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ギルドスレッド

古物商・買取『サムダヤ』

1F・店舗部分

貴方は猫を追いかけていて迷いこんだのかもしれないし、或いは単に迷ったのかもしれないし、明確な意思をもってここを訪れたのかもしれない。

なんにせよここにいることは確かだ。

その店の間口は二間(約3m半)程。
両の壁際に陳列されたきらびやかな、あるいは古ぼけた古道具も相まって、大人の男が擦れ違えば少々手狭だ。
その中に埋もれるように、絨毯を敷いた上がり框の上で小柄な老人が座っている。

おそらくは彼が店主であろう。
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(ちょっとした商談をしてもいいし、雑談をしてもいい。戦闘は勘弁ね。)

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(じとっとした目で飼い主をみている)
貴方、わたしを置いてどこへ行っていたの。
どこ、と言われても君が急に目の前から消えてしまって……
私もね、あちこち探したんだよ……?
(飼い主のこの老人は、正座して申し訳なさそうに小さく縮こまっている。引き回されたのか白い服は土埃等でひどく汚れていた。)
貴方が何をしたかはどうでもいい。
ただ私が寒さに震えたり、屋根や壁のないところですごしたり、ひもじいおもいをしたのは全部貴方の責任にちがいないのだわ
はい……
(震えながら俯く。猫に反論は無意味だ。全て彼女が正しい。だって自分は飼い主だから……。)
おまえは放っておけば私どころか自分のことさえ忘れるほど薄情なのだから、ちゃんとしていなくては駄目なのだわ。わかるでしょう。
(不機嫌そうに尻尾を床にたたきつけている。)
存じ上げております……
(老人は今にも消え入りそうに相槌を打っている)
大体……
(過去の話を蒸し返し始めた。そのまましばらくくどくどと文句を言い続けていたが、段々疲れてきたのか床に寝そべる。そもそも猫は流体であるので、寝そべり以外でずっと同じ姿勢をとるのは向いていないのだ。)
(神妙に聞いていたが彼女が寝そべったのを見計らい、彼女が愛用するしょぼたれたうさぎのぬいぐるみを物入れから出して前足の肉球の上に置いた。)

反省はするとも……でも、食事の支度をしよう。
(私のしょぼたれうさちゃん!)

仕方ない。今日はこの辺にしておいてあげるのだわ。
私はね、鶏肉のゼリー寄せが食べたいの……
(前足でぎゅっと縫いぐるみを引き寄せ抱きしめながら、ごろごろしている。)
(もつれがちな彼女の毛にしっかり櫛も入れてやらねばならないが、当座はまず腹ごしらえだろう。それなりにやってこれると理解はしているのだが、一体何を食べ、どのように生きてきたのか想像するのは少し痛ましいものがある。いつだって自分の中では、彼女は文句っぽく、自分が庇護せねばならぬ愛しい子猫なのだ。)
(ぐるぐるごろごろと言いながら、さむだやの座っているクッションとカーペットにみっしりと収まってお昼寝をした)
(ご飯を食べてから、火鉢にぐるりと巻き付いて暖を取る。だいたい屋内で活動しやすい1m程度の大きさであった。)
ところでさむだや、この世界には『不在証明』というものがあってね……。
うん……まあ……そうだねぇ。
(言葉を濁す。自分の持ち込んだ物品もどれだけ止まっているかわからないが、それ以上に問題というのもある。ここにいるべきではないと思う。本来の仕事ではないから。)
ほぼ脱出不能、というのも痛いね、ヴィクトリヤ……。
仕事がないに越したことはないけど、働かなくては……。
すこしばかり休んだって罰は当たらない。
それにそもそも、貴方は強いられてはいない、はずなのだわ。
(仕事ではあるが、せかされてはいない。せかされてはいないが放っておけばこの男は摩耗して、世界を取り巻く法則の中に溶けて消えるのだ。そうなったら、だれが私の面倒を見るのだろう。誰が彼のように生きるというのだろう。誰が。)
生憎休んでも、君を見ていることしかできなくてね……。
退屈な男だから、私は……。
(身を乗り出して、ふっかりとした首筋を軽く撫でた。疲れたような、枯れた表情がわずかに安らぐような笑顔である。)
……
(知ってるけど、と相手の目を見、首筋を撫でられている。より心地のいい場所を撫でろと導くように少し頭を傾けた。)
(首筋から耳の裏あたりを撫で、ただ黙り込んでいた。)
(昼飯を歩き食いしながらふらふら歩いていてたどり着く。)
やあ、商い中かね……
(灰色の肌をした、岩を削り出したような無骨な幻想種が店を訪ねる。)
(対する、波に洗われた細い流木のような老爺がふと視線を上げた。)

商っているとも。何を売ろうか。
布でも玉石でも手に入る限りにおいて商おう。
(頼りなく折れそうな、さりとてどこからどれだけの距離流れてきたのかも判然とせぬ距離を旅した老人を一瞥し。)

質は荒くてもいいが、武器を見せてもらおうか。
それと、捌きたいものが一つ。
良かろうね。
少し支度をするから、その間は店の中を見ておいで。
(傍らに立てかけていたシャッター棒を手に店内へと幻想種の男に先んじて入り、カウンターの奥から油紙に包まれた長物を幾らか取り出している)
(少し耳が詰まったような感じだ。あの武器商人の工房にも似ている。ここは尋常な空間ではないのだろう。ただ、ドア一枚向こうとはキチンとつながっている気配があった。)
(何の気なしに飾られたガラス細工の小瓶を手に取って眺めたり、どこの部族のものともつかぬ飾り帯を眺めたり、風防が痛んだ時計を見ている。)
(何かが跳ねる音にふと振り返り。)

水盤か。
(睡蓮鉢である。赤い魚が泳いでいて、季節を外れた睡蓮が花を咲かせている。ただ、どう見ても深さと広さがおかしい。せいぜい20cmもないのに見通せないし、金魚も鉢の壁面の向こう側に泳いでいく。)
お目が高いね。
いつもとなりに水の気を置いておくにはいいものだよ。
それそのもので完結して、尽きることがない。蚊も沸かないしね。
落ちると泳げない者は大変な目に遭うけれど……
(睡蓮鉢を眺める幻想種に声をかけた)

幾つか見立てておいたけれど、まだ必要ならもう少し奥を探そう。
必要なら説明しようね。
(黒曜石のような片手剣が一振り、白く透き通った両手剣が一振り、鋼で出来た片手剣が一振り……)
(睡蓮鉢から視線を逸らす。あのとっぽい兄さんに勧めてやろうかとも少し考えたが、さぁていつ再会できるやら。)

ああ、手をかけ……
(そのうちのひと振りの細工が、余りにも、見慣れて……)

……じいさん、これをどこの誰から購うた。
(まだ傷もない黒曜石の剣が吸い付くように手の中にあった)
深緑の首都だよ。
本来はヨソに納入されるはずだったのだけど、発注ミスであぶれた分を私が引き取って……
(一度口を閉じ)

本当は武器よりも、何らかの伝手を求めているのではないかね、君は。
よければ製作元とのつなぎをとろうか。本来物売りだから、情報屋ほどには上手くないけれど。
(ポケットから土塊めいたものを一つ取り出し、外側を剥ぎ取る。)

武器も要るには要るさ。
だがその情報も喉から手が出るほどに要る。どちらも買おう。
(気前よく、燃えるような大粒のオパールをカウンターに置いた。それがなけなしの対価だ。)
(ルーペを取り出して、オパールを検めた。汚れてはいるが、そんなもの洗えば十分。なかなか世に出てくる質でもない本物であることは確かだ。貴婦人の胸元を飾るに申し分ない。)

君、たまに無鉄砲が過ぎるって言われないか。
エルフはもうちょっと慎重に生きないと早死にをするよ。
(心配そうに見上げた。これは気前よくテーブルに置くものではない。)
……生まれてこの方よく言われる。
(きまり悪そうに視線を泳がせ)

で、買えるかね。
売ろう。釣りも出る。
まあ、なまじな店にもってっても足元見られるか、払いきれないか、君を店に入れないか、盗品を疑って邏卒を呼ぶだろう。
(こめかみを掻き、しみじみ言い。)

とりあえずこの石をこの値で買い取って、この片手剣がこの値段……
(算盤を手に適正な値で取引を持ち掛けた)
それくらいは分かってるから売りさばけずに金欠にあえいでいたのさ……。

情報の方の対価は。
手付はこの価格。
納入者を探すまで、でいいかな。
……それでも一か月かそこいらくらい時間をおくれ。
それが専業じゃないし、店を開けておくための時間も要るんだ。
(算盤をさらに弾いた。少し盛ったが、それでもぼったくりというほどでもなし。)
(自分でも相場はわからない。ただ少し自由になる金が残り、武器も手に入るんならそれでよかった。)

俺と似た肌の幻想種を探すと早いかもしれない。
もしくは、黒いベールに二振りの硬鞭と二刀の……いや、これは下手につつくとあんたも火傷するか。
単に俺と似た肌の者を探せばいいと、思う。
いかんせん、深緑の首都は不慣れでな。俺はあまり行ったこともない。
まあ、これほど特徴的な武器と風体ならすぐ見つかる……と思うけどね?
(しみじみと言って、明細を書いてから、隠し金庫を開けて支払い分を卓に置いた。結構な金額である。)

さ、受け取りにサインを。
(Dalen Adrysと署名し、ごく小さな黒点のようにしか見えぬ蝶をインクで描いた。)
これでいいかね。
よろしかろうね、では上記の通りに。毎度あり。
(サインを検め、控えと支払い分の貨幣と商品を渡し、それとなく自分の店のアドレスカードも紛れ込ませた。)

老人の無聊を慰めるためにもまたきておくれ。友達なんかもつれてきてくれて構わないから……。
また何度か赴くこともあるだろうし、紹介しておこう。
(買った片手剣をベルトに吊るして、控えとアドレスカード、貨幣をしまい込んで一礼して店を後にした。)
(褐色の肌をした朧気な美女に金色の櫛で髪を漉かれている。片膝を立て、札を何枚か指先に手挟んでぼんやりとしている。)
……!
(視線が定まり、咄嗟に札を投げ捨てた。うち一枚が指の中で真っ二つになり、それから全て燃え尽きた。集中が途切れたせいで髪を櫛梳っていた美女も消え、櫛が髪に刺さったままになっている。)

やられたなー……横やりが入ってしまった。
もう少し時間がかかりそうだ。
(櫛を仕舞い、髪を結わえ直してから札の残り屑を払い落とした)
…ここ、か?「さむだや」ってのは。(色々な猫に聞いたりしてやっと店の前にたどり着いた。看板を確かめながら扉を開ける)
(店内には古いランプやら、古い時計やら、何に使うのかも定かならぬものが所狭しと犇めいている。その奥の上がり框の上の文机の前に、一見して老婆とも老爺ともつかない小柄で痩せこけた老人が座っていた。おそらくは男だろう。)

やあ、いらっしゃい。
…(「あ、此処で間違いないわ」)(店内の香の匂いに確信を得る。次いでアンティークな物品に目が行った後に奥に座る老人に色違いの双峰が移る)

ども。ヴィクトリヤの主人で合ってるよな?彼女に世話になってる者だ
おや……彼女の友人かな。
そうだね、私が彼女の下僕(かいぬし)だとも。
サムダヤと名乗っているよ。どうぞよろしく。
(柔らかい笑みを浮かべ、屋号をそのまま名乗った。)

生憎彼女は今出払っているのだけれどね……何か飲み物でも、用意しようか。
アルク・ロードって名乗ってる。宜しく。…まあ、友人…というか、ネコ科仲間として良くしてもらってる。

そうか。……夜のパトロール辺りかね?…苦いのは苦手なんで珈琲は…。というか、構わなくても良いんだが…

……。…なあ、昨日ヴィクトリヤが俺の部屋に上がり込んだんだが、その時に俺の兄貴分が此処で買った剣に対しての説明っぽいのを途中で遮っちまったんだが…その辺、教えてくれねえ?
明け方には帰ってくるだろうね。
どうにもこのあたりは彼女も歩きつくしていないようだから、散歩が長い。

私もお茶の方が好みで、コーヒーは今切らしているんだ。
で、構うとも、客商売だからね。
(カップを手に取り、缶から練乳を大匙でたっぷりと三杯。そこに煮出した濃い紅茶を注ぎ、牛乳を差して濃さと温度を調整した上でバターを一匙浮かべた。バターの油っこさと塩気が、甘い紅茶の上に浮かんでいる。そんなような風変りな飲み物だ。もし甘いもののが好きでなければ練乳の層をしっかり混ぜずに沈んだままにしておいてもいい。)

………。
(しばらく沈黙し)
猫は猫の理で君に何か話すだろうけれども、私は道具屋の理として動いているんだ。
特段の事情なく顧客や、売ったものについては、ちょっと……。
(話すことを渋っているようだった。)
…そうか。…昔、兄貴分として慕う事を俺が俺の理由でしなかった時に似たような刀剣を二振り使ってたのを思い出して、…ダレンはラサから郷に帰ってからの事を聞くといい顔しねえから。

…何かあったのかと思うんだが、アイツ話してくれるか分からんし。…俺と寿命が違い過ぎるし、待ってたらアイツは話してくれねえと思う。色々と恩を返したいってのが在るんだが…こう、嗅ぎまわるしかでき無くてな…(受け取った紅茶で手を温めながら話す。猫舌故にこれは今飲むのは絶対に無理だった)

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