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シナリオ詳細

雨の日に子犬を拾うと好感度が上がるとかいうロジック

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●そういうあれ
 誰かが言った。
 もうすぐ梅雨、そうです。「雨の日に捨てられた仔犬の季節」です。
 雨の日にヤンキーが子犬を拾うと好感度が上がると誰かが言った。
 なるほど、確かに普段アレな人が優しいところを見せると好感度が上がるというロジックがある。
 アイツ……優しいとこあるじゃん……なアレである。
 普段期待されていない分、意外さも手伝って良い人に見えるというやつだ。
 しかし、とある人はこう思った。いや、おかしくないか? と。
 優しい人は普通に雨の日に子犬を拾って愛をたっぷり注いでいても特に高い評価は受けない。
 しかしヤンキーが雨の日に子犬を拾うと普段から優しい人より評価が爆上がりするのは何なのか?
 場合によっては普段から優しい人より人情家扱いされることすらあるのは明らかにおかしい。
 ならばどうすればいいのか?
 研究者は考えた。つまり、捨てられる子犬をなくせばいい。
 というわけで研究者は子犬の保護施設を作り、なんかこういい感じにめでたしに……ならないのが鉄帝である。
 捨てられた子犬がいなくなったことで拾えないヤンキーとかいう優しさアピールの出来ないヤンキーが出来上がったのである。ヤンキーやめれば? という声が届けばヤンキーなんかやっていないが、その中で頭の良いヤンキーが色々あってゴーレム子犬を作り出した。なんとヤンキー以外が触れると変形して襲い掛かる狂暴なやつである。
 しかし、そこで更に鉄帝らしさが炸裂し、ヤンキー専用子犬ゴーレムは暴走した。
 ヤンキー相手でも襲い掛かるようになったのである。かくして鉄帝の町中に現れた暴走ヤンキー子犬ゴーレムは自分に触れようとする人を無差別に襲うゴーレムになったのである。

●しっとり濡れたリコリス
「というわけで、雨に濡れた子犬の季節だね!」
「うわっ、なんでしっとり濡れてるですか」
 【旅するグルメ辞典】チーサ・ナコック (p3n000201)がタオルを投げつけると、『( 。ᾥ゜ )』リコリス・ウォルハント・ローア (p3p009236)はぷるぷると水を飛ばす。
 そんなリコリスにチーサはタオルをもう1枚投げつけながら、今回の経緯について話していく。
「……とまあ、そんな感じで『ヤンキー子犬ゴーレム」が問題になってるわけです」
 そう、鉄帝の町には今捨てられた子犬は居ない。
 居ないが、ヤンキー子犬ゴーレムは居る。
 これは放っておいていい問題ではなく、危ないので排除しなければならないのだ。
 そもそも子犬じゃないし。変形するし。
「確認できた限りでは、8体のヤンキー子犬ゴーレムが鉄帝の町の何処かに点在しているみたいです」
 鉄帝の町に捨てられた子犬はいないので、そんな感じのがいればすぐにゴーレムであると分かるのだが、一応見分けやすいポイントとして段ボール(に見せかけた追加装甲)には「夜露死苦」とか書かれているらしい。
「なんともくだらねー話ですが、ある意味で鉄帝らしいとも言えるですね。ま、サクッと解決してくるですよ」

GMコメント

というわけでヤンキー子犬ゴーレムを倒して悪しき流れを砕くのです!
偽りの優しさアピールを許すな!

ヤンキー子犬ゴーレムは鉄帝のあちこちに合計8体点在していますが、そんなに強くないです。
見つけて排除しましょう。
よかった。鉄帝には捨てられた子犬は居なかったんだ。

●ヤンキー子犬ゴーレム×8
皆さんが触れようとすると人型に変形します。
古代文明脅威のテクノロジーで人間の大人サイズの「ヤンキーモード」になります。
ヤンキービームとヤンキーパンチ、ヤンキーキックで戦います。
1体1でも簡単に倒せる程度の強さです。

●これって与太依頼?
はい、与太依頼です。楽しんでください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 雨の日に子犬を拾うと好感度が上がるとかいうロジック完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年07月05日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
【星空の友達】/不完全な願望器
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人
エルシア・クレンオータ(p3p008209)
自然を想う心
リーディア・ノイ・ヴォルク(p3p008298)
氷の狼
マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
目的第一
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの

リプレイ

●ゴーレムをやっつけろ(前編)
「雨の日の子犬……僕も領地で子猫や猫保護したりするから見過ごせない。ヤンキー子犬ゴーレム……可哀そうな存在ではあるけど対処するしかない!」
 キリッとした表情をするのは『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)だ。
 傘をさして鉄帝を歩くヨゾラが探すのは、この鉄帝にいるはずの子犬ゴーレムだ。
「鉄帝の雨、今はこんな風なんだね……ん?」
 そうすると、道端に箱に入った子犬……のようなものが見えるが。
 箱に夜露死苦と書いてあるし、絶妙に突っ張った顔をしている。
 これが「そう」であるのは間違いないだろう。
(…ヤンキーさん達も、ゴーレム子犬を家族として迎え入れればよかったんじゃないかなぁ)
「本当の子犬が欲しくて、その道を閉ざされたのならそうなっちゃうのかな……」
 周囲に保護結界をかけてから、星空の泥でそっと包み破壊する。
「君達は、本当に愛されたい人さえ傷つけてしまうから。…次は子犬か子猫か、幸せにしてくれる人の所に生まれ変わってこれると……」
 哀れなものだ、とヨゾラは思う。
(人に作られたゴーレム、魂なき存在……魂なき魔術たる僕と同じような存在。慰めにもならないけど…僕が傷つこうが抱きしめるよ。それがゴーレムにとって助けにもならない、一時の僕の自己満足だとしても)
「…生まれ変わってこれると、いいね」
 粉々に砕くしかないけれど、それならどこかに墓は作りたいとヨゾラは思う。
  魂はなくても、心があるなら…その心が生まれ変わってきてほしい、と思うから。
 ……と、そこまでやって。( ‘ᾥ’ )な顔をしている『( 。ᾥ゜ )』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)が見えた気がしてハッとする。
「わんころころ、わんころころ……」
 柴犬の顔出し着ぐるみを気て転がり始めたヨゾラだが、大丈夫。なんかこう、空気の調整的なアレである。
 そう、真面目なのはここまでだ。『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)などは凄く怒っていた。
「いや、なんで雨の日限定なんだ? 晴れの日だろうが雪の日だろうが嵐の日だろうが拾ってこそだろうが! そもそもだな、そこに存在している、ただそれだけで数多の命に癒しと救いを齎す尊き存在。それがふわもこアニマルなのだ。そこに子犬も子猫もひよこさんも狼さんもない、全てが等しく尊いのだ。だというのに、人間ごときのチャチな虚栄心の為に利用しようなどという愚かな行為が許されようか……否、断固として否である!」
 通りすがりの人が拍手していくが、そのくらいには完璧なゲオルグの演説である。そう、動物たちに差などあるはずもない。
「それに比べると、犬の保護施設を建てたという研究員は素晴らしいな。自分自身の生活だって色々と大変だったであろうに……銅像の一つや二つ建てて褒め称えられていてもいいのではなかろうか? と、話が激しく逸れた気がするが何はともあれ、暴れるのであればゴーレムは破壊するしかないな」
 まあ、銅像はともかく称えられてもいいだけのことはしているだろう。今回の事件も、その研究員のせいなどではない。だからこそ一刻も早くこの事件は解決するべきなのだが。
「まぁ、わかりやすい段ボールに見せかけた追加装甲に入れられているらしいから発見自体はそう難しくないのではなかろうか。鉄帝には捨てられている子犬はいないということだし、それらしいのがいればそれがゴーレムということだな」
 言いながら歩いていたゲオルグは、ふと気付く。
「私達が触れようとすると人型のゴーレムになる……つまり、ゴーレムに気づかれる前に接近できれば一瞬だけもふれるのでは? これは試してみるしかあるまい」
 なるほど、確かにヤンキー子犬ゴーレムは触れようとすると人型に変形する。ならばゲオルグの理論はまさに逆転の発想……!
「よし、見つけた……!」
 制御不能なブリンクスターを使用して、もふもふチャレンジ開始である。
 天までカっとぶ程の瞬間加速装置で移動して触れたそれは……モフモフしていなかった。低予算である。
「ッダオラア!」
 人型に変形したゴーレムを獄門・禍凶爪でクラッシュ&デストロイしたゲオルグには……後悔など微塵もない。
 そんなちょっと残念そうなゲオルグの肩を『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)が叩く。
 可愛らしい子犬を拾いたくなる⇒分かる
 捨てられた子犬を拾う人は優しい⇒分かる
 捨てられた子猫を拾って云々の話は出てこない⇒何故?
「いやほんと何でだと思う?」
「猫を捨てないのではないだろうか。いや、そもそももふもふを捨てるのは問題外だが」
「納得した!」
 そんな答えを得ながら、汰磨羈は歩く。
 つい仲間に対して聞いてしまう程の疑問。ねことして、この疑問は放置できなかったのだ。
 子犬を拾えないなら子猫を拾えばいいじゃない ~たまき
 そういうことらしい。さておいて。
「ヤンキー子犬ゴーレムとか作っている場合ではないだろう? 拾えよ? ねこを!」
 思わずそう演説してしまう。そう、汰磨羈はねことしてねこを推さねばならない。
「その労力を使って子猫を拾え。可愛いぞ、猫だぞ。女子にだって大人気だ。へそ天キめた子猫を見てメロメロにならない女子はいない(断言)! そんな子猫が雨に濡れてプルプル震えているんだぞ? 拾えよ? 人気がうなぎ登りだぞ? 優しさアピール力最強だ、間違いない。なのに、なぜ拾わない? いっそ、ギフトで猫化した私が『ひろえ』と書かれたダンボール箱に入って待ち伏せしてやろうか? わからせてやるぞ? ねこの可愛さ無しで生きていけない体にしてやろうか?」
 ねこ過激派である。しかしねこ派は拍手している。さておいて。
「という訳で、この子犬擬きは全力で叩き潰す。そう、猫の方を見て貰う為に!!」
「ッダオラー!」
「正体を現したな!」
 絶界・白旺圏を付与していた汰磨羈の全力の三光梅舟からの無影刋月が真正面から叩き込まれていく。
 そう、只管に叩き込みまくられていく。
「何がヤンキーだ。こちとら猫だぞオルァー!!⁽⁽ฅ₍₍⁽⁽ฅ•ω•ฅ₎₎⁾⁾ฅ₎₎」
 元々ヤンキー子犬ゴーレムはつよくないので楽勝ではあるのだが。
「まぁ、そもそもの話だが。捨てるなよ! 動物を!! 責任を持って飼え!!!」
 ゴーレムの残骸の上で勝利のポーズをきめる汰磨羈を『アイアムプリン』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)は見ていた。
「捨て犬が居るなら捨て猫もいる……? という事は、だ! 何処かに捨てプリンもあるという事だな? 捨てプリン……きっと野生種タイプのプリンだな! たくましくてワイルドな味がするに違いない! うむむ……こうしちゃいられない! 早くヤンキー子犬ゴーレム? を倒して、捨てプリンを探しに行くぞッ!!」
 プリンの野生種が何かについては突っ込みはなしである。なんかこう、そういうのもいるのだろう。
 甘き彗星の異名を持つCaramel★Crunchに騎乗したプリンの捜査は、そうして始まった。
「ついでにクラクション鳴らしながら爆走すればあっちからも見つかり安くなって効率が良いな? よーしどけどけぇええええ!」
 プルリラ♪ プルリラ〜♪ と音が鳴っている。音までプリンっぽい気もする。気のせいかもしれない。
「悪いが、速攻で片を付けにいく……覚悟しろゴーレム! オレは……探さなければならない物があるのだ!」
 そんなプリンも、ヤンキー子犬ゴーレムを見つけると同時にブレイクリミットオーダーからのズガドンッ!で容赦なく殴り壊す。 
「居ない、いない! 捨てプリンがどこにも居ない……!? ヤンキー子犬ゴーレムを探すのと同時にプリンも同時に探していたというのに! プリンのプの字も見つからないぞ!? 皆にも食べさせてやりたかったのに……! かくなる上は…オレが捨てプリンになる!! ヤンキー子犬ゴーレムの特徴から考えるに、『捨て』とはダンボール一つのみを己の住居とし、大自然の中野晒しになる事で心身共に虐めぬき鍛え上げる事で板れる境地の一つという事……つまり! オレも同じ環境に身を置けば、逞しさとワイルドな味を獲得した捨てプリンになれる!」
 なれる、だろうか? 分からない。捨てプリンという現象に対する専門家が必要だ……!

●ゴーレムをやっつけろ(後編)
「烙印から解放された後の愛弟子との戦場がこれとは、しまらないが仕方ない」
 『氷の狼』リーディア・ノイ・ヴォルク(p3p008298)は愛弟子たるリコリスと今日はコンビを組んでいたが……まあ、復帰戦としては比較的イージーで安心な戦場ではあるだろうか。リコリスも嬉しそうだ。
「あおーん! 久しぶりに烙印が取れたお師匠と狩りに出かけることができたよ! やったぁ! ボク、この戦いが終わったらお師匠にいっぱい褒めてもらった後新しいレイングッズを買ってもらうんだ! え? 梅雨はもう終わりだって?そんなー!」
「大丈夫だよ、リコリスさん。梅雨が終わっても雨は降るからね、無駄にはならないさ」
 なんとも面白い師弟だが、リコリスのテンションがいつもより上がり気味に見えるのは気のせいではないのかもしれない。
「それにしても雨の中の子犬を拾うヤンキーなんて使い古しにも程が無いかな。しかも優しいアピールが出来ないからって、ゴーレムなんて作りだして。鉄帝人の頭の中は本当に分からないな。いや、知る気は更々ないがね。この依頼が終わったら、その頭のいいヤンキーとやらにも痛い目に遭ってもらおう。氷の狼の遠吠えを聞くがいい」
「あおーん!」
「リコリスさん、ちょっと早い」
「まじで⁉」
 まあ、それはさておいて。リーディアとリコリスもすぐにヤンキー子犬ゴーレムを見つけることが出来ていた。
「リコリスさんは前衛、私は後衛だ。大丈夫、ちゃんと見てるよ、リコリスさん」
「そこのゴーレム! ボクの目の前でお師匠に拾ってもらおうだなんて許さないんだからね! 雨に濡れた所をお師匠に拾ってもらうのはこのボクの役目だっ!」
 そんなことを叫んでいるリコリスのやる気はマックスだ。
「( ‘ᾥ’ )こんなに小さくて愛らしい二頭身の生き物に対して拳を振えるような奴にはそもそもギャップ萌えみたいな好感度を上げるための最重要要素が欠落してるんだ、諦めなよ」
 後遺症の残っているリーディアではあるが、この戦闘は一撃で終了するのである意味で復帰戦には最適だったのだろう。
 一撃で倒したりリコリスの女神の口付けという名の投げキッスが飛んだりと忙しい。
「( ‘ᾥ’ )ちゅっ」
「……?(なんだろう、あの顔は)」
 通じていなかったようだが、さておいて。
「きゃーっ! お師匠目が赤くてカッコイ〜! 最高〜! 拾って〜!!」
「……拾うも何も、既に君は私の愛弟子だろう? リコリスさん。でもこうしてまた君の笑顔が見れて良かった」
 そんな2人同様に『蒼剣の秘書』華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)も『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)もコンビを組んでいた。
「皆さんは騙されています……! 不良が雨の日に子犬を拾うのは、博愛精神に目覚めたからではありません……家族から爪弾きにされたと感じて不良に身を落とした少年少女が、同じ境遇にある子犬に共感を抱いたからに過ぎないのです。そう考えるとこのゴーレム達は、私欲の為に爪弾き者として産み落とされた哀れな犠牲者。同じ境遇の者にすら利用される事を宿命付けられた存在が、誰も彼もを敵視するのは当然の事…その呪われた仮初めの生を終わらせる事は、悲しいですけれど彼らの為でもあると言えます」
 なるほど、エルシアの演説は正しいのだろう。しかし、そこでは終わらない。
「ですから……スケバンの格好になって彼らを誘き出しましょう」
 ん? 何やらおかしな流れになってきたし華蓮は暖かく見守っている。
「ええ、どこぞの遺跡の所為でコスプレが得意になったのはきっとこの時の為。着るのがくるぶしくらいまで長いプリーツスカートだなんて、健全過ぎて逆に不安になるほどですね……だぜ! 折角発火も出来るので、煙草も指先に挟んでおきますね」
「よかった……つまり、雨の日に捨てられた子犬達は居ないのだわね……めでたしめでたし」
 華蓮がすでに締めに入っているが、残念なことにこれからである。
「恐らく電柱の影だとか橋の下だとか、そういう居場所にヤンキー子犬ゴーレムは居ると思うのだわ。だって子犬が捨てられている場所はそういう場所がお約束だからね」
「確かにそうですね」
 言いながら歩いていけば、本当に電柱の横にそれっぽいのがあったりする。
「あら……危険だと聞いていたけれど可愛い子犬なのだわ」
 微妙に見た目が突っ張っている気がするけれども、華蓮は念のためにと近づいていく。
 もしも本当に子犬だったりしたらいけないから、ということだ。
「よしよし、怖くない怖くない……。本当に子犬ちゃんだったらそう言って欲しいのだわー」
「ッダオラー!」
 ガシャコンガシャコンと人型に変形していくソレは間違いなくヤンキー子犬ゴーレムで。
「アタシとやり合おうだなんて百年早いぜ、ソイツを伸したらタイマンしてやんよ」
「ッンノカオラー!」
「さっきまであんなに可愛かったのに……ヤンキー同士拳で語り合って友情芽生えさせれば良いじゃない。それはそれで需要在るのだわよ……」
 言っている間にもエルシアの火線砲IIで見事にヤンキー子犬ゴーレムは破壊される。
「2対1とは卑怯に映るでしょうけれど……その瞬間だけでも彼らが製作者達の卑劣さを忘れられるなら、喜んで恨まれましょう…後で卑劣漢達の研究所を焼いておけばすっきりしますから」
「そういえば子犬の保護施設があるのだったわね。こういう場所には様々な課題が付き物と思うのだけど……少し気になるだわね、この施設が何処に有るのか聞いてみようかな……場合によっては私財や領地からの支援を……」
「たまきさん……仙狸厄狩さんがねこだから。いいよね猫、可愛いよね猫。可愛い猫に可愛い( 'ᾥ' )に可愛いプリン……プリン?」
「何やら汰磨羈も捨て猫アピールをしているし、リコリスも( ‘ᾥ’ )顔でプリンを欲している……これは生半可な『捨て修行』では張り合えないな! だが、負けないぞ! オレは耐える事は大得意! 修行や特訓だって大得意で大成長出来るって所を見せてやる! これが、オレが立派な捨てプリンになる為の第一歩だぁああ!」
 なんだか一部が混沌としているが、ここでゲオルグがきっかりと締めにいく。
「この後は……折角なので犬の保護施設に行きたいと思う。何故かはわかるだろう、私はもふもふを所望なのだ。この掌で命の温もりや重みを感じながらキャッキャモフフしたいのだ! 家に帰ればにゃんたまもドラネコもいるし、そもそもギフトでふわふわ羊が呼べるだろうって? それはそれ、これはこれ! 私はもふもふに対して貪欲なのだ。わんこもニャンコもひよこさんももふもふしたいのだ!」
 というわけで、この後皆で保護施設に行って充分にもふもふしたそうである。
「( ‘ᾥ’ )プリンおいちい」

成否

成功

MVP

ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲

状態異常

なし

あとがき

もふもふはよいものですよね。

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