ギルド・ローレットから暫く歩いた場所にある仕立屋。
店内の広さはおおよそ15メートル四方ほどだろうか。
内装は派手な色遣いは抑えられ、並べられた衣服と併せて落ち着いた雰囲気を作り出している。

店の奥へ繋がる扉の前に置かれたカウンターから、
店員らしき女性が笑顔で声を掛ける。

「いらっしゃいませ。ご用件は何でしょうか？」

おお、仕立ててくれるのか。助かった。
男女ともにシンプルかつ品のいい感じで……まあ。よくあるっていうか、この世界じゃどうかわからんが、高級ホテルのレストランでよくみるやつを頼みたいんだ。

白のカッターシャツに黒のベストとズボン、白いソムリエエプロン。
ソムリエエプロンには店のロゴを深い緑色でワンポイント刺繍してもらいたい。
どのぐらい値がかかるかな？