゃくちゃにしてしてしまいたい、
 力の限り凌辱し、独占し、ここで終わる姿を臨みたい。
 ……そう思わせるための使い道のない被虐の魔術。)


(そのひと時を甘い蜜月に喩えて、彼がこう嘯くのを聞いたことがあるだろうか。)



…この微笑みこそまさしく、人を狂わす砂糖菓子だ。
73
(思考が燃え上がる寸前、冷めた実感があった。
「場の支配に注力してタイマンを放棄したな」と。
それは方向性の違いであると理解しているが、理解していたが。 思考発火)

(硝子細工の如く儚く煌めく美貌のかんばせに拳が連続で叩き込まれる10秒)

(白雪の肌に手刀を突き立て全身の動脈を暴き続ける10秒)

(先の20秒よりも穏やかだが、衝撃波により内臓を傷つけ続ける10秒)

(そして、ジト目でデコピンして頭蓋を砕く40秒目以降)

(だいたい3秒に1回ペースで無言でデコピンする)
【最終点 百合子87、セレマ83により百合子勝利】
                  痛
               る 激 
 数           じ     
     瞬                   醒
        とに生        
                   と  と
      ご                   の

                     失     繰り

                    喪
                        覚    返しに点
                                 滅
                                  する意識が
(痛みに慣れてようやく通常思考の速度の半分程度にまで戻ってくるまで約15秒。悪くない。)

(痛みの重さ・死ぬペースから、平時と比べても相当強いアクセルを踏んでいることがわかる。)

(契約は彼自身の認識速度を超えて彼を再定義する。
 もっと、もっと、もっと、もっと……降りかかる苦痛と苦悶も、全てを啜るため。
 ただの一秒も休むことを許さず、彼の覚醒を強制する。)

(手刀が胴を貫いて骨が折れる端から、それがなかったことになる。
 幻肢痛のように、ここしばらく溢れもしなかった血液が落ちるさまを錯覚する。
 苦しいが悪くないペースだ。息切れまで持ち込めば。)

(内臓攻撃。一番重い攻撃だ。
 内臓もそうだが皮膚が爛れ落ちるかのように痛い。
 血と肉と腸がゲロのような固形物交じりのシェイクになるたび、それがなかったことになる。
 苦しいな。悪くないペースだ。まだやれるかコイツ。)
おいなんだその顔。なんでいきなりテンションさがっ(パカーンッ)
おいなんか言えよ。息切れってわけでもないだr(パカーンッ)
おいお前。飽きたのかうんざりしてきたのか満足しちゃったならさっさと(パカーンッ)
おい。それ連打されるとそろそろ吐きそうにな(パカーンッ)
いやー(パカーンッ)怒り付与されると(パカーンッ)接近攻撃しか出来ないので(パカカーンッ)困るであるなぁ(パカーンッ)
ほんとに美少年の微笑みを見ると(パパパパッカーン)嗜虐心がそそられて(パカーンッ)手がやめられない止まらない(パカーンッ)
悪いであるなぁ(パカーンッ)普通なら脳みそがシェイクになって(パカカッ)飲みやすい段階であるとおもうのだがー(パカンッ)
2.95くらいか。(主行動平均値取ってたらしい)
おう、そうだな。実数知的にも悪くなかったな。
あの空気で一方的に殴られた挙句、一方的に落ち着かれてるこっちとしてはこれっぽっちもよくないけどな。
途中で数えることやめたが40回ほど死んだわ。ひたすら痛えよ。
なにもよくねえよ。
…………あーぁ。疲れた。
趣向は違うが結局いつものサンドバッグかよ。
(どう、と床にあおむけに転がる ……その拍子に1回死んだ気がしないでもない)

(気持ちの悪い絵の具は、その場にあった悪意ごと消え去っていた。)
貴殿がそう仕向けたのであろうに。

(美少年の傍に腰を下ろせば、死んだくせに傷一つない顔を見下ろして)

おう、屈服させるのではなかったか?
いまなら一戦出来るほどの余力も残っておらぬが。
おまえ、そのテンションでボクに抑え込まれて納得しねえじゃん。
したところでこっちが納得しねえよ。煽りでしかねえよ。
吾は見ず知らずの場所に来た時に一番最初に飯を奢った奴に従うと決めて居る。
そして、古い者が優先なのでお前が目指すなら達成したとて3番目だ。
人は往々にして代償を間違えるよなぁ。美少年。
それがどうした。
価値なんて往々にして時間次第で変わるもんだろ。
なんだって評価されれば、見捨てられたりするし、心変わりだってする。
支配するとか屈服させるってのはその順序すら力づくで捻じ曲げることだろうが。
3番目?納得すると思ってんのかお前。
美少年のボクが、美しくて聡明で利発なボクが、間違える?
バカだろ。バカのバカだろ。
いや、バカのバカのバカだったわ。
少なくともこの見立ては間違ってるとは思わないね。今のところは。
そして今回に限って損切ではあるが、長い目で見てお前を篭絡する投資と思えば、この時間含めて安いもんだろ。
あんまりバカいってんじゃねえぞ。バカが伝染るから。
まぁよい。許す。
人は時々奇跡を成すからな。吾か貴殿が死ぬまで位は待つとも。
事実上の無条件降伏宣言として仕方なく受け取っといてやる。
ちゅか、美少年よ。
吾は大抵貴殿の頼みは断らぬが、屈服とか支配とか必要なのである?
なにがだよ……理解できんとかじゃなくて意味が分からん…。
一般的に趣味で人を屈服させたり支配したいとかいうのは変態であるぞ。

で、今日はそこで寝ていくのであるか?
吾は気分がいいのでもう少しマシな場所が良ければ客間の布団に叩きつけても良いが。
一般的に無抵抗の人間をサンドバッグにする行為は変態じゃねーのかよ。

いらねーよ。
適当に寄り道して酒飲んで帰って寝る。
吾と貴殿の間に関して言えば変態ではないな!

元気があってよろしい!
酒飲んで寝るとか美少年的にセーフかアウトか審議が分かれそうとは思うが、そこは貴殿であるし。
あっそ。
それじゃ帰るわ。(どっこいしょと言いながら立ち上がって伸びをひとつ)
しばらく静養するから次のスパーリングには2日ほど空けろよ。
じゃあな。
うむ、その時はよしなに。
転んで死ぬでないぞ!
おう。空気の壁と衝突して勝手に重傷に陥んなよ。
(振り向かずにひらひらと手を振って扉をがらがらがらってしてからピシャンって閉めた)

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