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シナリオ詳細

<Jabberwock>死のやすらぎ、抗いの道

冒険中

参加者 : 10 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング

●竜、来たる
 練達非常警報――。
 あちこちからけたたましいアラートがなり、警戒色の赤が、ドーム都市内に危険を駆り立てるように輝く。
 先般観測された『Jabberwock』。R.O.Oの騒動の際にロストしていたその存在は、まるで練達が異変を乗り越えたのを見計らったかのように再来。
 疲弊した練達に、今迫りつつある。
 『Jabberwock』。その正体は、『竜種』である。
 混沌世界において、最強の名を冠するにふさわしい生命体。それが『竜種』だ。すべてにおいて規格外の力を誇るその名は、かつて絶望の青において遭遇した『滅海竜リヴァイアサン』の名と共に、ローレット・イレギュラーズの戦いの歴史にも刻まれている。
 それが、練達へと、迫ってくる。
 無数の眷属たる、亜竜種と共に。
 それは、間違いないく、世界の終りの光景と――いや、それ以上の地獄か。
 このまま手をこまねいていては、練達は滅ぶ。間違いなく。
 だが――。
 練達の民は、当然ながら、生き残ることを選んだ。
 練達は再びローレット・イレギュラーズへと協力を打診。
 迫りくる竜種と亜竜種から人々を護るため、共同戦線を開始したのである。

 セフィロト・ドームの最も外縁に位置する区画に存在する、通称ネヴァーエンディング区域。その名の通りに終わらない進化と変化を続ける実験区画。ドーム外縁であるという事は、混沌世界に最も近く接する場所、という事でもある。それ故に、ここは外との最前線であり、様々な情勢に変化する混沌世界に対応するために、終わらぬ変化を選択し続けた区域でもある。
 外と接する機会の多い区域という事もあり、外からやってきた混沌世界の人間が、一時の滞在や生活を求めることもあり、ここは練達ながら、様々な人種の姿を見ることができる。幻想とは違った意味で、人種のるつぼと言った所だろうか。
 さて、当該地域でも、今まさに警戒灯とアラートが鳴り響き、あちこちに空いたシェルターへと、人々が避難していくのが見えた。先の練達の動乱により、ドローンやロボットの殆どが使用不可能になる中、ここにきて最後に頼りになるのは、やはり人の力と言った所か。
「住民の避難はあらかた終わったのだな?」
 む、と唸ったのは、仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)である。恐らく、敵との闘いの最前線の一つになるであろうこの地域。イレギュラーズ達も多くが派遣されていた。汰磨羈は警備部隊長の男に声をかける。
「はい、7割ほど。このままのペースでいけば、亜竜共の到達前に避難は完了できそうです。
 本来はもっとスムーズに行くはずだったのですが。ロボットやドローンに頼り切っていたツケですかね……」
「そのツケを、住民たちが命で払う事になってはいけない」
 ウェール=ナイトボート(p3p000561)がそう言った。
「ハンク隊長、速やかに避難を完了させよう。もう少しだ」
 ウェールの言葉に、ハンク警備隊長は頷いた。
 一同は、この区域の市民たちの避難を行っていた。戦場になるかどうかはまだ不明であるが、とにかく市民たちは避難させなければならない。万が一、巻き込まれるようなことがってはいけないのだ。警備部隊と手分けして、イレギュラーズ達は市民の避難を急ピッチで進めていた。
「イルミナさん、ありがとうございます」
 警備隊員の女性が、微笑みながらそう言った。手にした避難民のリストを確認しながら、少し足早に厳戒態勢下の街を歩く。
「おかげで予定より早く、避難が完了できそうです。これもイルミナさんのおかげですね」
「あはは、ほめ過ぎッスよ、エレナさん」
 イルミナ・ガードルーン(p3p001475)が苦笑するように言った。
「いえ、やっぱりすごいですよ、ローレットの皆さんは。
 先の戦い……私達には詳しくは知らされていないんですけど、管理システムの方でトラブルがあったとか。それを解決してくれたって聞いてます」
 R.O.Oは練達における極秘事項であるから、末端のエレナ達には知らされていないのだろう。
「あの時、私は正直ダメかもって思って。でも、まだまだ戦ってる人たちがいるんだって、勇気づけられましたよ!」
 にこにこと、エレナが笑う。少しだけ華奢な彼女の身体に、警備部隊のスーツはひどくアンバランス見える。
「だから、今回の危機だって、きっと乗り越えられます!
 今度は、ローレットの皆さんだけに、頼ってはいられません!
 精一杯、やれることをやろうと思います!」
 微笑むエレナに、イルミナも笑って返した。
「そうッス! 頼りにしてるッスよ!」
 イルミナとエレナは、小走りで合流地点へ向かう。やがて、ハンクをはじめとする警備部隊と、汰磨羈、ウェールの姿が見えてきた。
 そこにあったのは、確かな希望だった。仮令、巨大な竜種が相手だとしても、ここにいる人間たちは負けない。
 彼らの目の前には、確かな希望と未来の光があった。輝かしい予感があった。

 それが思い上がりだと思い知らされるのに、1秒の時間もいらない。

 青天の霹靂という言葉がぴったりだった。突如頭上よりけたたましい音が響いたと思いきや、彼らの目の前に、巨大な影が降り立った。
 流麗なる鳥が舞い降りたように。
 しかし降り立ったのは、黒い骨と皮をむき出しにした、悍ましい怪物であった。
 それが、ぶわぁ、と体中から何か、黒い霧のようなものを撒きだした。それは、瞬く間に区画全体を包み込む。
「ガス――!」
 ハンクが叫ぶが、そこまでだった。その身体が、瞬く間に溶けて崩れ落ちる。その手を伸ばす。汰磨羈へと向けて。
「ハンク――!」
 汰磨羈が叫んだ。手を伸ばした。
 触れ合う刹那に、その身体は解けて消えた。ばしゃり、と、雪が水になる様に、奇妙な液体だけが残った。
「イルミナさん、逃げ」
 エレナが声をあげた。同時に、イルミナの目の前で、エレナの身体がとけて崩れ落ちた。
 イルミナが、目を見開く。
 エレナだった液体が、地に染みていく。
『貴様らのわかる言葉で言うならば』
 それは、崩れないバベルの法則の下、我々に自己の意思を表した。
『我は地竜、ザビアボロス。我が群れの長の意に従い、死の安らぎをもたらそう』
「何をした」
 イルミナが、喘ぐように言った。
「皆に何をした――ッ!」
「おそらく、ガスの類だ」
 ウェールが言った。
「だが、俺達には効いていない……ある程度、戦える人間には、効かないという事か?」
『然り』
 ザビアボロスが頷いた。
『若輩故。未だこの力、児戯にすぎぬ』
「児戯、だと」
 汰磨羈がぎり、と奥歯をかみしめた。目の前の怪物、それが竜種であることは、本能的に理解できた。
 汰磨羈とて、百戦錬磨の戦士である。混沌肯定により、この世界に適応しているものの、元の世界では千の武と道を修め、数多の妖異を狩り続けてきた女傑である。
 その、鍛え抜かれた感が言う。
 コイツは竜種の中では『大したことが無い』。
 あのリヴァイアサンと比べれば、まさに子供に等しい存在である。
 そのうえで。『今の自分達よりはるかに格上の存在である』。
『死の安らぎを受け入れよ、力あるものよ』
 ザビアボロスが、温い吐息を吐いた。あたりのガスが、また一段と濃くなったような気がした。
「まずいぞ」
 ウェールが言う。
「戦って撃退するしかない……いや、このガスをほうっておいては、まだ避難を終えていない人々が犠牲になる……!」
『未だ散れば、救助に間に合うかもしれんな』
 嘲るように、ザビアボロスが言った。
「どうするッスか……どうすれば……!」
 イルミナが声をあげる。
 目の前に現れた、怪物。地竜ザビアボロス。
 この強大な敵を前に、イレギュラーズは――どうすべきなのか――。

GMコメント

 お世話になっております。洗井落雲です。
 練達に竜が現れました。
 これを討伐してください。

●成功条件
 地竜ザビアボロスの撃破

●情報精度
 このシナリオの情報精度はD-です。
 基本的に多くの部分が不完全で信用出来ない情報と考えて下さい。
 不測の事態は恐らく起きるでしょう。

●Danger!
 当シナリオにはパンドラ残量に拠らない死亡判定が有り得ます。
 予めご了承の上、参加するようにお願いいたします。

●高難易度警告
 このシナリオは高難易度シナリオになります。
 予めご了承のうえご参加ください。

●状況
 状況はシンプルです。セフィロト・ネヴァーエンディング地域に、地竜ザビアボロスが襲来しました。
 皆さんは、この地区の住民の避難と、飛来するであろう亜竜種の迎撃に駆り出されてきましたが、不運にも、やってきたのは小型の竜種だったのです。
 ザビアボロスは身体から毒ガスのような黒い霧を吐き、まずは皆さんと行動を共にしていた練達の警備部隊を皆殺しにしました。この霧は、時間経過とともに徐々に区画に広がり、避難が済んでいない住民たちを確実に皆殺しにします。
 抵抗するか、逃げ出すか。あるいは別の道を探すか。
 選んでください。
 作戦エリアは、練達市街地フィールド。
 戦闘面でのペナルティは発生しません。

●エネミーデータ
 地竜ザビアボロス ×1
  年若い小型の竜です。小型と言っても、10m級のサイズはあります。
  10mサイズ、とはいえ、あくまで戦闘面で1ユニットとして扱います。例えば、足元から顔面に攻撃するには遠距離で攻撃しなきゃ届かない~というようなことはありません。至近・近距離攻撃でも充分に攻撃できます。
  非常に強力、かつ凶悪なユニットです。何せ敵は竜です。もどきとか、模造品とか、そういうものではありません。竜です。混沌でも最強クラスの生命体であることをご留意ください。

 『廃滅』級の毒を周囲にばらまくほか、『雷陣』級、『無常』級のBSもばらまいてきます。どちらかというと搦め手よりの性能をしています。
 すべてのパラメーターが高水準です。少し攻撃力に穴があるかな、程度です。その攻撃も、前述したBS群で補っているイメージです。

 皆さんにとって唯一の救いは、『これは小型の竜であり』、『年若い、未熟な竜である』という点です。
 『ジャバーウォックやリヴァイアサンと戦うよりははるかにマシ』、程度の救いですが、戦うなら、それにかけるしかありません。

●登場NPC
 ハンク警備隊隊長
  皆さんと共に避難活動を行っていた、練達のネヴァーエンディング区画の警備部隊隊長です。
  隊員たちにも慕われ、別区画に住んでいる妻や子供とも仲良く生活していました。今度二人目の子供が生まれます。
  ザビアボロスに殺害されました。その命は失われ、その手はもう二度と妻と子供の頭をなでることはありません。

 エレナ警備隊員
  皆さんと共に避難活動を行っていた、練達のネヴァーエンディング区画の警備員です。
  華奢ながら、元気いっぱいに働いていた、舞台でもマスコットのような子です。
  同じ部隊の男性と恋仲で、いずれは結婚するとて位だったようです。
  先の練達の戦いで活躍したローレットのイレギュラーズ達に憧れを抱いており、自分にできる事をやり遂げようと、前向きに戦う事を決意していました。今回の作戦で、イルミナさんなどのイレギュラーズにあえたことを、とても喜んでいました。
  ザビアボロスに殺害されました。その命は失われ、その顔はもう二度と笑顔を浮かべることはありません。

 ネヴァーエンディング区画・警部部隊員たち
  皆さんと共に避難活動を行っていた、練達のネヴァーエンディング区画の警備員たちです。
  彼らは戦闘面でもしっかり訓練を行っており、多少のトラブルも平然とこなす程度にはプロフェッショナルでした。
  部隊メンバーの中はよく、それもハンク隊長の統率の結果だったのでしょう。
  練達を救った皆さんを慕っている節もあり、この危機を乗り越えたら、皆さんを誘ってパーティでも、と考えていました。
  ザビアボロスに殺害されました。その命は失われ、もう二度と彼らが皆さんと席を共にすることはありません。


 以上となります。
 それでは、ご武運を。

●重要な備考
 これはEX及びナイトメアの連動シナリオ(排他)です。
『<Jabberwock>死のやすらぎ、抗いの道』『<Jabberwock>金嶺竜アウラスカルト』『<Jabberwock>アイソスタシー不成立』『<Jabberwock>灰銀の剣光』『<Jabberwock>クリスタラード・スピード』『<Jabberwock>蒼穹なるメテオスラーク』は同時参加は出来ません。

  • <Jabberwock>死のやすらぎ、抗いの道Lv:50以上冒険中
  • GM名洗井落雲
  • 種別EX
  • 難易度VERYHARD
  • 出発日時2022年01月20日 23時59分
  • 参加人数10/10人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(10人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
白銀の戦乙女
ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼
イルミナ・ガードルーン(p3p001475)
蒼騎雷電
ムスティスラーフ・バイルシュタイン(p3p001619)
黒武護
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
恋屍・愛無(p3p007296)
獏馬の夜妖憑き
アルヴァ=ラドスラフ(p3p007360)
不殺の狙撃手
ラムダ・アイリス(p3p008609)
咎人狩り
黒水・奈々美(p3p009198)
パープルハート

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