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シナリオ詳細

覇竜焼肉黙示録シマチョウ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●シマチョウがくるぞ
「やっぱこれ絶対いるだろシマチョウモンスター! 狩って食べるか!」
 『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)がそう叫んだが、いったい何が起こっているのか?
 それを語るにはまず、シマチョウについて語らなければなるまい。
 そう、シマチョウとはお肉の名称でありホルモンの仲間でもある。
 もっと言えば、焼肉で食べたりするちょっと高級な部位なのだ。
 焼肉はいいものだ。いつ食べてもいい。ランチでもディナーでもいい。モーニングにはちょっと厳しかろうか?
 さて……そもそも論になるがシマチョウとは何か?
 部位としては大腸にあたるが、細かく説明すると食欲が消えて失せるのでやめておこう。
 ザックリ言えばホルモンの代表的なものの1つであり、焼けばプリプリとコラーゲンたっぷりな食感と味が非常にクセになるお肉だ。
 何につけても美味しいが、味噌味で食べるという人も多いだろう。
 さて、そんなシマチョウだが……『愛し人が為』水天宮 妙見子(p3p010644)が好きだというのも当然だ。
 当然だが……覇竜でシマチョウを食べるとするなら、どうするべきだろうか?
 覇竜の外であれば牛も豚もいる。しかし、覇竜では?
 いや、いる。覇竜にはかのブタウシ鳥がいる。
 かの部位によって豚、牛、鳥の特徴をそれぞれ持っており、外でいうそれらの生物が持つ部位を全部持っているという、意味の分からない生き物であれば……最高のシマチョウを食べられるに違いない。
 だからこそ、妙見子は即座にそういう時に頼れるジジイの下へ向かった……のが前回のお話である!
 そして今回沙耶はシマチョウモンスターを倒さんが為、こういう時に頼れるジジイの下へ向かった……!

●やっぱりいるらしい
「え? いや。おいらは絶好の焼肉スポットを探しに来ただけなんだがなあ」
「そんなワガママは許されない」
「マジかあ……」
 『ふもふも』フーガ・リリオ(p3p010595)と沙耶がそんなやりとりをしているのは『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)の前だ。
 一体何故そんなことになっているのかというと、まあ結局2人とも前回の焼肉が後を引いていたのだ。
 覇竜の焼肉は旨い。シマチョウも旨い。つまりはそういうことなのだ。
 さて、それを前提にした上で2人は来たのだが……相賀はそんな2人に頷く。
「うむ。確かにそういうモンスターは居るのう。ついでに言えば景色も良くて、絶好の焼肉スポットじゃろうて」
 そう、その名も亜竜シマチョウ。
 ワーム系の亜竜であるのだが、全身がシマチョウという凄いモンスターである。
 見た目は白い蛇といった感じだが、全身がシマチョウなので焼くと美味しいし不思議な力で表面が保護され衛生面でも全く問題はない。
 そして今亜竜シマチョウがいる場所だが……なんと、フリアノン近くの草原なのだ。
 近くには春の野花が咲き乱れ、見た目にも美しい絶景スポットである。
 そんな場所で焼肉をしたなら……それは最高だろう。
「そう思わんかの?」
「なんでたみこちゃんに言うんですかね!?」
 たぶん沙耶にシマチョウの味を教えた妙見子がわるい。

GMコメント

はい、というわけでシマチョウを狩って捌いて焼いて食べましょう。
ブタウシ鳥の各種部位も相賀から貰えるので、焼いて食べられます。
というわけで焼肉です。焼肉の方に多めにプレイング割いて平気ですよ!

●出てくるモンスター
・亜竜シマチョウ×1
全身シマチョウの亜竜。見た目は白い蛇っぽい。大きさは全長4mほど。
ブタウシ鳥のシマチョウよりもプリプリ度が凄くて美味しいんだとか。
カロリーもこっちのほうが低いらしいです。
攻撃方法はファイアブレスです。自虐かな?

●料理&焼肉!
こっちのプレイングを重視した方が良いと思われます。
相賀は今回呼ばれなければ手出しせず、焼肉の時にお酒やジュースを振舞ってくれます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 覇竜焼肉黙示録シマチョウ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年04月14日 21時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
赤羽・大地(p3p004151)
彼岸と此岸の魔術師
結月 沙耶(p3p009126)
少女融解
メイ・ノファーマ(p3p009486)
大艦巨砲なピーターパン
フーガ・リリオ(p3p010595)
青薔薇救護隊
水天宮 妙見子(p3p010644)
ともに最期まで
佐倉・望乃(p3p010720)
貴方を護る紅薔薇

リプレイ

●焼肉しようぜ! お前肉な!
 \肉ッ! 食わざるを得ないッ!!/
 『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)の叫び声が響く。
 そう、肉。焼肉の時間である。
「ふふふ。私の野生としての直感が、『アレは間違いなくどちゃくそ美味い』と告げている……! さぁ、今すぐ捌いてやるぞシマチョウ! そして、美味なる焼肉になぁ~れ☆」
「ぶはははッ! 焼肉と言ったら白飯ってところを教えてやらぁ!」
 『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)もそう声をあげるが、実際焼肉の友として白飯は定番であるだろう。
「ああ、まずは食材調達だな。キュッとなるべく新鮮な状態でシメる事を目指すぞ」
 『彼岸の魔術師』赤羽・大地(p3p004151)も頷く通り、まずは食材調達である。亜竜シマチョウ。全身がシマチョウという冗談みたいなソレを倒しに来たのである。
「やっぱりいるのではないかシマチョウモンスター! なかなか独特でおいしい味だったのだよな……あいつに渡せなかったのが悔やまれるほど……たみこには感謝しないとな……シマチョウの味を教えてくれたのだから……!」
 『奪うは人心までも』結月 沙耶(p3p009126)もなんだかウキウキしている。微妙に足取りが軽いのが見て取れる。
「まぁ、こうはっちゃけてはいるが、実のところ、今覇竜って色々と大騒ぎになってるだろう? そういう喧騒から離れてこういう穏やかな草原で焼肉というのも乙だろうと思ってな。ああ、自分含め息抜きになると思ってな、うん。前もリフレッシュしただろ焼肉でとか言ってはいけない」
 しかし焼肉は何度食べても良いものだ。何なら毎日でもいい。それだけの魅力がある。
「♪やっきにくやっきにく、うれしいな~♪ おっいしいやきにく、たっべられる~あっ、さやちゃんも来てたんだ~みんなでいっしょに楽しく食べようね~」
「ああ、勿論だ」
 『大艦巨砲なピーターパン』メイ・ノファーマ(p3p009486)が沙耶と頷きあっているが、焼肉は本当に良いものだということだ。
「妻の望乃を喜ばせようと覇竜で絶好の焼肉スポットを探しに来ただけなのに……! ……ま、結果的に望乃と一緒に焼肉を楽しめるなら、良し」
「夫のフーガが覇竜へお出掛けと聞いて、ついてきてみれば。そこは、焼肉会場なのでした。よし、細かいことは気にせず食べましょう!」
 『ふもふも』フーガ・リリオ(p3p010595)と『ふもふも』佐倉・望乃(p3p010720)が互いに同時にそんなことを言い合い、向かい合って微笑みあう。
 更にフーガは春の野花のスポットに保護結界をかけてもいた。
 シマチョウの火や焼肉の火でお花が燃えちまったら、望乃が悲しむからな……と呟いている辺り、夫としての気遣いが炸裂している。
「なんか恒例化しておりませんかこれ!? まぁ……おいしい焼き肉が食べられるんなら妙見子ちゃん全然行きますけど! うぅ……沙耶様をシマチョウ漬けにしてしまった責任もありますしね……行きますよ……」
 『たみこ・ざ・ろっく』水天宮 妙見子(p3p010644)がそんなことを叫んでいるが、恒例化するほどに妙見子は焼肉に縁があるのかもしれない。まあ、さておいて。
「おいでませ! 亜竜シマチョウ! ワーム系なのでなんか全身ねちょねちょしておりますがもうこの際気にしません! オラァ! はよ美味い肉落とさんかいワレェ! なんか何も考えずに殴っても大地様がいい感じに〆てくださるでしょう!」
「俺か!? まあ、やるけどな!」
「うおー! 焼き豚になる前に食材にしてくれる!」
「さぁ、覚悟しろ。今から、この私が滅茶苦茶美味そうな感じに捌いてやるからな!」
 ゴリョウや汰磨羈も武器を構え……ふと、汰磨羈が何かに気付いたような表情になる。
「ただ捌くだけではなく、生臭さを無くすための血抜きも考慮せねば……って血抜きの必要あるのかコレ? マジの本気でぷりっぷりのシマチョウなのだが???」
 美味しそうである。なのでそういうことは後で考えればいいと汰磨羈は自分を納得させて。
「やっぱ焼き肉は炭火でやるのがおいしいよね~。……あれっ、火をつけるやつもってきたっけ~? う~ん……あっそうだ、シマチョウの炎で火をつけよう」
 一方、メイはかなり余裕のある風で。
「回復は任せてください。怪我をして焼肉が食べられなくなったらしょんぼりですもの」
 望乃のそんな言葉の通り。誰も怪我をすることなく、亜竜シマチョウは大した見せ場もないままに倒されるのであった。

●焼肉パーティーだ!
「さあお待ちかねの焼き肉タイムだ! 前回同様領地である癒しの川辺から水持ってきたぞ! いつも私が水を汲んで空腹誤魔化すために飲んだり浴びたりしてる奴だ、衛生面は安心していいと思う」
 沙耶が非常にコメントし辛い闇を見せながら水を取り出す。一杯食べるといい。山のように肉はある。
「こんなこともあろうかと、ドレイク君(ドレイク・チャリオッツ)に、食材を色々積んできましたよ! 困った時のゴリョウ印! お野菜とか、なんか、こう、イイカンジに揃っていると思うのです!」
 望乃にゴリョウが「毎度あり」と笑うが、実際美味しい食材は美味しい焼肉には必須である。
 その横ではフーガが十全式調理道具一式を利用しシマチョウを加工し焼き始めている。
「焼き肉はタレが大事だ! ……って、うちのてんちょーが言ってた。てんちょーのレシピで、おいしいタレをつくってきたよ」
 メイの言う通り、焼肉のタレは大事だ。塩だれにだってこだわりがあるものだ。そのこだわりは、当然のように汰磨羈にもあった。
「肉ヨシ! 米ヨシ! 空腹ヨシ! 食うぞ皆の者ォー!」
「お前ら! トングは持ったか!? 行くぞぉ!」
 汰磨羈と妙見子がそんな声をあげ……抱えている丸太のように大きいトングは小道具なので片づけられたが……ともかくテンションはバッチリである。
「今日の私は焼肉番長――料理スキルを活用し、徹底的に美味いシマチョウを焼き上げて見せるッ! タレの準備もPerfectだぞタミコォ」
「素晴らしいですね汰磨羈様! 妙見子ちゃんは今回もドラッヘンブロイで乾杯! ですよ!」
「ドリンクは私未成年だし酒以外のもので。ジュースとかあれば遠慮なく受け取るとするか。たみこ何かあるか?」
「未成年の方にはジュエリー・レモネード持ってきてるのでね……知り合いのお店から買ってきました」
 沙耶が受け取ると、汰磨羈も満足げに頷く。
「ヨシ! さあ刮目せよ! これが! 私の特製ダレだ!!」
 レシピは以下の通り。
 料理酒         150cc
 みりん         150cc
 ニンニク        2かけ
 オイスターソース    大さじ2
 コチュジャン      大さじ2
 はちみつ        大さじ5
 赤だし味噌       500g
 胡麻          約5g
 胡麻油         大さじ1
 七味唐辛子       約1g
 砂糖          80g
「足りなければ追加だッレッツパーリィーーー!!!!!」
 なんとも拘りの見えるレシピではある。大体の人間に好まれる味であるのは間違いない。
 このたれでたっぷりと楽しむつもりであったし、その為にもゴリョウはその腕を振るっている。
「さて、というわけで焼き肉に合う米の炊き方だ 料理スキルを十全に使って炊き上げてやるぜ!」
 そう、米。これは大事だ。焼肉の友とすら言える。
「まずは米研ぎ。ぬるま湯以上の温度で洗うぜ。水に触れた瞬間から吸収が始まるから、どれだけ早く表面を奇麗に出来るかが勝負だ。力を入れて押し擦ると割れるんで、軽く揉み回すように手早くな。水が透明になるほど研ぐと艶も旨味も失われるんで水の交換は3回程度、軽く濁ってるくらいで問題ねぇぜ。でもって水を入れ、室温に合わせて夏場は30分、冬場は1時間を目安に浸水だ。浸水後に一度水を交換するんだが、この時の水の温度は低めが良い。冷たい状態から炊くことで米の甘みが増すぜ」
 米に関しては一家言以上のものがあるゴリョウだが、その手さばきはまさにプロ。
「炊き上がったら下の方の米を持ち上げるように混ぜる。表面と底では水気に差があるから、こうしてやることで均等に熱が通りムラが少なくなる。ちなみに今回は焼肉に合わせて米の炊き具合は硬めだ。芯がギリギリ残らないくらいだな。シマチョウを含む焼肉は油やタレといった液体を多く含むんで、水分を控えた炊き具合なら互いの味を引き立てることができる。まぁこの炊き具合は乾燥しやすいんで、食う分だけを見極めて炊く必要があるけどな!」
 だとしても、今日に関しては問題あるまい。きっと一合すら残りはしない。
「ってなわけで出来たぜ、焼肉専用白飯だ! そのまま焼肉と一緒に食っても良いし、葱ともみ海苔を敷いてもまたヨシだ!」
 いわゆる焼き肉用ご飯である。美味しいのはもう確約されていると言えよう。
「折角なんで焼肉以外にもシマチョウを味わえる料理も作るぜ! 焼き以外にも味噌煮込みやもつ鍋なんかを作らせてもらおう。〆は雑炊が最強だ。無論、俺自身もシマチョウをしっかり味わわせてもらうぜ! ゴリョウ亭での新しいメニューにも出来るかもしれねぇし、楽しみつつもしっかり査定させてもらうぜ! つっても覇竜産の食肉って時点で供給含め大体合格ラインなんだけどな!」
 そう、亜竜シマチョウはそんなに珍しい亜竜でもないらしいので供給の点では合格。そして……味もいい。
 プリプリとしたシマチョウは、とてもコラーゲンの味がする……気がする。
「ぶはははッ、俺の腹の艶も良くなってる気がするぜ!」
「このタレに付けて、ゴリョウが炊いた白飯に乗っけて……掻きこむ!」
 そうしてご飯が炊けたので汰磨羈も早速とばかりにシマチョウを楽しんでいた。
 \ウマイッ!/
 テーレッテテー☆ と謎の音楽が何処かでなった気がしたが、さておいて。
「汰磨羈様はお酒飲まれますか?お注ぎしますよ♡」
「おっ、酒は妙見子が注いでくれるのか? はっはっは、ヨイではないかヨイではないか!」
「なんかご夫婦が向こうの方でイチャイチャしているんでね、私たちも対抗してイチャイチャしましょう。酔ってませんよ、全然酔ってません」
「うむ、私達も存分にイチャイチャしようそうしよう。はい、あーん☆ 美女と焼肉……うーむ、Delicious☆」
 汰磨羈と妙見子がイチャイチャしているが、仲良きことは美しいので問題はない。そして大地も焼肉を充分に堪能していた。
「焼肉タイム! さて、まずはタンをさっぱりとレモン汁で……と思ったら、いきなり俺の意に反してシマチョウに箸が伸びた! さては赤羽の仕業だな!」
 そう、大地は自身のちょっとした事情により「そういうこと」が起こるのだ。
「おい赤羽、俺は今タンの口なんだけど?」
「おいおい大地クン、年長者を敬うって事を知らねぇのかァ???」
「くっ、魂が2つ宿るこの身体でも、口と胃は一個ずつしかない……だからこそ無理せず、よく噛んで味わいたい所だな。俺の好みはタン、軟骨、鶏ももなどってとこで。赤羽はハラミ、ホルモン、カルビ、何より今日の主役のシマチョウ! 互いの好みを尊重して、バランスよく食べるとするか……皆も、美味いからと言って肉ばかり食べてはいけないよ」
 塩ダレキャベツで胃を猛烈な脂から守ってあげよう、と言いながら大地は塩ダレキャベツを用意していく。
「……って言ってモ、張り切って喰い過ぎテ、猛烈な胃もたれするやつも居るんだろうなァ。仕方ねェ、出番だぞ大地クン?」
 体調不良者には、調香した温めのペパーミントティーを提供するのもいい。
 そんな感じでアフターサービスも万全だ。
「今日は何を隠そうあのゴリョウがいるからな、色々と期待しちゃうぞ? お、メイもいるじゃないか。いつぞやの百合依頼ぶりだな、こっちで一緒に食べるか?」
「勿論!」
「せっかくゴリョウがいるのだ、ゴリョウの米を使って焼肉丼やシメの雑炊とか白米合わせ楽しんじゃうか!」
「ゴリョウさんが炊いたごはん、すごくおいしい! うちのてんちょーから、私よりすごい料理人だって聞いてたけど、本当にすごいね。あとね、店からいろんな野菜を下ごしらえして持ってきたからね。野菜も食べないと健康に良くないよ」
「あとでな……美味しい……疲れが一気に吹っ飛ぶ気分だ……」
 沙耶とメイもそれぞれ楽しんでいるが……シマチョウとご飯も、物凄い相性だ。とても美味しい。
 そしてフーガと望乃の夫婦も、心地の良い空間を形成していた。
「ゴリョウ殿が炊いたご飯とシマチョウの焼肉を組み合わせた焼肉丼……絶品だな! 望乃、物足りなかったら、おいらの分、分けようか? 食いすぎても大地達が看てくれてるのは安心……ってオイオイ、喧嘩するなよ。仲良く食べようぜ?」
 フーガが大地にそう声をかけつつも、望乃を気遣う。
「飲み物は、お酒も良いが……今回はオレンジジュースで。沙耶もお水、ありがとうな。そうそう、デザートにラズベリーのスコーンはいかが?」
「食材をガッ! と切って捌いて、ジューッ! とイイカンジに焼けば食べられるのが焼肉の魅力なのです。ほかほかのお米に、お肉をたっぷり乗せた焼肉丼。デザートにスコーンもあるだなんて……ここはもしや天国なのでは?」
「確かにな」
 色々な意味をこめながら、フーガは望乃に頷く。ドラゴニアである望乃がこの場所で大人数でご飯を食べていることで、なんだか実家に帰ったような気分になっているのを何となく察しながら、その隣にフーガは寄り添っていた。
(焼肉タイムもあっという間だなあ。できれば、美味しそうなお肉数枚を友達へのお土産として持って帰ろう)
 そう考えながら、フーガは望乃のことを思う。
(望乃の故郷でもある覇竜の焼肉は、スリルもあって楽しい。けどそれは、愛しい人の隣で綺麗なお花を眺めながら平穏に食べる事も出来るから)
 だからこそ、フーガは望乃に微笑みかけて。
「……望乃、またここで、焼肉しような。 約束」
「……ぁ、あの。守ってくれて、ありがとうございます、フーガ。わたしのことも…花達のことも。わたしの故郷を、あなたも大切に思ってくれたことが、凄く嬉しかったです。だから、また、ここで……約束、です」
 そんな2人の約束が、静かに交わされる。美味しい焼肉と、素敵な約束。
 今日は、そんな素敵な一日であったのだ。

成否

成功

MVP

ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました!

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