PandoraPartyProject

シナリオ詳細

お手をどうぞ、菫色の君

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●彼女の瞳は菫色だった
 深く閉ざされた木々の世界。
 深緑はその通り名の通り、美しい大樹を抱き、閉鎖的に暮らしていた。
 彼女とてそうだ。
 彼女――ミレイアはこの儘、この森と共に暮らし、そして朽ちていくのだと思って居た。
 ある日、目を覚ませばミレイアは馴染みの森の中には居なかった。

 ――ここは、どこだろう。

 其処には不思議そうに鎮座する迷宮の遺跡群。
 緑が絡まり合った其れは砂に塗れている。
 ラサとの国境――緑が、砂に変わるその場所。
 ミレイアは気付いた頃にはそこに居た。眠る事を得意とせず、只、茫と時を過ごしていた長耳の少女は夢心地でその国境を歩き出した。
 そうして、彼女は行方不明になった。
 鮮やかな砂の海の中に姿を消して。

●『迷子捜索』
 美しい緑の群れ。『パサジールルメスの少女』リヴィエール・ルメス(p3n000038)にとっては見慣れぬ森林の様子が何所までも珍しかった。
 同様に、他種族を見慣れぬ長耳の種達からは未だにローレットの様子を卯が買う者もいる。
「うんうん、やっぱり特異運命座標が来ると盛り上がるねえ!」
 そう言って笑ったのは桃色の幻想種――アルナスだ。
「まあ、それは否定しないっすけど。ご依頼っすよね?」
「そうだよ。アルナスさんもちょーっと心配でね。特異運命座標の皆は『外』には詳しいんだよね?」
 幼く、そして、愛らしい――森に住まう幻想種でも友好的な類――アルナスはリヴィエールに一つの写真を手渡す。
 菫色の瞳の可愛らしい幻想種だ。
 白いワンピースに陽に焼けない白い肌。瞳よりも濃い菫色の髪は編み込まれている。
「これは?」
「アルナスさんの友達のミレイア! 同じ幻想種なんだぜー」
 ぶいぶいとなぜかピースサインを作ったアルナス。彼女の様子にむむ、とリヴィエールは首を傾げた。
 アルナスが友達と呼ぶなら写真を見せるではなく、ここに連れてきている事だろう。
 これだけ『活動的』な少女なのだ。それ位はして見せる――はずなのだが……。
「ミレイア、いなくなっちゃったのだ」
「ええ?」
「フミンショー? アルナスさんは難しい言葉は知らねーけど!
 あんまり眠らないミレイアが久しぶりに寝てたら気付いたらどっかに行ってしまった!」
 手掛かりは最後の目撃情報『森の外に出ていくのを見た』という事だけだ。
「外なんか知らないミレイアが一人で出ていくなんて考えられねーの!
 なので、特異運命座標のみんなにお願いしたいんだあ!」
 にまーと笑ったアルナス。リヴィエールはそれは心配っすね、と情報を収集し、特異運命座標の許へ戻るとのちの合流を約束した。

GMコメント

 夏です。迷子捜索。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●『菫色の』ミレイア
 菫色の瞳と髪の幻想種。外見は少女のナリをしています。
 白い肌と白いワンピースの愛らしい少女。不眠症を患いなかなか眠る事が出来ません。
 アルナス曰く『赤い石のペンダント』を買ってからよく寝れると言っていた……とか。
 眠れぬ彼女が眠った時、なぜか一人でふらふらと外に出ていたようです。

●『赤い石のペンダント』
 ラサの商人が持ち込んだそうです。
 旅人の持って居たマジックアイテムだそうで、万病を治すと触れ込まれて購入したのだとか……。

●捜索ポイント
 ラサ~深緑の国境。砂と緑が交わる場所。
 どうやら周辺には古代より残された迷宮の遺跡が残されているようです。
 周辺には哨戒に当たる幻想種や交易のラサの商人、パサジール・ルメスの様な流浪の民族などが存在しているようです。
 また、ミレイアは外には詳しくありません。
 周辺には魔物がおり、ミレイア自身に戦闘能力がないので注意が必要です。

よろしくです。

  • お手をどうぞ、菫色の君完了
  • GM名夏あかね
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年06月03日 22時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
白銀の戦乙女
サイズ(p3p000319)
妖精■■として
シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)
蒼銀一閃
デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
共にあれ
ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星
シラス(p3p004421)
超える者
如月=紅牙=咲耶(p3p006128)
夜砕き
エストレーリャ=セルバ(p3p007114)
賦活

リプレイ


 その場所は、砂と緑の交わる美しい場所であった。
 鮮やかな緑が栄えた『深緑』を振り仰ぎ『祈る暴走特急』ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)は体を反転させれば緑を忘れ、茶の砂に塗れた『傭兵』の様子を見遣る。
 その違い。国家の境目であるのは確かなのだが、親交を結ぶラサと深緑であれど、閉鎖的な国家で育った幻想種の少女が一人で飛び出していくとは想像できない。
「まさか故郷を飛び出して砂漠に向かうとは、随分とスケールが大きい迷子ですわね……」
 溜息を交らせてそう言ったヴァレーリヤ。
「家出……」と呟いた『隠名の妖精鎌』サイズ(p3p000319)は不思議そうに妖精の首をこてりと傾げる。
「夜だというのに一人で出歩いてしまうなんて……ただの迷子とは思えません」
「そうだね。急にいなくなったなんてどうしちゃったのかな……」
 不安げに眉を寄せた『朝を呼ぶ剱』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)に『疾風蒼嵐』シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)もむうと唇を尖らせた。
「赤い石をもらった後からよく眠れるのことですが……」
「そう、なんだよね……もしかして夢で呼ばれた、とか?」
 シフォリィは夢、と小さく口にした。シャルレィスは分かんないね、と依然頭を悩ますばかり。
「赤い石、夢……気にはなりますがまずは関連付ける前にミレイアさんを見つけなくては!」
 二手に分かれようとシフォリィと共に歩み出した『大いなる者』デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)。
 デイジーはウィッチクラフトで召喚した使い魔を伴い周囲をきょろりと見回した。
 空飛ぶタコを視線で追いかけて、『星守』エストレーリャ=セルバ(p3p007114)は自身の使い魔をデイジーへと手渡した。
 索敵に出かけようかと歩を踏み出すシャルレィスと共に『折れ羽の鴉』如月=紅牙=咲耶(p3p006128)は「商人に話を聞いてみるで御座る」と情報収集を促す。
「迷子って不安だね。
 誰も知らない場所は、心細くなるから。早く見つけて、助けにいこう」
「普通の迷子、なのかも分からないけどな」
 その情報収集もここフェーズで兼ねなければと『閃翼』シラス(p3p004421)は商人の許へと向かう咲耶の背を追い掛けた。
 赤い石のペンダント。魔的な気配を感じるそれ――幻想種の少女『ミレイア』の姿は未だ、靄の中に居るように見えやしない。


 まずは情報だとシフォリィ、ヴァレーリヤ、デイジー、サイズの4人は国境地帯を歩み始める。
「魔物が居るという事ですから、無防備な人間を見て魔物が何もしない落ちう事は考えられません」
 哨戒業務にあたる幻想種達やモンスター狩りの傭兵を見かけたら魔物の様子を確認しましょうとシフォリィはリべリオンを手に仲間を振り返る。
「高所から様子を確認するね」
 ふわりと浮き上がったサイズ。本体である鎌を落とす事無く妖精体は浮き上がり周囲をきょろりと見回した。じりじりとした太陽が身を焦がす様な感覚にサイズの表情が僅かに歪む。
(赤い石ね……血を使ったカースドアイテムかな?
 見れば鍛治スキルで色々とわかりそうだが……先に保護だな……さてどこにいるのやら?)
 ふと、デイジーがしゃがみ込む。「どうかしましたの?」と首傾げたヴァレーリヤに「ここにリスがおるのじゃー」とデイジーはにんまりと笑った。
「リス……にしては小さいですわね」
「ラサ特有の生物かもしれないのじゃ。ミレイアの事を問い掛けてみるのじゃ」
 赤い石のペンダントを下げた幻想種の少女を見なかったかと問い掛ければリスは森の中から少女は出て来たと口にした。キョトンとした調子のリス。大壺蛸天に乗って空から見てみようかの、と顔を上げたデイジーに上空からサイズは「周囲に影はないかな」と告げる。
「ふむ……」
「どちらに行ったかは分かりますの? 例えば、『行ったと思う方向』に魔物の巣があるだとか――誰かいるだとか」
 ヴァレーリヤの人助けセンサーにはまだ反応がない。捜索を行おうとするヴァレーリヤの言葉をデイジーが代弁すれば、リスは「魔物の巣の場所はわかる」とその場所を教えてくれた。
「成程……一先ずは其方も確認しましょうか」
「ええ、危険な場所に放置しておくわけにはいきませんから……ね」

 自然と対話し、其処に住まう精霊たちに声をかける。エストレーシャは自身と同じ外見の者を見なかったかと精霊たちに問いかける。
『みた?』
『わかんなーい』
 気紛れな精霊たちだ。問い掛ける方向性を変えて、商人たちを知らないかと聞くシラスの声を代弁したエストレーリャに精霊たちは『あっちにいるよー』と森林より少し離れた砂漠地帯を指さした。
「砂漠に……?」
「行商の人が、森から出てきて、休憩してる、らしい」
 木陰があるのだと告げたエストレーリャにシラスは小さく頷いた。
 パカダクラに荷物を積み、休憩している行商の者たち。白いフードを被った彼らにシラスは当然と言った調子で『白いワンピースに赤いペンダントの少女を見て居ないか』と問うた。
「うーん、森では見なかったな。それにしても、赤いペンダント、だって?」
「そう。ラサでそういった物が流れている噂や伝承とか……あとは『夢遊病』に関することだとか」
 シラスの言葉に商人たちが顔を見合わせた。悩まし気な彼に対し、シャルレィスはそっとアルパレストの紹介状を差し出す。
「それは……」
「ファレン・アル・パレストの紹介状なんだけど……ダメかな?」
「い、いや」
 戸惑う商人の様子は何処か気がかりだ。咲耶は囁くように「内密の話でござる」と声をかける。
「……カースドなど引くのは闇市で十分で御座るよ」
 その言葉に、商人は「呪われたアイテムだろう」と告げた。顔を見合わせたシラスと咲耶。一先ずはそのアイテムを班橋したという商人の許へ向かおう。


 夢を、見ていた。
 眠れるようになってから、心地よい夢がいつも傍らに或る。
 怖いモンスターが襲い来る前に顔も知らない誰かが連れていってくれるのだ。

 ――お手をどうぞ、菫色の君。


 空飛ぶ2匹。それがファミリアーによるものだと気づいた両班は期せずして同じ場所へと向かう事になって居た。
 動物たちの情報で魔物の巣を目指した1班と、商人がいるであろうと言われた方向は同じ――魔物から素材を入手して売り捌く商人がいるというのはファレンの談だ。
『傭兵と兼任してやってる曲者も偶にはいるけど、それが全員という訳でもないよ』との事だが――今回の『赤い石』の販売主はどうやらその例に当て嵌まるらしい。
「呪いのアイテムだとかなんだとか――まあ、得体のしれないものだという事は確かだ。
 それにこんなものが他にも流れてるなら放ってはおけない。……ミレイアと商人を探そう」
 商人とミレイアが同じ場所に居るのだとすれば彼が呼び寄せているのだろうかとシラスが悩まし気に呟く。
 ヴァレーリヤは哨戒の幻想種が旅人と獣の素材で取引をする商人の話をしていたことを仲間と共有した。その動きが怪しく、深緑に立ち入らすことは拒否したというのだが――その商人の商品が流れに流れて深緑内にあるかもしれないとも口にしていたという。
「その商品が彼女の手にしているペンダントの可能性は否定できませんわ。
 旅人から仕入れた物であれば奇異な存在であることも否定はできませんもの」
 その技術は混沌で肯定されてしまえば使用できるものとなる。肯定されないものであれば何の影響力も持たないがある程度ならば容認するのがこの世界であり『混沌』の名そのものだ。
「……余り放置してられないね」
 不安げに呟いたシャルレィスにヴァレーリヤは頷く。
 空より索敵するデイジーが「あそこに駱駝がおるのじゃー」と口にした。駱駝や獣の足跡を辿り歩いていたヴァレーリヤはそこにヒントがあるかもしれないと瞬く。
「……暑い、ね。ミレイアも日陰に避難してるのかな」
 エストレーリャの言葉にデイジーは「確かに暑いのじゃ」とがくりと肩を降ろす。
「まあ、あの木陰に『駱駝』が居るのは確かだろうし。
 それに、モンスターの巣自体もその近くに或るんだろう。……おおよそ、そこで休憩する得物を捕食するため、だろうけど」
 シラスの言葉にシフォリィが急ぎましょう、と囁いた。

 木陰の下、一人の少女が眠っている。
 駱駝に凭れ掛かる様にして、すやすやと眠る菫色の少女――それがミレイアであるのは一目瞭然で会った。
「ミレイア!」
 デイジーの声に瞼が揺れる。眼を開けたミレイアは「ひ、」と小さく息を飲んだ。
「む?」
 首を傾げるデイジーにサイズがあ、と声を漏らす。特異運命座標達の到着が早かったことが吉となり、モンスターがミレイアに襲い掛かる一歩手前に辿り着いたのだろう。
 驚いた様に肩を竦め立ち上がらんとしたミレイアは怪我を負っているのか、がくりとひざを折る。その儘ではモンスターの凶刃が彼女を喰らってしまう事に気づき、シフォリィが危ない、と声を発した。
 ミレイア、と呼ぶシャルレィス。サイズがミレイアを庇い、その腕を獣の牙で切り裂かれる。
 ミレイアの回復を行ったエストレーリャに同じ種であることに安心したミレイアがふ、と息を吐く。
「話は後に。一先ず獣を倒しましょう――!」
 その細い体で二体のモンスターを相手取るシフォリィが一気に距離を詰める。窮鼠猫を噛む。華奢な少女の体から発されたとは思えぬカウンター術で獣が怯む声を上げた。
 僅かな気配を感じさせた咲耶は紅牙戦装・鴉守を手に一気に距離を詰める。
「そこ――!」
 振り向く。駱駝の後ろに隠れていた商人の刃に咲耶の位置だが受け止められる。
「ッ」
「商売がしたいんだったら大人しくこちらの話を聞くで御座るよ」
 アルパレストの紹介状を手にするシャルレィスと、それを告げた咲耶に商人はやれやれと肩を竦める。
 獣に相対したシラスがミレイアに気遣いながら獣を倒していく。砂が舞い上がり、デイジーは全てを飲み込む様に獣へと攻撃を食らわし続けた。
「それで、ミレイアに何を販売したのかを聞かせて貰おうか?」
 シラスの問い掛ける声に商人は「ある旅人から買い取った呪いのアイテムだ」と囁く。
「呪い――?」
「闇市で時々売ってるカースドアイテムみたいなものか」
 眉を顰めたヴァレーリヤにサイズは緩く頷く。獣を『どっせえーーい!!!』と何とかしたヴァレーリヤはミレイアを気遣う様に肩を擦り、商人に問い詰めるシラスと咲耶の様子を眺めている。
「現実から逃れ幸福な夢を見せるって、旅人の世界では言われてる魔法のアイテムらしい……。
 ただ、混沌じゃ、夢遊病みたいに『もう片割』の許へ向かうだけのバカげたアイテムみたいだけどな」
 商人は言う。ある旅人の世界での御伽噺なのだそうだ。
『――もう一度で会うために――
 夢で逢うためにと男女が1つの石を2つに割った。夢の中での逢瀬を願った幸福のペンダント』
 それが血塗られた歴史の中で呪いと変貌したのだろうと商人は告げた。自身が手にしていた赤い石のペンダントを特異運命座標に差し出して商人はもう行くとそそくさとその場を後にする。
「それ……」
 ぼんやりとその様子を眺めていたミレイアは自身の首からペンダントを取り、そっと特異運命座標へ差し出した。
「わたし、これで――夢を見てたの、ね……?」


 ミレイア、とその名を呼べば菫色の瞳は戸惑いを抱いている。
「喉、乾いてないですか?」
 ゆっくりと、そう声をかけたエストレーリャにミレイアは差し出された水で咽喉を潤しか細い声でありがとうと返した。
「……よく、眠れてたの」
「そう、ですね」
 危険なアイテムだと説明した咲耶にペンダントを預けたミレイアが瞳を潤ませる。シラスは疲労の色が見えたミレイアのその背を撫でる。
「そもそもの原因は、よく眠れないことでしたわね。
 わたくしがなんとかできればいいんですけれども――試してみても?」
 その敬虔なる信仰の心がミレイアの中の症状を軽くしていく。その力の代償としてヴァレーリヤに募る疲労の色は確かなもので。
「……あ、あの、」
「ええ、少しですわよ」
 柔らかに声をかけるヴァレーリヤに穏やかに息を吐くミレイア。気遣う様にしたシフォリィは咲耶とサイズが見つめる『呪いのアイテム』を視線で追った。
「ヤバイカースド品なら破壊するのが一番かな?
 それとも持ち帰って溶かして俺がくっちまう?」
「あまり、食べない方がいいかもしれません。呪いのアイテムですし……」
 サイズさんに何かあっても、と告げるシフォリィにデイジーは気遣う様にミレイアに微笑んでから顔を上げた。
 壊してしまえば夢を見る事もないだろうと、ペンダントに深く鎌を突き刺したサイズ。それを眺めながらシラスは「影響ってのはどう出るかわかんないものだね」とぼやいた。
「旅人の世界では辛い現実から逃れるために付ける魔法道具だった。
 けど、それが混沌に持ち込まれて只のアクセサリーとして付けたら、こんな『家出騒動』になるわけだ」
「い、家出……」
「誰にも伝える事無く出ていってしまう――家出、だろ?」
 シラスの言葉にミレイアは戸惑ったように小さく頷く。もう、彼女に影響はないだろう。
 ラサの砂漠の中、親しんだ緑から離れ不安げなミレイアにシャルレィスは微笑みかける。
「大丈夫、私達がちゃんと送り届けるから心配ないよ。
 お手をどうぞ――菫色の君、なんてね」

成否

成功

MVP

ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)
願いの星

状態異常

なし

あとがき

お疲れさまでした!
2班に分かれての情報収集。広い範囲で戦闘の可能性が低い子の場合ではとても有効でした。

MVPは最も索敵内容が適していた貴女へ。
どの様なポイントで探すかという着目が素晴らしかったです。

またお会いしましょう!

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