ギルド・ローレットから暫く歩いた場所にある仕立屋。
店内の広さはおおよそ15メートル四方ほどだろうか。
内装は派手な色遣いは抑えられ、並べられた衣服と併せて落ち着いた雰囲気を作り出している。

店の奥へ繋がる扉の前に置かれたカウンターから、
店員らしき女性が笑顔で声を掛ける。

「いらっしゃいませ。ご用件は何でしょうか？」

さて……イレギュラーズの数も随分と増えたようです。
もしかすると、忙しくなるかもしれませんね。

（店内に並べられた衣服を見ながら）
しかし、仕立屋としては、どのような服が好まれるのか。
少し調査の必要があるかもしれませんね。

（看板の文字を書き直しながら）
ふう……すこし修正せねばならない部分があって思い切って書き換えてしまいましたが……
この前に使っていた看板もどうにかせねばなりませんね。

（ひとりの青年が店に訪れる）

気になるお店にコンニチワー！
と、準備中だったらゴメンなさイ……

あァ。試着はビリビリしちゃうとイけないので止めておきまス。

ココはお洋服屋さんでショうか？（キョロキョロ）
色んナところがボンッ・キュッ・ガキーン！！
って感ジな鉄騎種メンズでも似合う服があると嬉しいデすね。

こんにちは。
従業員用のベストとソムリエエプロンを作ってくれる店を探している。
ここで頼めるかい？

いや、まだ、誰も雇っていないんだが。準備だけはしておこうかと……。

＞クレイス
あら、これは失礼しました。
いらっしゃいませ（軽く微笑んでから一礼する）

そうですね、こちらは仕立屋……まあ要するにお洋服や付属品を販売しておりますよ。
色んなところがボンッ・キュッ・ガキーン！！……な感じですか……
極端に大柄な方とか、特別な機械化部位があるとかでなければでなければある程度はすぐにご用意できますが……表現をお聞きする限り、新しく仕立てる必要があるかもしれませんね。
お時間がかかりますし、採寸等の必要もありますが、どうされますか？

＞パン
いらっしゃいませ。
業務用のご注文ですね。はい、承っておりますよ。
事前の準備は大事ですからね、先に制服を用意しておくのは良いことだと思いますよ。

それで、どのようなものをご希望でしょうか？
既に図面が有るなどであれば、そちらを見せて頂くのでも構いません。

おォ。ご丁寧にありがとうゴザイマス（ぺこり）

採寸ですカ。何だかドキドキしまスね。
ガキーン！！な部分がちょっと尖ってたりすルので、お気ヲつけて。

新しく仕立てルとは、すナわちオーダーメイド！オートクチュール！！
むムム……ステキな響きデはありマすが、そうイうのはオシャレ上級者向けデは……？
いいエ。オシャレ門外漢のワタシであるからコそ、プロの方にお任せシてしまうべキ？

しかシ、そうナると、お値段も張りそウです。
お店のシックなタタズマイ。店員サンの上品ナ雰囲気。ツケ払いに対応してルお店には見えマセン。
こレは店員サンだけではナくてお財布サンとも相談シないとイけませんネ……！

おお、仕立ててくれるのか。助かった。
男女ともにシンプルかつ品のいい感じで……まあ。よくあるっていうか、この世界じゃどうかわからんが、高級ホテルのレストランでよくみるやつを頼みたいんだ。

白のカッターシャツに黒のベストとズボン、白いソムリエエプロン。
ソムリエエプロンには店のロゴを深い緑色でワンポイント刺繍してもらいたい。
どのぐらい値がかかるかな？

＞クレイス
なるほど上級者向け……確かにそういう向きもあるかもしれませんね。
ただ、この世界、本当に色んな姿・形をした方がおられます。
そのような方々全てに、一般的な市販の服で対応するのは難しいでしょう。
オシャレという観点だけではなく、実用的にもそれぞれが合う服を着られるというのが望ましいと思いますね。
特に、合わない服を無理矢理に着るというのは、着ている本人だけでなく、着られる服側にとっても幸せとは言い難いでしょう。

（軽く咳払いをして）……少し話が飛んでしまいましたね。
お値段に関してはそうですね……生地の種類などにも依りますので、一概に高級品になる、というわけでもございませんよ。
それでも汎用品に比べると少しは高くはなりますが……完全なツケ払いはともかく、何度かに分けてお支払頂くとかでも構いませんよ。私もイレギュラーズの身ですので、まあ、仕事の大変さはそれなりに承知しておりますので。

＞パン
ふむふむ……高級ホテルのレストラン……なるほど。
富裕層向けの宿泊施設で働いていても不自然がないような服装、ということですね。

（注文の内容を聞きながら）ふむ……全体的に落ち着いた雰囲気で纏めるという感じですね。
ロゴの位置はどうしますか？胸の辺りや、エプロンの裾などいくつか候補の場所はございますが。
お値段につきましては、生地やご注文頂く数にもよりますが……このくらいで如何でしょうか？（およそ相場通りの金額を提示しながら）

服の幸セ……。幸福。幸服。
キラキラ、 幸せ。着られて、皺・汗。

今ノお話、門外漢のワタシにはサっぱり。入門者への道は険しくがっカり。
やッぱりオシャレは専門家サンにお任せすルのが良さそうでス。

先立ツものが出来たら、まタお邪魔すルかもシレマセン。
そノときは宜しくお願イいたシます。

（オフェリアが服を大切に思っていることは伝わったらしいが、細かい部分は分かっていないようだ）
（軽く会釈をして、店を出る）

(オリエンテーションの一環で店に立ち寄り、ついでに店内を見回す。
店員らしき女性を見つけると声をかける)
御機嫌よう。
少し見ていっても構わないかな？
着いたばかりでこちらでの持ち合わせもなくてね、単なる冷やかしなんだが……。
迷惑ならお暇するから、そう言ってくれたまえ。
(ただの旅行者のような物言い。
金はないと宣うわりに、振る舞いは鷹揚そのもの)

＞クレイス
承知いたしました。
ご理解いただけ無かったのは、私の力不足でございますね。申し訳ございません。
また機会がございましたら、何時でもご来店くださいね。
お待ちしております。
（深々とお辞儀をして見送る）

＞イシュトカ
いらっしゃいませ。（丁寧に一礼する）
ええ、どうぞ店内はご自由にご覧ください。

……着いたばかり、というのは旅の方でしょうかね。
それとも、文字通り旅人（ウォーカー）の方でしょうか。
まあ、当店はただの仕立屋でございます。特に素性を問う事はいたしませんし、持ち合わせがなくて見ていくだけでもご自由にしていただいて大丈夫ですよ。

何か気になるものがあれば、お声掛けいただければ取り置きなどのご相談もお受けできます。

ではお言葉に甘えさせてもらおう。
どうもありがとう。

ああ、そのことは……素性というほど仰々しいことでもないし、隠すつもりもないよ。
まずもって私は後者としてここに喚ばれてきたが、これまでを前者として生きてきたしこれからもそうありたいと思っている。
以上を踏まえて好きに考えたまえ。
(喋りつつも、手は並べられた布を手繰り、目は縫い目を追いかける……)
私はいろいろと服に注文が多い性質でね。
その原因はこれだったり、
(頭の角を示す)
これだったりするんだが。
(次は背中の羽を示す)
こういう店を覚えておいても損はないだろうと思うんだよ。

＞イシュトカ
そうでしたか、これは失礼しました。
何分こんな世界ですので、素性を詳らかにしたくない……あるいはそもそも覚えていないという方も珍しくはありませんので、つい。

（角や翼を見て）
なるほど……確かに、人間種が支配層に多い幻想では、場所によっては衣服の調達には苦労するかもしれませんね。
とはいえ、一般市民レベルではこの国には様々な人種がおりますし、加えて大規模召喚の後です。何かと便宜を図ってくれる店は多いでしょう。
当店もまあ、そのような店の一つでもあります。
いずれお客様が必要になった時には、いつでもご相談はお受け出来ます……つまり、覚えておいていただければありがたい、ということですね。

ああ、そういえば翼の生えた人はいくらか見たな。
彼ら向けのものは出回っているようだし、そのあたりは選択肢として考慮するに値するかもしれない。
……しかしそういうことなら、この店のことは憶えておかせてもらうよ。
なんといっても質がよさそうだし、私の趣味にも合いそうだ。

ところで、先程の言い方からすると君は旅人ではなくこの世界の出身かね？
私と同じ旅人でも召喚されてきたのがだいぶ前という人もいるようだし、彼らは既にこちらで生業を得ていてもおかしくはない。
だから、君が旅人かそうでないかというのは来たばかりの私には判断しかねるのだが……。

翼の生えた方は飛行種の方か……そうでなければ旅人の方でしょうね。
彼らは海洋の方に多いので、そちらに出向くことがあれば彼ら向けの品々もより多く見られるのではないでしょうか。
ともあれ、ありがとうございます。
ご入用の際は是非ともご検討くださいませ。

ああ、これは失礼しました。
私はこの世界の者……いわゆる純種ですね。
（右手の手袋を外して機械の部位を見せてみせ）
ご覧の通り、鉄騎種と呼ばれる種族の者です。と言っても、旅人の方にも機械の……それも私たち鉄騎種よりも余程機械らしい方がいらっしゃるようなので、些か区別がつけづらいかもしれませんが。

（示された金額を見て頷き）
うむ。この金額なら妥当だな。
店のロゴはエプロンの裾にいれようと思うんだが……変かな？
センスがない方なんで、こういうのはプロに任せた方がいいかもしれない。

なるほど、飛行種ね。
それに、海洋の……ネオ・フロンティアといったかな。
地図で見たんだ。
……ならそちらに行った時には服飾店を覗いてみるのもいいかもしれない。
参考になったよ、ありがとう。

ほう。
(人間のそれとは確かに違う部位を見留め、物珍しそうに目を細める)
君と同じ種族の人も何人か見たが、実に不思議なものだ……いや、これは不躾かな。
失礼。
……しかし、機械種には機械種の国があるのだと、まあこれも地図で見たのだが。
きっと、君もまたこちらへ渡ってきたということなのだろうね。