PandoraPartyProject

シナリオ詳細

テレジアの怪しいパンドラ大富豪大会

完了

参加者 : 21 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

「皆様、本日5月15日が何の日かご存知ですこと!?」
 こうして『俗物シスター』シスター・テレジア(p3n000102)が上機嫌でどや顔している時ほど、彼女が不正義を企んでいることはない。ローレット情報屋随一の強欲シスター、あるいは天義人民最大の汚点は、ほら、「た」で始まる記念日ですわよ、などと指をくいくいしながら回答を促してくる。
 ええと……シスターがそんなにも祝いたがってるんだから……どこぞの聖人の誕生日?
 万が一にも君が圧力に屈してそう答えたならば、彼女は顔をいっそう明るくしてこう答えるだろう:
「……え? わたくしが聖女ですって!? さすがは天下に名立たる特異運命座標様、大変見る目をお持ちですわ!」

 ……そんな妄言を吐いた後。テレジアはふと思い立ったかのように、更なる妄言を付け加えたのであった。
「そんな皆様にわたくしが無事に21歳を迎えられたことを感謝するために、わたくし……ひとつのイベントを開催いたしますわ!
 その名も……『ローレット・パンドラ大富豪』ですことよ!」

 ルールは簡単……まず、誰かが自分のパンドラアイテムを自慢します。
 次に、そのパンドラアイテムより強そうなパンドラアイテムを自慢します。テレジアがなるほど前の人より強そうだと納得したら勝ち抜きます。
 そうすると、最後に残った人はきっと、一番強そうなパンドラアイテムの持ち主なのでしょう。その人が優勝ですおめでとう!

 ……え? そんな大会に一体何の意味があるのかって?
「そりゃあ決まってるじゃあございませんこと……誰が勝つか賭……げふん、折角ですから皆様のパンドラアイテムがどんなものなのか、ふと知りたくなってしまったんですわ!」

GMコメント

 そんなわけで、今なんか口走りかけたシスター・テレジアの手によって、第1回ローレット・パンドラ大富豪が開催されました!
 パンドラアイテム――それは特異運命座標なら誰もが持つ、自身を象徴する可能性収集装置。本シナリオは、普段はなんかアイテムアイコンを発注するとステシのパンドラ欄のところに設定できる何か、くらいに扱われがちなこいつの設定を、折角なので存分に語ってください、というシナリオです!
 もっともこの『パンドラ大富豪』、形式上勝敗を決めることにはなりますが、それが即皆様の設定の良し悪しになるわけではありません……このクソシスターに良し悪しで勝敗を決める審美眼なんてあるわけがないぜHAHAHA!

 イベント内容としては、主に以下の項目を想定しております。
 プレイングの1行目に該当の番号を、必要であれば2行目に迷子防止のためグループ名や相手の方の名前をお添えください。

【1】パンドラ大富豪に出場する
 パンドラアイテムの設定を存分に語るもよし、勝利を目指してテレジアに贈賄するもよし。
 基本的にはお祭り騒ぎをしたい人向けのパートですが、優勝したらちゃんと称号くらいは出ます。

【2】パンドラ大富豪は出場しないが設定を語る
 誰かと比較されることなしに、ただパンドラアイテムの設定を披露する場も設けておきます。
 設定は語りたいが、大切なものなので形式だけであっても勝敗を決めるのがそぐわない、のような場合にはこちら。

【3】パンドラ大富豪を観戦する
 辺りには特異運命座標を象徴するアイテムが披露されると聞いて集まった人々もおり、ちょっとしたスポーツ観戦気分になっています。
 誰が優勝するか賭けるとか、テレジアと一緒に胴元に回るとか、勝手に解説してるとか、客席でご自由な時間をお過ごしください……過ごし方次第では『幻想』の悪名がつくかもしれませんが。

【4】その他
 シナリオ内容には関係するが、何か上記のいずれにも当てはまらない、みたいな行動がありましたらこちらをお選びください。

 パンドラアイテムは、PandoraPartyProjectの設定上は『携行可能である非生物の物品』でなくてはなりません。
 ……が、このイベントシナリオで皆様が語った言葉が真実である必要もありませんので、好き勝手自称してしまう分には一切問題はありません(特に【1】)!

  • テレジアの怪しいパンドラ大富豪大会完了
  • GM名るう
  • 種別イベントシナリオ
  • 難易度VERYEASY
  • 冒険終了日時2020年05月25日 22時05分
  • 参加人数21/∞人
  • 相談6日
  • 参加費50RC

参加者 : 21 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(21人)

セララ(p3p000273)
魔法騎士
主人=公(p3p000578)
ハム子
善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)
レジーナ・カームバンクル
スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
新たな道へ
コレット・ロンバルド(p3p001192)
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
祈りの先
アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
無限乃 愛(p3p004443)
魔法少女インフィニティハートD
ジェック・アーロン(p3p004755)
お姉チャン
サクラ(p3p005004)
聖奠聖騎士
スノウ・ドロップ(p3p006277)
嗤うしかばね
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光・紫電一閃
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
戦神
オジョ・ウ・サン(p3p007227)
RafflesianaJack
カンベエ(p3p007540)
大号令に続きし者
ロべリア・ハンニバル(p3p007793)
悪意の華
バルガル・ミフィスト(p3p007978)
胡散臭い密売商人
鬼怒川・辰巳(p3p008308)
ギャンブル禁止!
月待 真那(p3p008312)
ハラペコ狼
源 頼々(p3p008328)
虚刃流開祖
薫・アイラ(p3p008443)
お嬢様

リプレイ

●お祭りの時
 その日『ハラペコ狼』月待 真那(p3p008312)が立ち寄ったローレット近くの広場は、多くの人出でごった返していた。お祭りでもしてんのかなぁ、と辺りを見回してみれば、そこには誰が作ったか、『第1回ローレット・パンドラ大富豪大会 主催:シスター・テレジア』なる看板が。
 鋭敏な獣種の嗅覚は、不意に何かを嗅ぎ取っていた。
「主催はあのシスターさんか……ふふ、面白いことが起こりそうや」
 折角だから楽しませて貰おうか。でもその前に、別の匂い――真那を食べ歩きへと誘う香ばしい匂いに対処せざるを得ない!
「あぁもう、どれも美味しそうや……!」
「おや毎度。『海洋』の海鮮居酒屋『鯱食』出張店の本日の目玉は、各種の焼き物で御座います」
 イカ焼きタコ飯トカゲ(ワニ)唐揚げと、サメの味噌煮にゴリラ焼き!? オーソドックスそうな料理から好奇心で手を出したくなる料理まで並べて『大号令に続きし者』カンベエ(p3p007540)が営業スマイルを作る。まあでも本店から新鮮な素材を運べるわけもないし、全て温め直しなのは秘密。ローレット割あり〼
「当然『居酒屋』というくらいですから、ジュースと酒も御座いますよ! ほらこのお酒とか強そうなやつ!」
「へぇ。緩めなお祭りだと思ったら、出店まで緩い感じで悪くないじゃん」
 鬼怒川・辰巳(p3p008308)がひょこっと顔を出した時、カンベエは酒のわからぬ自分が適当言ってるのがバレたかと焦ったが……幸いにも辰巳は未成年だったのでそれ以上の追及はしなかった。
 代わりに辺りの様子を探る。他人のパンドラアイテムの来歴を聞けるのも興味深いが、それよりも気になったのは近くのオッズの掲示だ。
「俺、未成年だけどいける?」
「もちろんですわそこの方ー! このギャンブルで哀れな子羊どもから毟り取った……もとい、快く提供して頂いたお金は、必要経費を差し引いた後に恵まれない子供たちに寄付される予定ですの! 若い時分から殊勝な心がけですわー!」
「お? じゃあやるやる。同学年の5浪の城戸ちゃんがさあ、お前は絶対ギャンブルやるなって止めてくっからさ、地元じゃできなかったんだよね。いくらまで賭けられるの? うわマジ幾らでも? いいね、乗ってやるよ有り金どーん」
 おいそういうところだぞ? せめて『祈りの先』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)の失言とかあくどいハムスター顔とかは気にしておくんだ……この顔は後夜祭の酒代まで必要経費にするつもりの顔だ!
 しかも彼の耳元では『悪意の華』ロべリア・ハンニバル(p3p007793)が囁いて、出場者の事前情報を売るなんて持ちかけていた。
(テレジア様もお人が悪い。こんな美味しそうな商売やるならあたしにも声掛けてくださいよォ♪)
 賭け事で一番の儲けを得るのは、当然ながら胴元である。そして次が予想屋……ところで、その両者が裏で結託していたら……?

「どうやら好調のご様子ですね」
 ひと仕事を終えた2人にこっそりと近づいたのは、縁の太い眼鏡の上からもはっきりと目の隈が見て取れる、どことなく人形じみた雰囲気を纏った灰色スーツの大男だった。『胡散臭い密売商人』バルガル・ミフィスト(p3p007978)はそっと手を差し出して、これも皆様のお蔭と感謝する――彼が表舞台に出ることはない。何故ならば彼はあくまでも“出資者”であり、大会運営には携わっていないというのが建前だからだ。
「キルロード家のコネさえあれば、この程度は造作もないことですぅ」
 ロベリアが余計なことを口走った。危機管理に長けたバルガルは、当然聞かなかったことにした。

●パンドラ大富豪(前半戦)
 ……そんな怪しい裏取引が行なわれているとはつゆ知らず、パンドラ大富豪大会は始まったのだった。
「何という大波乱でしょう、まさか優勝候補の一角が初戦で敗れてしまうとは思いませんでした……!」
 『お嬢様』薫・アイラ(p3p008443)による実況が響く中、試合場に『レジーナ・カームバンクル』善と悪を敷く 天鍵の 女王(p3p000665)のカードがはらりと落ちた。
 会場内に轟くセララコール。『魔法騎士』セララ(p3p000273)は応えて手を振って、自らの勝因を高らかに宣言してみせる。
「まずはボクのパンドラアイテムを見てくれるかな? そう……セララの人形だよね?
 つまり、ボク自身がパンドラと言っても過言じゃない……ボクに勝つにはボクを超える可愛さのパンドラアイテムじゃないとね!」
 そんな超論理があるか……と言いたいところだが、審判の『俗物シスター』シスター・テレジア(p3n000102)がそう判定したのだから仕方ない。少なくとも薫は可哀想にテレジアの自称聖女という言葉を信じてしまって、何の疑問もなくその裁定を会場内に周知する。混沌に償還されて日が浅い、穢れを知らないお嬢様は、自身の誕生日を“他者を楽しませるための催し”としたテレジアに大変な奉仕精神を感じてしまったんだ……誰か薫の友達になってあげて。そして他者を疑うことを知らない彼女の純粋さを損なわない程度に、世の中には別の面から見ると全く違ってしまうものがあるってことを教えてあげて。

 ともあれ薫が次なる挑戦者を求めたならば、現れたのはこれまた魔法少女!
「人々に希望を導く愛と正義の無量光! 魔法少女インフィニティハート、ここに見参!」
 『魔法少女インフィニティハートD』無限乃 愛(p3p004443)は胸元で指を合わせてハートを作り、これこそが自身のパンドラであると強弁する!
「ご存知の通り、魔法少女とは愛と希望をその身に宿す存在……すなわちこの私――この身全て、この一挙一投足、それこそが希望を体現した、まさに歩くパンドラと言える存在なのです」
 ちゅどーん!
 その凄まじい威力を目の当たりにし、テレジア(愛が同時に張ったバリアでギリ守られた)はカクカクと頷いて愛に軍配を上げた。
 だがその時……次なる挑戦者が現れるのだ。
「その希望がホントなら、このギフト――呪いも壊せるノカ?」
 もうもうと立ちこめる砂煙を外れぬガスマスクで浄化して、ゆらりと現れたのは『スナイパー』ジェック(p3p004755)。どんなに汚い空気も清め、花粉症とも無縁な万能フィルター。ガラスは曇らぬよう加工され、視界を妨げることもない……音だって伝声器のお蔭で明瞭だ。
「イマまで欠けたこともナイし、多分、壊れないンダと思う」
 今ならアタシのガスマスクのレプリカを一緒にウる権利がツイテ来る、なんて冗談めかしつつ、どこか寂しそうに語った彼女(の関連グッズ販売利潤)を、テレジアは新たな勝者に指定した。その直後……。

 ……次なる挑戦者の姿が露になった時……辺りは一瞬パニックに包まれた。
 死体だ。死体が墓石を引きずりながら、試合場へとやって来る。察しの良いものはすぐに解っただろう……墓石に書かれた『ウケる』スノウ・ドロップ(p3p006277)の文字こそが、曳くゾンビの名であると。
「ほら、見てくださいよ生年と没年。差が16年。享年16歳。いやー悲劇的ですね」
 死という圧倒的な悲劇。それから墓石の打撃力。しかも殴って殺せば即座に埋葬可能とあれば、さしものテレジアもスノウに勝利を譲る。その美酒をしばし味わっていたならば……彼女は観客席の一角が、酒盛りを始めていたのに気がついた。
「死んでから何年も動いてましたし、もう私も飲んでいいですよね……?(※ダメです)」

●閑話
「いやぁ、流石は天義の破壊神、飲みっぷりも半端じゃないわぁ」
 ほろ酔い気分でコレット・ロンバルド(p3p001192)に持ち込みのガロン瓶から酒を注ぎながら、『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)はすっかり出来上がっていた。
「喉のほうはもう十分に潤ってるし……折角だから私も実況しましょうかぁ。赤コーナー、飲んだお酒はは数知れず! うわばみモンスター、アーリア・スピリッツ~~ゥ、みたいなやつよぉ」
 などと好き放題捲くし立てるアーリアを横目にコレットは、いつの間にか半ば舟を漕ぎ始める羽目になっていた……身体がいかに大きかろうと、アーリアに注がれるままに酒を呑み、しかもその前に買い食いした酒饅頭までかなり強かったとあればそろそろ限界だ。堕ちた天義聖銃士隊相手には無双の破壊神でも、アルコールには滅法弱かったらしい。
 それでもアーリアがコレットの隣で好き放題な実況を繰り広げるのは、彼女のチョーカーに輝く宝石が、初恋にして義理の父――彼女を庇って天義の騎士に断罪された男の形見だったからかもしれない。

 そういった“重い”パンドラアイテムの持ち主もいれば、『ハム子』主人=公(p3p000578)のような者もいる。
「姉さん、面白いもの持ってんねんなぁ」
 デザートのチュロスを片手に真那が訊けば、そうなんだ、とハム子は答えてみせた。
「ボクのはこれ! 『プレイ・パンドラ・ポータブル』……前の世界で使ってた携帯ゲーム機だね。何故か充電しなくても動く。これを使うと自分のステータスや個人パンドラのチェックはもちろん、スキル管理やクラスチェンジ、さらには……」
 そう言って実際にゲーム機を操作してみせたなら、真那の前でアバター性別が変更される。……という操作にばかり慣れていたから、逆に彼、あるいは彼女は解らないのだ。
「純種の人はクラスやスキル管理、どうしてる?」
「……え?」
 突然妙なことを訊ねられ、真那は考える間を保たせようとチュロスに噛みついた。

●パンドラ大富豪(後半戦)
 現時点での暫定勝者はスノウ。その墓石に漂う死は濃厚であり、その香を消すことは自称聖女たるテレジアにさえもできぬ相談だった。
 だがしかし……その香に釣られた者がいた。『RafflesianaJack』オジョ・ウ・サン(p3p007227)。ウツボカズラに住む少女のような外見のソレは、目をきらきらと輝かせパンドラアイテムを掲げてみせる。
「オジョウサンのは~、コレデス! キレイデショ! デショ!」
 少女の胸骨を精巧に模ったか“宝石”を見る度思い出す――どれだけ捕虫袋で溶かしても、溶かしきれなかった宝物。ああ、“彼女”は綺麗で優しかった――今も染み出す微かな味が、絶えぬ飢餓感を和らげてくれる。
「イツカ、コレでお腹イッパイにナルデス! エヘヘ!」
 テレジアは宝石に目が眩み、迷わず勝者を決めた。その宝石の正体を、些かも想像することもなく――。

 ――この銭ゲバめ。テレジアの姿が『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)の、かつてぱんつを集めさせられたトラウマを刺激する。
 だが……負けてなどいられるものか。
「ヴァレーリヤく~ん!♪ 私はこの円柱型のバッテリーにて、必ずや勝利を掴んでみせる!」
 すると観客席からは喚声に混ざり、賭け札を振るヴァレーリヤの声が返ってきた。勇気づけられてマリアも声を張り上げる。
「どうだ、メカメカしいデザインだろう……紐をつけてペンダントにできるだけでなく、何よりパンドラ残量が一目で判るメーター付きなんだ!」

 ●満ち足りなさの象徴 VS 満ち足りる度メーター○

 そんな基準の判らないテレジアの判定に……しかぁし、『虚刃流開祖』源 頼々(p3p008328)が殴り込みをかける!
「見るがいい……我がパンドラは腰の鞘、銘を『具現鞘(ぐげんしょう)【頼守(よりもり)】』と言う」
 そう。それは“鞘”であり“刀”にあらず!
「何故なら……フハハハハ、我は鬼狩りの末裔ぞ! 我が血の一滴、肉の一片に至るまで――鬼を滅ぼす抜き身の刃であるからなぁ……!」
 つまりそれを制御するのがその鞘だと主張して、なんかカリスマ感を醸し出したなら、自ずと始まる頼々コール。
 ふ、決まった。実は『トレカ』だとか『自分』だとか『愛』だとか『外れないガスマスク』だとか『墓石』だとか『骨宝石』とか『バッテリー』とかわけのわからないものばかり出てきて、それらに勝てるのかどうか内心不安だったのだ! これで勝った!!

 ……と、思ったその直後。

『私、茶屋ヶ坂秋奈。歳は16。(中略)来月から花の高校二年生!』
 唐突に『戦神』茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)による朗読が始まった。それは去年の混沌同人誌即売会にて頒布された『イケませんよ秋奈ちゃん』――秋奈のパンドラアイテムの一節である。
『……え? あれは夢! 今ベッドにいるショタは幻!(中略) しかもなんで裸なのよ! まず服……』
「ふ……たった今、優勝者が決まりましたわ!!!」

 実は事前に秋奈から付け届けを受けていたテレジアの高らかな宣言により、第1回ローレット・パンドラ大富豪大会は幕を閉じた。
「な、何故!?」
 まさかの逆転に狼狽する頼々。敗北し冷たく大地に転がる辰巳。大半の観客は勝負がオマケにすぎないことを承知しているが、ロベリアにいろいろ吹き込まれて大枚叩いた者たちは収まらない。
「マトモに審判しろー!」
「金返せー!」
 そんな騒ぎを聞きつけて駆け込んできた『聖剣解放者』サクラ(p3p005004)が、話を聞いて憤怒した。
「賭け事をするのも……関心しないけど百歩譲って目を瞑ったとしても……その胴元がテレジアさんで、審査をするのがテレジアさん。とっても不正義だと思わない? スティアちゃん」
「なるほど~、確かに配当金が多いところに自分で賭けて、そこを優勝させるってことも簡単にできちゃう! しかも賄賂まで? これは不正義だよ、サクラちゃん!」
 『新たな道へ』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)と互いに頷き合って、有無を言わせず運営控え室へと強襲をかける!
「シスター・テレジア! ここまでです!」
「証拠は全て上がってるよ……迷惑かけた人にはちゃんと損害分を支払ってね」
「わ、わたくしだけのせいではありませんわ!? 悪いのは、ほら……」
 慌てたテレジアが左右を見渡せば、ロベリアもヴァレーリヤもちょうど大きな袋を抱え、窓から逃げてゆくところだった。
「あたしたちは言われた通りに従っただけなのでぇ……正当なお給金だけは貰っていきますぅ♪」
「さようならテレジア……私、幸せになりますわ!」
「ちょ、ちょっと裏切……あーれー!?」

●後日談
 その後テレジアが何度売上金の袋を数えても、2人が持っていった分を加味しても明らかに数が足りなかった。後ろではサクラが聖剣を腰に提げたまま作業を監視していて、諦めて逃げることも叶わない。

 ――そんな頃。
「彼女を見た時の不吉な予感を信じて良かった……出資分と利益は回収しなければなりませんからね」
 いち早く人の群れに紛れて脱出したバルガルは、四駆の運転席で独りごちた。
 彼の強制利確がテレジアの借金――スティアに書かされた新たな100万Goldの借用書を生み出したのだという因果関係は、敢えて語るまでもない。

成否

成功

MVP

源 頼々(p3p008328)
虚刃流開祖

状態異常

なし

あとがき

 当初、皆様勝敗の決まる【1】より【2】を選ぶかなぁと思っていたので「出場者少なすぎて返金騒動END」なんかも覚悟していたのですが、蓋を開けてみたら【1】が盛況で安心でした。
 まあでもそれでも安定のテレジア断罪END……やっぱりそうなることは皆様予想済みだったみたいで、加担者全員逃亡プレまでセットなの万全すぎるでしょ。

 なおMVPは、一番観客を盛り上げた人に出しておきます……こんなイベシナにそんなスキル構成で挑んでくるならそうなりますわな。

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