何か来客来るらしいので

……ふふ……そうだ、なぁ

うん？どうしたの？

……いいや、なんか、こう、色々とな

色々って？何あったのよ、言ってよ（不安そうな声で言う

私の意地で付き合わなかったのに、私の意地に付き合わせるのは、ちょっとなとか考えただけ

私は……気にしないというか、ミーナが困ったら何が何でも助けたいよ

勘違いしないでくれよ？嬉しくない訳じゃない、嬉しい。それに私だってお前の力になりたい。それは本当だ

じゃあ、何がいけないの？

ただ単に、一方的にしてもらうのが気に入らなかっただけだよ

そっか……私が構わなくても？

多分今は色々あって気がたってるだけだ。そのうち落ち着くさ
お前と一緒で、さ

そうね……今日は帰るわ（といって、立ち上がり帰り支度を始める）

……帰る必要はないだろ

気が立ってるから、落ち着きたいだけ。ごめんね。ミーナ（そう言って、部屋を出ていく）

やれやれ……どうにも下手だねぇ、私は。

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（トントンとノックする）いる？ミーナ

（机に突っ伏した状態で）……いるよ

入っていい？

…ああ、どうぞ（むくりと起き上がって紅茶入れようと）

うん、お邪魔します（と、ゆっくり部屋に入って）お土産いる。ケーキ買ってきた

ん、ありがと。（すぐに二人分のストレートティー淹れてきて）

うん、お茶ありがとうね（そう笑って、椅子に座る）

…ふぅ（座って紅茶飲み）

お話ししたいけど、いいかなぁ、ミーナ

……ん、その前に一つ。この前はごめん、レイリー。八つ当たりしちゃって

いやいや、気にしないでね。

気にするよ……本気で好きなんだから。
……と、まあ、この話は置いといて。うん、話、どうぞ

で、本気で好きって言ってもらえて、それはとても嬉しいのだけど……ねぇ、それって、ミーナの中でどのぐらいの位置……優先度なの？

優先度、かぁ。正直なところ話すと、私が好きな人同士で優劣なんてつけれるはずがない。皆が好きなんだから。
……それ以外ってなると、多分この間の意味的な質問なんだろうけど……肩並べて戦いたいって思いと、戦って欲しくない思いと、両方あるんだよね……

前者から、いいかな。皆が好きっていうのは、それはもういない人とかも指す？

いない人っていうのが死んだ人を指すなら、まあ、そうだね。
例えば、私はずっと、今でも。旦那を想い続けてるように。

うん、じゃあさ……その旦那さんの遺言で女性なら愛しても良いと思ってるんだよね

遺言ではないけど、まあ、そうだね。

うんうん。じゃあ、その彼の言葉が今のミーナの最前提になってるのかな？

んー……まあ、そう、なのかなぁ

そういう意味も含めて、あとは、今回の件のミーナの意地？も含めてさ、どういう優先順位なのか知りたいのよね

……レイリーと一緒に生きたい。それは本当。
だけども、レイリーが自分の考えで動くならそれはそれで優先してほしいし、でも死んでほしくはない。だから戦って欲しくないとかそういう気持ちもある。

……ぶっちゃけこの間のはヤキモチっていえばそうなるよ

うーん、じゃあ、その辺りは私のしたいことを優先したいのね……そっか

……そりゃ束縛したいって願望はあるけどさ。
でも、それは、やっちゃいけない気がするから

うん、それは良い事だと思う。そういう意味で大切にしているのね

……うん

大切にしたいから意志を尊重したいし、大切にしたから戦ってほしくない……、あのさ、一緒に戦うっていうのはどうなの？

さっきも言ったけど、一緒に戦いたいけど、戦って欲しくない、みたいな。自分の中でも矛盾してるんだよ
それは、うん、聞きたくないかもだけど。旦那が戦死って最期だったせいかもしれない

やっぱり引きづってる？

…そりゃね。こんな戦いばっかりの生活してりゃ忘れられないよ

それは、今まで好きになった人や死んだ人も含まれてそうだよね

あ、忘れてほしいとは言わないからね

……寿命全うしてくれればそうでもないんだけどね。忘れるってことじゃなく。
そうでない場合もそれなりにあるから、さ。特に私は死神なんだし

まぁ、ミーナの場合って話を聞いていると周りが私みたいな人や立場なこと多いよね。だから、そういう死に目も多いかんじなのかな？