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シナリオ詳細

~イーリン・ジョーンズ/最後の性戦~

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 どうしてこうなった――

 誰かがそんな事を想った。あぁ……
『さぁもっとよ。もっと皆――正直になりなさい』
 天より響くイーリン・ジョーンズ(p3p000854)の声を聞きながら。


「――嘘でしょ、彼女がやられた!?」
「そんな! お師匠様が……ダンジョンに!?」
 時は遡りて少し前――ローレットに驚くべき報告が齎された。その一報を受け取ったのはリア・クォーツ(p3p004937)やココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)であったろうか……そう。イーリンの行方が、あるダンジョンにて消えてしまったのである。
 トラップダンジョンの犠牲になってしまった……? 馬鹿な、あのイーリンが……
 そればかりかイーリンの消息が途絶えてからダンジョンには『異変』も起こっているという。
 ――放置してはおけない。
 すぐ様にイレギュラーズ達はダンジョンへと向かった――が。
「むっ? 何だこの気配は……確かに、妙な気配を感じるな……?」
 辿り着いた矢先、紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)は気付いた。
 ダンジョンの空間が――歪んでいる――?
 神秘に満ちている。なんだこれは……と、疑問に思ったのも束の間。
 直後にはイレギュラーズ達がその空間に取り込まれる。
 逃げる間も無かった! 入り口は閉ざされ、空間は変質し、そして――

『――ようこそ皆』

 声が聞こえる。これは……イーリン!?
「どこだ。どこにいる! これはお主の仕業か!?」
『ふふ。そう……そうね、そうと言えるかもしれないわ。
 あぁでも安心して――最深部に辿り着けば、全て解決するから』
「最深部……? どういう事なのでありまして!?」
 次いで疑問の声を口に出したのは仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)にルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)。どこぞより聞こえるイーリンの声は、どこか余裕をもった笑みと共に……なにか様子がおかしい、と思っていれば。
「なっ!? こ、これは、衣装が……いつの間に!!?」
 レイリー=シュタイン(p3p007270)が気付いた。己が身を、不可思議な光が覆ったと思えば。
 ――刹那の後には変わっていたのだ。
 例えばある者は肌面積の少ないシスターに。胸や尻を強調した衣に。
 つまり――そう。これは!

『もう分かったでしょう――? そう!
 今からやるのは――年末の大晦日dskb大晦日スペシャルよッ!!』
「はっ?」
『さぁ皆の欲望を解放しなさい! でなければ通さないわよ――!』

 イーリンは何を言っているんだ――!?
 しかしなんとなし気付いた。イーリンは……暴走している!
 ――説明しよう。イーリンはあるダンジョンの攻略を依頼されたのだ。しかしそのダンジョン、なんと只のダンジョンではなく……所謂『エロ』トラップダンジョンだったのである……! 最深部にまではなんとかイーリンは到達したのだが……
『長かったわ……やたら服を溶かしてくる謎の液体とか、心臓が跳ね上がる謎のガスとか、頬に熱が灯ってくる妙な感覚とか――そういうのに、なんで私だけが追い詰められないといけないのよ! 皆もちょっとぐらい犠牲になるべきなんじゃないの!!』
「お師匠様、落ち着いてください!! 縞々はご勘弁を――!」
『ええい煩いわ! 貴方だって多分きっと見せびらかしたかったんでしょう!
 さぁなんでそんな縞々なのか説明してみなさい! でないと通さないわよ!!』
 そんなー! 生贄(聖杯)になったイーリンは暴走している――弟子のココロの言すら届かぬ程に!
 イーリンはダンジョンの奥底に眠っていたアーティファクトとなんやかんやの親和性があったのか、内包していた魔力と融合――彼女を核として特異点とも言うべき異空間を形成しているのだ。放置しておけばどんな広がりを見せる事か……いやなんかいつかガス欠になって解除される気もするが……
 まぁとにかく迷宮最深部へと到達しイーリンを救出するのだ! そうすればこの事態も収まる筈……! えっ、そういえばさっきなんで大晦日って二回言ったかって? テンションよ!
 迷宮深部へ進む為にはイーリンの試練を乗り越えねばならぬ。
 ダンジョンの魔力によって『心の奥底に渦巻く感情』から皆の衣が形成されているのだ――その肌面積が多い衣装は何? 性癖? 説明しなさいよ。つまりはこういう事である。
 その口から説明するのだ。一人一人。順々に!
 赤裸々に語ってもらいましょうか――!

『もっと恥ずかしい想いをしてもらうわ……!
 さぁもっとよ。もっと皆――正直になりなさい』

 ──これは、性杯を巡る戦い──
 逃がさん、あんたらだけは――
 イーリン・ジョーンズ/(今年)最後の性戦が、今始まる!

GMコメント

 何を言ってるんだ……? とリクエスト文見た時思いました!! このシナリオを大晦日に返したら皆さんの今年最後のリプレイがコレになるのかな。ふふっ。以下詳細です、よろしくお願いします!

●依頼達成条件
 イーリン・ダンジョンを踏破せよ!!

●フィールド・シチュエーション
 (エロ)トラップダンジョン『イーリン・ダンジョン』です。
 なんやかんやの依頼があって、なんやかんやイーリンさんが攻略、しかしなんやかんやあって最深部のアーティファクトの影響を受けてイーリンさんが暴走してしまいました――!

 ですがご安心ください。まだ彼女を救う事は出来ます――!
 その方法とは特異点(異空間)と化しているダンジョンで自らの性癖をブチまける事です。
 そうする事で迷宮の奥へと進んでいく事が出来て最深部にまで到達すれば……えっ? ああ、はい。もう一回繰り返しますね。己 が 欲 望 を 解 放 す る 事です!!

 つまり! 一人一つ衣装を着込んで!
 その衣装に対してのプレゼンを行ってください!!

 衣装が無い? ここは特殊な空間ですよ――? 望んだだけでその衣装になります……! いやもしかしたら望まなくても、深層心理から湧き出た衣装に自動的に変換されるかもしれません。とにかく今あなたの衣装は自由なのです!
 肌面積が薄いかもしれないし、胸や尻が強調されてるかもしれない。
 そんな状態です!

 『来年うさぎ年だしバニーガールで』
 ――なんて日和った方には想像を絶する罰が待っています。ご注意を!
 日和るな! 戦え! 自らの性癖をブチまけろ!

 あっ。でも描写はPPP倫に反しない形で行われます! そこは許して!

●イーリン・ジョーンズ
 (エロ)トラップダンジョンで生贄(性杯)になってしまったイーリンさんです。
 イーリンさんはこの空間である程度好きな様に振舞えます――
 皆の衣装をある程度操作する事も可能です。とんでもないですね!

●情報精度
 この依頼の情報精度はIrin Jones and the nigasan antaradakehaです。
 情報なんてモノがあったら私が聞きたいです! よろしくお願いします!

  • ~イーリン・ジョーンズ/最後の性戦~完了
  • GM名茶零四
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年12月31日 23時30分
  • 参加人数10/10人
  • 相談7日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

(サポートPC14人)参加者一覧(10人)

ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
Lumière Stellaire
※参加確定済み※
イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女
※参加確定済み※
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
※参加確定済み※
炎堂 焔(p3p004727)
炎の御子
リア・クォーツ(p3p004937)
願いの先
※参加確定済み※
紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
※参加確定済み※
レイリー=シュタイン(p3p007270)
ヴァイス☆ドラッヘ
※参加確定済み※
イルリカ・アルマ・ローゼニア(p3p008338)
ローゼニアの騎士
ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)
開幕を告げる星
※参加確定済み※

リプレイ


「焔ァ!!!!!」
「ち、違うよリアちゃん! 今回は本当にボクのせいじゃないんだよ! あっ、いや、いつものもボクのせいじゃないんだけど、今回はいつも以上にボクのせいじゃないんだよ! 全ての元凶は――イーリンちゃんなんだよ!!」
「……ハッ。そうだったわ。今回は焔じゃかったわね、つい癖で――ゆるしてね焔」
 だからいつももボクじゃないんだよぉ!
 語るのは『願いの先』リア・クォーツ(p3p004937)にいつもだったら黒幕でもおかしくない『炎の御子』炎堂 焔(p3p004727)である。だが今回は彼女ではない。そう、今回は……!

『黙らっしゃい。ここは私がルールよ――』

 指パッチン。すると同時に洞窟内に異変が生じ始める……! 『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)の仕業だ! 全ては彼女が元凶である……! 迷宮の奥へと赴き、彼女を救出せねば……!
「何やってんだ司書ォォォッ!?」
「どうしてこんな事になっているのよ!! ありえないでしょ、帰らせて!?」
『いいから――全てをさらけ出しなさい! 貴方達にはその道しかないわ!』
 意味の分からん事態に『紫閃一刃』紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)や『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は思わず叫ぶものだが――くそ! イーリンの妨害によって出口が無くなってる! やるしかないのか!?
 自らの性癖を――晒すしか!!
「……ふっ、成程な。己が欲望を余すことなくぶつける。
 その為には、『後で後悔する事も厭わない覚悟』が必要だ。
 後の事を考えたら!! 一歩も進めなくなる!! それは間違いない!!」
 ならば! と紡いだのは『陰陽式』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)である。
 そう――『覚悟』とは!! dskbの荒野に!! 進むべき性癖を切り開く事だ!!
 故に彼女は馳せ参じる。エントリーナンバー1として。

 流れる様な動作でストッキングも履き――
 おもむろに四つん這いになり――
 ためらう事無く半脱ぎ。背中の紐を綻ばせ、瞳も胡乱とさせれば――

 これぞ。尻尾を持つ獣のみ許された、獣による獣の為の獣衣装。
「\半脱ぎ尻尾ガードだ!!/」
『これかなりギリギリよね。あともう少し色々ズレてたらと思うと……発禁物だわ』
 これはいかんでしょ。しかし汰磨羈達にとって、尻尾も大事な衣装の一つ……
 その尻尾で大事なところを隠す様に覆う事で、尻尾無き者達には出せぬエロさを炸裂させる……! もしも尻尾がなければこの構図は成立していないのだ! 多分運営によって差し止められていたかもしれない!
「ふふふ、この『ギリギリセーフにも程がある内角高めを狙う剛速球ストレート』堪らぬだろう?」
 水着姿でありながらもストッキングを履いているという点もミソだ。いいか? よく考えろ……本来なら水着には不要なストッキング、それをわざわざ履く理由なんてただ一つ……性癖を刺激する為だけに存在する黒き薄布、これがエロくない筈も無く……!
『でもダメね――これはギリギリすぎるわPPP倫ボタンを押すか押さないかの瀬戸際だわ!』
「なぁにぃ……? 仕方ないなぁ、ならばこれでどうだ?」
 と。刹那、汰磨羈の衣装が変じる――!
 それは生肩出しミニスカ和装――そこにはシンプルなエロさがある
 着衣と全裸の狭間。それ即ち、侘び侘びの境地……!
「あと当然はいてないですが、何か?」
『絶大なるこだわりね。むしろ逆に履いてる時あるのかしら――
 えぇい、いながたさんのその服……ずるいわ!』
 良いだろう。その性癖の暴露、素晴らしいッ通れ! だけどちょっと嫉妬するレベルの性癖なので私怨罠起動。汰磨羈ボッシュートです。ボッシュート先にはなんかちょっと心臓の鼓動が早くなるガスとかが色々……げふんげふん。
 ――こうしてイーリン・ダンジョンの次なる扉が開かれる。
 これを後幾度も繰り返すのだ……この迷宮の踏破には、それしかないのだから!


 イーリンって正気か? 暴走してるんじゃない?
 誰かがそう言った――そう思うのも当然の事だ、が。
「偉大なるイーリン師匠様が暴走?
 それはあり得ません。これは『通常運転』です。
 普通です。ええ。間違いありません」
 あのようなdskbシスターは放っておいていいでしょう。
 そう語るのは『魔女断罪』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)である。彼女は理解している……己が師匠、イーリンが如何なる人物であるのかと言う事を。だがこれは依頼。世界を救うために――
「清純派のわたしも微力ながら頑張ります」
『清純派なんて皮は脱ぎ捨てなさい。その先にこそ、新世界があるのよ』
 エントリーするココロ。普段着は――水着だ。彼女は海種でもあるのだから。
 彼女は知っている。露出度とへっち度に相対関係が認められない事を……
 だから、選ぶ。服装は白のセーラー服……
 涼し気な淡いブルーのセーラーカラーに黒のスカーフと短めのプリーツスカート。
「だけど――これだけではありませんよ」
『むっ、これは……!』
 刹那。変わりゆくは周辺の情景も――だ。
 ――其処は再現性東京。乗り換え客の多い駅のホームの階段の上に、彼女はいる。
 ただし階段からは背を向けて、だ。
 ……遅れまいと急いで階段を上る者は上を見るだろう。
 しかし。そこに在るのは至福の光景だ――
 白いソックス。スカートと交差する太ももが、確かにそこに在るのだ。
 もう少し顔を上げればもっと見える。そして何より……ココロは『後ろ』を向いてるから覗き込んでも気が付かないだろうと見ようとする人もいるでしょう。そう。ほんの少し心と共に勇気を出せば見えるのだ――縞々が。
 元気になって欲しい、一瞬だけ見える世界を、瞳に焼き付けながら。
 ……なにが元気になるのかは存じ上げません、清純派なので。
『いやその発想出来る時点でどう考えても清純派とは……』
「――ですがここからが本番ですよ、イーリン師匠様」
『なに?』
「今のは見る側の情景。だけど私は『視られる側』なのです」
 女の子は皆。
 後ろからスカートを覗く人に気が付きます。わたしもです。
 見られてる……セーラーは下側が開いているから角度によっては背中や胸のほうまで。

 ――良いんです、もっとわたしを見て……

『まさか……』
「心臓が微かに跳ね上がるんです――師匠様」
『ああ……自分の中に生まれた罪を見てほしいのね。いじらしい子……』
 それが彼女の心の奥底に根差す性癖。柔風の護符の風も吹けば――あぁ。
『成程。受け取ったわ貴女の性癖――だから『なんでも』なら、見られてる場所に触手は如何?』
「えっ」
 瞬間。ココロの背後に何かが落ちてきた。
 それがイーリンが召喚した何かだったのかは――本人のみぞ知る事だろう。


「お、おかしいのですよおかしいのですよ!!
 なんでルシアまで『逃がさんリスト』に入ってるのですよ!?
 これは何かの間違いなのでしてー!?」
『いいえ。貴女も対象よ、ルシア――さぁ晒しなさい』
 慌てふためく『開幕を告げる星』ルシア・アイリス・アップルトン(p3p009869)。だけど逃げられません。全部イーリンさんが悪いんです!
「うう! ルシアはただ特別な夏の出来事をもっと楽しめるように名もなき応援する人として贈り物を贈ったり 頼まれ(提案され)ない限りは絶対着ないって言ってするなよ? するなよ? ってフリをしてた新しい装いを用意してあげたり、時々『#司書のぺぇぺぇプルンプルン』って言ってただけですのに!! どうしてルシアがこんな目に!」
『いやもう十分すぎるでしょ。大体何よ『#司書のぺぇぺぇプルンプルン』って!』
「『#司書のぺぇぺぇプルンプルン』は『#司書のぺぇぺぇプルンプルン』なのでして!」
 まぁとにかく――でして!
「ルシアの癖、ですよ……? うう、こんな事を言わないといけないなんて……!」
 言わなきゃ折檻コースって聞こえた気がするので言うでして……! これは脅迫に屈しただけで、ルシアの本意ではないのでして……!(ゴニョゴニョ)
「依頼やお仕事の都合でやむを得ずに恥ずかしい服装にならなきゃならない、とかですよ! そういう時に――この衣装になるのでして!」
 瞬間。ココロの衣装に変化が生じる。
 そう、それは――逆バニーガールであった!
 自らの前面をほとんど晒している。大事な所にだけ微かなシールを張っているが……
 だからこそ逆にへっちな予感を感じるモノである――!
「実際にここにいるココロちゃんとレイリーさん、それと此処にはいないですけれども、来年うさぎ年だし逆バニーガールを着てもらったのです! 季節モノなのでして――!」
『成程ね――よし。『例のシスター服』で『最後まで』罠にかかり続けなさい』
「そんなー!」
 この地における神たるイーリンが指先を回せば、ルシアの衣装に最後変化が……!
 例のシスター服とはなんなのか。
 それはもう――聡明たる者であれば分かったかも知れない。


 『ハイ・ルール』1。
 冒険者はその時受諾した依頼の成功に対して尽力しなければならない……
「……わかった。私は、戦闘不能になるもの厭わないよ」
『ほう――いい覚悟ね?』
 続けては『ローゼニアの騎士』イルリカ・アルマ・ローゼニア(p3p008338)だ。
 彼女は既に腹を括っている。故に躊躇いはない……
 イルリカの性癖。それは言うなれば。

 ――清楚な服の中に隠れたどえっちな下着だッ。

 少し前のシャイネンナハトで着た深い赤のワンピースとケープ。
 お気に入りのアレを着込んで、しかし。
「かわいいって思ってほしくてこういう服を選んで。
 一緒に街中を歩いて、普通のデートをして」
 防寒具のケープを、ハンガーへとかける。
「でもね、無理やり擦り付けられた本能と快楽は決して消せないもので」
 それだけではない。手袋を、クツを、タイツを、ワンピースを。
 どんどん脱いでいこうか。衣をはぎ取る様に。自らの全てを晒す様に。
「過去を割り切れない自分だけど、それでも愛してほしいって」
 そして――惜しみなく体を見せつける勝負下着へと姿を変える。
「隣にいるからこそ、強く『欲しい』っておもっちゃうの」
 イーリン、指パッチン。出てきたのは一つのベッドか――
 そこに寝そべる様にイルリカは至れば、しかし。
 相手を上目遣いで誘うかの如くその目は揺蕩んでいる。

「――あなたの夜花だから」

 足腰も立たぬ。
『なるほど、相手のためだけに咲く花、とても美しい覚悟よ』
 優しく微笑み、ベッドの上から摘み取りたくなるわ。
 口端が吊り上がるかの如き感情は、イーリンの内に燃え盛っていたか。
 それとも――


 ――イーリン、正気に戻って!
 ――貴女はそんな人ではないはず、ダンジョンと聖杯の毒に犯されてしまってるだけ!
 まぁそんな事を『ヴァイスドラッヘ』レイリー=シュタイン(p3p007270)は想ったりはするのだが。

「イーリン! 貴女の気持ちもわかるわ、えぇ、私も皆の性癖に興味はあるの」
『やはりね――貴女はそうだと思っていたわ』

 実際に口に出た言葉はそういう代物だった。レイリーさん!?
 だけど彼女にも考え(?)があっての事――
 私の奥底をここで曝けだす。そうすれば、ドン引きして正気に戻るはず。たぶん。
 えぇ、私の尊厳はここで死ぬのよ……
「私の性癖は『生き恥ウェディングドレス』よ!」
 ――生き恥ウェディングドレス? 説明しよう! ソレは簡単に述べると!

 上半身が下着のようなドレスで、肌の露出度多い事は大前提。
 下半身はドレスのようなデザインだが、センターはガーターベルトにビキニのようになっており、太腿や鼠径部が強調されている……この強調されている、が重要だ。お分かりだろうか?
 そしてヴェールやグローブ、トレーン、花飾りなど綺麗で清楚な装飾がされているが、だからこそ臍や太腿、胸など露出部分がへっち! 臍周りの紋様はイーリンのシスター衣装の太もも部分の紋様が入っていると、尚にレイリー好みだ!

『しかしそんな衣装――とてもPPP倫が許さないわよ!』
「ああ……だからそこは、謎の光さんに頑張ってもらう!」
 年末だからって休めない謎の光さん。くそー!
 ――だけどレイリーにとっては至高だった。あぁ、見られてる見られてる。
 騎士としてこんな格好が許されるか? 女としても……
 尊厳も壊されて……変な気持ちになる。
 歪んだ笑みがでる、興奮してしまう、もっと見てと思ってしまう。
「私は」
 ――私は騎士道も清廉さも捧げて誰かのものとなりたい女なの。
「イーリン、貴女の願いどおり全てを晒したわ……どう? 興奮する? それとも軽蔑する?」
『軽蔑? まさか――とても素敵よ。
 何もかも捧げられる相手が居ることが。貴方の幸せなのね』
 ――あぁ、死んだわ、社会的にも、自尊心も。
 アイドルとしても騎士としても失楽園よ!
 特に、ミーナに見られたら……あっ。
「ほうほう成程な。いや、本当に何してんだあいつは……全く。こういう怪しいとこ行くなら私を連れてけって言うのに……一人で先走りやがってよぉ。あーとりあえず私に性癖は語らせない方がいいぞ。試しに書いたらよゆーで8000文字を超えたからな」
『ミーナ、貴女ちょっとその発言はメタすぎるわよ』
 そこに居たのは噂をすれば『紅矢の守護者』天之空・ミーナ(p3p005003)の姿であった。レイリーの直後の行動は絶叫であったか、それとも完全なる硬直であったかは――さて。いずれであったとしても彼女の尊厳の為に黙っておくとしよう!


 そしてミーナを皮切りとして援軍として馳せ参じたメンバーも大変な事になっていた。

 さぁ。
 怖くはない。
 不安はない。
 私の"夢"は。
 みんなのdskb。

「──さて。私だ。以上の歌詞か?
 私の自前の歌声だ。綺麗だろう? 脳内で再生してくれたまえ。提案もいいぞ」
『隙あらばdskbとは……なるほどね』
 それは『敗れた幻想の担い手』夢野 幸潮(p3p010573)の一声だ。ギフトによりエフェクトもマシマシである彼女の身は――いつもより派手であるかのように感じる。被創造物たる仮想身体を包む仮なる艶めかしき黒のインナー。それらを覆い隠すスリットの白のシスター服……
 これこそが性癖。真に素晴らしい姿であると思わないか?

「司書よ、正気か? 何か辛い事でも在るならば私に相談し給え。精神分析でも施してやろう。或いは最初から正気でないというのならば――仕方がない。私のバニー姿でも眺めながら発狂すると宜しい。Nyahahahaha!!」
『相変わらずね、オラボナ!』
 『同一奇譚』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)はどこか楽しんでいたかもしれなかった。貴様の性戦が良きもので有る事を証明せねばな――! そう思っているオラボナの好むところは『希望ヶ浜の制服を着た貴様等がぐるぐるバットしている』シチュエーションである。んっ? それは性癖というかバラエティ……んんん?
「ナニコレどういう状況??? なんか助けろって言うから来たはいいものの……
 なんかこれ清楚なアタシが出る幕ある???」
『清楚?』
「清楚っしょ?」
 ともあれ続けては『剣閃飛鳥』ミルヴィ=カーソン(p3p005047)の姿も見えつつあった。「ウーン……あたし清楚で欲なんてないけどあえて言うならマッチョな男達に乗りながら筋肉を絨毯にして踏みつけたりたまに反逆でイヤンな目にあったりするのもいいかなー……なんて?」
『時には塩一つまみ感覚で、反逆されるのも乙なものと……清楚じゃないわね』
「毛色が違った? それならさ、可愛い男の子ショタを……うわ!」
 ミルヴィ、アウトー! イーリンの魔力により粛清ボッシュートです。

「いやーこういうのはっすね、普段着が一番なんでスよ」
 続けて『合理的じゃない』佐藤 美咲(p3p009818)……はいつもと変わらぬ様子であった。時にはおめかしをするかもしれませんが、最終的に人を形象化するのは普段着であればこそ――彼女は普段着こそを至上とする。
「普段着(はくまい)にどれだけ特別感(おかず)を乗せられるかって訳でス。
 ……まぁそれはそれとして話が逸れましたが、私は馬氏(イーリン)に協力するスよ」
 ぐへへ。だから迂闊にこの地へと踏み込んだ者を罠へと掛けよう――だから狙い定めたのは『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)であった。
 シフォリィは、まぁなんか手紙貰いましたが『そうですかー』した手前、表向きにはいかなかった、のだが。なんとなくやっぱり放っておけず来たのである……が。
「あああなんですかコレ! 突然触手にスライムにそのほか諸々のなんか意志の感じられなさそうなものが絡みついてきて私の衣装をボロボロのまま固定してきた上に壁に磔にしてきたんですけど!? これもイーリンさんの陰謀ですか!? それとも私の親友が騙した!? ちょ、あの! なんか服の中にまで潜り込んでますけどおおおお!?」
『それはそういう衣装ね。もうこれは芸術品の類ね……』
「くそう最初はどのくらいで皆が出てくるかトトカルチョして儲けようと思ったのにー!」
「みゃー! これは見せられませんみゃー!
 良い子の皆は見ちゃダメです、みゃー!」
 シフォリィの絶叫響く――あっ。スライムが更に侵食して来た――が。隠す看板。『お昼寝ひなたぼっこ』もこねこ みーお(p3p009481)の的確なる隠し技術が――このリプレイを救っている……!
「かもーん! 都合のいい爆発!」
 続けて言葉を述べたのは『朝日が昇る』赤羽 旭日(p3p008879)である。イーリン・ダンジョンであるこの地ではある程度都合のいい事が起こる――! 故に、彼の上半身の衣装だけが、これまた都合よく吹き飛ぶものだ!
「けほっ、普段は見せない筋肉が戦闘の余波で破壊された衣服からまろびでる……これだ! ふふん! 普段から鍛えてるから、ムキムキなんだぜ……!」
 さすれば見える彼の肌! 絞られた筋肉が見せつけられる――!
 特にアピールしたいのは背中か! だけどね。
『これ、そういうのじゃないのよ』
「えっ? 女の子へと向ける性癖? えっとぉ、それは……ぐああああああ!」
 しどろもどろになったのでイーリンの粛清が入った。旭日――!
「こ、これはシャイネンナハト用の衣装……どうしてコレが!?」
 そして『彷徨いの巫』フィノアーシェ・M・ミラージュ(p3p010036)の衣装は露出がそれなりにある――シャイネン衣装であった。中々のお気に入りの一品である。混沌では黒ビキニが流行っているとも聞くが……こういう姿もいいだろう?
『いいわね――で、性癖は?』
「え、性癖? ……我の性癖って……何だ……?
 あ、待てやめろー!お気に入りの衣装を脱ぎたくないー!」

 ――お帰りなさいませ、お嬢様――
「私の性癖は……メイドだ。この清楚な仕事着からdskbを生み出す。
 無論、言葉や恰好だけで全てが表される訳ではない……!」
 『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)である。彼女は最初の言葉を継げながら……同時に仕草を見せる。スカートの裾を上げればそこに在るは――脚とパンツwithガーターベルト……! くっ、これは! 見せるではなく魅せるッ!
『やるわね、モカ……! それを普段からさらけ出すことをお勧めするわ……!
 とりあえずメイド全身図頼みなさいよメイド全身図』
「メイドですか――それも悪くありませんが、バニーは如何でしょうか?」
 と、その時だ。言葉を紡いだのは『酔狂者』バルガル・ミフィスト(p3p007978)か。
 ……んっ? 彼は何かを録画しているぞ。捕まえろ!! うわ、気配を消すな気配を!
 まぁそれはそれとしても彼の性癖は一言で言ってバニーである。
 スーツで締め上げられた腹、はち切れんばかりに主張する胸と尻、ちらりと見える脇、綺麗な腕全体にカフスで締められた手首、肌触り良きタイツと太もも――接客も胸元からライターを出し、サーブ時で胸元やお尻を強調する姿勢――
 全てが、完璧だ。来年は兎年だしソレらが見れそうかと――ニッコリ彼は笑うものだった。
「助けに……って思ってきたらなに此処!? わわわ、何故か衣装が水着姿にー!?」
 更には『【星空の友達】/不完全な願望器』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)と『祈光のシュネー』祝音・猫乃見・来探(p3p009413)も場へと至る――が。刹那に衣装が変わった。ヨゾラはお気に入りの水着に。そして祝音は……髪が白いゆるふわウェーブヘア(可愛いカチューシャ付き)になり。可愛らしいフリル沢山のロリータドレスと、白のレースソックスと黒の女の子用フォーマル靴を装着しているか――どうして――
「その、えっと……なんだか恥ずかしい、ね……」
 だけど突然の事態に顔は赤面状態だ。手を顔に沿えてもじもじと、陰に潜む様に。
 『性癖』なるものがなんなのかよく分かってもいない――猫さん大好き、じゃだめかな?
「うんうん。イーリンさんが行方不明って聞いて慌てたけど……
 えっちなダンジョンなのか、いいモノが見れそう……!」
 次いで『見たからハムにされた』エル・ウッドランド(p3p006713)の姿も見えようか。どこを見てもより取り見取り――さてしかし自らはなにか、と。
 深層心理に反応し姿が変じる――あぁ。
 お金と機会に恵まれなかったけれどイーリンさんの友達の姫騎士さんやシスターさんみたいに『そういうもの』を着て見たかった感情が、彼女にもどこかにあったのだ。


「ちょっと待ってくださいよイーリンさん!!
 どうして私がこんな衣装なんですか――!!」
 叫ぶのはアルテミアだ。その姿は――なんと。サキュバス! お腹の所に紋様付きの一品だ。これって……げふんげふん。まぁとにかく、ああ涙も溢れて、なんだかちょっと落ちこぼれ感が……
「そこ!! 落ちこぼれサキュバスとかいうんじゃねぇですよ叩っ斬るわよ!?」
『落ち着きなさい。それよりもい――分かってるわね?』
「くっ! 分かったわよ分かりましたよ!! 性癖を語ればいいんでしょう!?」
 仕方ありませんねぇ! と言う彼女は遂に覚悟を決めて、語る。

「私の性癖は――『大胆なデザインながらも美しさのある衣装』よ」

 例えば、そう。一見すればスケスケで大胆な雰囲気だけれど、細部を見れば装飾やデザインがとても素敵という物が分かる衣装を以前、TAJIMAデザイナーに頼んだことがある……アレはとても良いからね。ちょっと油断すると色々と『零れそう』になる事もあるが――
(そ、それに……こう言ってはなんだけど、スタイルに自信があるのだから、やっぱりそれを魅せられる物がいいからね……?)
『アルテミア。此処での思考は、私は全て読めるわよ――!
 ふっ。流石ね。貴女もやはり、奥底では全てを楽しんでいたのかしら……?』
「なっ! べ、別にいいじゃないの! 騎士でも貴族でも、そうである前に私だって女なんだもの!! 自分だって他の人に自分の身体がどう思われているかとか……ああああもう! はい終わり!! この話は終わり!!!」
『あと一時間ぐらい語ってもらってもいいのだけど?
 それにしても、ねぇ。曝け出し、自由と快楽を求める。愛おしい姿だわ……』
 女だものね。と言う訳で。
『その貴方には情熱的な「視線」が向けられる罠を』
「へっ? あ、あああ! なんですかこれ! ちょ、待って下さ――!」
 刹那。アルテミアに降り注いだ加護は――他者の視線を感じる世界。
 誰もが見ている。貴女を。その身を。肢体を。胸部を。全てを――
 ふふ。偶には素直に楽しみなさいよと、誰かが紡いだ気がした。


 クッッッソくだらねぇ事やらかしやがってあのクソ司書がぁ!!
 ダンジョンなら何でもかんでも突っ込みやがって!
「そんなんだから頭騎兵隊とか言われんだよ!」
『ふふ。光栄ね、何よりの賛辞だわ』
「どっちかってーと惨事よ、くそう!!」
 息切れしそうな程に怒り狂うリア。オーケー、だが落ち着こう……
 既にこのクソダンジョンに挑む為の武器は考えておいたのだ――そう。
「それは……『低露出』よ!」
 見なさい、あたしのこの『口元から腿くらいまでを隠すボディラインを見せないだぼっとしたコート+下は黒タイツにロングブーツ』という格好を! むぅ。これはおかしい。あのリアがこんな服装をするなど……ハッ、さては偽物か!!?
「疑ってんじゃねぇぞお茶ァ!! ――とにかく!
 まずは落ち着いてあたしのアルバムを見てほしい……!」
 そこにある全身図を見てみれば分かる筈だ。
 ――そう。あたしがひん剥かれているのって!
「大体あそこのクソ焔とかクソ宇宙警察忍者とかその辺にやられているのであって、自分で選んだ衣装って殆ど肌の露出抑えてんのよ! 分かる!? 肌面積を増やせばいいってもんじゃないのよ? 人は未知を求める生き物……つまり目に見えないモノを暴きたいという本能を持っているってワケ」
 そう。『隠れているからこそ』というモノがあるのだ。
 ――考えてみなさい、このコートの下に隠れているあたしの体を!
 決して見る事が出来ず、想像をする事しかできないでしょう!
「だからこそ、低露出は一段階上の領域に達しているのよ!
 肌を晒している人には絶対に辿り着けない天上の果て! 分かった!?」
『――ねぇ、貴方。今、自分で『この肌を隠す布地の下の体には自信がある』って言った?』
「言ってないんだけど!!?」
『いえ確かに言ったわね』
 と言う訳で指パッチン! 刹那。イーリン・ダンジョンの魔力がリアを襲う――!
「うわ、なにすんのよ、ちょ!!」
『曝け出せ――その性躰降臨。真なるdskbを、此処に!』
「止めろ――! 低露出が性癖だって言ったでしょうが――!!」
 あー! またしても脱がされる、リア・クォーツさん。
 でもイーリンさんには逆らえないから仕方ないね――
 後で覚えてろよおおおお!!


「リアちゃんがやられちゃった!!? うう、次はボクの番って事!?」
 そうして順番が巡って来た――そう、焔へと、だ。
 既に彼女が着ている服は下半身の防御力が皆無な代物……!
「なんでこんな下だけほとんど下着みたいなのにしたの、イーリンちゃん!」
『ふっ――私はなにもしてないわ。これは貴方の心の波紋から読み取っただけ……
 貴方がこの服を望んだのよ。ええ。深層心理に抱く、貴方の好みの一つをね!』
「そんなー!!」
 なにはともあれ、この服のプレゼン? をしないといけないんだよね……
 って言ってもどうしよ……困る焔。だってこんなのが深層心理って言われても。
 ……あっ、待って、何か急に頭の中に!

「やっぱりまずポイントになってくるのは上半身と下半身のギャップだよね!
 上半身のネコミミがついたフードに萌え袖な、可愛さを重視した拘束具風の服! この時点で拘束具と可愛いっていう本来なら1つにならない要素が組み合わさってるのにさらにこの下半身!
 上ではたっぷり余ってるのに、必要最低限に満たない布の量! お腹とかおへその辺りもいいと思うんだよね。このライン、完璧じゃない? 微かに見える鼠径部のラインもやっぱりすっごくてさ! あ! だけど、やっぱり注目すべき点はこのソックス! あえて内股の辺りだけを覆わないで、その部分だけ生足が見えてるの!
 ここね、衣装の案をヴァイオレットちゃんに貰った時から天才かって思ったよね。あっ、名前だしちゃった。まぁいいか! ほら見てみて? こうね、この生足が出てる部分でね、挟まれたいとかね、思っちゃうよね、うん。多分極楽が見えると思うんだ。だって生足なんだしさ、ここだけ絶対体温が直に伝わるよね! どうかな!」
『わぁ』

 ――はっ!? ボ、ボクは一体なにを!!?
「……何だか後ろの方から変な電波を受信しちゃってた気がするんだけど、変なこと言ってなかったよね?」
『ええ――とんでもない事言っていたわ。というわけで粛清ね』
「なんで!?!??」
 うわー! 焔の叫び声が響いたかと思えば、なんか空から大量のスライムが落ちてきていたとか。


 さて。そんなこんなで後一人――
「くっ……どうしても言わなければ勝てない……のか……!?」
 紫電だ。まさかここにきて大体なんでも『食える』が仇になるとは……
 それに幾ら刀でも生物的感情からくる羞恥心というものはあるんだぞ……! くっ、せめて秋奈がいれば……! 秋奈が……? 秋奈……ハッ、そうか! そういうことkあっいや何でもありませんハイ、真面目にやります。
『危ない所だったわね――今ヘタれたのかと思って粛清に走る所だったわよ』
「ヘタれたわけでは無いから。プリーズ。だからその、粛清はストップ!
 その万能指パッチンやめろ!! ええいやればいいんだろうやれば!!」
 コホン。咳払い一つと共に紫電は覚悟を決める。

「――オレの性癖は『極度な露出がなくて太ももとお尻と胸が強調されている服』だ。これこそ至高よ……待って。わからないような顔でとりあえず粛清! の構えしないで頼むから。ステイ、ステイ!」

 よーするに、だ! と大きな声でなんとか命を繋ぐ。ミニスカでロイヤルな貴族風だけど、豊満な体型が隠し切れていない低露出の軽装女騎士というのが好み――そういう訳である。
「胸の辺りがプレートメイルで覆われたり絶対領域があると尚いい。下手に揺れず、しかしその豊満なバストを強調するようなサイズで、そこに獣種……ケモミミや尻尾など、異種族的な特徴がほんのりあると更に良し。人間が悪いとは言わんがな、やはりケモミミなどの種族的特徴が携えられているのは『違う』のだよ……汰磨羈も似たような事を言ってただろう!」
『そうね――やはり通じ合う所があるのかしら』
 少しズレはするが……例としては、シュテルの水着だろうか……
 昔、彼女と一緒にいた時に一眼見たことがある。
「その時になんだろうな、オレは初めて惚れたんだ、彼女に」
 ……今では淡い思い出だが、それでも記憶に焼き付いている。
 あの光景は脳裏に焼き付き。
 拭おうとしても拭えない心を――俺にくれたんだろう。
(……まさかここでオレが着る事になるとは思わなんだが)
『成程……想い出の品でもある、と言う訳ね。想い出補正も混じった至高……
 分からないでもないわ』
「それじゃあ――!」
『ええ。粛清タイムよ』
 どうしてだ――!!? イーリンの万能指パッチンの音が響けば。
 直後には紫電を包む――なにがしかの気配があったとかなかったとか。

 ――だがしかし。紆余曲折あって、遂にイレギュラーズ達は最深部に辿り着いた。

 全ての障壁を突破したのだ――そして。
『よく来たわね、皆。でも私もそろそろ限界だわ……』
「何――?」
 色んな意味でボロボロの汰磨羈が見たのは。
 イーリンの性杯が……なにやら爆発寸前の様子! これは!
『皆の性癖によってむしろ性杯の出力が高まって……つまり爆発しそうなの!』
「待ちなさいよイーリン! まさかそんなオチとか許しがたいわよ!?」
「こ、ここここれってさぁまさか――!」
 リアが勘づき、焔が叫ぶ――だがもう間に合わない。
 誰ぞの手が届く前に、性杯は大爆発が生じたのだ。さすれば。

 ――あ、ああ――あっ、ひゃ、んぅ――ッ! んんん、んん――ッ! あッ!!

 その日。周辺領域全域に――
 イーリンの、とてもへっちな声が響き渡ったとか。
「……ところで今回の醜態ってどこにも映像取られたりしてませんよね?
 出回ったりとか……しませんよね? 大丈夫ですよね?
 イーリンさん? ちょっと。確認したいんですけど? イーリンさーん!!?」
 最後の。アルテミアはどうしても気になる事があったので確認したかったのだが。安らかな顔で眠り続けるイーリンの意識が戻ったのは――暫く時間が掛かってからであった。

成否

成功

MVP

ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)
Lumière Stellaire

状態異常

イーリン・ジョーンズ(p3p000854)[重傷]
流星の少女

あとがき

 なんだこのリプレイ……???
 MVPは死ぬ程悩みましたが、決めました! それでは皆様、よいお年を!

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