PandoraPartyProject

ギルドスレッド

文化保存ギルド

今夜の喋り場・その55

私の部屋、ゲストと二人で喋る場所。

正確には、貴族がこの書庫という屋敷に来た際に執務を執り行うために用意された部屋。

それも今はイーリンの自室となっている。
といっても内装は殆どいじっておらず、書斎机と来客用のソファとローテーブル。本棚と唯一追加されただろうベッド。効率を重視する彼女にとって、ワンルームマンションのようになっているのだ。

おそらく、彼女自身が掃除しているのではない。そう思える小綺麗な部屋。貴方を迎えたのはそういう部屋だ。

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ノックノーック。入るよー。
(静かに扉を開けて、少年とも少女ともつかない風貌の、奇妙な格好をした幼げな人物が入ってくる。)
はぁい、いらっしゃい。定刻通りに来てくれたわね。
ようこそハイン、どこにでも居る女のありがちな根城に(二人分の紅茶をカップに注いで。慣れた動きでローテーブルに置くとソファの席をすすめる
どこにでもいる、ね。じゃ、聞いてもいい?
そのどこにでもいるような人の目に、この僕、ハインはどんな人物に映っているのかな?
(猫のようなヘッドセットと癖毛が目立つその人物は、ハインと名乗った)

ああ、いい香り。今の体は呼吸が必要だけれど、こっちの方が匂いが良くわかる。
(ソファーに腰かけ、ティーカップを皿と共に持ち上げ、カップの持ち手に指を通さず摘まみ、香りを嗅いだ)
あら、入るなりなかなか饒舌じゃない。
私からすると、そうね……自分の中に沢山理屈があるから、惑わされないぞと思っている。けれど知りたいことがたくさんある子供……なんてところでどうかしら?
(くすっと冗談めかしてウィンクすると、あら作法がよくできてると内心思いつつ)

呼吸の合間に必然少しでも匂いは入ってくるからね。好きな香りに包まれるというのはなかなかいいものよ?
お茶請けはなにがいいかしら。といっても大したものはないけれど
(ハインにあわせて自分もカップを手に取ると先に一口)
子供……子供かぁ。ははっ、それはそうかもね。
知識だけなら100年以上。けれども経験は1年未満。それが僕だ。
僕には歴史がない。これは確固たる信念を持たないという弱さだ。
でも同時に、囚われるものがないという強さでもある。
人間は自分の核や本質と思っているものほど、捨てられない生き物だからね。
でも……君は違うんだってね。聞いたよ、例の話。
イーリン。君は、もしかしたら君じゃないものになるかもしれない、ってね。

うん、五感が鋭くなるように調整したら、どうしてもね。
ま、呼吸が不要で便利だった場面もあまりないし、いいかなって。
お茶請け? そうだね、チョコレートがあればそれで。
呼吸が不要な場面って私はいくつもあるわよ?
獣に追われている時、雪中行軍の時、あるいは単純に金属鎧を着てるのに川に滑落したりとか
(戸棚の缶詰から練達のパッケージに包まれた板チョコを取り出してくる。練達ではありふれているものだけれど、彼女のような個人からすると。その甘味っぷりは上等なチョコレートと何ら変わらないらしい)

貴方の強みは、若さとも言える強みね。確固たる信念が無いからこそ、柔軟に物事を受け止められるし。その受け止めた結果を自分なりに噛み砕ける。
老いた人間は割とそれを喉につまらせたりして簡単に死ぬわよ。

……で、貴方もその話、多分触れ回ってるあいつから聞いたのかしら。
今更一度出た噂がどこから聞いたなんて聞きはしないけれど、困ったものだわ。
(パキっと板チョコを割って皿に乗せると一息ついて)

……そうね、今のところどういう末期を迎えるかはわからないけれど。ヒトとしての死を遠からず迎える可能性が高い。という話はおそらく、事実よ。
確かに、なくはないよ。【水中行動】がないのに水に潜る必要があった時とかね。
でも、僕個人で動いてる時ならともかく、依頼だと僕だけ呼吸が不要でもね。
それなら、五感が鋭敏な方がよっぽど役に立つと思ってさ。苦っ。
(ず、と一口紅茶を啜る。敏感な味覚は渋みを受け取ってしまい、少し顔をしかめる。)

ま、出所は敢えて言わないでおくよ。その決断に関して、僕が口を挟む余地はない。
君が君である限り、君はその末路を避けられず、そして君は君でなくなる。
それはとても皮肉な話だとは思うけどね。
ただ、『ヒトとしての死』が単に生命活動を停止することを指すならまだ幸運じゃないかな。
僕が思い付く限りで最低で最悪の結末は……。
(ティーカップを皿ごと置き、チョコレートを摘まんで、一泊置いて)

安っぽい言い方でアレだけど。
『神になる』、かな。
(くすっと、ハインのリアクションを見て笑ってから)
失礼、まぁ大体そういう時は私達から「仕掛ける側」な場合が多いしね。受動的な能力を行使するよりは、鋭敏な五感のほうが役に立つというものだわ。あいにく私はハイセンス系はセットしたことがないそういう能力には縁がないみたいなんだけどね?

(自分の紅茶にたっぷりミルクを注いで自分の分は甘くしながら)
ヒトの真なる死というのは、誰からも忘れ去られた時という言葉があるけれど。
その点では私という存在はもうこの混沌世界にはけっこう刻まれているし、少なくとも世界が消滅しない限りは残るでしょう。
であれば、純粋かつその真なる『死』から避ける最善の手段の一つとして『個としての死』を迎えて『神になる』というのもある種必然の選択ではないかしら?
僕も今のところ、鋭敏な感覚が明白に役に立ったことはないんだけどね。
今のビルドが強いのか弱いのか、あまり自信もないなあ。
試行回数が足りていないのはそうなんだけどね。
(口の中に広がるチョコレートの甘さに、表情を綻ばせながら)

忘却こそ死だというのは、僕はあまり好きじゃないな。
でも確かに、神サマがごまんといるこの混沌世界で、それはある意味で何も起きていない。
でも、凡人であることをアイデンティティーにしている君がだよ?
そんな君が超越的な存在になっちゃうなんて、君自身が許せないでしょ。
(だだ甘くなった紅茶とチョコを口にして、ハインの話を聞きながら)
私は常にそういう意味では弱いビルドね。自分にとって、手足となる動きができればいいであって。それ以上の結果を求められないから。私はそういう意味では「自分の枠の中」に収まる範囲に固執してるといえる。ハインはもっと広い視点で、自由に自分を作り変えていくべきだわ。

忘却こそ死であると考えないと、先祖代々なんてアイデンティティや、父祖の誇りとか。古来から存在する考え方は成立しにくくなっちゃうわよ? まぁ、それを他人に預けるのも、一神教の教えではあるけど。
で、まぁ。そうね。この世界に神は無数にいるし。その権能は私も見てきた。
「今更私がその一柱に加わったところで何の意味がある」
と言われればそれもそう。超越的な存在になったら、私は何を思うのか、というのに興味が無いと言えば嘘になるけどね(肩をすくめて
強さと弱さは常に表裏一体だよ。そして君は自分が弱いことを自覚している。
これは非常に大きなアドバンテージだ。少なくとも、自分が強いと思い込んでるよりはね。
そして大抵の魔種は、自分が強いと思い込んでる。
ま、思い込みは思い込みで厄介な力なんだけどね。
自分はそれが当たり前にできるという確固たる自信が、生み出す力も侮れない。

僕の考え方はもっとシンプルだよ。
長い時の果てに、太陽がいつか燃え尽きるって話は知ってるよね?
宇宙がいつか冷め切って全ての星々が消えるってことも。
全てに終わりは来る。魔種はそれを早めようとしているだけ。
その時に、君は「全ては無価値だった」で受け入れられるかな?

まぁ、こんなこと言っても信じられないだろうけどさ。
僕は君の健闘を心から祈っているよ。
全てが終わった後に……また、『イーリン・ジョーンズ』に出会いたいからさ。
まぁねぇ、私はその当たり前のことができるという反復。御蔭でとうとうMVP勲章の数が30個になっちゃったわけだし。昨日夜中にローレットのドアをガンガン叩きにいっちゃった。
(くすっと冗談めかして肩をすくめて)

そうね、全てが平等に終わるのなら、それは確かに全て無価値だった、と言えるでしょう。
残らなかった、紡がれなかった。すべて閉じた。
無限にも思える時間の果てに、全てが無価値だった、で終わるというのなら。それはそれで受け入れるしか無いでしょう。

そう……ふふ、そんな風に言われると少しくすぐったいわね。
私は、もしすべて終わってまだ私で居られたなら。全部終わってお役御免になったら、できることなら元の世界に帰りたいと思っているから。
私の中途半端に終わった冒険を、きっちりと「終わり」を迎えさせたい。
あはっ、ローレットの受付も大変だね。君ほどの人物となれば無下にはできないし。
金褒章か……僕が目指す目標の一つでもあるけれど、まだ3分の1にも達してないや。

僕はそうは思わないよ。全てに終わりはある。
でも、読み終えた本は『死んだ』とは定義できない。
世界は本棚だ。人々はそこに収められた蔵書だ。そして本棚はいくつもある。
全ての世界に物語がある。全ての物語に世界がある。
あらゆるものが等しく重要で、等しく意味がある。
そして意味とは、『かつて起こったこと』に対してしか発生しない。
人々の想念こそが、何もないところに新たな物語を生み出す。
僕達が運命に縛られていたとしても。物語の終わりを変えられないとしても。
その運命に、結末に、どんな想いを馳せるかは誰にも縛られない。自由だ。
そしてその想いこそが、次の本棚に手を伸ばす原動力になる。僕はそう信じている。
ふふっ、抽象的な物言いはあまり流儀じゃないんだけどね。

そっか。君も、帰ることが目的なんだ。
じゃあ、もしもイーリンがイーリンのままで終わりを迎えることができたなら。
その時は、最後にもう一度だけ遊ぼうね。
「いい加減にしろです。何時だと思ってるですか」ってユリーカに睨まれたけどね。
ま、ハインは十分でしょ。それだけ早ければね?

ほう……いいことを言うわね。
いずれ終わったものを、誰かが手にとるかもしれない。いいわね、そういうの。本を、物語をよくしる司書としては、とても嬉しいものだわ。
そうね、終わったと思ったものが、どこで価値を見せるかもわからないのは世の常だもの。

もう一度だけと言わず、何度でもいいわよ。
遊ぶのは私も好きだし、それこそ……ハインとこうしてお茶をするのは今回が初めてだしね。
お茶会、私は好きよ?
ここも何回誰を招いたかも、もう正確におぼえてないくらい。
ほんと、根無し草のつもりがギルドも何もかも、大きくなったものだわ。
ユーリカって確か成人してるんだよね。いつまであのキャラで通す気なんだろう?
(5年前は子供だったんです!)

僕達秘宝種レガシーワンは果ての迷宮の奥地、境界と呼ばれる図書館で発見された。
だからかもね、僕が世界を図書館のように捉えるようになったのは。
で、魔種は本棚そのものを壊そうとしている。流石に、司書としては見過ごせないよね?
(ニヤリ、と笑ってみせて)

そう? それは嬉しいな。君と話すのは楽しいし、とても有意義だ。
僕は誰かに縛られるのは好みじゃないけど、君のことはボスと呼んでもいい。
あ、そうだ。それで思い出した。
実は僕も騎兵隊に入隊したいと思ってね。それが、今日の話の本題。
そりゃあのキャラで限界が来るまでじゃない? あの子多分石にかじりついてでも否定するでしょうし。今現在の状態ならね?

あの境界図書館に最初に足を踏み入れた一人は私で、しかもそこに居たのが紫髪のふわふわしたペリカにそっくりな連中で余計に混乱したものよ。
ええもちろん、その本棚は大事に、いえ。本は大事に扱うものだわ。だからそれをみすみす……見逃せないからこうなっちゃたところもあるのよねぇ。(苦笑いしてから)

ボスは恥ずかしいわよ。偽名なり司書なりイーリンなり、好きに呼んで頂戴な。
で、あらたまった話ね。
かまわないわよ。騎兵隊は来るものも去る者も拒まないもの。ただ……わざわざ言うってことは、何かあるの?(おかわりいる?とポットを持って
限界……もう来てないかな?
ま、僕も変な遊園地ユリーカランドを領地に拵えたし、深く追求するのはやめとこう。
敢えてね。

でも、なったものは仕方がないってのが君のスタンスでしょ?
さっきも、君は「受け入れるしかない」って言った。大抵の人は抗おうとするだろうに。
そこら辺が、君の「凡人」たる所以なのかもね。正直に言って、僕はそこが気に入ってる。

ああ、僕の騎乗するものは馬じゃなくてね。鳥なんだ。
僕の頭に浮かんでるコレが召喚の触媒。
僕は騎乗に十分なスペースがあれば、足元の影響を無視できる。
そして必要となれば、空高く飛翔することもできる。
騎兵隊の単なる一員ではなく、それを活かした役割を担いたくてね。
こうして、直々にご意見を賜りに来たわけさ。
(ふっと思わず噴き出して)
それ誉めてるのかどっちなのかしら。
ああでも、そうね。凡人の癖に、運命を受け入れるって言ってるのに、そのくせ死ぬのは嫌だからとやりたい放題やってこの有様だものねぇ。凡人ってすぐ目の前のことに目がくらむから。

ほう、ほう。
騎兵隊の航空部分担当か。
ああ、それはかなり重要なポジションね。ルシアやエレンシアのような低空飛行をメインとした切り込み隊長以外に、レイヴンみたいな上空でレーダーと情報交換を一手に担う人。その他諸々。騎兵隊は陸戦が主体だけど、それ以上に上からの攻撃に弱いからね。
その上機動力が必要な騎兵隊に、空中で追従するのは非常に手間なわけで……。
ま、ざっくり言うと「騎兵隊で本気で飛ぶならめっちゃくちゃしんどい仕事がゴロゴロあるわよ」ってところかしら?
褒めてるよ。僕はね、誰も見たことがないような物語が見たいんだ。
例えば、「めでたしめでたし」で締め括られたその先。誰も気にかけない平和たいくつな物語。
それらの一つに「凡人モブ」があるんだよ。君は、どんな物語を見せてくれるのかな?

軍隊の機動力は、最も遅い味方に合わせざるを得ないからね。
さっきも言ったように、僕は五感が優れている。
でも機動力は中の上、飛行したままの戦闘もそこまで得意じゃない。
そこから鑑みるに、斥候や歩哨への適性が高いと思うけど、どうかな?
ふっ、それじゃあ逆にそういう時代だと、私は退屈しない物語になっちゃうと思うわよ。
だって、そうなったら私は間違いなく「冒険」に出ちゃうんだもの。凡人だとしてもね?

ふーむ……(ハインの話を聞いて、じっくりと顔を見る)
(カップを置いて思案する)

……今の貴方なら回避能力が高い、敵の飽和攻撃には当然耐えられないとしても、単独の戦闘力は十分以上。だとするならその速度を生かした役割……騎兵隊なら歩兵の回収担当なんかがベターではあるけれど。オンリーワン的になると……斥候か。斥候を専門とする人はたしかに少ないし、それがレギュラーメンバーとなればなおさら……。騎兵隊は情報がないと動けない以上、スパイや確定で動ける……ううん。もっと原始的な斥候。あるいは潜入担当?前はエマがやってたわね……平地での戦闘なら悪くはないけど……
(ぶつぶつとステータスハインの体つきを見ながら考える)

ちょっと難しいわね。【専任】となると、少し構築に時間がほしいわ
(至極真面目な回答を出した)
んー……考えるほどわからなくなる。
あ、これは貴方への理解が足りないというのもあるけど。それ以上に「次に騎兵隊に貴方が来た時、どんな役割を担えるか」という興味が大きい。
最初に貴方に話したように、不確定要素が良い意味で大きい。
貴方が例えば私の提案した戦術に「こうしたらどうだろう」っていうのが楽しみ。

そう、貴方が私の出した台本に、どういう物語の朱を入れるかというのが、見てみたい。
だから、今断言できないわ。
なるほどねぇ、それは僕も楽しみだ。
是非ともお披露目したいところだけど、ちょーっとここじゃ狭すぎるかな。
最初に広い場所がいいかなって言ったのはそれでだよ。
(まぁそもそも完成日未定イラスト制作中なんだけど)

今のところ、僕の能力や適性は、汎用性に重きを置いて尖った部分はあまりないからね。
もし役割にピンと来るやり方があったら教えて欲しい、できる限り最適化するよ。
貴方それでよく「部屋くらいあれば十分かな」って言ったわね??
(呆れた、と言いながら楽しげに笑って。自分の分の紅茶を注ぎ直して)

それがいいと思うわ。けれど私の出したアイデアに、貴方がそれ以上に尖った内容を突っ込んでくる、というのが個人的には一番楽しいから。いい化学反応が起きることに期待させてもらうわ。
後は……ボス呼びは騎兵隊結成中だけでいいわよ(くすくす
(二人分の紅茶を注ぎ直してハインと自分に分けて)
んー、でもボスって響き良くない? 僕は好きだよ。
ま、それは置いておくとして……実を言うとね、近々ビルドは見直す予定なんだ。
新しく闇市で発掘されたデザイアがいい感じでね、あれこれシミュレートしていたら、あと風花が一つあれば完成できそうでさ。
おっと、もったいぶるのは良くないな、内容をもう話しちゃおう。
えーっと、これはまだなるべく秘密にしておきたいから……ひそひそ。
たしかに私もボスと呼ばれるのは案外悪い気分はしないけれど。
けれどもー、普段からボスってハインみたいな子に呼ばせてたらどういう目で見られるか。
(冗談めかして肩をすくめて)

ああ、闇市の新しい出物、えらいことになってるわね。私も希望とかあのへんがかなり気になるところだわ。
ま、どちらにしても貴方をどう使うかは、その時の戦場次第ね。

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