PandoraPartyProject

シナリオ詳細

竜牙酒を求めて

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●覇竜領域にて
 覇竜領域デザストルは大陸南方の山脈に拠点を置く竜種の領域だ。
 国というよりは棲家といった方が適切でしょう。住民である人種『亜竜種』たちは領域(くに)と呼んでいる。
 竜種の住処であるという危険性から人類未踏の地ともされ、地理に関してはほとんど分かっていない。
 人間(人類)とは土台存在の異なる上位竜種の存在が多数観測されており、亜竜種と呼ばれる人種以外の混沌生命体は進んで此の山脈には近付きもしない。
 竜は自身の認めた勇者にのみ力を貸すとされているが、実際の所その観測例は殆どなかった。
 伝説や記録には極々稀に『竜を従えた勇者』の存在は記録されているのだが、実際の所それが可能であるかどうかは定かではなく夢物語であった。
 だが、絶望の青にて観測されイレギュラーズと敵対した『滅海竜』リヴァイアサン、練達で観測された『怪竜』ジャバーウォック等、その存在は夢物語ではない。
 そして……そのデザストルの亜竜集落フリアノンから少しだけ離れた山岳地帯の「とある場所」に置かれた、明らかに「何かを隠してますよ」といった風の不自然に大きな石。
 それ自体は問題はない。
 ないが……その周辺にいるモンスターが問題だ。
 ヒュージワーム。そう呼ばれる巨大な亜竜が、丁度その近くにいるのだ。
 何かを感じ取っているのかもしれない。
 あるいは、単なる偶然かもしれない。
 だがどちらにせよ、そこに近づけば殺される可能性は大だ。
 大だが……もしそこに、命がけの亜竜との鬼ごっこをしてでも手に入れる価値のあるモノがあるとしたらどうだろう?

●今そこに在るお酒
「竜牙酒、という酒があるんじゃがな」
 老齢の亜竜種の男は、集まったイレギュラーズを前に酒瓶を振ってみせる。
 此処で醸造している酒なのだろう、老人の周囲には幾つもの、酒の入った大きな甕(かめ)が置いてある。
 酒職人であると名乗っていたが、老人自身もかなりの酒豪であるようだ。すでに軽く酔っているようにも見える。
 確か黒鉄・相賀(くろがね・そうが)と名乗っていたはずだ。
「竜牙草という名の薬草を漬けて作る酒でな。辛口ではあるのだが、後味はスッキリ。しかも滋養があり、いくら飲んでも二日酔いにならん。そんな夢のような酒なんじゃ」
 まあ度数は高いがの、と笑う相賀。人を選ぶ酒ということだろう。
「もう分かると思うが、銘酒じゃ。これを嫌いな者はそんなに居らん」
 良いモノなんじゃよ、と頷く相賀だが……それを今話題にするということは、それに関わる問題が出ているということだ。
「実はの、竜牙酒を寝かせておる隠し穴の近くにヒュージワームっつー亜竜が居座っちまっとる」
 もしかすると竜牙酒の匂いを嗅ぎつけたのかもしれないし、全く別の何かの理由、あるいは偶然かもしれない。
「いーい場所だったんじゃが、もう使えんの」
 悲しそうに言う相賀だが、これはもう仕方のないことではあるだろう。
 しかし、竜牙酒を回収しなければいけないのは確かだ。
「そこでだ。お主ら、ちょっと行って酒を回収してきてくれんかの?」
 此処でしか飲めない銘酒をかけた、命がけの鬼ごっこ。
 亜竜種の酒職人たる相賀との友誼も結べるかもしれないとあれば……挑む価値は、あるかもしれない。

GMコメント

亜竜集落フリアノンに住む「黒鉄・相賀」からの依頼となります。
フリアノンから近い山岳地帯を進み、お酒を回収しましょう。
取り分を多くしたければ、その分危険も増えます。
勿論危険が増えた分、相賀からの好感度も上がる可能性があります。
上手く天秤にかけてください。
無事持って帰れば相賀と呑み会を楽しめます。

●隠し場所
岩山ゴツゴツ山岳地帯。高い山に囲まれた中を進んでいきます。
相賀から借りた地図の通りに進めば、行きは比較的簡単に進めると思われます。
勿論、ルートを外れた場合の命の保証はありません。
目印になる巨大な岩には竜をイメージしたマークが入っています。
人間が入れる程度の穴が掘ってあり、そこから地下の隠し場所に降りれます。
酒は大人が両手で持ち上げられる程度の大きさの甕(かめ)で10個。全部持って帰るのはかなり難しいでしょう。

●ヒュージワーム
でっかい亜竜。大きな口のついた目無し蛇みたいなモンスターです。
例え刺激せずとも酒を運び出し、移動しようとした瞬間に気付くでしょう。
そうなれば、命がけの鬼ごっこの開始です。
戦っても構いませんが、戦闘は当然周囲にいる他の亜竜や強大なモンスターの興味を引くでしょう。
1秒ごとに命の危険が増していくとお考え下さい。

なお、逃げる事を選んだ場合、ヒュージワームは一定距離を逃げ切れば「めんどくさい」と考え戻っていきます。
攻撃方法は極太の光線を口から吐くブレス攻撃、その巨躯を活かして足元にあるものを踏み砕く蹂躙攻撃です。

●黒鉄・相賀(くろがね・そうが)
亜竜集落フリアノンで酒職人を営む亜竜種の老人。
それなりに戦えるらしいのですが、今回はついてきてくれません。
気の良い酔っ払いに見えますが、概ねその通りです。
義理には相応の友好を、不義理には相応の冷徹さを返してきます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 地図通りのルートに沿っている限り、想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 竜牙酒を求めて完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年01月25日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

リトル・リリー(p3p000955)
自在の名手
……とりあえず、リリーは飲めないから、飲むのも運ぶのも、誰かに任せるしかないけど……とにかく大変そうだからねっ。しっかり助けなきゃ。

とりあえずまずはなにかのファミリアーで中を確認できないかなっ?そうすれば安全に行けるルートも探せるはず。もう一つは烏を入口に待機させておくよ。

様子見出来たら突入、闇の帳を使って入っていくよ。……ただ、酒の在りかまで行ったところでリリーは運べないから周辺監視をするよ。ヒュージワームが出てきたら戦闘用意!皆倒す気満々だからやるよ!

一体の相手はリリーの真骨頂だからね。
遠距離からセカンドカースド→スタンピード→飛刃六短→カースド→通常攻撃……とループしてどんどんぶつけに行くよ!
ただ、周囲からも何か来るかもだよね……まずいと思ったら逃げる事も考えなきゃ。でも……よく考えたら、これ倒したら酒蔵、また使えるんだよねっ?
なら出来るだけやらなくちゃ、ねっ!

それで、どっちにしろ酒を運び出した後だけど……ここで烏の出番。偵察要員になってもらうために、運んでる上を飛ばして偵察するよ。周りからまだ襲ってくるかもしれないしねっ。
ちなみに逃げる時はレブンに乗るよ。慌てるのも欲張るのもダメ、難しいけど……出来るだけの事、やろうねっ。

……でもどんな味なんだろう、飲んでみたい……けどダメ、リリーが飲んだら大変な事になっちゃうから……ってあれ、ハルカだっ……丁度いいや、ちょっと飲んでみて。
黎明院・ゼフィラ(p3p002101)
夜明け前の風
※アドリブ歓迎

覇竜でのみ味わえる地酒か……ふふっ、これぞ冒険の醍醐味だね
いや、被害が出ているのに不謹慎だが、亜竜との戦いも酒宴も今から楽しみだよ

○方針
ヒュージワームを倒し、酒の全確保を狙う

○行動
戦闘開始前に、酒の瓶を地下から運び出して確保しておく
素早く運ぶためにも、馬車で目的地に向かうよ
(地形の問題で馬車が入れない場合は諦めて人力)
馬車を使えるなら、荷台に酒を積み込んでおき、御者は仲間の式神に任せる


○戦闘
希望する者がいれば、連鎖行動で私の行動順を基準に同時行動

最初の接敵時はアナイアレイト・アンセムで攻撃
その後は時はヒーラーとして戦う

敵を引き付けている一人が集中してダメージを受けているターンは、その対象に幻想福音
複数人がダメージを受けているターンはコーパス・C・キャロル

味方全員の体力が7割以上残っているターンは、攻撃に参加
他の亜竜やモンスターが集まる前にヒュージワームを倒せるように火力に貢献する。

○撤退
周辺のモンスターが集まってしまい、これ以上の戦闘が無理だと判断したら撤退。
馬車が使えない場合は私が瓶を一つ抱えて撤退するよ。
その際、殿は仲間に任せる

馬車が使える場合は荷台に乗り、そこから追ってくる敵を攻撃して酒を護衛する

○その後
酒宴では飲み過ぎて潰れないよう注意しよう
個人的にこの地域の文化を研究したいし、酒作りについても聞きたいな
素晴らしい酒のことで黒鉄氏をおだてつつ、話を聞いてみよう
クーア・ミューゼル(p3p003529)
めいど・あ・ふぁいあ
覇竜の、地酒。よもやこの2単語が結びつくとは。
ええ、その為の障害となる相手なら、たとえ頼まれなくとも排除するのですとも!
そして相賀さんと友好を結べれば、猶の事美味しい……もとい嬉しいのです。
そしてあわよくばその、持ち帰ったお酒の一部を頂ければと思うのですが……ダメなのです?

○戦闘
個人的には折角のお酒、さっさと取って安全に持ち帰りたい気分ではありますが。
……皆様がアレを排除する気なのなら、それが可能であるのなら。
やらない理由はないのです。

どちらにしろ私のやることは変わらず。
ジ式・漁火を用いてヒュージワームを引き付けるのです。
副行動はマーク。【怒り】と併用して相手の動きを止めるのです。
別の場所に誘導した方が良い状況か、そもそも先手を打てていないなら代わりに防御集中。
銘酒を賭けたた戦いとあらば、少々の無理であろうと通さない手はないのです。
目指すは大物狩り、まずは私の手で奴を釣り上げるのです!

味方のBS漬けで【怒り】などがなくても相手を停止させられたようなら攻撃集中も併用。
更にBSの持続ターンに余裕があるなら逆さ雷桜【一重咲】で私も攻撃に参加するのです。
全てはまだ見ぬお酒のため。一気呵成に焼き尽くすのです!!

敵が残っている、ないし増えた状態で撤退を余儀なくされた場合も、ジ式・漁火やマークやふぁーれ等を駆使してアレクシアさんと一緒に殿を担当。
最悪お酒だけでも護り抜くのです。
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
まだ見ぬ覇竜、しかもいくら飲んでも二日酔いにならないお酒なんて!
えぇ、このお仕事に私が選ばれたなんて、運命というほかないでしょう?
相賀さんとは仲良く……えぇ、とっても仲良くなりたいんですもの
この世に無駄なお酒は一滴たりともなし!ばっちり回収していきましょ!

お酒とあらば貪欲に!
安全に回収第一ではなく、ヒュージーワームを倒し多めのお酒を持ち帰りたい
地図の通り、無茶はせず隠し場所まで進む
その間の道のりは瞬間記憶で頭に入れ、撤収時も迷わぬように
地下だって暗視があれば問題ないはず
お酒に辿り着いたら、携行品の空きカップに練達上位式を使い式神に変化
見た目はまぁ、私の色違いにでもして酒樽を持たせましょ
このお酒を運び、守るのが貴女の役目!
私自身もお酒を抱え、皆の抱える酒樽に保護結界を
これでちょっとの事故は防げるでしょう?

ヒュージーワームに出くわしたら、お酒を式神に任せ先頭へ
火力はお任せできる仲間が居るの、それなら私は全力で私らしい『嫌がらせ』を
前衛の後ろ、R1-2を意識
副:移動以外は攻撃集中
手番時、高火力の仲間が未行動で恍惚が付与されていれば待機で火力補正を味方に回す
燈想糸繰で足止と、体勢不利で後続のダメージ増加狙い
足止が入れば、次手以降キッス・イン・ザ・ダークでさらなる行動阻害を
貴方も残念ねぇ、私とリリーちゃんってローレットでも指折りの嫌がらせの名手なの
自由に動けるなんて、思わないでちょうだいね?
アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)
希望の蒼穹
お酒かあ……そこまでするほど美味しいお酒ってことなのかな?
とはいえ、私はお酒は全然ダメで……飲むとすぐ眠くなってふわふわしちゃうんだよねえ……
だから自分で味わうことはできないけれど、困ってる人がいるなら手伝ってあげないとね!
それに、仲間の中にも喜びそうな人もいることだし!

◆戦闘
できればヒュージワームを倒してしまって、思う存分またお酒が楽しめるようにしてあげたい!
でも、最低限の保険はかけておかないとね。
というわけで、まずはお酒をある程度確保するところから!

私はお酒の回収は練達上位式で作り出した式神に任せて、私自身はヒュージワームがみんなを妨害しないように引きつける役回り!
ヒュージワームの目の前に飛び出しつつ、誘争の赤花で【怒り】を付与
そのまま私に攻撃してくるよう仕向ける
うまく引きつけられたら、攻撃の余波がお酒に及ばないように引きつけつつ時間稼ぎ
クーア君が引きつけている場合は私は慈恵の薬花で回復して補助に回るよ

仲間がお酒の確保が済んだら攻撃へ
その場合も引きつけと回復は継続しつつ、合間を見て葬送の霊花でダメージBSを付与して体力を一気に削っていくよ!
時間をかけると回りから他の敵が来る可能性もあるし、できるだけ攻撃重視で攻めていこう!

植物にとっても大型の生物は怖いだろうから、自然会話で植物の感情を感じ取って周囲の敵は警戒
もしワームを倒しきる前に他がやってきそうなら、粘りすぎずに撤退するよ!
ルカ・ガンビーノ(p3p007268)
竜撃
覇竜での冒険ってだけでもワクワクするってのに、おまけに覇竜の地酒と来たか!
こりゃあ二重の意味で楽しみじゃねえか!
是非とも大量に酒を持ち帰って味わいたいもんだな!

俺らは酒の確保も当然するが、ヒュージワーム討伐も狙うぜ
コイツを倒せば相賀のジーサンもまた酒造りに精が出せるだろ
そうすりゃあこれからも酒が味わえる
「ま、任せろよジーサン」

とは言え、流石に山と敵が出てきたら全滅させるのはキツイってのが現実だ
だからヒュージワームと会う前にこっそり忍び込んで酒を確保しておくぜ
ヒュージワームに気付かれたら戦闘を仕掛けて注意を引くぜ!

亜竜つーのは竜に似た姿かと思ってたんだがこういうのもいるんだな
そもそも竜の姿も色々だからヒュージワームに似た竜もいたのかね?
「さぁ、やりあおうじゃねえか亜竜!ラサの傭兵が相手になるぜ!」

仲間と直線上に並ばねえようにしてブレスで大勢巻き込まれる事を避けるぜ
勿論、酒を巻き込むようなことも避ける
様子見してたら他のやつが寄ってくるかもしれねえからな
最初から全力でいくぜ!
猪鹿蝶でぶった切る!
「暴力にはちぃっとだけ自信があるぜぇ!」
HPが50%以下になったら雷切(真)だ!
移動の必要がねえときは副行動で芒に月使って更に威力を高める!
「俺は追い詰められてからが本領でなぁ!」

とは言え、依頼達成が第一だ
ヒュージワームを倒せるか、敵が集まってきて手に負えなくなった場合は酒抱えてさっさと撤退するぜ
エルス・ティーネ(p3p007325)
竜首狩り
「覇竜のお酒ってどんな感じなのかしら…
味覚の好みとかいろいろ差があるだろうから
様々な視点から飲んでみたいわね…
ま、まずは回収から始めないとだけれど!」

●目標
・お酒の回収

●行動
・お酒の守りより攻撃で自分の方へ引きつける
・アクセサリーや携行品も駆使
※他仲間に合わせて行動
「さて…美味しいお酒を多めに頂く為には…
これは避けて通れないって事、よね?」

●戦闘
・前衛アタッカーとして攻める
・基本的には『黒顎魔王』や『醒月』
 『猪鹿蝶』や『クリムゾンファング』は使用する隙があれば使用する
・仲間とは共闘し、敵の動きには充分に警戒
・APの消費には気を使いつつ、AP切れの際は通常攻撃に切り替え
・HPAP回復はヒーラーに任せ攻めの姿勢
・強力な攻撃が繰り出される予兆の際に携行品を使用し仲間を庇う
「さて…楽しい時間の前にちょっとした運動になるかしら?なんてね
油断せず全力で行くわよ…!」

●後に
・お酒をきっちり回収
・お酒を楽しめる瞬間があれば楽しむ
「はぁ〜あの方の前で以外なら全然平気なのに…ほんと参っちゃう
もう今日は皆でパーッとやりましょ!パーッとね!」
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
今は亜竜種の民から信頼を得る時期。
個人的には一人の酒飲みとしても飲食店酒としても、珍しい酒の味にはとても興味がある。
迷惑な居座り亜竜を倒して、分け前を頂くとするか。

竜牙酒の輸送用に、荷台を設置した陸鮫を連れて行くよ。地面から浮いてるので悪路でも揺れが少ないだろう。

戦闘:
目標はヒュージワーム排除だ。このメンバーならやれる!
雀蜂乱舞脚で不吉系と暗闇を与え、残影百手で泥沼と停滞を与える。
ダメージはブルーフェイクか残影百手、両方使ってみた後に与えるダメージが高い方を使用。
ただしヒュージワームに恍惚が付いていれば待機して、与ダメージが高い人に任せる。待機後の再行動では攻撃する。
敵BS自然消滅の1ターン前、またはBSが解除された場合は再度BSを付与する。

ヒュージワーム排除後は竜牙酒の瓶と、解体する時間が有ればワーム肉を陸鮫や馬車に積み、相賀翁の所へ輸送する。
無事に運び終えたら、竜牙酒を味わう宴会をしようか。
料理は私が作ろう。ワーム肉が有ればそれを使う。
相賀翁には私が知っている・言える範囲で、世界情勢を面白く話してみよう。
酒にはつまみと面白い話が欠かせないからな。
帰る時に竜牙酒を少し(500~1000mlほど)土産に持たせてもらえればありがたいな。
私の店のお得意様に飲ませてやりたい。

リプレイ

●竜牙酒のために!
 出発の準備は整い始めていた。
 事前に立てた作戦は豪快だが綿密で、だからこそ出発前の再確認は重要だ。
「……とりあえず、リリーは飲めないから、飲むのも運ぶのも、誰かに任せるしかないけど……とにかく大変そうだからねっ。しっかり助けなきゃ」
『自在の名手』リトル・リリー(p3p000955)がそんなことを言うが、年齢的にお酒を呑めないのは仕方がない。
 だからこそ黒鉄・相賀は、代わりにジュースを用意してくれているらしい……が、それは仕事を終えた後の話だ。
 そして此処にいるのは大半が大人だが、お酒に並々ならぬ興味を持つ者も多い。
「覇竜でのみ味わえる地酒か……ふふっ、これぞ冒険の醍醐味だね。いや、被害が出ているのに不謹慎だが、亜竜との戦いも酒宴も今から楽しみだよ」
『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)が本当に楽しそうに言うが、今のところ被害といえば相賀の酒の熟成場所が使えなくなるというくらいなので、まあ不謹慎というほどではないかもしれない。
「お酒かあ……そこまでするほど美味しいお酒ってことなのかな?」
『希望の蒼穹』アレクシア・アトリー・アバークロンビー(p3p004630)は言いながら、テンションの上がっている仲間たちに視線を向ける。
「とはいえ、私はお酒は全然ダメで……飲むとすぐ眠くなってふわふわしちゃうんだよねえ……だから自分で味わうことはできないけれど、困ってる人がいるなら手伝ってあげないとね! それに、仲間の中にも喜びそうな人もいることだし!」
 そう、アレクシアのように酒に弱い者が無理に酒を呑む必要はない。
 呑みたい者が吞めばいいのだ。
 幸いにも、此処には呑兵衛もいる。何も問題はない。
「覇竜の、地酒。よもやこの2単語が結びつくとは。ええ、その為の障害となる相手なら、たとえ頼まれなくとも排除するのですとも! そして相賀さんと友好を結べれば、猶の事美味しい……もとい嬉しいのです」
「だな! 覇竜での冒険ってだけでもワクワクするってのに、おまけに覇竜の地酒と来たか! こりゃあ二重の意味で楽しみじゃねえか! 是非とも大量に酒を持ち帰って味わいたいもんだな!」
『めいど・あ・ふぁいあ』クーア・ミューゼル(p3p003529)は事前に相賀に持ち帰った酒を貰えないか打診していたが……元々呑み会の予定であったので、それに関しては快諾されている。
 一方の『竜撃』ルカ・ガンビーノ(p3p007268)は、とある目的も秘めてはいた。
「俺らは酒の確保も当然するが、ヒュージワーム討伐も狙うぜ。ソイツを倒せば相賀のジーサンもまた酒造りに精が出せるだろ。そうすりゃあこれからも酒が味わえる……ま、任せろよジーサン」」
「はっはっは。自信満々じゃのう。まあ、期待しとるよ……無理だけはせんようにの?」
 言いながら相賀はグビリと酒を呑むが、その手元を『竜首狩り』エルス・ティーネ(p3p007325)はじっと見ていた。
「覇竜のお酒ってどんな感じなのかしら……味覚の好みとかいろいろ差があるだろうから様々な視点から飲んでみたいわね……ま、まずは回収から始めないとだけれど!」
「ああ、その通りだ」
 そう、まずは竜牙酒を回収しなければならない。『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は相賀の背後に積まれた酒を見ながら、静かに頷く。
(今は亜竜種の民から信頼を得る時期。個人的には一人の酒飲みとしても飲食店酒としても、珍しい酒の味にはとても興味がある。迷惑な居座り亜竜を倒して、分け前を頂くとするか)
 モカは今回の竜牙酒の輸送用に、荷台を設置した陸鮫を連れてきていた。
 それだけではない。ゼフィラも馬車を持ってきている。
 可能ならば欲張った結果を出したい。そんな気合が入った結果である。
 そして……『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)が、仲間たちに出発の号令を出す。
「まだ見ぬ覇竜、しかもいくら飲んでも二日酔いにならないお酒なんて! えぇ、このお仕事に私が選ばれたなんて、運命というほかないでしょう? 相賀さんとは仲良く……えぇ、とっても仲良くなりたいんですもの。この世に無駄なお酒は一滴たりともなし! ばっちり回収していきましょ!」
 お酒とあらば貪欲に! と叫ぶアーリアはまさに酒の目になっていたが……そんなアーリアを見て相賀は楽しそうに笑う。
 呑兵衛の気持ちは呑兵衛であればこそ分かる。
 まあ、そういうことなのかもしれない。
 そうして2つの馬車は、相賀から貰った地図を元に、リリーのファミリアーを先行させながら進んでいくのだった。

●竜牙酒を回収しよう
 ルート通りに道を進むことで、行きは何の問題もなかった。
 あとは酒を無事に持って帰るだけだが……。
「流石に山と敵が出てきたら全滅させるのはキツイってのが現実だ」
 ルカはそう呟きながら「外」にいたヒュージワームの姿を思い出す。
 あの巨大な体躯は、かなりヤバそうな相手ではある。
「大丈夫。このメンバーならやれるさ」
「個人的には折角のお酒、さっさと取って安全に持ち帰りたい気分ではありますが……皆様がアレを排除する気なのなら、それが可能であるのなら。やらない理由はないのです」
 モカとクーアは言いながら、並んだ竜牙酒の甕をコンと叩く。
 かなり頑丈そうな甕だ。多少揺らしたくらいなら割れはしないだろう。
 これをどうやって運び出していくかだが……アーリアとアレクシアが、練達上位式で式神を作り出しているところだった。
 アーリアが作り出したのは自分の色違いだが、それに倣いアレクシアも自分の色違いの式神を作り出す。
「このお酒を運び、守るのが貴女の役目!」
 そうアーリアは言い聞かせると、酒甕の積み込みを始めていく。
 ヒュージワームはこちらを襲ってくる気配はない。
 ならば、さっさと積み込みを終えてしまうのが一番だ。
 積めるだけの甕を荷台と馬車に積み込むと、アーリアは頷く。
「よし、出発!」
 式神の操る馬車と陸鮫の引く荷台が進みだして。瞬間、ヒュージワームが動き出す。
 その巨大な口は、間違いなく馬車の向かう方向へと向けられている。
 やはり狙いは酒……なのだろうか?
「さて……美味しいお酒を多めに頂く為には……これは避けて通れないって事、よね?」
「そういうことだま」
 エルスが氷砂の指輪皇に触れ、モカも拳を構える。
(亜竜つーのは竜に似た姿かと思ってたんだがこういうのもいるんだな。そもそも竜の姿も色々だからヒュージワームに似た竜もいたのかね?)
 そんなことを一瞬ルカは考えるが、実際のところは今は分からない。
 このデザストルでは分からないことの方が多いのだから、いずれ分かる時が来るかもしれないが……今は。
「さぁ、やりあおうじゃねえか亜竜!ラサの傭兵が相手になるぜ!」
 叫び、魔剣『黒犬』のレプリカを構える。
 とにかく、やると決めたのだ。ならばもう、立ち向かうしかない。
「火力はお任せできる仲間が居るの、それなら私は全力で私らしい『嫌がらせ』をってね!」
 アーリアが燈想糸繰を発動させ、リリーがアナイアレイト・アンセムを放つ。
「貴方も残念ねぇ、私とリリーちゃんってローレットでも指折りの嫌がらせの名手なの。自由に動けるなんて、思わないでちょうだいね?」
「飛んで火に入る何とやらなのです!」
 そんなアーリアに続くようにクーアのジ式・漁火が放たれ、 自由闊達な雷の奔流がヒュージワームを襲う。
「銘酒を賭けたた戦いとあらば、少々の無理であろうと通さない手はないのです。目指すは大物狩り、まずは私の手で奴を釣り上げるのです!」
 そう、これはかなりの無茶を通す戦いだ。ヒュージワームの放った極太の光線が周囲を蹂躙し、クーアが真正面から受けてしまう。
「クーア君!」
 アレクシアの治療魔術「慈恵の薬花」がクーアを癒すが……やはり、強い。
 モカの雀蜂乱舞脚がヒュージワームに炸裂し、その硬さに軽い舌打ちをする。
「さて……楽しい時間の前にちょっとした運動になるかしら? なんてね。油断せず全力で行くわよ……!」
「暴力にはちぃっとだけ自信があるぜぇ!」
 エルスの黒顎魔王とルカの放つ猪鹿蝶がヒュージワームを抉り、しかしまだその命には届かない。
「最初から全力で正解だな……嫌な予感がビンビンにしやがる!」
 そう、先程から誰もが嫌な気配を強く感じていた。
 それは予感がどうとかそういう曖昧なものではなく。
 死を前にした者が感じるソレにとてもよく似ていた。
 そして同時に、大量の「何か」がこちらに迫ってきている気配も。
「そんなに時間はなさそうだね……!」
「ええ、ですが全てはまだ見ぬお酒のため。一気呵成に焼き尽くすのです!!」
 それでも、まだ時間はある。ゼフィラとクーアは頷きあい、そしてヒュージワームへと襲い掛かっていく。
 粘り過ぎる気はない。だがそれでも、僅かに可能性があるのならば。
「俺は追い詰められてからが本領でなぁ!」
 何度かの攻撃の後、ヒュージワームはついに倒れるが……解体をしている暇は、ない。
 道の向こうからやってくる、ほぼ同じ大きさのヒュージワームに1つ目の巨人、更にはワイバーンの姿も遠くに見える。
 どれも今倒し切ったヒュージワームと何ら変わらない実力を持っているであろう怪物の群れだ。
 あんなものをマトモに相手しようとしたら……いや、マトモに相手せずとも本気で死ぬ。
 それが明確に分かるからこそ、全員の心は1つだ。
「撤退! ささっと逃げるよ!」
 アレクシアの叫び声に、全員が一斉に身を翻す。
 そう、此処は覇竜領域デザストル。気を抜けば……いや、気を張っていても一瞬でパクリとおやつにされかねない、超強力なモンスターや亜竜の集う場所なのだ。
 リリーもレブンに乗って、必死に逃げながらも叫ぶ。
「慌てるのも欲張るのもダメ、難しいけど……出来るだけの事、やった、よね!」
「そうだな! しかしこれは……予想以上、だよ!」
「お酒第一人命第二――逆!? とにかく撤収!」
「お酒はもう大丈夫、ならあとは逃げるだけなのです!」
 ゼフィラとアーリアも叫び、クーアもルートを辿って今頃到着しているだろう馬車のことを思う。
 お酒は運んだ。あとは、自分たちの命を運ぶのみ。
 逃げて、逃げて、逃げ切って。
 ボロボロのエルスたちを見て、相賀は面白そうに笑っていた。
「ハッハッハ! なるほどのう、ズタボロなのはそれが理由じゃったか!」
「鬼ごっこと相賀翁に言われた理由が分かったよ」
「ま、そういうことじゃの」
 モカに答えると、相賀は馬車から降ろした甕に触れる。
「で……お主等の活躍で持ち帰った酒。飲むじゃろ?」
「ご相伴に預かっていいのね!?」
「勿論じゃよ。どれ……今年初の竜牙酒じゃ。一番手は誰がいくかの?」
 封印された甕の蓋を開けると、強い酒の香りが漂いアーリアがフラフラと甕に引き寄せられていく。
 今にも甕から直接呑みそうなアーリアを見ながら、リリーは思う。
「……どんな味なんだろう、飲んでみたい……けどダメ、リリーが飲んだら大変な事になっちゃうから……ってあれ、ハルカだっ……丁度いいや、ちょっと飲んでみて」
 言われて、リリーに呼ばれて来ていたハルカ・ファルジアは相賀へ同意を求め、相賀も頷く。
「ちょっとリリーの代わりに、な。……あ、いや私は子どもじゃないんだが……」
 早速呑み始めたアーリアを肴に、宴会が始まっていく。
(飲み過ぎて潰れないよう注意しないとね……)
 そんなアーリアを反面教師にしながら、ゼフィラは相賀に積極的に話しかけていく。
「個人的にこの地域の文化を研究したいし、酒作りについても聞きたいな。色々聞かせてもらえないかな?」
「勉強熱心じゃのう。娘が多少見習ってくれればいいんじゃが」
 美味しそうに吞んでいるアーリアとクーアを見ながら、アレクシアは小さく喉を鳴らす。
(……ちょっとなら味見してみてもいいかな……? ああでもやっぱり、人前でふわふわになったら恥ずかしいから、少しだけ分けてもらって家で飲んでみるってことで……!)
 そんなに気にする必要はないかもしれない。お酒が絡むと結構ダメな大人もいるのだから、ふわふわになるくらいなら何の問題もない。かわいいだけだ。
「はぁ〜あの方の前で以外なら全然平気なのに……ほんと参っちゃうもう今日は皆でパーッとやりましょ! パーッとね!」
「プパーッ!」
「くっ!」
 タイミングがあまりに良すぎるご機嫌なアーリアの声にモカが思わず吹き出すが、さておいて。
(ディルク様はお酒好きだし、こんな珍しいお酒なら…きっと喜んで下さるはず……!)
 エルスは竜牙酒の味に驚いていた。確かにこれは薬酒の分類ではあるが、本当に良い酒だ。
「ハッハッハ! 面白い連中じゃのう」
「そうか? 楽しんでもらえたなら幸いだ」
 相賀とそんな会話を交わしながら、モカは自分が知っている・言える範囲で、世界情勢を面白く話していた。
 酒にはつまみと面白い話が欠かせないから……というのがモカの持論だからだ。
 事実、相賀はモカの話をかなり興味深げに聞いてくれていた。
 そうして一通り楽しんだあたりを見計らって、ルカも相賀の隣に座り込む。
「俺の実家はラサで傭兵と商家をやってる変わり種でね。この酒をラサに卸す気はねえか? 勿論相応の価格で買い取らせて貰う」
「ふむ」
 商談だと分かったからだろう、相賀の瞳がスッと冷静な色になる。
「でもってラサの酒や、いろんな国の酒もこっちに卸す。どうだ、興味ねえか? 世界中の酒だ。こりゃあいい酒だが世界中にはアンタの知らねえ酒がごまんとある。いろんな酒を知りゃあ、ここの酒を更に良いモンにする案だって出るかも知れねえ」
 考えてみてくれよな、と言うルカに、相賀の瞳が再び好々爺然としたものに戻る。
「くっくっく……この場で決断しろとか抜かすならその辺の甕に酒と一緒に漬けてやったがの。ま、考えといてやろうかの」
「お、おう」
「というか冷静に頭を回しとらんで、もっと呑まんかい」
 そうして成人勢が一通り酔いつぶれるまで宴会は続いて。
 けれど竜牙酒は、そんな大人たちに二日酔いという罰は与えなかったのである。

成否

成功

MVP

アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯

状態異常

なし

あとがき

コングラチュレーション!
黒鉄・相賀と宴会を楽しみました!
「また一杯やろうな」と言っているようです!

PAGETOPPAGEBOTTOM