特設イベント
ギルドパート
●ギルド・ローレット
「オマエが、ざんげが言ってた『特異運命座標(イレギュラーズ)』か。成る程ね」
空中庭園で神託の少女ざんげ(p3n000001)に導かれた貴方は、数奇な運命を宿命付けられた自身が最初に頼るべきとされたレオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)の下を訪れていた。
彼の所有するギルド・ローレットは特異運命座標に選択された人間を支援する、最良のギルドであるらしい。幻想(レガド・イルシオン)の王都に根を張るローレットは二十年の歴史を持つ謂わばざんげのお墨付きといった所である。
「今回は災難だったな」
良く言えば気さく、悪く言えば無遠慮にそう言ったレオンは見ようによってはからかうような調子で、見ようによっては真剣な調子で顎に手をやる。
「いやね、見ての通り――ウチも先客万来だ。こんな事は今までには無かった訳でよ。
つまる所、ざんげも言ってたんだろ? 猶予の問題だって。
ローレットとしちゃ期待の新人が大量に獲得出来て嬉しいの一言だが、件の『神託』を防ぐって意味なら、ある意味これは最悪だ。この先、相当頑張らねぇとゲームオーバーっていう最後通告(わるあがき)かも知れない訳だろ」
「……そういう話は後にした方がいいんじゃない、オーナー」
「全くなのです」
やや独白めいて言葉を紡いだレオンを、近くに居たショウ(p3n000005)が制止する。
可愛らしく唇を尖らせたユリーカ・ユリカ(p3n000003)は「今は皆さんに会えたのがとっても嬉しい時間なのですよ」と続けた。
「ああ、悪い悪い」
成る程、難しい顔をするイレギュラーズにレオンは苦笑いで詫びるポーズをして見せる。
「いや、ホントに悪かった。少なくとも当面はそこまで深刻な話じゃねぇよ。
オマエ達はまずこの世界の知識を身につけ、寄る辺を探し、生きてく為の仕事をすりゃあいい。イレギュラーズってのはそうするだけで十分意味があるし、俺はそれを助ける為にこのローレットを運営してる。
まぁ、全てはその先だよ。住む所でも、何かしてぇ事でもあるなら、可能な範囲で斡旋でも物件捜索でもしてやるぜ。ま、その辺りで自分で適当に見繕ってもいいけどな」
難しい顔をしたイレギュラーズにレオンは軽く笑ってみせた。
どうやらレオンは見た目通り、それなりに大雑把な性格をしているらしい。
確かに彼が言う通り、先の話はさて置いて――当面の生活基盤を作る事も大切だ。望む望まないに関わらず、この混沌で生きていく必要があるのだから、準備はしなくてはならない。
――さて、これからが大変だ――
天井を仰いだイレギュラーズにプルー・ビビットカラー(p3n000004)が微笑みかけた。
「空を見て。貴方達の未来も今日の空と同じ、コメット・ブルーのように澄んでいるわ」
コメット・ブルーの未来は分からないが、成る程、今日は確かに突き抜けるように晴れていた。
●詳細
オープニング執筆:YAMIDEITEI
リプレイ執筆:pipi
監修:YAMIDEITEI
『神託の少女』ざんげ(p3n000001)から案内を受け、ギルド・ローレットを訪れた特異運命座標達のシーンを描きます。ローレットには、レオン・ドナーツ・バルトロメイ(p3n000002)、ユリーカ・ユリカ(p3n000003)、プルー・ビビットカラー(p3n000004)、ショウ(p3n000005)等が居ます。
他のNPCに関しても状況次第で描写を行います。
ギルドを軸にしたシチュエーションでプレイングをかけて下さい。
参考はこちら
ギルドパート・リプレイ
掲載形式につきまして
グランドオープニング『The First Day(ギルドパート)』は一定量ずつ返却をいたします。
本パート、ギルドパートにつきましては合計四章で編成され、順次返却いたします。
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