シナリオ詳細
恵みを奪うもの
オープニング
●命齎すもの
『煉獄篇冠位』ベアトリーチェ・ラ・レーテのイレギュラーズによる討伐は、天義という国に新しい風を吹き込みつつあった。
『正義かくあるべし』、その言葉のもとに見逃されてきた不正義は強欲の魔種の討伐によりなりを潜め、新たな道へと向かいつつある。
とはいえ、件の戦争(というべき一大戦線)において国力を落とした天義は、場当たり的な治安維持はできても、大きな脅威に対し態勢をやや欠いている状況だ。
そのためにイレギュラーズを頼る……復興半ばの今も大型の魔物や天義騎士の救出等、幾つかの依頼が舞い込んできている。
復興の為に最も重要視すべき要素、いわば『食』にまつわる面倒事。しかも強力な魔物が存在するとなれば、イレギュラーズが出張らない道理はない。
「……といった趣で、こちらに話が回ってきた次第です。目的地は天義首都近傍の森。今回、そこそこ肥沃なその森の一部を開拓し、食料供給の為の拠点とする案が挙がっているのですが、その森の中に『今までに類を見ない強力な敵が潜んでいる』との報告が挙がってきました」
幻想でも現れたそうですね、と『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦(p3n000097)。俗称『アークモンスター』と呼ばれるそれのことだろう。
「天義の兵が犠牲になったのか? 数は? 一般人に被害は?」
天義に縁深いであろう一人が矢継ぎ早に問いかけてくる。確か、と彼の脳裏は推察を並べるだろう。森に魔物が現れることは、なにも天義だからと珍しい話ではない。
巨大な猛牛が現れた話もあるし、植物型モンスターが闊歩しているのも割とあり得る話だ。そういったものだって、天義の兵士、あるいは騎士階級の者なら遅れを取るものではない。……ない、はずだ。
「結論から申し上げれば、兵士の犠牲若干、一般人が踏み入る前段階なのでそれはなし、です。順を追って説明しましょう」
そう言って三弦は、依頼書に書き連ねられた『出来事』を読み上げた。
●不幸撒き散らす果実
「なあ、この森……こんなに闇が深かったか?」
「黙って歩け! でないと今日のうちに見積もりを立てられん!」
隊列を守って進む兵士達の先頭で、気弱な新兵がおっかなびっくり棒を突き出しながら歩いている。藪の中に獣がいないか、ないしは亜人種の罠がないか。そうせよと指示したのは殿の隊長格だが、それにしたって先頭の彼は臆病だと呆れ果てる。
隊長にとってみればこの森は他者より知識のある場所だ。ちょっとした植物系の魔物も狩ったことがあるし、いまのところ、大きな被害の報告も無い。
「お前達が恐れていては話にならん! これからこの地を切り拓いて人々に食を行き渡らせ、次の世代を」
ぼきっ。
「きひゃっ」
隊長の言葉を遮ったのは乾いた音だった。続いて奇声。やれ枯れ木を踏んだか驚いて突拍子もない声を上げたか。そんな彼の思考は続けて鼻をついた鉄錆の匂いと滴る音で断ち切られる。
「ぎ、きひ、あ、が……」
先頭の男が棒立ちになっている。いや、つま先が浮いている。それどころか左胸を貫かれて浮いているではないか。
貫いているのは木の枝らしきもの。蠕動している? 吸い上げているのか。
彼は先日妻が身籠ったといっていた。この任務を終えれば暫しの休暇を進言するつもりだったのだ。なのに、こんな不条理があるか。
「ぜッ……全隊抜剣! 木のバケモノだ、幹に刃は通らん、枝葉を狙」
隊長の言葉はそこで途切れた。
背後から伸びた『根』が彼の口に轡を嵌めたのだ。根はそのまま、彼の右肩を抉り、腹腔を貫く。
痛みよりも恐ろしさが先に来ただろう。指先がかろうじて動き、血がそこを伝う。
彼が隊長であった理由は、その胆力にこそある。僅かな意識の中、彼は目の前の出来事を血涙を流しながら見ていた。
天義の兵士一個小隊が森の探索から戻らず一晩経過した後。
森から『興味なさげに投げ捨てられた』甲冑の表面に、血文字が残されていた。
『有り得ぬ樹怪 傀儡になる 血を奪われた木偶人形 木の体』
――以上がことの顛末である。
天義側が追って兵員を差し向けなかったのは賢い。徒に兵を向ければ、敵に手駒を差し出すのと同じだったのだから。
- 恵みを奪うもの完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2020年02月02日 22時15分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●木々は答えず
「天義もまだ、全てが解決した訳じゃない、か……」
「このままだと、森の生態系も恵みも滅茶苦茶になってしまうっす。それだけは絶対に防ぎたいっす!」
『希望の聖星』ウィリアム・M・アステリズム(p3p001243)が小さく呟くと、『シルクインクルージョン』ジル・チタニイット(p3p000943)が身振りを大きく危機感を煽る。ジルの動きに合わせるかのように足元の草は激しく揺れ、左右に倒れた。すでに森へ踏み入った一同は、四周に油断なく視線を飛ばしている。ウィリアムがギフトで生み出した小石は、光源にこそなるが陽の光を受けるとたちまちに輝きを失ってしまう。だが、『陽の光に当てなければ輝きは失われない』。手で覆い隠す為に効果は半減するが、有効であることに変わりはなかった。
「あの時の猛牛は強敵だった……今度は植物か」
「次の世代の為に食料を、って願っていた兵士が犠牲になんて……こんなことってないわぁ」
『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)と『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)は、居並ぶ面々の中で特に天義と縁深い者達だ。かつての騒動、そして幾度かの散発的な天義での事件を思えば2人の表情に影が落ちるのは已む無きことだろう。リゲルの持つ剣は彼のギフトで輝きを放つ。が、彼はそれを高々と掲げることはせず、慎重に前方へと突き出していた。足元の藪を透かし見る眼は、如何なる不条理も見逃さぬと言わんばかりの鋭き光を湛えている。
「天義で以前に何があったかは私は詳しくは知らないが、人を操る類の化生は好きじゃなくてね……この世界では普通なのかい? こんな植物」
「ここまで危険なモンスターは流石に珍しいかな……」
旅人であるフローリカ(p3p007962)の怪訝な表情と問いかけに、『リインカーネーション』スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)は魔物に対する不愉快さを隠すことなく応じる。天義で起きた一台騒動も、今思えば随分前の話である。フローリカがかのディストピアを味わうことなく『新しい天義』と関わることができるのは、間違いなく僥倖であると言えるだろう。
「これ以上犠牲になる人達が増えないように討伐しなきゃ!」
「恐ろしく趣味の悪い怪物だ。これはなんとしてでも狩らなければなりますまい」
スティアの決意に、『流転騎士』アリーシャ=エルミナール(p3p006281)も同調する。目薬により強化された視力は、薄暗がりの中でなら十分すぎるほど機能する。見えるを幸いに切り払われる藪と枝葉は、彼女の敵に対する心持ちを如実に表しているようでもあった。
(アーリアおねーちゃん、リゲルさん、スティアの……皆の力になれるのなら、あたしも頑張ろう)
『旋律を知る者』リア・クォーツ(p3p004937)にとって、否、それなり歴のあるイレギュラーズにとって、天義は最早、隣国以上の意味を持っている。数々の出来事と天義とゆかりある仲間との繋がりが、彼女が前に踏み出す原動力となる。そして、そのギフト『クオリア』をこの上なく騒がせる音の数々は、種々の感情が――主に悪感情という意味で――渦巻いていることの証左に他ならない。
「待て。この先……木々の様子がおかしい。血のようなものが見える」
「穏やかじゃない痕跡ばっかりねぇ。もしかして、この辺にヌビアの木がいるのかしらぁ」
ウィリアムが手で一同を制止し、アーリアもその言葉に同調する。
両者の放ったファミリアーは、酸鼻を極めるその光景を視認するなり、2人とのリンクを断っている。彼らを襲ったショックを鑑みるに、襲撃を受けた可能性が非常に高く。
「それで不意をついたつもりか? 天義の騎士を相手に、考えが甘い!」
リゲルが切り払ったそれは間違いなく『ヌビアの木』から伸ばされた根であることがわかるだろう。普通の木の根は、跳ね転がるようなことはありえない。
「あれが犠牲者ですか……話に聞く以上に趣味が悪い」
「僕が皆さんを援護するっす! 思いっきり戦ってくださいっす!」
ゆっくりと現れた兵士の成れの果てを見てアリーシャが表情を歪めると、ジルが自らを、そして仲間を励ますように声を張る。彼女とて眼前の敵に大して不快感が大きいだろうに、一歩も引くことなく立つ姿はもう一線級のイレギュラーズのそれだ。
「ああ、叩き切ってやろう」
「この国の復興を邪魔するクソ野郎は叩き潰しましょう。必ず」
フローリカも、『過去』ではなく『今まさに』世界を脅かすソレへ不快感を露わにした。リアの言葉を聞かずとも、誰しもがその木への敵意を隠さなかったことだろう。
「――a、u」
「もういい! それ以上その姿で口を開くな!」
兵士のうめきに、リゲルが刃を持ち上げ火球を叩きつける。切っ先の軌道すら見せぬ剣閃は、接敵前の備えゆえか。
12体もの兵士、背後に控えるヌビアの木。それらが放つ昏い気配は驚異でしかないが……足が竦んで動けぬような者はここに居ない。
戦いの火蓋は、一同が想定したよりゆっくりと、しかし万力の如き強制力のもと切って落とされた。
●騎士は躊躇わず
「『だめ』よ、私は許さないわぁ」
「我が名はアリーシャ! 流転騎士! ヌビアの木……己が欲望で人を喰らう貴様の命、ここで打ち砕く!」
リゲルによって兵士が引き剥がされたのを機に、アーリアの指先から橙色の魔力が迸り、ヌビアの木に絡みつく。それに前後してアリーシャが鎧を纏い、兵士達へと名乗りをあげた。
魔力は執拗に木に絡み、動きを阻むべく這い回る。アリーシャの口上に吸い寄せられてか、兵士達は鈍重な動きのままに彼女目掛けて歩いていく。一部のものは、リゲルへと。
両者へと容赦なく襲いかかる兵士の猛攻は、個々の精度はともかく密度が濃い。まともに受け止めていれば、たちまちのうちに追い詰められるだろう。
「あたしはみんなを信じてる、英雄と名乗るに相応しい仲間だから!」
「同感っす! 数が多いっすけど、気張って下さいっす!」
だが、考えてみてほしい。彼らは単独で全てを解決しようとする猪武者か? 自力を過信する愚か者か?
答えはどちらも「否」。リアの口から語られる英雄幻奏(レプ=レギア)と癒やしの旋律、そしてジルの抜け目ない視線から続く治癒の波濤は過たず引きつけた2人を癒やし、周囲の仲間を賦活する。
「あんた達の意思は汲む。だからせめて、安らかに眠ってくれ」
ウィリアムは、仲間が引きつけた兵士達へ光の翼で攻め立て、浅からぬ傷を与えていく。木の肉体は容易に傷つきはしない。だが、彼の技量と魔力がそれを上回るなら話は別だ。
「私にできるのは、スティアの手助け……できることがないなら一つのことに集中する!」
フローリカはそう告げると、兵士達を引きつける仲間をよそにヌビアの木へと駆けていく。木の何処に感覚器があるかは兎も角、彼女の接近を感知した木はその胴めがけ枝を放つ。成程、その精度はアーリアの影響で技術を伴わずとも精度は高く、彼女を強かに打ち据えただろう。だが、その程度は受けるつもりで、フローリカは接近したのだ。
振り上げられる二刀。駆け出しのイレギュラーズが放ったそれとしては埒外の精度と威力を誇るそれは、貫いた枝を断ち切り、幹を明確に傷つける。
フローリカが咆哮する。溢れる血などものともせずに更に踏み込んだ彼女の背後から、鞭のような光芒が伸びる。スティアの放った魔術が、彼女の意を汲んでフローリカを避け、ヌビアの木を強かに打ち据えたのだ。
アーリア、フローリカ、そしてスティア。三度に亘る攻撃は確実に木の動きを鈍らせ、一同の意のままに戦場の空気を運ぶ。
決して、兵士達は御しやすい敵ではなかった。
当然のように、ヌビアの木は油断ならぬ強敵であった。
そしてそれらは過去形ではなく、今まさにイレギュラーズ達の驚異ならしめるものである。
「君達にも家族がいただろう。もう会えないのは分かっている……だから俺がその証を引き継ぐ!」
「時間はこちらの味方だ。お前達にはもう誰も味方すまいよ」
リゲルが声を張り上げ、アリーシャは静かに呟きながら、互いの死角をカバーし合うように剣をはしらせる。術技の流派は違えど、両者は己を犠牲に仲間を守る騎士の本懐を理解している者同士。
さすれば、次に動くべきタイミングは自ずとわかろうというものだ。
「まだいけるっすよ! 手を止めちゃ逆に危ないっすよ!」
ジルの声が戦場に響く。
手を、足を止めずに絶えず考え続け行動し続ける。彼らは傀儡ではなく、植物ではなく、常に考え続ける知性体なのだから。
●天義の未来は歪まず
「……ごめんなさいね、後でちゃんと家族の元に貴方達の生きた証は返すから!」
アーリアは腐食結界を伴って前進し、兵士達を次々と巻き込んでいく。陰惨極まる術式は、しかし敵と定めた者のみを捉えるそれだ。
敵として倒し、仲間だった者として弔う。同じ天義に縁ある者として無惨な最後を与えぬために、容赦はできないのだ。
「悲しみと怒りの不協和音は聞いていて心地良いものじゃないけど……それなら、あたしが幻奏(うた)えばいいだけだから!」
リアの声が魔力を帯び、仲間達の傷を、不調を癒やしていく。ウィリアムの放った光がリアの声で癒えきらぬ不調を消し去り、相互に補いあいながら確実な癒やしを与えていく。
「天義を思う者同士が果たし合うなんて、許せない。ヤツは俺達が倒す……!」
「私も、この兵士達が立派だというのはわかる。だからこそ、終わらせよう」
ウィリアムの放った光にたじろいだ隊長格の首を、背後からフローリカが両手の剣で断ち切る。傷を負い弱っていた首は驚くほどすんなり刃を通し、その哀れみを殊更に感じさせた。
だが、それでいい。操られた存在が哀れであれば、それだけ問題の発生源への怒りや不快感が増すというものだ。
「あなたの相手は私だよ、逃がす気はないから!」
他方、スティアは魔力を次々に練り上げてヌビアの木を引き付け、十分に距離をとって駆け続ける。機動力に難のある相手にスティアへ追いつくことは簡単ではなく、アーリアにより技術を封じられた状態では攻撃手段も乏しい。要は一方的に攻撃を続けられる状況が整っていたわけだ。
「スティアさん、無理はしないでほしいっす! この人達を止めたらすぐに行くっすから!」
「大丈夫だよ、ありがとう!」
ジルが心配そうに声をかけるのも無理はない。先程癒やしたフローリカの傷は決して浅くなかった。9度避けても1度通れば、決して無視できない傷となろう。攻め手を封殺しようとしても、一度の偶然がすべてを覆す。それは決して『偶然』で片付けてはならぬ要素だ。
「大丈夫よぉ、何度も動いて誰かを傷つけるっていうのなら、それに相応しい末路をあげればいいのよぉ」
だが、そこにつけいる隙がある。
敵性勢力を完膚なきまでに打ち倒すための連続行動は、『敵と認識した者』を攻撃する。
妖しげなアーリアの所作から放たれた投げキッスは、彼女自身の生命力を奪いながらヌビアの木へと到達し……その枝は、スティアに到達する直前で自らへ突き立った。
「そんなに刺すのが好きなら、自分で存分に楽しみやがれ……!」
その様子に笑みを浮かべたウィリアムは、追い打ちとばかりに魔力の剣を投げつける。深い狂気に囚われた木は、最早彼ら敵対者が見えていない。
「ここで終わらせる……!」
リゲルは最後の一人を切り伏せると、一気に木へと接近し凍てつく剣舞を放つ。彼の動きに追いつかんと駆けたフローリカの横薙ぎの一撃が、リゲルの剣舞、最後の一閃に重ねて放たれる。
「おりゃーっす!」
ジルもまた、横薙ぎに幹を傷つけた場所へと魔力を叩きつける。アリーシャの刃は戦乙女の加護を借りて枝を切り落とし、追撃の一撃を叩き込み。
「これで終わらせてやる~!」
間の抜けた響きと裏腹に、スティアの魔力は氷結の花を象ってヌビアの木に咲き乱れる。それは自ら命を産まず誰かの命を吸い上げる悪徳への徒花。醜いそれを傷つけながら咲く最高の皮肉である。
氷が砕け、地面にはらはらと落ちる頃、その木は見る間に生命力を失いながら枯れていく。
奪い続けた者にとって相応しい末路は、イレギュラーズの猛攻によってその余韻なく打ち砕かれた。
「皆さんの犠牲は無駄にならないっす。身を張ってこの国を守ってくれたっすから」
「ああ、この世界の脅威は多い。だからこそ俺達が人々を守らなければ」
戦闘後、遺品を回収され埋葬された兵士達の前でジルは告げ、リゲルは静かに十字を切る。
仲間たちも各々の手段で弔いを捧げ、その健闘に深い感謝を捧げていた。
……そんな中、ウィリアムは木の残骸を拾い上げる。
アークモンスターがこの地に現れた事実を、その木からなんとか掴めないかと考えたからである。
「……ここに畑を作る時、未来を思う兵士がいたこと、何か碑でも建ててあげたいわねぇ」
「私達から進言すれば、天義も無視できますまい。提案してみては」
アーリアがぽつりと呟くと、アリーシャは平板な声で提案する。「それもいいかもねぇ」、と呟いた彼女は、嘗て自ら去った国の未来を思う、聖女にも似た顔をしていた。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れさまでした。無事にヌビアの木は討伐され、兵士達は正しく供養されました。
この地が開拓される時は、兵士達の本懐も遂げられることでしょう。
MVPに関しては、全体的に隙がない面々ではありますがダメージリソースを最も削ったアーリアさんに。
HPとか防技は高かったけど抵抗は特記するほどじゃなかったのでドハマリしました。こわい。
GMコメント
パンがなければ人口が増えないんで畑を作りましょうという道理ですね。なんて敵だ。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●依頼達成条件
『ヌビアの木』の撃破。及び『D-Child』各個体からの遺品の回収。
●ヌビアの木
近日、出現が報告されている『アークモンスター』の一種(と思われる)。樹精系の魔物だが、この森で従来見られた『相互干渉を嫌い、実りを与えることもある』タイプと全く異なり、人の血を吸い、それを手駒にして人を誘い出す習性を持つと考えられている。
基本的に移動はしないし、しても機動2と緩やかだが、近接攻撃として高威力の『枝』と広範を狙いBS付与を主軸とした『根』により遠近隙のない能力を持つ。常時2回行動+高EXA。
木なので防技もそこそこ高い。
全ての攻撃に『出血』を付与する。一部で『魅了』付与もしてくる。
攻撃の威力はまちまちだが、総じて『殺意が高い』。
●D-Child×12
天義の兵士達の成れの果て。
基本的に操り人形となった枯れ木のように細い姿の人間で、剣による攻撃をメインとする。ヌビアの木の影響か、こちらも一部木になっており硬い。
隊長格は鎧が無い分脆いが動きが早く隙がない。『斬撃』はHP減少系、『突き』はAP減少系BS付与。
●戦場
天義首都近傍、森の奥。
足元は藪で見えにくく根の不意打ちを防ぎ辛い。
日差しはあるが暗めなので、光源の対策があるとベター。
天義の復興の邪魔を蹴散らしましょう。
ご参加、お待ちしております。
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