PandoraPartyProject
勇者なんかじゃないけれど
あなたの進む冒険に、私も連れて行ってほしいの。
かみさまが見捨てたこの世界を、あなたがどんな風に救うのか。
この世界にも希望がちゃんとあったのか。
私もこの目で、確かめたいの。
もしあなたがこの手を取ってくれたなら、きっとどこへだっていける気がするから。
星の少女ステラ。何も持たずに目覚めた彼女は、持たざるままに知っていた。
この世界を救う方法があることを。それが、目の前にいる――棺を覗き込んだ彼ら彼女らの中にあることを。
だから託したのだ。『死せる星のエイドス』を。
「冒険の旅は、どこを目指すの?」
アトリエ・コンフィーで温かい紅茶を淹れて貰ったステラの尋ねに、応えたのは綾辻・愛奈(p3p010320)。
愛奈は思い出す。彼女が警戒心を抱きながらも握っていた銃を『綺麗ね』と言った、ステラのあの表情を。
そして質問の答えを思い出して、首を振る。
「勇者……いいえ、アイオンさんは魔王城を目指すものだと、そう言っていましたね」
「そう、僕たちイレギュラーズはこの世界の滅びを避けたい。そして勇者一行は共に冒険の旅をしたい。それなら答えは決まっているだろうって」
愛奈に続けて応えたのは水月・鏡禍(p3p008354)だった。
二人は顔を見合わせ、そしてこくりと頷く。
そんな中――。
ばさり、と羽ばたく音と共に白き太陽の翼が舞い降りた。
そう、混沌では勇者一行のひと柱として大陸を飛び回ったと言われるハイペリオンである。
そこにはカイト・シャルラハ(p3p000684)の姿もあった。ハイペリオンさまに付き従うさまは神官ベルハイドを思わせ、ハイペリオンもまたそのように思っているようだった。
「私の力が十全であれば、かの魔王城サハイェルまで飛んでいくこともできたかもしれませんが……」
眉尻をさげてしょんぼりとするハイペリオンに、カイトがいやいやと首を振る。
「道中は魔王軍の配下や終焉獣だらけだ。連中を倒しながら進むのはかなり厄介な旅になる。ハイペリオンさまに危険な橋は渡らせられないぞ!」
「そう言って頂けると……」
ハイペリオンはこくりと頷き、そして――。
「かわいい!」
ハイペリオンのおなかにステラがぽふっと抱きついた。
はたから見ていたマリエッタ・エーレイン(p3p010534)がぎょっとして二度見する。
「かわいいかわいい!」
顔を埋めて両手(というより腕全体)でなで回すステラ。
「あ、あの、いちおうその方、神様らしいので」
「だめ?」
顔をちらりとあげるステラに、ハイペリオンはにっこりと微笑みかけた。
「構いませんよ」
やったあと言って再び顔を埋めるステラ。
ハイペリオンはそれを微笑ましそうに見つめてから、次にマリエッタたちへと視線を移した。
「今回の旅路には私達も同行しましょう。見ての通り私の力は衰えてしまっていますが……仮にもあなた方の世界では勇者一行に数えられた身。何かのお役には立てるはずです」
「あ……」
ステラはハイペリオンから身体を離し、あなたへと振り向いた。
そしておずおずとだけれど手を差し出す。
「私も……一緒に行って、いい?」
※星の少女ステラが旅の同行を求めているようです
※魔王城への進撃が開始されました!
※奇跡の可能性を引き上げるためのクエストが発生しました!
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