たくさんの店が立ち並ぶサヨナキドリの奥深く。
あなたは迷い込んだのかもしれないし、何か目的があって此処にきたのかもしれない。

大事なのはちょうどその時、"ソレ"が居るということだ。

というかキミとの取引を踏み倒すだなんて神をも恐れぬ所業じゃないかい？
返り討ちにされた上にその賠償でいろいろ持っていかれそうだ。

（ゆるりと楽しそうに視線を送って）

当然、踏み倒されないのが1番だよ？
我（アタシ）もおいそれとそれを許す気はないし。
でも我（アタシ）を倒しに来るならそれはそれで美しいからね。
ニンゲンっぽくてとてもいいじゃない。（くすくす）

私は人間ですが彼は人間ではありませんからね。
しっぺ返しを食らうのは私だけじゃありませんか。
貴方には私が死んだ後もヴェルグリーズを見てもらわないといけないんですから、下手に敵に回すつもりは私はありませんわ。

死んだ後もって…そんなこと考えてたのかい星穹
キミがそんなこと気にしなくていいのに

今はニンゲンだからいいの。(くすくす)
ま、我（アタシ）としても護り刀に嫌われるのは避けたいところだが。
これを寄越してくれるくらいだから、その心配は無さそうかな。

もちろん、乱入者は俺の方だったからね
キミとは変わらぬ友誼をお願いしたいかな

貴方は無茶しいですからね、ちょっとくらい手綱を引いてくれる人が必要なのです。

今は人間……は、解りかねますが。
此方としてもお願いしたいところ。今度は追いつかれないようにしませんとね。
ご迷惑をおかけして申し訳ないところです。

友誼、ヒヒ…友誼か。末永く願いたいところだね。

それで、魔術回路の方は問題なく起動するかぃ？

？……そうだね、今度は出来ればお茶でも持ってこようかな
それで、もうちょっと穏当な話をしたいね

おっと、被せてしまった。そういえば星穹、調子はどうかな

そうですわね、お茶。それも一興。

調子？　調子と言われましても……問題なく。
今のところは体調にも影響はありません。
回路はまだ起動していませんので不明ですが、恐らくは問題ないかと。

お茶か。穏当な話というのがどんなものになるか楽しみだねぇ。ヒヒ。
そうかぃ、問題があるようなら此処へおいで。ある程度のアフターケアをするつもりはあるからね。

お互いの話になるかしら。ヴェルグリーズは貴方のことをご存知のようですが、私は知りませんしね。依頼でも頂けるようなら、また話は違いますが。

光栄です、ありがとうございます。
ある程度の無茶は効きますし、簡単には潰れないと思うので、暫くは今のまま運用するつもりで居ますわ。

そうだね、出来ればお互いのパートナーの話で盛り上がれると
楽しいんじゃないかな。穏当だろう？

互いの番？(そわ)

こちらは番というか相棒だけれどね。
お互いの相手の素敵なところや楽しかったことを話しあうのは
楽しそうじゃないかい？

あら、素敵……と、言いたいところですが、いささか恥ずかしさが勝りそうなのが私の本音ではありますが。
今お聞かせ頂けるなら聞きたいとも、思いますがね。

いいよぉ。紅茶にする？この羊羹を開けるなら緑茶もいいね。そこのソファーに座ってお待ち。
(そそくさと茶を淹れにいく)

なんだか思わぬ展開になってしまったけれど…
楽しそうだからいいかな、ねぇ星穹（にこにこ顔でソファーに座り

（同じように腰掛けて）

そうですね。貴方も、随分と楽しそうに見えますけど。
なにか楽しみなことでもあるのですか？

いや、素直にキミを自慢できるいい機会だと思ってね
キミは照れが勝ちそうだけれど（ふふ）

……そういうのは他人に聞かされているのも自分で聞くのも恥ずかしいものですわよ。
至らないから力を求めているのに、全く貴方という人は。

仲が良いね。善哉（よきかな）。(緑茶と切った羊羹を2人の前に並べる)

それなりの付き合いはありますのでね。
でないと育児なんて出来ませんし。
……と、丁寧にありがとう御座います。

ありがとう商人殿。いただきます（軽くお茶を口につけ）
緑茶はあまり飲みなれてはいないんだけど、優しい渋みと甘さがいいね。
とても美味しいよ（にこと微笑み）

それならよかった。豊穣の人気の茶園から買ってきたからねぇ。
さて、何から話そうか…。(ソファーにゆったり腰掛け、ふむ…と口元に指を当てて)

何からでも。……本当に、聴いて構わないのですか？

（好きなひとのかわいいところは知られたくないものだ、と。少女漫画で読んだらしい。勿論言わない）

キミ達2人に話す分にはね。秘めるところは秘めるさ。
……もしかしたら、いつもよりちょっぴりおしゃべりかもしれないが。

なに、お茶とお菓子を前にしてのお茶会になったんだ
おしゃべりなくらいが丁度いいというものだよ（ゆるゆると湯飲みを揺らしながら）

あら、そんなものですかしら。
何分お茶会には縁がなかったもので。では……差し支えないところだけ。

そうだねえ、無難なところから話すと……小鳥はね、パエリアが上手でとても美味しいんだよ。
2人は料理はする方かい？
(手始めに料理という話題を選ぶ)

パエリア！　あの具沢山の。美味しそうですね、素敵です。
……料理、ですか？　ええ、まあ、最近はそれなりに。

最近は空が祓い屋の方へ出かけていくことが多いから
星穹がお弁当を持たせているんだ。
そのおかずを考えるのによく相談に乗ったりしているよ

そう、海洋出身でこだわりあるみたいで。
といっても、最初から料理が出来たわけではないけど……。

ああ、お弁当。子供に持たせるのは悩むよねぇ。
この間、パンダのキャラ弁を作ってあげたら大喜びしてたっけ。

確かに海鮮ものですものね。貝類や魚の調理方法は様々ですが、海の国のお方なのならば間違いなさそうです。
あら、そうなのですね。パエリア、中々に過程が多かったと記憶しておりますが……

ええ、はい。育児というのは大変ですね。
……きゃら、べん？　と、いうのは……なにか、キャラクターを模した弁当、ということでしょうか。
なるほど……勉強になります。

イカや海老を熱で縮ませて凄くびっくりしてた。(くすくす)

そうそう、絵が描かれてると子供のウケがいいからね。
子供が好きなものだと尚良い。

海産物は一歩間違えると見違えて縮むからね、分かるよ。
でもそこからとなると、ヨタカ殿は努力家なんだね。

子供の好きなものか…いろいろと考えるのも楽しいね

魚の調理は慣れていないと驚きばかりですものね。

……な、なるほど。今度作ってみようかしら。

そう、いっぱい練習してくれたんだァ。
今じゃ和食も上手だよ。

ヒヒ、今度好きなものを空に聞いてごらん。

料理の練習は食べてくれる人の顔を思いながらやると楽しいよね
ヨタカ殿も商人殿のことを思いながら練習していたんじゃないかな。

是非そうしてみようと思うよ。
好きなものの話をするだけでも楽しいしね

あら、素敵ですこと。番って、良いですね。

……少し勇気が必要そうではありますが。
頑張ってみますね。

我（アタシ）のために調べたり習ったりしてくれたみたい。凄く可愛い。（にこにこ）

家族の好き嫌いを把握しておくのは大事だからねえ。ただそれだけでも愛情感じられるよ。
キミ達は食べ物だと何が好き？苦手なものはある？

（茶を飲みつつ頷き示す。微笑ましい）

好き嫌い……です、か？
ええと……（ヴェルグリーズをちらりと見やり）
（多分ここで好き嫌いを言うと何かしら気を遣われそうな気がする、という顔）
……特にありませんわ。

うーん、そうだね。俺もそこまで苦手なものは…
ああ、でも辛いだけのものってあるだろう？いわゆる激辛ってやつ。
あれはちょっと食べる意味を感じないかな…。好きな人は好きみたいだけれど…。

ああ、激辛料理。確かにアレは刺激が強いからね。
普通の辛さのものは好き？

あれは料理というか……嗜好品のほうが近い気がしますわね。
カレーも普通のものは食べられたかと記憶していますが。実際はどうなの、ヴェルグリーズ？

そうだね、普通に辛さ以外にも旨味とか香りがするものは好きだよ
単純に食事で痛い思いするのはちょっとなぁ…っていう感じだしね。

なるほどねぇ……辛い料理といえばこの前…

(以降は和やかに穏やかに、楽しい時間が続いていく)


〆