シナリオ詳細
600文字探偵
オープニング
●たんていあつまれ
教会のベルが鳴る。
美しい絨毯のしかれた部屋で、二人組の女性が礼儀よく鏡を覗き込んだ。
「お似合いでございます」
「そうかしら」
鏡に映っているのはウェディングドレスを着たマトリョーシカだった。
ごめん言い間違えた。
ウェディングドレスを着たマトリョーシカ体型の女性らしき生物だった。鏡が歪んでいるわけじゃあ、ないんだよ。
「きっと御新郎様もお喜びになりますよ」
「ほんとうかしら」
「「当然です!」」
うわべ100%ためらいゼロカロリー。着付けスタッフの女性たちはガッツポーズでそう言うと、部屋を出て行った。
華やかな結婚式直前の風景。
しかし穏やかならざるは関係者の面々だった。
「新郎も上手に逆玉にのったもんだ。貴族の娘だろう?」
「聞こえるぞ。まあ、あの顔では財産目的以外で求婚する男などいないだろうな」
新婦とさして親しくない来賓たちは黒い噂話。
新郎は新郎で、若く美しい女と小さくモメていた。
「あなた結婚するんでしょ? 昔のことを掘り返さないで」
「そうはいっても、連絡先くらい……」
影でこそこそと話す新郎と美女の会話を、掃除担当のメイドが耳ざとく聞いている。
幸せばかりとはいかぬ結婚式。
さあ始まりだと、スタッフが新婦控え室の鍵を開けたその時。
「ああっ……!」
刃物で刺されたであろうマトリョーシカ……じゃなくて新婦が部屋に横たわっているではないか!
「し、死んでる……!」
●ローレット探偵団
「そういうわけで君たちに来て貰った。ローレットは探偵も出来るって噂、信じておるぞ」
茶色いダッフルコートを着込んだ貴族のおっさんは、そんな風にイレギュラーズたちを事件現場に集めた。
「凶器は刃物でひと突き。しかし部屋には鍵がかかっており密室だった」
「スカイフェザーが窓から入ったということは?」
「難しいだろう。窓はこの通り……」
試しに窓を開いてみるが、わずかな隙間しか開かなかった。
大きな建物の二階であることもあって、とても高い場所だ。
「隣は新郎の部屋だ。もめるような物音はしなかったらしい。部屋の前もスタッフくらいしか通っていないが、怪しい人物の目撃はなかったと――」
「あのー」
申し訳なさそうに声をかけてくる部下。
彼の後ろには、血まみれの包丁を持ったスタッフの男性がいた。
「彼、自首してきたんですけど」
「「えっ」」
「僕がやりました。包丁はキッチンからとってきて、鍵は式場のフロントからとってきました」
「え、あの」
「被害者とは昔付き合っていたらしく、他の男にとられるなら……と」
「えー……」
ゆっくりと振り返る貴族。
微妙な顔をするイレギュラーズたち。
「あの……じゃあ……このお話……」
「いやいやいやいやいや」
貴族は両手を翳して振った。
「依頼報酬前払いしちゃってるからね! これで終わるわけにはね! いかないから!」
「そうはいっても、犯人……ハッ」
誰かが何かに気づいたように顔を上げた。
「もしかしたら真犯人を庇っている、なんてことも」
「催眠術の線もありますね」
「なんて野郎だ、絶対に見つけ出してやるぜ」
「そうそうその路線!」
貴族はガッツポーズで言い放った。
「この事件……あと『一本分』はもたせてくれ!」
- 600文字探偵完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度EASY
- 冒険終了日時2018年06月09日 21時30分
- 参加人数10/10人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 10 人
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参加者一覧(10人)
リプレイ
●10人の探偵
困り果てた貴族。自首してきた犯人。
血まみれで倒れた遺体オブマトリョーシカおばさん。
依頼料前払いされちゃったしと帰るに帰れないローレットのイレギュラーズたちは、一旦顔をつきあわせて相談を始めた。
「私的には前金、お返ししてもよいのですけど……あ、いえ……受けた依頼はしっかりと果たさないと……です、よね?」
最初に切り出した『白き渡鳥』Lumilia=Sherwood(p3p000381)に、残る九人は打ち合わせでもしたのかってくらい同時に頷いた。
「このタイミングで名乗りを上げる犯人、きっと裏があります。例えば、真犯人をかばっているとか……」
「よくある線ね……」
『軋むいのちと虚ろなこころ』はぐるま姫(p3p000123)が子供パイプ(ボールをふーふーして浮かす奴)をくわえてきわめてシリアスな目をした。
「なんだか、そういう話を、こう、ものの本で読んだわ」
「探偵クラスにあるまじき台詞じゃない? それ?」
『牙付きの魔女』エスラ・イリエ(p3p002722)が不安そうに目を向けたが、エスプリに『迷探偵』ってあるのであながち間違いじゃない言い回しだった。
「探偵……それは、真実を解き明かす者。それは、未知を既知とする能力。それは、今後のローレットの活動で役立つ筈」
陰陽 の 朱鷺(p3p001808)がそんな風にいう横で、『くれなゐにそらくくるねこ』クーア・ミューゼル(p3p003529)がぼそりと呟いた。
「やるなら式場丸ごと焼いた方が面倒がなかったのに」
「なにか?」
「何も言ってませんよ?」
本来口に出さない文脈のプレを口に出したなんてそんなこと、ハハッ!(裏声)
「決して刺殺という死因が気に入らない訳では……あるのですが」
「あるの!?」
ハハッ!(裏声)
「おそらくこの事件、裏があるはずだわ~」
路線を戻すかのように、『それは置いといて』のジェスチャーをする『夢色観光旅行』レスト・リゾート(p3p003959)。
「きっと、こう、何かあるはずよ。だって、おばさんの勘がそう告げているもの~」
「そうだね!」
『脳内お花畑犬』ロク(p3p005176)が満面のコヨーテスマイルで振り返った。
「根拠は無いけれど、絶対よ」
「そうだね!」
コヨーテスマイル。
「真犯人を逃がす訳にはいかないわ。ローレット探偵団の名にかけて、ね?」
「そうだ! ね!」
コヨーテスマイル二連打。
「ところで、これ、本当に死んでるの?」
『鳶指』シラス(p3p004421)が遺体オブマトリョーシカおばさんをじっと見つめていたが、『自称、あくまで本の虫』赤羽・大地(p3p004151)があえてのスルー。
「仕事のためだ。行こうカ」
相談タイム終わり。
『小さな思い』リトル・リリー(p3p000955)は跨がっていたロクの背中でばんざいをした。
「このじけん、ローレットがいらいひとつぶんもたせるよ!」
既に解明されている事件を依頼一本分の尺をもたせる名探偵。その名も600文字探偵。
ひとりひとりは600文字でも十人集まれば6000文字だ!
はたして彼らの推理で真犯人は見つかるのか見つからないのか。
……ただいま、尺の2割です。
●文句のつけようが無いくらいマトモ過ぎる調査
式場の外を歩くLumiliaと仲間たち。
Lumiliaは口元に手を当て、考え込む仕草でゆっくりと庭へと進んでいく。
「実際に、名乗り出た彼が犯人であるというのも一応、疑問は残ります。密室は成立していましたし、被害者との関連性も犯人の証言以外には情報はなし。犯行自体もある程度の計画はあったように見受けられます。隠し通すことも容易であったようにも思えます。一度思い込みを廃し、捜査してみるのも必要かもしれません」
「調査ね。まずは聞き込みかしら」
エスラはどっかからホワイトボードを引っ張ってくると、聞き込みリストを書き始めた。
新郎の関係者。
新婦の関係者。
式場の関係者。
式場の動物。
式場の植物。
式場の幽霊。
式場の建材。
「……ごめんなさい。途中から意味の分からないことを……」
「じゃあ私は建材に聞いてくるわ」
ピッと手を上げるはぐるま姫。
二度見するエスラ。
「リリーはどうぶつに!」
「俺は幽霊に」
「おばさんは植物に~」
「そうね、本当にできるのよね……」
同時に手を上げたリトル、大地、リゾートの三人に、エスラは目を覆った。
一方で朱鷺は練達上位式でお人形を式神化すると、招待客への聞き込みをする準備を始めていた。こくりと頷くLumilia。
「容疑者と被害者の関連性、そして犯行の計画性とはいまいち噛み合わない突発的犯行を匂わせる動機……これらを洗い直してみることで、もう少しこの事件の全容が見えてくるかもしれません。まずは聞き込みを行ないましょう!」
応! とか誰も言ってはいないが、そういうノリで全員は別々の方向に走り出した。
式場前を全力で走るロク。
……をスルーして、はぐるま姫は式場に設置された女性の像に歯車をぺったんした。
「マトリョーシカ殺害事件の犯人を追っているの。何か知らない?」
「あのスタッフじゃなくて?」
「あのスタッフじゃない方向で」
といった具合に像や人形(?)に聞き込みをしていくはぐるま姫。
いくつかの聞き込みを終えたところで、その辺の幽霊と駄弁っていた大地と合流した。
「この現場にこの証拠がある意味……どうやら、あの人のアリバイが消えたみたいね」
「ほう……あいつが……」
二人は意味深に振り返る。
式場の裏手を全力で走るロク。
……をスルーして、リトルはあちこちの動物に聞き込み調査をしていた。
「こんなことがあったんだけど……なにか、しらない?」
その一方でエスラは小動物を使役して調査を行なっていたようで、戻ってきたネコにもリトルの聞き取りが始まっていた。
使役アニマルを使っていたのはリトルも同じで、鷹さんや猟犬や召喚物たちがばっさばっさ戻ってくる。
「わんこ、なにかみつけた?」
「うーん、わからないや! 犬じゃないから! わたし犬じゃないから!!」
割り込みロクのコヨーテスマイル。
『きみじゃない』というリアクションに再びのコヨーテスマイルで下がるロク。
ロクがお座りしてる横で猟犬やなんかへの聞き取りをしていくリトル。
「報酬を貰って調査している以上、漏れがあっちゃいけないし、いろんな角度から調査する必要があるわね……」
エスラは意味深に振り返る。
式場の庭を全力で走るロク。
……をスルーして、花壇にお水あげながら語りかけるリゾートがいた。
「お花さ~ん。知らないかしら~」
なるほど~とか言いつつこくこく頷くリゾートの所へ、Lumiliaと朱鷺がメモを手に戻ってきた。
朱鷺はミニ朱鷺と名付けた式神になんかあざとい感じの聞き込みをさせていたらしく、その内容をメモにまとめてきたそうだ。
「聞き込み内容は『それぞれの人間関係』『殺害の動機』辺りです。やれることはやりましたが、真実に近づけたでしょうか」
「私は容疑者周りの同僚さんや、被害者の親族友人さんたちに聞き込みを行いました」
Lumiliaは彼らが交際していたとされる頃の話やこの式における容疑者の気になる言動など、情報を集めて回っていたのだ。
「これらの情報が示すものは……」
三人はそれぞれの情報を付き合わせ、どこか意味深に振り返る。
式場の廊下を全力で走るロク。
……をスルーして、クーアはキッチンの調査をしていた。
「真犯人への手がかりを掴むなら、やっぱり式場の調査が一番なのです」
キリッと目元を光らせ、鍋の蓋を開ける。
「犯人がマトリョ……被害者の方をより確実に殺すため、式場にも周到に罠を仕掛けていた可能性は否定できないのです。例えばそこのキッチンに用意してあるお料理に毒が仕掛けられているとか。試しに私が毒見して……美味しいのです!」
クーア、メイドスマイル。
「ほ、他にもこの辺りに凶器が隠してあったり……あっ!」
下のところの戸を開けると、血まみれの包丁がそれはもうごっそり出てきた。
「こんなに沢山凶器が……一体誰が!?」
「俺だ」
背後で声がして、クーアはシリアス100%の顔で振り返った。
そこには扉に背を持たれ、腕組みをしてニヤリと笑う……シラスがいた!
「犯人の証拠が証拠にならない証拠を作って置いた」
「なんかわかんないけどすごいのです!」
そう褒めるな、とばかりに懐からフロントの鍵を取り出すシラス。
「それに容疑者から鍵をスリとっておいた。これで密室の謎を解明する証拠が出ていない証拠を作った」
「なんかわかんないけどすごいのです!」
まあ褒めるな、とばかりに両手を翳すシラス。
「現場の鍵は結局まだ見つかっていないことになったし、男の凶器についてる血は被害者のものとは限らないことになった」
「なんかわかんないけどすごいのです!」
二人はにやりと笑って意味深に振り返った。
さあ、いよいよ解決編だぞ!
●一切の疑いようが無い解決編
「みんな、まずは……集まってくれたことに礼を言うわ」
式場の真ん中。神父さん(?)が立ってるとこに、はぐるま姫が立っていた。
「フン、急に呼び出されて迷惑しているんだぞ」
「事件のことならもう犯人が分かったんじゃなかったのか」
「我々も忙しいんだ、用件があるなら早く言いたまえ」
カンペでもあるのかなってくらいセオリーどおりのことを喋る関係者のみなさん。
はぐるま姫は子供パイプを加えたまま、スッと振り返った。
「事件の、真犯人が分かったわ」
目を見開く新郎。
目を見開く容疑者スタッフ。
目を見開く貴族。
目を見開くマトリョーシカおばさん。
「それは一体誰なんだ!?」
「ま、まさか……!?」
疑心暗鬼になる関係者の皆さん。
まあ落ち着けヨと大地が両手を翳して間に割り込んでいった。
「……なア、あんた等、ポルターガイストって知っているカ?」
説明しよう。
ポルターガイストとは練達出身の科学者ポルター博士がアンハッピーターンの食い過ぎで死ぬ間際『もっと食いたい』と唱えた翌日なーんかアンハッピー粉の減りが激しいなとおもったメイドがあーもーこじつけるのつかれてきたなー!
要は幽霊がこう、なんやかんやして物を動かす? 的な? 現象? みたいな? やつ。混沌世界にあるかどうかはしらない。
「凶器はポルターガイストにより窓から入リ、花嫁に刺さっタ。
人間は入れなくてモ、ナイフは入れるだロ?
それを引き起こしたのハ、今この式場にいる霊魂……。
つまり、マリッジブルーに陥り、未来を悲観視した花嫁自身が、この式が間近となった所で不安と緊張がピークに達し、
なんやかんやで生霊となり、なんのかんのでキッチンのナイフをこう、ふわーっと持ち出して。……自分をさしちまっタ、って訳サ」
「ばかな……つまり……」
「つまリ、生霊の特殊な能力でこウ、なんだかんダ、遠回りに自殺しちまったんだヨ」
目を見開く新郎。
目を見開く容疑者スタッフ。
目を見開く貴族。
目を見開くマトリョーシカおばさん。
「いや、『なんだかんダ』ってなんだ。大事なところが説明されてないぞ!」
「なんだかんだは……なんだかんだだヨ!!!」
目を見開く新郎。
目を見開く容疑者スタッフ。
目を見開く貴族。
目を見開くマトリョーシカおばさん。
「って、ことは……」
クーアがわなわなしながらジェスチャーしはじめた。
「霊魂操作のスキルって、その辺にあるものを動かしたり鍵をこう、裏からガチャってしたり、できるのですか?」
「できないけど?」
「できないけど!?」
フッとニヒルに笑う大地。
「仕事のためとはいえ……押し付けるような真似をして、申し訳なかった。如何せん、依頼人の要望だった故に」
「あっ、いえいえ」
「……えっと、改めて、貴女の口から、告発をしてほしい。貴女を殺めた、真の犯人を」
「それはその」
「死人は口なシ、なんかじゃねェ。その言葉を聞き届ケ、そして伝えるのガ、俺達探偵の使命だからナ」
「えっと……」
口ごもるマトリョーシカおばさん。
「みんな、落ち着いて」
サッと手を翳したはぐるま姫に、一同が注目した。
「わたしたちは新郎、新婦、出席者、式場のスタッフ、式場の動物、式場の植物、式場になんかあった石像……みんなからの聞き込み調査と動物たちによる細かい調査から、ある真実が見つかったわ。そう、事件の真犯人よ」
目を見開く新郎。
目を見開く容疑者スタッフ。
目を見開く貴族。
目を見開くマトリョーシカおばさん。
「「なんだって!?」」
それさっきも言ったな、とは誰も突っ込まない優しい空間である。
エスラがメモを手に皆の前へと歩み出た。
朱鷺やリトルのメモもあるのだろう。彼女たちもエスラの後ろについていた。
「色々と調べさせてもらったわ。怪しいと思った人物については、事件現場に限らずとことんね!」
びびっと指さして語り始める。
「そこの着付けスタッフ。どうやらお客さんに対する陰口が常習化しているようね。上辺では褒めておきながら、本人がいるといつも……。
ご来賓のあなた。自分は事件に関係ないような顔をしているわね? ええ、関係はなかったわ。だけど、あなたが落とした小物入れから不正取引に関する証拠が出てきたの。
そこのあなた。そう、あなたよ。新郎と何やら関係がありそうだったから男性遍歴を洗ってみたけれど……色々と面白い証言が得られたわ。事件には本当に関係なかったけどおもしろい人たちと付き合っていたのね」
「それは……つまり……?」
Lumiliaの問いかけに、エスラは優しい笑みで応えた。
「ここにいる人たちのほぼ全員は……事件に関係なかったわ!」
目を見開く新郎。
目を見開く容疑者スタッフ。
目を見開く貴族。
目を見開くマトリョーシカおばさん。
ロクのコヨーテスマイル。
「だよね」
「これらの内容を総合すると……」
「この陰惨な事件の犯人、それは……」
リゾートが、びしっと男性スタッフを指さした。
「元彼ちゃん、あなたが犯人ね~?」
「……はい、最初からそう言ってます」
●事件のあとに
教会のベルが鳴る。
イレギュラーズたちは教会を振り返り、別のカップルがあげる式の様子を眺めていた。
「元彼ちゃん……彼はマトリョーシカちゃんのことが忘れられず、準備中の彼女に詰め寄った……」
「けれどマトリョーシカおばさんは本当に新郎のことを愛していたのです」
「一方で、新郎は金を愛していた」
「マトリョーシカおばさんは謀っタ」
「ほんの少しでも愛があるなら、死んだ自分を悼む筈だ……って」
「そして犯行は起こり」
「事件の中でいくつもの真実が浮かび上がって」
「そして……」
沢山の鳩が飛んでいく。
青空に、マトリョーシカおばさんの笑顔が浮かんだ。
ハッとするシラス。
「ねえまって、マトリョーシカおばさん生きてない?」
「「あっ……」」
イレギュラーズたちは青空に浮かんだ顔をかき消し、そして、『まあいっか』という顔で帰路についた。
そう、尺はもう、満たされていたのだ。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
※ちょっとしたお知らせ
今まで『タロウ・タナカ』のような英名並びだった場合(ぱっと見判断がつかないので)一律前半をファーストネームとしてリプレイの基本表記に用いていました。
ですが今回からは、ど~やら後半がファーストネームに設定されているなと分かった方に関しては後半を基本表記にするようにしています。
『キャラ登録時にそう設定したけど実際は前半がファーストネームだよ』という方はプレイング・通信欄ないしはファンレターなどにその旨を書いていただければそれにあわせて変えられますので、ぜひお声がけくださいませ。
GMコメント
【オーダー】
成功条件:殺人事件の謎解き探偵バナシをリプレイ一本分もたせること
10人で協力して、この既に犯人も動機も分かっちゃってる事件をリプレイ一本分持たせてください。
具体的にはプレイングを600文字近く意味ある内容で埋めてください。
次々と現われる新たな容疑者。
ハードボイルドなのかもしれない調査。
そして全員を集めて披露するミョーに無理のある謎解き。
それらを駆使して間を持たせましょう。
ただし放っておくとメンバー10人が全然関係ないことをし始めて収集がつかなくなったり互いの行動を潰しあったりしてリプレイがもたなくなっちゃう恐れがあります。
メンバーごとに役割を決めたりパートを分けたりしてパスを回しあいましょう。
※皆さんの立場
貴族に雇われた探偵です。
探偵っていうかローレットの一員です。
今はリプレイ一本分持たせることがオーダーになっています。
【アドリブ度】
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。
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