ああ、勿論俺からはもう変えられんだろうな
30年余この生き方してると完全に板についちまってる
だが、これからはどうなるか分からんものだ　イレギュラーズとはそういうものだからな

(本を読む前に一言伝える)
フム…バクルド殿は隣を歩く人は居なかったか…
まあ放浪中は一人で静かに過ごしたい事もあるからのう…

(再び本を読み始める)

はい、オヴェードさんごゆっくり。

なるほど…そういう事でしたか。でも、それがバクルドさんの生き方…というのがあれば無理に変える必要はないと思いますよ？
私だって、誰かの為といいながら、自分の自己満足の為に動いているかもしれませんから

ん？ああ……いや、コレまで振り返っても自分のために動くことはあれど誰かを慮って行動したことなんてなかったな、とな
放浪者だから隣を歩くやつなんていなかったってのもあるが

ええ、それをする理由もちゃんとありますから…バクルドさん、どうかしました？

まあ昔を思い出すと言うのも一つの手じゃな…
誰かの為に…か…まあワシも基本的にはそんな感じじゃな…
ワシも手伝えたら良いんじゃが…

少し本でも読もうかね…手伝いが必要なら言うんじゃよ…
(本を黙って読み始める)

……なら良いが
そうか、誰かのためか……久しくそんな事考えたことなかったな

ふふ、今何かを抱え込んでいるわけじゃありませんのでご安心を
純粋に誰かの為に、こうやって依頼を受ける事を考えているぐらいですから

そうか、そりゃ良かった
やらなきゃいけないことか……まあ、抱え込みすぎるなよ
いざという時にはムエンやユーフォニーに頼りな
無論俺でも構わんが

いえ、大丈夫ですよ。今の生活もようやくですけど、慣れてきました。自分自身やらなきゃけないこと、というのは間違いではなかったみたいですから

やっぱ今の生活はまだ慣れんか？

あんまりにもサイズ差がひどいなら段違いで分けると割と気にならんと聞くな

片づけ…というよりは家事全般が趣味なんだと思います。普通に暮らしていた時を思い出す…といいますか
本のサイズで結構差が出てしまうのは気になりますけど、それでもほしいものがすぐにわかるように…という気持ちはありますからね。皆さん、結構本を探しに来られる場合も多いので

片付けが趣味とはのう…まあそれも良い所じゃな…
届かない所があったらワシに言ってほしい！

改めて、こんばんはじゃ！

ジャンルの中でも刊行順や名前順とかで分けたりとかあるしな
あの女はサイズと材質で分けてたな

ええ、そうなんですよ。と言ってもジャンルわけしているだけなのですけども

自分の法則通りに並べ整頓するのは結構愉しいと俺の師匠も言ってたな

はっ…いつの間に…か、片付け中ですみません,でも無理はなさらずで良いですよ、私の趣味のようなものですから

そんじゃ俺はお前さん（マリエッタ）がうっかり読んで片付けの手でも止まらんようにその辺で見させてもらうぜ（窓枠に腰掛ける）

ウム…手伝おうかね？

さ、最近忙しくて整理が疎かでした…！埃も積もり始めてますし、片付けないとです

久々に来たな、少し埃っぽい……と思ったが前来たときよりかは片付いて……いるのか？
いや、前よりマシか

はい、またいつでも来てくださいね

じゃ、今日のところはここで。（再び小脇に雑誌、新たにパンフレットを抱えて部屋から小走りで出て）

なるほど、自分が着たい服…。
ありがとう、マリエッタ。とても参考になった。
あとこのパンフレットは借りていく。…しっかり考えてみるよ

皆さん言っていたと思いますし、こういうものは似合うかに合わないかで、着たいか着たくないか…ですよ？
可愛い服とかっこいい服を目の前にして、どっちがキラキラして見えるか見てみると、自分が着たい服、というのはわかると思いますよ？

可愛いのは…ちょっと、恥ずかしいというか…一応、私も大人のドラゴニアだから、「私が着てもいいのか？」って気持ちが先行してしまうんだ。
慣れてきたらそんな事はなくなると思いたいんだが…

あら…そうなんですか？せっかくですのに、可愛いのもいいと思うのですが…かっこいいですか

…それは、まぁ嬉しいが。…ありがとう（ドレス姿をかわいかった、と言われれば一瞬固まって。手渡されたパンフレットに反応が遅れて）

可愛い服…は、たまには悪くないが…かっこいいって言われそうな服も気になってて。

あら、それはいいことじゃないですか。何事も新しい挑戦があってから始まるものですよ
ムエンさんのドレス姿、とてもかわいかったです、たくさん可愛い服を着るのはいいのではないでしょうか…はい、こちらです（20代の女性向けの服飾店のパンフレットを手渡す

…なんというか、ちょっと前まで気にした事なかったんだが…希望ヶ浜でちょっとドレスを着てから色んな服を着てみたくなって…（パンフレット探しを手伝おうと本棚に近寄って目を凝らし始め）

ファッションですか…なるほど、確かに身だしなみに気を使うことは大切ですからね
でしたら……この前練達に向かった時にもらったパンフレットが…（本棚を調べだす

いや…まぁ…最近、ファッションとか気になって、自分に似合う服が何か考えてるんだが…その参考になりそうな本がないか探しにきた。

あら、いらっしゃい。たくさん本を持ってきましたね…？

邪魔するぞ、マリエッタ。（ファッション雑誌を小脇に抱えながら扉を勢いよく開けて）

……このぐらいでいいでしょうか。本もだいぶ整ってきましたし…そろそろ別の形で考えてみるのも悪くないでしょうか
（本の並びを整え、一息つく

　

（外側の窓下の壁に凭れて酒を飲んでいる）

ええ、お疲れ様です。ゆっくり休んでくださいね

…肝に銘じておく。

……さて、夜が深い。…他の眠っている人のために色々とやる事があるから私は帰る。じゃあな、マリエッタ

ムエンさん………
ええ、ありがとうございます。その誓い、しかと聞き届けました。

でも、私も戦えますから、守ることにいっぱいいっぱいにならないでくださいね？

私は、魔剣に誓って、…マリエッタを…大切な人達を守る。

マリエッタが眠った時に、持ってる武器の意味を考えたんだ。
ただ惹きつけて斬りつけるだけじゃ、何も守れなくて無意味だって、わかったから。

…なんでしょう？

…なら答えが出るまで待とうか。また別の時にこの質問の答えを聞く。


…あと一つ。伝えておきたい事がある

……難しい質問ですね。眠る前なら、迷わずに『はい』だったと思います
今は…その問いに答えを返すことができません

そうか…

問うまでもないかもしれないが…「今」が楽しいか？マリエッタ。

そうなんですよ。思い出、といっても記憶もないので、ここにきてから皆さんにお話ししてもらったこととかがほとんどなんですけどね

……ああ、なるほど。思い出の品が倉庫から出てきたら眺めてしまうタイプだな？

…私もたまに調理道具の片付けをしてる途中で、これ，まだ使えるんじゃ…って思って新しく料理をしてしまう事があるから、それと似たようなものか

そうですね…でも実はそこまで丁寧にしてなかったりして
私、本を手に取って、タイトルを見て…そのまま本を読み始めてしまうことも多いので、実際に本を読んで片付けをしてなかったりとか…よくあるんですよ

…うん。
本が風に吹かれて開きっぱなしだったり、埃をかぶってたのをみて…マリエッタならこうするかと思って。