ギルドスレッド
滅んだ村の集会所
(さくさくと爪の鳴る音をたて、布を引きずった狼が物色するような目で歩いてくる)
(酒樽をふんふんと嗅ぎ、その上の人を一瞥すると、あまりに流暢に言葉を投げた)
……お前、死んでいるのか? 食べていい?
(酒樽をふんふんと嗅ぎ、その上の人を一瞥すると、あまりに流暢に言葉を投げた)
……お前、死んでいるのか? 食べていい?
(僅かながらの雑音‥‥悪意はないが、悪い予兆には十分入る程度)
‥‥いや、生きている。
半ば死んでいるようなものかもしれないが、まかりなりに呼吸も脈動もある。
それに、俺は食っても恐らく不味い。この通りだからな。
(少しだけ包帯を解き、灰色のひび割れた腕を示す)
‥‥いや、生きている。
半ば死んでいるようなものかもしれないが、まかりなりに呼吸も脈動もある。
それに、俺は食っても恐らく不味い。この通りだからな。
(少しだけ包帯を解き、灰色のひび割れた腕を示す)
(反射的に一歩後ろへ飛び退いて、嘆息のような息を漏らし)
ああ、すまない。少なくとも半分、生きているのなら、食べない。
俺はグルメでは無いが、好き嫌いも無い。お前がなんであれ、食べてしまえると思うが……。
(そこで訝しげに一歩詰めて、鼻先を腕へ近付け)……それは、何だ。古傷とは違うようだ。
ああ、すまない。少なくとも半分、生きているのなら、食べない。
俺はグルメでは無いが、好き嫌いも無い。お前がなんであれ、食べてしまえると思うが……。
(そこで訝しげに一歩詰めて、鼻先を腕へ近付け)……それは、何だ。古傷とは違うようだ。
話が分かるようで助かる。
単に食料が欲しいだけなら、雑草にまみれているが穀物や野菜が畑の跡に残っているし、肉が欲しければ少し野に出れば野鹿や兎くらいならいる。
或いは、お前にとって食事とはただ腹を満たすだけの行為でなく、何かしらの特別な意味があるのか?
この腕か。
腕だけではない、全身こうだ。怯えられると不都合なので普段は隠している。
何故このような躰なのかは自分でも分からないが、気付いた時にはこうだった。
少なくとも、戦の勲を体現する類の傷では無いようだが。
単に食料が欲しいだけなら、雑草にまみれているが穀物や野菜が畑の跡に残っているし、肉が欲しければ少し野に出れば野鹿や兎くらいならいる。
或いは、お前にとって食事とはただ腹を満たすだけの行為でなく、何かしらの特別な意味があるのか?
この腕か。
腕だけではない、全身こうだ。怯えられると不都合なので普段は隠している。
何故このような躰なのかは自分でも分からないが、気付いた時にはこうだった。
少なくとも、戦の勲を体現する類の傷では無いようだが。
これでもブルーブラッドだ。お前の言葉は、理解できる。
そう。そのつもりで外へ出て、兎を追ってここへたどり着いた。俺にとっても、食事は腹を満たすだけの行為だ。
けれど、すぐに腹が減る。何を食べても、満たされない。……だから本当は、今まで、食べたことがないものでないと、駄目なんだと。俺は、そう思っている。
傷とは違う、気がする。それは初めて見た。お前は怖くないが、それからは少し、恐ろしいものを感じる。
——ああ、もしかして、此処ではない何処かからの旅人か。聞いたことがある。
そんな風に旅をしてくる奴らが、召喚されてくるのだと。
そう。そのつもりで外へ出て、兎を追ってここへたどり着いた。俺にとっても、食事は腹を満たすだけの行為だ。
けれど、すぐに腹が減る。何を食べても、満たされない。……だから本当は、今まで、食べたことがないものでないと、駄目なんだと。俺は、そう思っている。
傷とは違う、気がする。それは初めて見た。お前は怖くないが、それからは少し、恐ろしいものを感じる。
——ああ、もしかして、此処ではない何処かからの旅人か。聞いたことがある。
そんな風に旅をしてくる奴らが、召喚されてくるのだと。
やあ。何か話声がするから。
おっと、オレは情報屋のショウだ。といってもここの情報を売るなんてつもりはないから安心してくれ。
おっと、オレは情報屋のショウだ。といってもここの情報を売るなんてつもりはないから安心してくれ。
>食事
満たされない食欲、か。
俺は味覚が不全であるが故、食に造詣は無い。アンタに手向ける助言が無いことを詫びておこう。
だが、いつかアンタの食欲が満たされる事を祈るくらいなら出来る。
>旅人
あぁそうだ、俺はこの世界の破滅を滅ぼす為に招かれた余所者。
だが‥‥俺は元の世界を覚えていない。異世界の土産話は期待しないでくれ。
>ショウ
情報屋か。俺は一応ルイン・ルイナと名乗っている。
別にこの場所を売られた所で構う理由はないが、アンタの筋の通し方として記憶しておこう。
そもそも、ここは俺の場所ではない。散らかった場所だが、好きに寛いでいけばいい。
満たされない食欲、か。
俺は味覚が不全であるが故、食に造詣は無い。アンタに手向ける助言が無いことを詫びておこう。
だが、いつかアンタの食欲が満たされる事を祈るくらいなら出来る。
>旅人
あぁそうだ、俺はこの世界の破滅を滅ぼす為に招かれた余所者。
だが‥‥俺は元の世界を覚えていない。異世界の土産話は期待しないでくれ。
>ショウ
情報屋か。俺は一応ルイン・ルイナと名乗っている。
別にこの場所を売られた所で構う理由はないが、アンタの筋の通し方として記憶しておこう。
そもそも、ここは俺の場所ではない。散らかった場所だが、好きに寛いでいけばいい。
(灰色の大犬が、ちらりと新しい客を見る。敵意がないことを示すように、鼻先で一度地面を嗅いで)
ヨキと言う。宜しく、ショウ。大丈夫だ、俺も、特に面白い情報は持っていないから。
もっとも、どんな情報が売れるのかなんて、見当もつかないが。食べられないし。
>食事
(無意識にか尻尾をゆったりと振って)お前……ああ、ルインと言うのか。ルインは優しいな。ああ。そうなれば幸せだろうと思う。
味覚が無いのは、腹が満たされないことと同じくらいに、堪えそうだが。
>旅人
破滅を滅ぼす、か。ということは、ヒーローだ。すごいな。
記憶がないのは残念だ。俺は、ウォーカーに出会うのは初めてだったから。興味がなかったといえば、嘘になる。
ヨキと言う。宜しく、ショウ。大丈夫だ、俺も、特に面白い情報は持っていないから。
もっとも、どんな情報が売れるのかなんて、見当もつかないが。食べられないし。
>食事
(無意識にか尻尾をゆったりと振って)お前……ああ、ルインと言うのか。ルインは優しいな。ああ。そうなれば幸せだろうと思う。
味覚が無いのは、腹が満たされないことと同じくらいに、堪えそうだが。
>旅人
破滅を滅ぼす、か。ということは、ヒーローだ。すごいな。
記憶がないのは残念だ。俺は、ウォーカーに出会うのは初めてだったから。興味がなかったといえば、嘘になる。
>ヒーロー
ヒーロー…とは少し違う。結果的に人を救う事はあっても、それ自体が目的ではないからな。
とはいえ、救われた者が多い方が後味の良い事は間違いない。助けない理由が無い限りは、救いもする。
>味覚
食事に楽しみを求めず、養分の摂取と割り切るならば、それは悪いことではない。
知っていたものを喪失するよりは、最初から知らない方が落胆も無いという理屈だ。
アンタは、食事は楽しめた事があるのか。もしあるならば、その感覚は大事にするといい。
ヒーロー…とは少し違う。結果的に人を救う事はあっても、それ自体が目的ではないからな。
とはいえ、救われた者が多い方が後味の良い事は間違いない。助けない理由が無い限りは、救いもする。
>味覚
食事に楽しみを求めず、養分の摂取と割り切るならば、それは悪いことではない。
知っていたものを喪失するよりは、最初から知らない方が落胆も無いという理屈だ。
アンタは、食事は楽しめた事があるのか。もしあるならば、その感覚は大事にするといい。
>ヒーロー
ああ、なるほど。人を救うことに繋がるとしても、人を救うためにそれを滅ぼすわけではない、と。
それが目的でないなら、お前は、何を目的に破滅を滅ぼす? 食うのは、腹が減るからだ。破滅を滅ぼすその行為は、見返りもなく行えるほど、簡単な行為では無い筈だ。
>食事
それは最早食事ではない、が、ルインにとっては仕方の無いことなのだろう。俺には、難しい。
(尻尾を大きく振って)食事は楽しい。食事こそ、楽しい。安息であり、歓喜である。
ああ、なるほど。人を救うことに繋がるとしても、人を救うためにそれを滅ぼすわけではない、と。
それが目的でないなら、お前は、何を目的に破滅を滅ぼす? 食うのは、腹が減るからだ。破滅を滅ぼすその行為は、見返りもなく行えるほど、簡単な行為では無い筈だ。
>食事
それは最早食事ではない、が、ルインにとっては仕方の無いことなのだろう。俺には、難しい。
(尻尾を大きく振って)食事は楽しい。食事こそ、楽しい。安息であり、歓喜である。
>目的
破滅を滅ぼす‥‥俺にとってそれは手段ではなく、目的だ。
理由は無いし、考えた事も無い。楽しいとか快いとかそういう感慨も無いが、虚しいと思った事も無い。
俺はそういう存在だからそうする、それだけの話だ。共感はされないだろうし、求めもしない。
>食事
あぁ、生存の為だけに食事をするのならば只の獣と変わりはない。その自覚が無いわけでもない。
食事に歓びを見出す事の出来るアンタは、その只の獣と一線を画するということだろう。
破滅を滅ぼす‥‥俺にとってそれは手段ではなく、目的だ。
理由は無いし、考えた事も無い。楽しいとか快いとかそういう感慨も無いが、虚しいと思った事も無い。
俺はそういう存在だからそうする、それだけの話だ。共感はされないだろうし、求めもしない。
>食事
あぁ、生存の為だけに食事をするのならば只の獣と変わりはない。その自覚が無いわけでもない。
食事に歓びを見出す事の出来るアンタは、その只の獣と一線を画するということだろう。
(恐る恐る、戸口から覗きつつ)ぁっあの…お話中、ごめん、なさい。えっと、今日から、ここでお世話になる、アリア…よよろしくお願い、します。あっ、入団の受理、ありがとう…!(挙動不審気味に言葉を発したのは、襤褸布を身に纏った銀髪の人物。声から察するに、少女らしい)
キャラクターを選択してください。
だが、酒場としての名残はせいぜい無残に割られた酒瓶程度しか残っていない。
集会所の中では一番広いため、談話するとすればこの空間になるだろう。