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シナリオ詳細

<総軍鏖殺>始動せよ、バジリカ・カプリチオ(仮称)!

完了

参加者 : 7 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●これまでの革命派のあらすじ
「飲食店と作りますかね。折角ですし」
「なにせ元観光地だからな。飲食店も酒場もどちらもあるぞ」
 夢見 ルル家 (p3p000016)は革命派の持つ強大な技術力を背景に、まず拠点としてのQOLを上げて仲間を増やすべく飲食店などを思いついた。酒場もほしいという意見があった。
 が、ヴァルフォロメイ (p3n000289)から上記のように「ある」と明言され、あまつさえグレードアップまで提案されたのである。これに乗っからない理由はなく、技術者も複数名居るわけだからどうにでもなるわけである。つまり。
「私の希望をふんだんに盛り込んだ酒場を作れるわけですわね!!!!」
「そうだねヴァリューシャ! 思いっきり楽しい酒場を作ろう!」
「誰ですかこの二人を呼んできたのは! 拙者かくそう!!」
「ルル家が悪いよルル家が」
 ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ (p3p001837)とマリア・レイシス (p3p006685)がキャッキャウフフと求心力のためでなく自分等のなんか欲求に素直に計画し始めている時点でどんどん暗雲が立ち込め始めている。提案したヴァルフロメイが見たら白目を剥いて泡を吹いて倒れるかもしれない。シラス (p3p004421)の突っ込みは全く否定できないのが悲しいところである。
「でも、増設するとなりましたら……やはり料理のバリエーションを増やすためにキッチンの増設を?」
「ラサ風の料理とかを出すなら調味料もそういうのがほしいよねぇ?」
「シキ殿、話がずれておりますが良い提案です。でも調味料を増やす前提ならヴィオの提案は最高ですね、キッチンの増設は前向きに検討しましょう! 酒場と飲食店を合併すれば回転率も上がりますね!」
「真面目に検討しているはずなのにルル家さんの発言に温度差があるような無いようなきがするよ」
「キッチンが広ければ調味料もたくさんおけるから私はいいと思うねぇ」
「シキ、そういうとこめちゃくちゃ心広いじゃん……」
 ヴァイオレット・ホロウウォーカー (p3p007470)とシキ・ナイトアッシュ (p3p000229)の提案を纏めて聞き届けつつ、ルル家は流れるように纏めていく。こころなしかヴァイオレットへの反応が劇的だったように見えるがキッチン拡張→調味料増加の流れ的に自然なので大丈夫だ。指摘したンクルス・クー (p3p007660)が首を傾げているが、シキもそう言ってる。大丈夫ったら大丈夫なのだ。
 シラスはその様子を見て未だ悪巧みを続ける約二名が心配になったが多分ルル家がなんとかしてくれる。爆発オチにさえならなければこの計画は大成功だ技術者達がついているぞ! 頑張れルル家!

GMコメント

 OPだけで「ルル家」って7回も出ていてびっくりした。

●成功条件
 ギア・バジリカ内飲食施設を『万人向けに』拡張すること

●失敗条件
 特に無いけどもとのサイズより小さくなったりオシャカにしたり置く予定の酒を飲み干したらそりゃ失敗するだろ。

●ギア・バジリカ内飲食施設
 ヴァルフロメイ氏が革命派内で述べた話によれば、観光施設だったのでそれなり整っているようです。
 なんせ技術力が高いので協力していただけます。やったね。
 だから皆さんは主に色々と考えてああでもないこうでもないとデザインしてみるとか、実際に増築の手伝い(力仕事とかテクニックが高ければ建設の手伝いとか)をするとかが主な仕事になります。
 8名全員が一度でも何らかの形で協力する姿勢を見せればだいたい成功なんじゃないかとおもいます。
(飽くまでこのシナリオで「出来上がった」ものを公式でございと「ふみのが」吹聴することはありませんが、参加者の皆さんが出来ましたよって伝えに行くのは……まあいいんじゃないでしょうか)
 具体的には
・規模感をどう変えるか(原型イメージとしては小型商業施設のなんでも出てきそうなフードコートクラスを想定しています)
・どの程度要望に沿うか(予算は無尽蔵ではありませんので、高級酒を並べようとしたら全力で止めてください。予算足りなくなります)
・娯楽面をどこまで拡張するか(飽くまで難民向けの職業斡旋先の拡張と食事提供のスムーズ化、娯楽提供がメインなのでやりたい放題ではありませんが、細かく突っつく気は更々ありません。公序良俗!)
 が議題となるでしょうか。
 相談期間をちょっと長めにするので検討してみてね。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <総軍鏖殺>始動せよ、バジリカ・カプリチオ(仮称)!完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年11月01日 22時50分
  • 参加人数7/7人
  • 相談11日
  • 参加費---RC

参加者 : 7 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(7人)

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名
シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)
私のイノリ
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星
シラス(p3p004421)
超える者
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)
咲き誇る菫、友に抱かれ
ンクルス・クー(p3p007660)
山吹の孫娘

リプレイ

●不安あれど希望高く
「これからどんどん人が増えると食事を作る場所が足りなくなります! それに難民が流入した時って働き先がなくて仕事の奪い合いからの治安悪化も非常に大きな問題です! その問題を一気に解決するのがこの案!」
 そう『離れぬ意思』夢見 ルル家(p3p000016)がぶちあげたのが、リストランテ「バジリカ・カプリチオ」である。カプリチオと名がついた時点で爆破フラグが立っているが、鉄帝の未来にとって非常に重要な施設なのでないと信じたい。
「っぱ飯は大事だよな、基本だぜ」
「飲食施設か……! 腕が鳴るね!しかし万人向けとは、単純に見えてこれは奥が深いテーマだよ!」
 『竜剣』シラス(p3p004421)や『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)は普段の立ち回りやその能力の高さから戦闘一辺倒とみられがちだが、こういったエンタメ面にも造詣が深い。マリアに至ってはテーマパークを運営するほどなのだからさもありなん。多くの地域の難民が予想される以上、ある程度の幅は必要なので考えるところは多そうだ。
「よく言うでしょう? 人に贈り物をする時は、自分がもらって嬉しい物を贈りなさいと。この件も、それと同じだと思いますの、私が言いたいこと、分かって頂けま」
「確保ォー!」
「うおーーーー、放しなさい! 私はこれから、高級酒を買いに行く予定がありますのよ!」
「ヴァリューシャ、お酒ならあとで(ルル家君が)沢山買ってあげるから今は落ち着くんだ!」
 『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)は宗教家らしく(?)与えることの大切さを説き、自他が喜ぶものをと切り出した。だから、と話を切り出す前にルル家の号令一下捕えられ、懐から施工予算の8割くらいが入った革袋を押収される。
 「失敗する可能性が示唆されてる建設系依頼とかフラグでは?」と危惧していた『影を歩くもの』ヴァイオレット・ホロウウォーカー(p3p007470)の悪い予感が早々に的中してしまっ、いやこの占い師の先見の明なんなの? え、通常営業だって? そんな馬鹿ないやそうでしたね。
「ふむ、人からもらって嬉しいものを贈るのは一理あるね。てことは……肉……??」
「肉も悪くねえけどそれだけじゃねえと思うんだ」
「これだけのメンバーが居ればきっと最高のお店を作れるよ! 私も頑張るぞー!」
 ヴァレーリヤの言葉を真に受けた『優しき咆哮』シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)にシラスが軽く突っ込みを入れる傍ら、『鋼のシスター』ンクルス・クー(p3p007660)も腕を振り回してやる気十分なアピールを見せた。
 思えば旅人からラサの者から幻想出身者まで、外部の文化を取り入れるにふさわしいメンバーが集まっているのもまた事実。騒がしくも相応に面白い結果になることは間違いないだろう。
「……さて、カードを一枚」
 ヴァイオレットはこのカオスな状況においてつとめて冷静に、この先の状況を占ってみる。仲間が興味有りげな視線を向けるも、恐らく即座に理解できるものは少なかろう。
(……正位置の女帝。繁栄や豊穣、慈愛の暗示。ふむ、今回皆様”優しさ”から動いているのならば、まあ、そう悪い結果にはならないでしょう……)
 『お店自体は』。内心のさらにその奥で噛み殺した感想とともに視線を向けた先に誰が居たのかは、彼女のみぞ知るところ。


「万人向けの店にする為には、キッチンとか設備を色々整えなければね。美味しい食事やお酒を楽しんでもらう『レストラン』としての一面はもちろんのこと、店員や歌や踊りを地経する芸術家といった技術者たちの『斡旋所』としての一面も高めたいところだけど」
「なら音楽流そうぜ、どうせ芸人の連中も腕を持て余してるだろ」
 シキはまず、現状の設備をどう拡張するかを考えた。真っ先にキッチンが思い浮かぶが、ここは思い切って大改装を施したい。レイアウトと、そしてレクリエーション。武によらず一芸に秀でた、ともすれば鉄帝では軽視されがちな才覚者を集めるというのは悪くない案だ。シラスも、そして他の面子もその意見に同調しつつ、しかし右から左の同意ではなく独自色を加えていく。
「となると、ステージ付きのレストランを作るのかな? とっても良いね!」
「音楽家を隅に置くのは勿体ないですからそれもアリですね! 芸術家を雇うなら装飾や展示する絵画でしょうか。悪くないと思います!」
 ンクルスは音楽なら主役にせねば、とステージを提案し、ルル家も腹案にあったのだろう、それを喜んで受け入れる。芸術家は常に働き詰めとはいくまいが、芸術作品を受け入れる枠組みとしてはなるほど悪くない。
「ふむふむ、難民の職業斡旋ですわね。近隣の山や森で食材を集める手があると助かる気がするので、採ってきた食材を買い取ってもらえたり、販売したりできるスペースがあっても良いかも。備蓄している食料の消費も抑えられそうですし、一石二鳥ではありませんこと?」
「私の案は鳥類や乳牛の飼育コーナーを作って、新鮮な卵やミルクを食事出したり鳥達と触れ合ったりする体験ができるようにしたいね! 衛生面に問題があるから、飲食する場所とは少し離れた位置に区切った区画を作れればいいな! ……つまりヴァリューシャの即売会スペースと共存できるということだね!」
 ヴァレーリヤとマリアの案は、酪農や山菜採取に長けた者にとって一筋の光明足り得た。不用意に山に立ち入るのが現状よいかはさておき、食料はあって困らない。野菜くずは飼料になるし、家畜の排泄物は肥料になる。循環型のサービスという意味で、両者の案は相互補完をなしているのだ。
「はーい、買取はこちらでしてよ! ご安心下さいまし、良心的な価格で買い取って差し上げますわー!」
「仕事が早いですねヴァレーリヤ殿!? まあ食材は今一番欲しいですが! その前にレシピとキッチンの整備がですね!」
 ヴァレーリヤの勢いに気圧されつつも、ルル家は仲間達の案をもとに集まった職人たちにあれやこれやと指示を飛ばしていく。すぐさま実現とはいかないが、かなりのスピードであることはわかる。
「ルル、風水では水場はあちらに、席はこのあたりに固めて……あと、最低限、火気と酒類を離しておくのが優先です」
「ヴィオの言う通りですね! まずお酒は離しておきましょう! 特にあの赤い方から!」
 ヴァイオレットはルル家と準備状況を確認しながら、あれやこれやとインテリアの位置取りを決めていく。占いに長けた彼女のことである、周囲の人々への説得力が三割増し程度には強い。ルル家もそれを承知なのだ、サクサクと従っていく。しれっと酒をヴァレーリヤ『達』から遠ざけているのが笑えるところだが。
「ヴァリューシャの為に世界中のありとあらゆる美酒を取り揃えるんだ!!! 今は、今は飲ませないからたくさん用意しておくれ!」
「うおー!! このおつまみとこのおつまみを考案したのは私ですのよ! マリアージュは実演しないとなりませんわ!!」
 ……という二人はさておき。
「キッチンは広くするのは当然として、調味料の棚は特に広いほうがいいね。調味料が増えれば、鉄帝にいてもいろんな風味の料理が楽しめるだろう? 美味しい料理は明日への糧。豪勢なものは出せないけど、味は良いものを提供したいよね」
「メニューはその日にある物で可能な限り無駄を無くすように作っていきたいね! そういうレシピをいっぱい考えてみるよ!」
 食堂の施工を積極的に手伝いつつ、シキはかなりの数の調味料を並べていく。どこに潜ませていたのだろう。その数を見れば本気度がわかろうというものだ。ンクルスはメニュー考案に躍起になっているが、かといって『これがなければ駄目』というタイプはあえて候補から外している。必然、煮物や焼き物が多めになるだろうか。工程は手軽に、アレンジも簡単なものを。
「固定のメニューに拘らず、あるものを、か。そうだな、現状でバラつきのある炊き出しや食堂を集約すればフードロスも減らせるし、調味料の組み合わせでいくらでもアレンジが利く。……こういう時は得意な連中が頼りになるぜ」
「他国出身者も楽しめるように各国の料理を出せるようにしたり、注文しやすい雰囲気を出せるようにできればいいかも!」
「料理人はいずれたくさん雇いますが、当面は拙者や元路地裏カプリチオの面々で回します!」
 食事を用意し、提供するインフラは維持負担がかなり大きい。散発的に行って無駄になるよりは集約すべき、というシラスの言葉も、それを体現したかのようなンクルスの提案もかなり的を射たものであることは間違いない。
 マリアも、今後より混沌とする革命派の難民たちを受け入れるためにあれやこれやと考えている(チラチラ見てる方への配慮が本音かもしれぬが)。ルル家の経営していた飲食店がアレなのでこちらに起用する、というのは……心強いが非常に哀愁が漂っている。生きろルル家。そして仲間達。
(ヴァレーリヤ殿が飲む用の地下牢獄はそのうち作りましょう……)
 そんな考えが裏にあったのはここだけの話だ。

 まあそんなこんなで、急ピッチで進められた作業により『バジリカ・カプリチオ』は開店のはこびとなり。

●新装開店! 『バジリカ・カプリチオ(ばくはつしないほうのるるいえたちのおみせ)』!
「如何ですこと? 自然の恵みをふんだんに使った一品でしてよ!」
「ヴァリューシャのおすすめなんだ、もちろん頼むよね?」
「マリア、圧がすごい圧が。選ばせてやれよ」
 で、開店直後。早々に即売所の食材は売り切れ、どころか『買った食材を調理する』という誰が考案したのか(多分ンクルスあたり)わからぬ妙案もまたいきなりのスマッシュヒットを叩き出す。ウェイトレスをやっているヴァレーリヤが妙に酒のつまみになる料理を勧め、マリアがそれについていく構図はもう笑う他はないが、それも味と客に受け入れられてるのだから不思議である。シラスはさすがに止めに入ったが。
「いい匂いだね。……レモングラスかな」
「『本日は』そうですね。意識がはっきりするのでよいかと」
「なるほど、日替わりか……」
 店内にほのかに香るアロマに気づいた老人に、ヴァイオレットは静かに歩み寄りメニューを置き、会釈する。言葉の真意に気付いた老人は、彼女のともすればそっけない態度に却って好感を抱いたようでもある。
「はいはい、ちゃんと並んで! 食事は逃げないからね! そっちの列の整理もお願いするよ! 悪いことしちゃ駄目だからね!」
 ンクルスは行列や雑踏、人々がトラブルを起こさないかを観察し、あちらこちらに視線を向けていた。無論、警備担当者をかなり雇っているので屈強な男達は力を持て余す暇すらない。その立ち回りに満足げですらある。
「上手くいってるようだね、ルル家」
「そりゃあ皆さんにここまで手伝ってもらえれば! こうもなります! あっシキ殿ヴァレーリヤ殿が飲まないように注意してくださいね!」
 彼方此方駆け回り、向かった先で次々と問題を解決して回るシキの活躍は開店後の混雑を一番に捌いている、という感すらある。ルル家もかなりの働きを見せているが、ヴァレーリヤの面倒まではみきれないので助かりどころと言える。
「うおーーーー!! 私こそが一番上手にペアリングを説明できあああああああああああ」
「ヴァリューシャ……あとでいっぱいお酒を飲んでいいからね……ルル家君のおごりで……」
「ヴァレーリヤ殿には(メチル)アルコールを沢山用意してあげますよ! 他の皆は終わったあとにソフトドリンクで乾杯です!」
 禁断症状で客の酒を樽ごといこうとしたヴァレーリヤは、ンクルスとシキのおしおき十字砲火をうけ引きずられていく。マリアの言葉を引き継いで飲み放題を宣言したルル家と、毒を飲まされそうなヴァレーリヤ、悪党大決戦の照射やいかに……。
「流石にどっちも許容できないだろ。ヴァレーリヤは酒抜きでルル家は食事代全額負担だよな。そのうえで反省会してより良い食堂にしていこうぜ」
「あっシラス殿が綺麗にまとめに入っている!」
「爆発しないのなら、ワタクシは大丈夫かと……」

成否

成功

MVP

シキ・ナイトアッシュ(p3p000229)
私のイノリ

状態異常

なし

あとがき

 そりゃあ爆発されたら困るし、こんな和やかなシナリオで重傷者出したらねえ……。

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