シナリオ詳細
<月眩ターリク>仮面は剥がれて
オープニング
●月の王国、その儀式を阻止せよ
古代遺跡『古宮カーマ・ルーマ』。この周辺は、吸血鬼たちの跋扈によって以前とはまるで別物といっていい惨状に至っていた。
張り巡らされた転移陣、闊歩する吸血鬼と晶獣、あるいは晶竜と呼ばれる紅血晶の犠牲者たち。そしてローレットと因縁浅からぬ『博士』の産物、偽命体。
それらに幻想種を売りつけるために現れる拉致集団、謂わば闇の商人たちもがカーマ・ルーマの雰囲気をより陰鬱なものへと変質させている。
転移陣を超えた先、異空間『月の王国』へと到達したのが、前回までの一連の作戦行動である。同時に、カーマ・ルーマに張り巡らされた転移陣の占拠もまた、主たる目的として求められていた。
……と、同時に。イレギュラーズと吸血鬼との交戦は激化し、『烙印』によって吸血衝動に苦しむイレギュラーズも増えつつある。
烙印の進行により、『月の女王』への執心がそのまま『月の王宮』へとつながる道となったのは皮肉という他はない。
が、同時に。祭祀場アル=アラクで行われている『夜の祭祀』が『烙印』の進行、そして偽命体の量産に関わっていることが判明している。
城門突破も課題だが、祭祀の阻止はより緊急性の高いものであるだろう。ローレットにとって今こそが吸血鬼、そして彼等の生み出す利益を啜る悪鬼羅刹を駆逐する乾坤一擲の機会足り得るのである。
●引き合う烙印
「愛無殿……その、烙印の状態はどうだろうか? 辛くは無いか?」
「ヴェルグリーズ君、私もだが君も自分のことは心配した方がいい」
ヴェルグリーズ(p3p008566)と恋屍・愛無(p3p007296)は、先だっての吸血鬼との戦いを経て、それぞれ別の戦場で『烙印』を受けている。未だ経過日数が短いだけに吸血衝動の影響は弱いが、さりとて涙や血、肉体の異常ばかりは隠しきれない。
そして、愛無は烙印の反応から、祭祀場の方角に烙印を施した敵が、ファルシュと名乗った吸血鬼がいることを察知していた。
「相手の運命を好き勝手もてあそぶような奴は、早く倒さなきゃ……息をしているのも罪深い」
「偽命体の方々を徒に生み出す儀式、ですか。この一戦で阻止しきれるものではありませんが、可能な限り遅らせ……不幸は止めなければいけませんね」
ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)はファルシュへの乾坤一擲の一撃を浴びせた折、その『素顔』を垣間見たことで激しい憎悪を受け止めている。ぞっとする殺意の本流を思い出すだに背筋が凍るが、それ以上に相手に対する敵意が激しく彼の身を焼くのが感覚で分かっていた。グリーフ・ロス(p3p008615)の目下の目的は、偽命体の生産の抑制。断絶できれば最上だが、『博士』健在のうちは漸減が精いっぱいだろう。それでもいい、悲劇を減らせるのなら。
イレギュラーズ各々に向かう理由、戦う理由があるのと同じく、吸血鬼たちにも満たすべき欲求がある。そう――。
「……と。やけに烙印が疼くかと思えば、そうか」
「苛立たしい声、忌々しい匂い。そうか、キミ達なら納得だね。この間は、散々な目に遭ったよ」
愛無の視線の先には、数多くの晶獣、そして愛無に烙印を刻んだ吸血鬼、ファルシュの姿があった。子供じみた外見でありながら、その肉体は驚異的な存在力の重さ、そして長い年月が刻まれている。
「貴様は倒す、絶対に!」
「キミも、『見た』連中も全員殺すよ」
ヨゾラの怒声は、ファルシュのぞっとするような冷たい声に吸い込まれる。アレは、相手を赦しも逃がしもする気はないらしい。
……イレギュラーズにとっても、望むところだろう。
- <月眩ターリク>仮面は剥がれてLv:40以上完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2023年05月02日 22時06分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「吸血鬼ファルシュ……全員殺すなんてふざけた事は叶えないし叶わない。ぶっ潰されるのは貴様の方だ……貴様は倒す、絶対に!」
「……ファルシュ、キミにはあまり同情は出来そうにないね」
「血の気が多くて結構なことだよ。僕も大概、暑苦しい子達の相手は苦手だからね。そこの『人間もどき』の子も、元気そうで何よりだよ」
『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)は今にも掴みかかりそうな勢いで吸血鬼・ファルシュへと吼えた。にこやかにその敵意を受け止めるファルシュの姿は相変わらずの子供じみたそれだが、内包する殺意の密度は前回の戦闘の五割増しといったところか。『約束の瓊剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)は吸血鬼それぞれの事情を垣間見て、その上で彼は度し難しと断じる。当たり前だろう、変質し続ける魂に怯え、しかし不老長命の肉体を敢えて不完全な吸血鬼とした狂人の心理など、分かってたまるものか。二人の……否、その場の者達の敵意と殺気を肺いっぱいに取り込みながら、彼は居並ぶ道具達を片手で制した。その視線の先には『縒り糸』恋屍・愛無(p3p007296)の姿があるが、役者ではないとばかりに半ば無視を決め込んでいる。その擦れた態度が、よりファルシュを苛立たせた。
「君の『顔』は烙印の影響か? ここで頑張らねば実験動物行きなのだから気張らねばならないのだろうね。僕は君よりはこの布陣に興味がある。蔦の内側に籠もって逃げ果せるつもりか、とね」
「因縁浅からぬ雰囲気ね……ちょっとと場違いだったかしら?」
「まずは目の前のやることに集中だ。雑魚を一掃してからでも、あいつを倒すのは遅くないだろう」
「ああ、問題ないよ。戦局に合わせて適切に戦わねば負けるな、と思っただけさ」
愛無はファルシュに烙印をつけられた身であるが、さしてその因縁に情熱はない。何故なら、戦場における歯車として正確に機能する己であるか、適切に制圧できる彼我の戦力構成であるか、冷静に立ち回れる仲間であるか。それだけが関心事だからだ。熱を籠めて逸る仲間を見れば、『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)や『波濤の盾』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)が若干の危惧を覚えるのも頷けよう。だが怒りを露わにするヨゾラ含め、この状況で無駄な動きをしよう、因縁を優先しようなどという愚図はいない。彼等はファルシュのような「ただのイレギュラーズ」ではなく、「ローレット・イレギュラーズ」なのだから。
「感情に誘われて、ひとつことに惹かれて、居ても立ってもいられないその姿……とてもいいよ、見るべきものが多すぎるほどに瑞々しい感情! 僕はそういうのが大好きなんだ!」
「子供の姿に扮しようと、醜悪な本性が透けて見えているぞ、悪鬼。その曲がった性根ごと叩き斬ってやる!」
「そう! そういう言葉も、大好物だよ!」
一同の、いわば「真っ直ぐな気迫」を受け止めるファルシュの言葉に、『散華閃刀』ルーキス・ファウン(p3p008870)は深い嫌悪感を覚えざるを得なかった。この状況、仲間の言葉を聞くに殺したくてたまらない相手を前にしてなおニコニコとしていられる態度。それこそがファルシュの毒々しい歓喜の感情であることがわかる。ルーキスはその作り物めいた笑みが、作り物であるからこそ本質の下劣さ、醜悪さに唾棄すべきものを覚えたのだ。
「……偽命体の方々をこれ以上生ませるわけにはいかない。私もこの前偽命体だからって家族を皆殺しにしないといけない依頼があって……くっ、思い出したくもない……」
「ですが、それは忘れてはならないものなのかもしれません」
偽命体は、仮初めの命の副産物、或いは幻想種をもとに作られた人造生命である。『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)が苦々しい記憶を掘り起こし、その忌々しさに苦しむのは道理だ。だが、だからこそ『ラトラナジュの思い』グリーフ・ロス(p3p008615)は覚えていなければ、と感じている。死を前にして、歓喜した魂。歪められた命より、潔き死を想った偽命体。それらを弄び、同じ長命者を蒐めようとしたファルシュの根本原理を、グリーフこそは理解できる可能性があった。そして、それを否定すべき立場でもあった。秘宝種という、果ての見えぬ姿であるからこそ、彼と自分が違うものだとグリーフは理解していた。
「それでも、だからこそ。相手の思い無く、相手を歪めてしまうことは……私は、拒みたい。そう判断します」
「そっか。じゃあ、僕も君達を拒むよ。生きているというそれ自体を」
ファルシュが、持ち上げていた手を振り下ろした。
それが合図であったのだろう。ハイデレシアの蔦が蠢き、他の晶獣たちが前進する。濃度を増した殺意が、ヨゾラに突き刺さる。だが、彼がそれを知覚するより先に彼の顔面へと掌底が届くのが早かった。まるで、攻撃が反射で、その後に感情が追いついたかのような錯覚。
「脆いね。腹を固める程度の時間は与えたつもりだけど」
「真っ直ぐ突っ込んできたね。好都合だ」
「もう少し賢しいと思っていたが――」
吹き飛ばしたヨゾラをつまらなげに一瞥したファルシュの身を、ヴェルグリーズの得物が袈裟懸けに振り下ろされる。一拍遅れて吹き出した血に眉一つ動かさず、愛無は追撃を叩き込んだ。上体を反らしたファルシュは笑みを崩さない。
降り注ぐ敵意、叩きつけられる害意を最初から望んでいたかのような、毒々しい笑みがそこには張り付いていた。
●
「……そうか、次は君か」
(かかった――!)
ファルシュは首を巡らせ、ルーキスを見た。その視線は間違いなく、「あれを倒(ころ)そう」と言っている。それはつまり、ファルシュが初撃を叩き込んだ刹那に振るわれたルーキスの一撃が届いていた証左である。沈丁花の花を止め処なくを垂れ流し、敵意に指向性を与えられたその姿は場末の魔物であれば哀れの一言であった。
あった、が。
「げっ、ほ……?!」
ヨゾラは吹き飛ばされた位置、ファルシュの距離、その他状況を即座に判断し己の治癒を優先した。それは最上の判断だった。が、そんな彼をハイデレシアが四方から取り囲んだのだ。ファルシュが狙っている対象なのに、敢えて彼を隔離した、その意味が彼にも、他の面々にも理解できなかった。そして、それはファルシュの命ではない。
「蔦野郎の背は鳥が飛び越せる高さじゃねえし蔦は攻撃出来ねえ、だとしたら今、慌てて対処する必要ねえってことだ! 聞こえるなヨゾラ! 無理に飛んだりよじ登れば相手の思う壺だぞ!」
「晶獣ならこっちで足止めした! 簡単に倒されるほど私達はやわじゃない……その代わり、そこから出たら治療に専念してくれ!」
蔦の隙間から漏れてきた声は、エイヴァンと沙耶のものだ。両者はファルシュを除く晶獣たちの敵意を自らへと集め、攻勢を一手に引き受けたのだ。イレギュラーズがその優位を享受できるのは四十秒、そして二人はその間、猛攻に耐える必要がある。何れも一芸に長けた者だけに軽々に倒される危険性は薄いが、さりとてそれも絶対ではない。ヨゾラの治癒があれば盤石だったが、無い物ねだりは出来はしない。だとすれば、どうする?
「蒼薔薇の流儀というものを、風情を知らない木偶にも教えて差し上げてよ」
レジーナの放った術式が、プレグマに直撃し体力を大きく削り取る。乱発に向かないそれだが、その分威力と精度は抜群だ。
「危険域と思えば私が癒やします。皆様、慌てず全力で参りましょう」
そして、やわな傷はグリーフの治癒で事足りる。
慌てるな。焦るな。
この状況は全て、焦りを生むための仕込みだ。だから、冷静に。
着実に。
ひゅっ、と息を吸う音が聞こえた。それが誰のものか理解するより速く、ルーキスは己の刃の軌道と鏡写しで相手の強撃が向かってくることを知覚した。
●
「ゴーレムはあいにくアーカーシュで見慣れたんでな、多少吸血鬼の力が入ったところで私の敵ではない!」
「ギッ」
サン・エクラの集中砲火に加え、生き残ったプレグマによる攻撃が雨霰と降り注ぐ。沙耶の身のこなしでそうそう当たる精度ではないが、やはり数の差は如何ともし難い。僅かな隙、少しのミスが命に迫る危機感を前に、軽口を叩ける彼女は大したものだといえよう。
「頭数を減らせばいいってんなら、お前らを落とせばいいんだよな! 簡単な話だぜ!」
「張り付いてるゴーレムは落とさせてもらうわよ。中途半端は嫌いだから」
レジーナは、エイヴァンへと襲いかかるプレグマを鬱陶しげに吹き飛ばすと、空を舞うサン・エクラを見た。エイヴァンの攻撃精度は低いとはいえないが、それでもちょこまかと動き、数度に一度は避けてみせるその鬱陶しさはバカにならない。プレグマの個体数は残り僅か、沙耶でも渡り合えよう。奇しくも、互いに引き付けた個体の特性、その相性が最悪だったのだ。無論、晶獣たちにとって……だが。
「なるほど、これは……無策で受け止めたくはないものですね」
「助かった。威力のほどは、今理解した」
「ありがとうございます。それでは、私の後ろに」
ルーキスとファルシュの斬り合いに割って入ったのは、グリーフだ。否、ファルシュの強撃を受け止めたのは……というのが正しい。仮にルーキスが受けていれば、数度の連続打撃でたちまちのうちに膝をついていた可能性すらある。
ルーキスがヨゾラから狙いを切り離し、ファルシュの狙いを引き付ける。その一瞬の隙を以て愛無とヴェルグリーズが攻め立て、一気に『弱点』を突く。以て、ファルシュの余裕を奪い去る。その策は上首尾であった。
「まTa、ソうДа、やって……僕の、オレの……!」
証拠は歴然。顔に罅が入り、そこから外皮を裏返すかのように内側から異形が現れる。辛うじて人型、されどところどころが明らかに『人を模しただけの化け物』であるそれは、愛無という類例がそばにいなければ驚愕で手が止まったやもしれぬ。完全に変異したその姿から吐き出される言葉は『通じるが理解できない』単語の羅列と化す。変化の途上で飛んできた一撃ゆえにまだマシだった、と見ればその驚異たるや。
「体力はまだまだ十分といった感じだけど、余裕は完全になくなったらしい」
「これが狙いだったといえばそうなんだけど、正直ここで退場願えないかと祈ってるよ」
「――――」
「『無理だ』だってさ。まあ、生きて変えれば道はあるけど、倒してしまえるなら最高だからね」
心から愉快そうに口を歪めた愛無と異なり、ヴェルグリーズの顔はひきつっていた。逃げるつもりはない、倒さず返す気もない。が、何度味わってもこの殺意に慣れられそうにない。
「……るな」
ここからが本当の戦いだ、全力で倒すべきだ、逃しはしないぞ。
それら全て、口にすべきと思っていたのに。想定できたのに、逸った意思が、焦った心が目を曇らせた。
仮初とは言えここまで美しい――の下にあって、彼は道を違えた。
「僕を狙ったくせに、僕を差し置いて、無視するなんて……許せる訳がないだろうが!!」
ハイデレシアの包囲は、次の瞬間に爆ぜ飛んだ。
鬼神の如き形相をたたえたヨゾラが、渾身の一撃にて繰り返し殴りつけて叩き伏せたのだ。無論、その裏ではレジーナの支援もあったのは言うまでもなく。
「残った蔦の壁は無視でいきましょう。邪魔なら消すわ」
レジーナは己の役目がファルシュ打倒に移ったと理解し、そしてファルシュの異形に口元を隠した。醜い者に己の鼻と口を晒さぬ姿なぞ、成る程蒼薔薇を戴く者らしい気品が窺える。そして、その目に意思らしきものはない。倒してみせるぞとか、勝つぞ、とか。そんな『わかりきったこと』を浮かべていない。
「残った雑魚は俺達が貰っとくぜ」
「私は因縁よりも実利が大事でな。決着は勝手につければいいさ」
ファルシュは倒す、或いは退ける。
そのうえで、手向かった敵はすべて蹴散らす。
エイヴァンと沙耶は、残り僅かな晶獣を蹴散らすことに意識を傾けた。傷のすべてを癒やすことは状況が許さぬだろうが、知ったことではない。
ファルシュの殺意が、ルーキスから途切れる。瞬間、ヨゾラの肌が総毛立つ。身構えた、なんて言い方も生温く、ただ偶然に「置いた」魔力の籠もった拳が異形を打った。異形の乱雑な連続攻撃が、彼を打った。
どちらも飛び退ることはなかった。削れて崩れた「ファルシュだった異形」、膝から崩れ落ちたヨゾラ。荒く短く息を吐く彼はしかし、異形からはみ出した一部の蠢きを視界の端で捉え。
「全て剥がされて、もう被るものもなくなりましたね。……哀れなほどの『生存執着』。こんな色だったのですね」
背後から歩み寄ったグリーフの、すれ違う自然さから放たれた爪にそれが貫かれたのを目撃する。
「決着をつけるのが誰であろうと。その厄介な吸血鬼が、ここで死んでくれてよかった」
愛無は無感情に――その安堵だけは本物として――素直な感想を、口にした。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。ファルシュは撃破され、作戦目標は達成されました。
私にとっても非常に学びのあるシナリオだった、と思います。
GMコメント
●成功条件
・吸血鬼ファルシュの撃破or撃退
・ほか、敵勢力の8割以上の撃破
●吸血鬼ファルシュ
拙作「<カマルへの道程>咫角驂駒のファルスムス」にて初遭遇した吸血鬼。
もと旅人(加齢ストップする部類)で、子供らしい振る舞いをみせて「いかにも」な様子を見せるが、年齢は相当いっている模様。年齢の話については禁句らしくキレるが、戦闘での優先度はまた別。前回の流れで一部イレギュラーズを狙いに行く傾
向がある。
吸血鬼らしくHARD相応のステータスを持ち、特にHPとCTがかなり高め。【飛】や【連】、【移】をもつスキルを駆使して戦線を攪乱し、目標に近づく狡猾な戦い方を好む。BS付与が控えめな分、威力高め。【背水】スキルも一部保有。
一度に纏まったダメージを受けた場合、肉体になんらかの綻びが生まれ凶暴性、物理攻撃力が増す。代わりに防御技術がやや減少。
傷ついたときに溢れる花は沈丁花。称号スキルにより「一度きり弱点を突く」ことが可能だが、弱点には再現性が無いため注意。
●プレグマ×5
紅血晶と遺跡守護者が反応した結果発生した晶獣の一種。
ゴーレムにしてはやや小柄(大男程度)ながら、内部にはさらに小柄なフレームを有しています。【復讐(中)】を持ち、HP残量に反比例して性能が強化(弱)。中途半端に削って放置すると思わぬ痛手を受けます。
●ハイデレシア×5
紅血晶に浸食された蔦植物。複雑に絡み合った蔦壁を形成、高い防御技術で攻撃を受け止めます。数ターンに一度移動し、敵味方を分断する、イレギュラーズ側の連携を分断するなどして戦場を攪乱してきます(「マーク・ブロック」共生解除、「か
ばう」は分断されない)。能動的には攻撃してきません。
●サン・エクラ×10
小動物や小精霊などが、紅血晶に影響されて変貌してしまった小型の晶獣です。
本シナリオでは小妖精、もしくは小型の鳥などが対象となっています。
常時低空飛行で、サイズが小さい(20~30cm)ため命中に下方修正が入ります。
水晶部分での突きや切り付け(至~近距離物理攻撃)のほか、水晶を飛ばしてくる中距離攻撃も用います。
●戦場
『偽』アル=アラク内。
屋外であり、例にもれず夜のなかでの戦いとなります。幸い、月明かりである程度の視界はあります。
●特殊判定『烙印』
当シナリオでは肉体に影響を及ぼす状態異常『烙印』が付与される場合があります。
予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
●Danger!
当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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