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薄暗い高速の書庫

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こうして集めていたパンドラがそのためのものだったとは……何か世界改変系っぽい。
でも確かに、世界を破滅から救うって言うけど、具体的にどう救われるかって教えられてないもんね。
このまま混沌は滅びずにただ歴史が永遠と紡がれるとしても、滅びない世界など存在するのだろうか?
なんだか、一度破滅を防いでも繰り返しとかになりそう
僕の世界は……まあ滅んじゃっただろうし。そう思うと終わらないものなんてないとは思うけど、どうなんだろう
僕の世界は再生成が繰り返されるからねえ。
永遠に楽しめるからいいんだけど。
聞いてるとローグライクゲームっぽい世界だなあって思う。
混沌に来て思ったけど、ホント色んな世界があったんだねー
ああ、何度か人は言うね。
僕のいてた世界はまるで「ゲーム」のようであったと。
まあ、間違いじゃないよ。
大神レディは怒りのあまりに僕をダンジョンに向かわせたというがどこまで本気だったか知らない。
案外、間抜けにも死ぬ僕を見て笑い転げながらまた一からやり直させてたのかもね。
ま、僕は楽しいから神の思惑なんてどうでもいいんだけど。
そういえばアトくんは神様の末っ子、じゃない、末席とか言ってたっけ
無限に変わり続けるダンジョンを死んでも死んでも探索するのは……想像つかないな
こう、率直だけど、頭変になったりしないの?
ああ、僕がダンジョンに潜らされてる理由が我が大神レディの宝物を破壊神モーロックが奪ったので取り返してこい、そうしたら神の末席として迎え入れられるための試練の挑戦権を与えるってもんだったからね。
僕、神の末席とかどうだっていいんだけど、でも命かけて宝物取り返してきた見返りが試練への挑戦権ってところがマジ大神レディって感じ。

それでまあ、気が狂うんじゃないかってまわりから言われても、僕的にはなんで?としか答えようがないんだよね。
無限に変化する冒険に挑めるとか、楽しいだろ?
死んだら最初からやり直しってのは悔しいけれども、今度はうまくやるって気持ちが湧くだろう?
楽しいこと無限にできるのになんで気が狂うんだい?
あー、そういう理由で神様の末席とかってことだったんだ、なるほど。
とりあえずその大神レディさんはいじわるっぽい。

何度も何度もチャレンジできるから。そっか、それはいいなあ。
で、うーん……ほら、僕とか死んだら蘇るとかなかったんだ。
だから何だろ……死ぬことそのものが良くないものとかそういうのがあって、
それで何度も死んでも大丈夫なのかな?って思った感じ。
あとは……僕の世界は死ぬ人皆おかしくなってたから、引きずってるのかも。
僕は死んだら蘇るから、他のはどうでも良かったなあ。
自分の死体だってどうでも良かった。
でも、きっと僕が殺した生物を食べたように、僕が殺されたら僕の死体は貪り食われたのだろう。
だが、やはりどうでも良かった。
ただただ、ダンジョンに挑み、地獄へと徒歩で向かっていくことが楽しくて仕方なかったのさ。
アトくんが貪られてるシーンは想像したくないけども。
でもそっか、楽しかったんなら仕方ないね。
僕も笑顔でいるようにずーっとしてたし、うん、そうしたいって思って行動してると他のことなんて気にならないもんだよね。
でも僕は死んで食べられるのは嫌かな!なんか損する気がする!
ああ、楽しかった。
ダンジョンの最深部に向かうことだけをずっと考えて、実行して、死んで、また考えて。
それをずっと繰り返すのが楽しかったんだ。

……ま、エクスマリアの言うように、それが「頭がおかしくなってる」状態なのかもね。
エクスマリアちゃんこんばんは!

うーん、狂ったりもするのか。
お話でしか聞いたことないから、実際どうなのか想像しかできなくて難しい。
案外大丈夫?やっぱりだめ?って、結局人によりけりかな。
別段、善し悪し、ではないが、な。
生きるものは、「死なない」ことが、基本である以上、死を工程に含むのは狂っている、というものだろう……ごきげんよう、だ
僕にとって狂うっていうのは、魔法により狂気に陥った状態だ。
視界に映るものが一動作毎に異なってしまっている状態だよ。

そうは言うが、僕はそういう生き物だからねえ。
大神レディの加護を受け、死の度に世界変動を越えて再び蘇る人間。
そいつが僕ってことだ。
あー、そうかー、そういう感じが根っこにあるからかな?
僕が最初に大丈夫なの?って感じたのはそういうところが理由っぽい気がする。
死んだら終わりだから……うん。
初めから、死なない存在としてあるなら、自然かもしれないが。
神によってそうされたなら、狂わされた、とマリアには思える、な。
アトが受け入れている以上、単なる感想以上ではない、が。
まあ、だから僕に神の末席に登れる挑戦権なんてものを、ご褒美としてくれたのかもねえ。
人間としてはあまりにも外れた存在だ。
だから神様になってしまえって。
でも僕はやだね、神なんかよりもダンジョンの方がずっと楽しい。
神なら、他のダンジョンにも、赴けるのではないのか?
神様になれる感覚がどういうものなのやら。
でも好きなこと出来なくなるならまずなりたくないね。
ああ、それは、無理だ。
神は魂を持たない、正確には魂が聖霊と化してしまう。
破壊神モーロックの領域には魂のある人間しか踏み入れることが出来ない。
神は、地獄に堕ちることが出来ないんだ。
つまりアトくんが挑んでたダンジョンって地獄だったのか。
案外神様も不便なんだねー
そうだよ、運命の大迷宮の中ならばいざしらず、その大迷宮を超えた先にあるゲヘナはモーロック以外の神が一切干渉不可の領域だ。
神になるということはこのゲヘナへの立ち入りが不可能になることになる。
そいつはゴメンだ、あの遊び場を失うってのはね。
(そういえば返せるようになってたんだなと思い不要なレオパルのパンツと女王のパンツを本人に返却した)
地獄が遊び場かあ、火遊びもいいところだね。
(突然のぱんつ。そういえば返せるのか……全部闇市に戻しちゃった)
結局モーロックの領域でイェンダーのアミュレットを得ることが僕にとって至上の快楽だからね。
あそこに入れなくなるのは、辛い。
聞くだに貴重品の香り漂うね>アミュレット
あとは神様になってたらエクスマリアちゃんから特攻ダメ入りそうだ。
いやあ、神が持つには良い品だが、定命の者が持っても微妙な品だよ、あれ。
千里眼とか不要な能力持ってるくせに、持ち主のエネルギーを吸い取る。
エネルギーが無限の神が持ってこそ真価を発揮するんだろうけどさあ。
マリアは、神に対して特別なナニカを持つわけではない、ぞ?
単に、歴史と、知識とがあるだけ、だ。マリアの世界の神とは、随分違うし、な
あー、よくあるタイプの神様の道具。
それで神様の転生体とかが人間の癖に使いこなしたりするんだ、きっと。
えっ、そうだったんだ。てっきり対神的な能力を持ってたのかと思ってた。
うわあ、思い込みで恥ずかしい……
まあ、この世界に流れ着いたのなら。
……PPPの発動の媒体にはなるかな。
僕のパンドラがマッハだよ。
よくある、ことだ。神殺しともよく言われる、が、正しくは神話殺し、となる。
パンドラは削るためにある。でも中々削れないもんです。
まあ、アトくんがPPP発動するような事態にならない方がよさそう。

ふーむ、神話殺し。実際に神様チェーンソーでぶった切るようなものとは違う感じかー
そういうことも、無くはない、が。
直接殺さずとも、神が神でなくなりさえすれば、それで済むから、な。
神様が神様で無くなる……信仰を無くしたりとかも手段なのかな。
僕がPPP発動するってかなりやばい状況だよ?
結局僕って皆へのダメージが極力少ない手段を選ぶ傾向にあるし。
それが最早通用しないとなるとPPPの出番なんだよね。
だよね。誰でもだけど、PPP使うような状況はそうとうヤバいときだもんね。
通常での解決が望めない状況ってことだろうし。
僕も使わなきゃって思うような状況がこない方がいいなあ。
信仰も、手段の内、だな。

PPPは、強力だがあまりにも不確実、だ。
最後の手段というより、最後の悪足掻き、だな。
まあ、僕の得意なことは悪足掻きだ。
念入りに準備した悪足掻き。
それが形成をひっくり返すこともままあることだ。
即ち非戦スキルカラテなり。
あーなるほど、しっくりくるかも>最後の悪足掻き

っと、気づけば0時も過ぎてるし、そろそろ僕は寝ます!おやすみー!
むぎゅっ(暗い中毛布かぶってソファの色と同化していた)
うわぁ!? だ、大丈夫!?(慌てて立ち上がって同化していたアトに驚愕

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