PandoraPartyProject

ギルドスレッド

滅んだ村の集会所

酒の無い酒盛り場

カウンターや酒樽を用いた机のあるその場所は、恐らく以前は酒場として使われていた。
だが、酒場としての名残はせいぜい無残に割られた酒瓶程度しか残っていない。

集会所の中では一番広いため、談話するとすればこの空間になるだろう。

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美味しい、か……
知らないなら知らないで、苦労しないこともあるからな。
例えば、長い依頼の最中で下手物しか食えない状況などが来れば。あるかは知らんが。
(そう言いつつ、素っ気無く芋を齧り終える)
お、宴会かナ?(ひょこりと酒場に顔を出す)
おや、武器商人さん!
どうもどうも、こじんまりとですがね。えっひっひ。

そのうちお兄さん、食事を必要としなくなりそうな勢いですね……。
アンタも懐かしい顔だな。
どうだ、折角来たのだからコイツでも食っていくか。
(程よく冷めた蒸かし芋を武器商人に放り投げる)

食事を必要としなくなる……というのは、どうだろうな。
流石の俺でも栄養は必要だ。特に、このボロボロの躰を抱える身ではな。
差し出されたなら、いただこう。ヒヒッ……。(危なげなく芋をキャッチして少しずつかじる。食べる速度はかなり遅い)

食物といえばサーカス事件でざわめいていた流通の周りもだいぶ落ち着いてね。血や霞みたいなものも安定して仕入れができるようになったから特殊なモノが必要になったら話しかけるといい。当然、普通のものも取り扱ってるけどね。パンとか菓子とか。
 武器商人さんはお久し振りですね。

 私はギフトの力で食事をしなくても生きられますが、味気ないものですよ?
 「食べる」という行為は生きる為に必要なものですが、極めればそれが娯楽とも成り得ますから面白いと思っています。
【食事不要】なる能力も存在しますからねぇ、なんとも。
むしろ包帯のお兄さんは私たちよりバリバリいろんなもの食ったほうが良い気がしてきましたよ。
ほうほう、霞を取り扱ってるとはまたなんとも不思議な話……。
ただ今は飲み水が死ぬほどほしいですね。うんうん。
あぁ、アンタは情勢の機敏にも聡そうだからな。
何か必要になったら改めて頼むことにする。とりあえず今は宴の食い物だな。

食べる、という娯楽か。
今の俺には楽しめないのが残念だ。だがそれを求めているわけでも無し。
……日に日に朽ち行くこの躰だ、それを繋ぎ止める為にも確かに色々と食わねばならんな。
ああ、それなら水と、米と、大根と……(ふかし芋を齧りながら、皮袋に入った飲み水、小分けにされた米、縄でふん縛られてびちびち暴れている大根を行李から取り出す)
うわっ…生きのいい大根…(隠れて様子を伺う)

…ご挨拶が遅れました、お兄さん…商人さん。
近くに新しく住まわせていただいてます、ナキです。
こちらには、よく出入りなさってくれてるのですか?
大根さん、ものすごく新鮮で…なんだか、すごいですね。
生きてる大根……か。今にも走り出しそうだな……

(何か思う所があるのか、武器商人の手の中でバタバタともがく大根を凝視している)

(それから突然、電流が走ったかの如く額を抑える)

……ッ。いや、今頭の底で何かが……
すまん、気にしないでくれ。多分大したことではない。
おや、キミは。小さなコだねぇ。……どうしようもなく寂しくなったら我(アタシ)のところへおいで。“連れてってあげる”。(くすくす、くす……目の前のソレばかりではなく、複数の小さな笑い声がしたかもしれない)うン、時々ふらっと食べ物や物資を売りに来てるよ。欲しいものがあれば今度仕入れてこようじゃないか。ヒヒヒヒヒ……。

おやァ、愛しい天敵の旦那は何か心にくるものがあった?今度はグミでも持って来ようかなァ……ヒヒッ。

\うっふ〜ん/
(手元の大根が悩ましく鳴く)
ルインさん、大丈夫?(心配そう)

商人さん
ここにいれば、寂しくないですし
お気遣いありがとうございます(ぺこり
静かで穏やかで、少し賑やかで、いい場所なんですよ。
な、なんか、この大根いきがいいというか、食べづらい……。
ヒヒヒヒヒ……それは何より。我(アタシ)はいつでも必要な時、其処にいるからねぇ。

美味しい大根だよ。逃げ足が速いけど。
 マ、マンドラゴラ?
 Rさんは味覚と触覚が薄いという事ですけれど、これ位活きが良いと喉越しだけでも楽しめたりするのでしょうか?
 極端な味付けをして味覚に訴えるという手もあるのかもしれませんが……。

 そういえば、武器商人さんとは依頼を御一緒しますね。
 必要なものを商って下さるのであれば、私は依頼の達成という成果が欲しい。……と生意気な事を言ってみます。
 まあ冗談はさておき、頼りにしています。
ならば我(アタシ)の商いの対価として、キミに依頼の達成を要求しよう。ーーアレは、そういうモノだろう?頼りにしているとも。
 フフッ、そうですね。
 対価であり成果である……不思議でありながら、特異運命座標同士のやり取りとしては逆に適切かもしれません。
……いや、失礼した。気にせず宴の続きをやってくれ。
心に来るもの……あぁ、なんというか、心に引っかかるものがあるような……気がする。
なんだろう、わからない……わからないものは気にしても仕方ないが。

確かに味覚は薄いというだけで、まったくないという訳ではないが……この寒村だと調味料も貴重品になるだろうな。
スパイスにでもなる木の実などが大量に見つかればいいかもしれんが。だがそこまでして味を楽しむほどの動機は見出せん。
どうも、俺にとって食とは躰を作るためのものという考えが拭えないものでな。
まあ、空飛ぶ渡りアイスがある世界だから、走る大根くらいで驚いていちゃ身が保たんさね。ヒヒヒヒヒ……!

あ、お酒も結構仕入れているから悪ーい大人は積極的に手を挙げるように。ヒヒッ!
ここはあらゆる混沌を肯定する世界だからな。
今更この程度で驚きはしない。驚きはしない……がな。

酒は……俺はいい。
何せ、酔えない体質だ。酒は酔わねば意味がないだろう?
同じく、お酒はレオンさんに知られるとヤバいのでパスでーす。飲んでみたいんですけどねぇ。
……だから、ジュースください。

お兄さん、ワクってやつですかね。味もたのし……あー味覚鈍いんでしたっけ。
これはなかなか、難儀ですね……。
そんなキミに、禁忌の蜂蜜酒〜。

お嬢ちゃんにはマンゴージュースをあげようね、ヒヒ。(小さめの瓶に入ったマンゴージュースをエマの方に差し出す)
エマは一応盗賊の立場を取る割には案外律儀な所があるな。いや、別に悪くはないのだが。
枠というか……新陳代謝が高い体質なので、酒精が身体に溜まらん。

蜂蜜酒……呑むのは構わんが、どういう効能があるんだ?
蜂蜜酒だからね、滋養強壮に優れてるよ。この蜂蜜酒は美味で、我を忘れる程の味だとか。(くすくす)
いやぁ、これもハイ・ルール見たいなもんですからね。破ったらどうなるかわかったもんじゃあない。えひひひ……。
それをザルとかワクとかっていうんですよ!
飲んでも飲んでもたまりゃしない。酒豪まっしぐらです。

ハチミツ酒……。大丈夫ですか?変なもの呼んだりしませんか、そのハチミツ酒。
あっそれはそれとしていただきます。(瓶を手に取る)
さァ〜。普通に飲む分には大丈夫だと思うよ〜たぶん〜。(大変胡乱げな答え)ああ、マンゴージュース、果実から搾っているから濃くて美味しいよ。
元より忘れるほどの自我なんざ持ってない。元々俺は狂人だからな。
(怪しげな語り口上を気に留めず、蜂蜜酒に手を付け、一気に呷る)

……成程、幾らかは酔えるようだな。額に血と熱が集まる感覚がある。
味は……まぁ確かに蜂蜜の甘味は多少感じるほどに濃いようだな。
あぁ、たまには悪くない。
こないだ友達が持ち込んだ蜂蜜酒でひと騒動おきましてね。大丈夫だといいんですケド。
んぐんぐ……ひー、おいしい!確かに濃口、おいしいです!

ほうほう、反応を見るに、むしろお兄さんくらい頑丈な人にはぴったりのようですね、お酒。
……満足、満足。小規模ながら堪能しました。私は一度、部屋に戻って寝ましょうかね。
 宇宙旅行とかできそうなお酒ですね。(蜂蜜酒を遠巻きにしながら)
 そういえば随分時間は空いてしまいましたけれど、武器商人さんは先日の依頼お疲れ様でした。過不足無い成果というのは良いものです。
気に入ったなら重畳。

あァ、アストランティアの方もご苦労様。無事に終わってなによりさ。ヒヒヒ……。
さて、徐々に宴もたけなわと言った所か。戦勝気分に浸りすぎるのも程々がいいだろう。
……きな臭い動きは、小さいが各地で確実に起きているように感じるな。気を付ける必要がある。
俺も、そろそろ何かしら動かなくてはと思っている。破滅の芽は、どこにでもあるからな。
ほう、ほう、なんとも恐ろしいことだ。凋落者殿は依頼にでも行くのかな?ヒヒヒヒヒ……。
まぁ、そういう所だな。
いつまでもこうして安らいでいる暇はない。俺達特異点は戦う為にローレットに身を置いているのだからな。
そうなのですよね。
そのために呼ばれてるんですよね。

それに、たまには戦わないと
戦い方も忘れて、危ないですもん。
(ぐーっと身体を伸ばし)

頑張ってから、まただらっとしたいですねー。
……
(新生砂蠍の台頭や幻想・鉄帝の戦争の間、ずっと酒場の片隅で眠り続けていたようだ)

……気付いたら終わっていた、か。全く、不便な躰だ。
尤も、人同士の争いなど“破滅”には数えんので未練は無いが……

(身体の節々の調子を確かめ、しかし万全ではないことを感じながらも、そこらの頭陀袋から芋を取り出して生で齧る)
…おはよう、可愛い凋落者。ヒヒ。(いつのまにか、"ソレ"が其処にいる)
凋落者……あぁ、そうかもしれないな。
元々の俺は、こんな躰ではなかった……ような気がする。

でも、思い出そうとすると頭が痛いんだ。
奥深くに在って届かない、何かを掘り出そうとしている感じがして……
ヒヒヒヒ……なに、忘却というモノも悪くはない。時として辛きモノからニンゲンを救う、優しいモノだ。
ああ……そうかもな。
余計なものを削ぎ落として、今の俺が残っているのかもしれない。

削ぎ落とした思い出が、果たして大事なものだったのか、不要なものだったのか、今となっては分からないが……
大事なのはその思い出を今、必要とするか否か……そうだろ?ヒヒヒヒ……。
……そうだな、今は必要なものではない。
その時いかに大事だったとしても、今の俺の「破滅を滅ぼす」という命題の為に不要であれば、削ぎ落とされるだけのものだ。
それでも、いくつもいくつも削ぎ落とし続けて、最後に何も俺の中に残らないのではないか……そういう不安は、ある。
おや。残って欲しいモノは、キミの中にあるのかぃ?
さぁな……強いて言えば、自分が自分であるという証左か。
破滅を滅ぼす、と言う執念すら失ったとき、俺は果たして何者でもなくなるのではないだろうか。
そういった類の恐れであれば、無い事はない。
ヒヒ、羨ましいモノだ。執念、自分が自分で無くなるという恐れ。そういったモノは我(アタシ)には少々縁遠い。
アンタは、自分が自分でなくなると言った事には恐れなどは抱かないタチなのか。
まぁ、俺からしてみればアンタは何者であるか読めなさすぎる。破滅ではないとは思うが、さりとて何者であるかと問われれば、その深奥が見えない。
興味本位で動いているのか、何らかの使命を帯びているのか、或いはそういった俗な感情からは無縁なのか。
“5分前の自分は本当に自分であるか?”なに、そもそも自分が何者かすら確かではないのに、恐れようが無いだろぅ?(くすくす)

我(アタシ)は俗物さ。愛しいニンゲンたちを愛する為に此処にいる。そして、それを愉しいと思っているからこそこうして此処に在るんだよ。
自分を知らない、か。それは或いは、「自分」という枠組みからさえ自由であるという事だろうか。
俺は……逆に自分を知りすぎている、自分が破滅を滅ぼす存在だと意固地に定義し、その枠から外れることに恐れを抱いている。
ますますわからないな、アンタの事が。俺のような1つの概念を狂信する者には、アンタみたいな捉えどころのないような輩は理解できないのかもしれない。

少なくとも、アンタみたいな奴が俗物であって堪るか、とは思うがな。
誰も、答えを知らなかったからね。

そーぉ?我(アタシ)はニンゲンの奇跡も破滅も須らく愛しいだけなのだけど。(けらり、けらりと“ソレ”が笑って)
(静かにギターを弾いている……)

https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/669

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