PandoraPartyProject

領地

レイドイベント『アスガルドへの進軍』

オープニング

 幻想、王都『メフ・メフィート』――
 華々しいパレードを終え、未だ浮き足立った様子の民達は何事かを囁き楽しげな様子であった。
 次世代の勇者が決定したのだ。子供達は御伽噺が本当であったと声高に語り合う。そんな平穏に落ちた影は。

「報告がございます。暫く各地を騒がせていた古廟スラン・ロウ及び神翼庭園ウィツィロの魔物が統制されたかの様に動き出したと」

 焦りを滲ませ、『花の騎士』シャルロッテ・ド・レーヌ(p3n000072)は国王陛下の御前での報告を行った。
 王は『勇者』達の物語に胸を躍らせている最中である。その喜びに水を差す情報は出来れば控えたかったがそうは行くまい。
「ふむ……その軍勢は何処へ向かっている?」
「予測地点でしか有りませんが此方――メフ・メフィートであるかと想定されます」
 シャルロッテに『放蕩王』フォルデルマン三世は「ふーむ」と小さく唸った。唸ったが、直ぐに名案であるとその瞳を輝かせる。
「ならば勇者に対応を願えば良い! ああ、そうだ。
 折角、我が国を上げて勇者を擁したのだ。彼等の英雄譚の続きを私も間近で見たいと思っていた所。何やら他国で彼等を呼ぶ声があると聞いたが……その前に、良いだろう?」
 シャルロッテはフォルデルマン三世にしては良い案だと素直に感心した。勿論、口には出すまい。
 ローレットのイレギュラーズ達にその対処を願うのだ。勇者としてパレードを行った後だ。民達も彼等がメフ・メフィートの防衛を行えば心も安らごう。
 寧ろ、勇者の『英雄譚』を間近で見られるのだ喜び、彼等を歓迎する請えも聞こえてくるかのようだ。
「シャルロッテ! ならば、彼等に『指示』を行ってくれ給え。
 此れは『フォルデルマン三世』による勇者への初めてのお願い――いや、任務なのだ」
「承知致しました」
「ついでに近衛騎士も集めてはくれないか」
「……行ってはなりません。お立場をお考え下さい」
 頭痛がした。聞かなかったこととしてシャルロッテはイレギュラーズへと『王都へ向かうモンスターの撃退』を願い出たのだった。


 ――同時刻。
「ふむ、王都……メフ・メフィートと言ったか? あの忌々しき奴らめがより好んだ場所を蹂躙しろというのは趣味が良いではないか。のう? ミーミルンド」
「イヤね、趣味が悪いの間違いじゃない?
 私なんて、その案を聞いてからファンデーションのノリが悪くなったのよ。ストレスで肌荒れよ、肌荒れ……マルガレータはこんなのじゃなかったわ!」
 ミーミルンド家の客人『フレイスネフィラ』は草臥れた顔をしたベルナール・フォン・ミーミルンドを一瞥してワイングラスを傾けた。
 上等な品であることは分かるが、味の違いなど彼女には関係はない。手慰みに喉へとアルコールを通すだけだ。
「クローディスもワルい子だわ……私の可愛い子供達に乱暴をするんですもの!
 私はそっちの方が気になって堪らないのよ。『魔物のパレード』なんて興味無いわ」
「ならば、そやつの領地を攻めるのか?」
「イヤね。ワルい子と死んでもイイは違うでしょ? ……仕方無いものね。フレイスネフィラ、上手くいけばいいわね?」
 ベルナールの言葉にフレイスネフィラは首を捻った。
 勇者達のパレードが終わったのだ。今度は『魔物のパレード』が始まる。実に愉快な事ではないかとフレイスネフィラは考えたがベルナールはそれが上手くいかないとでも言うのか。
「……どういう意味だ?」
「勇者のお手並み拝見、というだけよ。私達だって『勇者』になろうとしてたんですもの、ね?」
 悪戯めいた言葉を並べたベルナールに不愉快だとフレイスネフィラはそっぽを向いた。
 彼女にとって、幻想の民がどうなろうとも構わない。

 そう、全ては『死』だ――幾許かの『死』を集められれば構いやしないのだから。

備考

※本イベントは『レイドタイプ』です。
 全ての領地でこのイベントが発生し、達成値を共有します。
 成功した場合の報酬、失敗した場合の結果等は全員が共通して獲得します。
 又、達成値を二倍、三倍とオーバーキルする事で追加の報酬を得る事も出来ます。

報酬につきまして

 本レイドイベントに参加し、達成した場合、複数の報酬が発生します。
 報酬パターンは『参加賞』『割合貢献褒章』『順位褒章』の三種類があり、参加賞は少しでも参加した場合、必ず貰えます。割合貢献褒章は達成貢献値が多い程、報酬量が増加します。順位褒章は達成貢献値上位十名に特別付与される褒章となります。
 本レイドイベントで付与される可能性があるのは以下です。

・該当国名声
・資源
・称号
・アイテム

リプレイ

「ご報告致します」
 やや疲れた様子も見えるが、その表情は明るい。シェルロッテ・ド・レーヌは恭しくフォルデルマン三世の前で頭を垂れる。
 そうした仕草をする幼馴染みに未だに居心地の悪さを感じるフォルデルマン三世は「うむ」とわざとらしく威張って見せた。
「件のた古廟スラン・ロウ及び神翼庭園ウィツィロの魔物に関して。
 陛下の仰っていたとおり、勇者の皆さんが対応を行って下さいました。想定されていた被害から激減し、寧ろ、目を瞠るばかりの功績を挙げております」
「ふむ……ふむ、そうか!
 ああ、やはり勇者とは凄いな! 勇者の皆のお陰で我らは救われたという事か!」
 天晴れ、と高らかにワイングラスを掲げて笑みを浮かべるフォルデルマン三世にシャルロッテも大きく頷いた。
 民達も歓喜し、騎士団が想定していた被害は蓋を開けてみれば杞憂となった。
 モンスターの対処に幻想王国擁する騎士団が疲弊すると見込み、対策を講じねばならないと奔走して居たが杞憂に終わってくれたのならば何にせよ良いことだ。
 人命を――騎士達とて家族が居る――守れたと言うだけでシャルロッテは肩の荷が下りた気持ちであった。
「シャルロッテ、褒美を出したか?」
「……仰るとおりに」
「うむ! 流石は我らが勇者だな!」

 そうして喜ぶ者が居る傍らで、悔しげに声を荒げる者も居る――
 未だ、幻想王国を覆う暗雲は去っては居ないが……今は、人々の命を守れたことを誇ろうではないか。

参加者

参加者名 領地名 投入資源量
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864 瑞稀神社周辺 1465054
雨宮 利香(p3p001254 無名之町『雨宿り一帯』 1440132
コゼット(p3p002755 コゼットの領地 1296119
ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593 ラグレン領 1124520
セララ(p3p000273 聖剣騎士領キャラメル・ロット 1123685
エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072 秘密基地 1114514
マルベート・トゥールーズ(p3p000736 マルベート・トゥールーズ領 1111111
シャルロット・D・アヴァローナ(p3p002897 アヴァローナ領 1089190
クーア・ミューゼル(p3p003529 スウェイディー領北 1024697
マリア・レイシス(p3p006685 マリア・レイシス領『グロワール・ドゥ・ティーグル』 1024697

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